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  • フレット交換の利点
  • 2016/07/06
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    リペアの紹介として最近多くなってきたフレット交換についてです!

    フレット交換は擦り減ったフレットがすり合わせで対応できない位の減りになった時や自分の中で「このフレットの高さで弾くのは無理だ。」と自己判断等で行うリペアです。

    主にフレット交換は減ったフレットを交換して高さをリセットするという認知ですが、利点はそれだけでなく良い事はたくさんあります。今回はフレット交換について詳しくお知らせしていきます。

     

    フレットは消耗品

    _20160518_093940まず初めにフレットは弾けば弾く程擦り減っていく消耗品です。減りを怖がってしまうと「弾かない」や「あまり弾かない」の選択肢になってしまうので、使っていれば必ずフレットすり合わせや交換といったリペアを受ける時期がやってきます。

    減ってしまったフレットは音程感が悪くなり、高さも部分的に低くなり他の減ってないフレットに当たりビビリや音詰まりが発生して演奏面に支障が出てきます。弾き難くもなるので手に変な癖も付いてしまいます。

    詳しいリンクは↓

    ・フレットすり合わせについて

    ・リペアがプレイヤーの腕に反映される

     

    フレット交換にもプランがある

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    フレットを抜いて新しいのを打てば良いんでしょ?となるかもしれませんがそう単純でないのもフレット交換の大変な所です。

    まず確認すべきは指板にセルバインディングが巻かれているか?(↑の写真の様な)

    フレットの足が見えずパテで埋めてフレットの頭だけ出てるタイプか?です。(↓の写真)DSC_0800↑の写真上にあるのがFenderのネックでフレットが打たれて指板サイドを削って整えたシンプルな構造です。追加料金が無くフレット交換ができるのはFenderタイプですね。下にあるのは足のサイド側をカットしてパテで埋めてあるタイプです。

    セルバインディングが巻かれていたりパテで埋めてあるタイプはそのままフレットが打てないので「バインディング加工」をする必要が出てきます。バインディング加工とはそのセルやパテにフレットが干渉しない様に足を削ってから打ち込む作業です。22フレットあるなら1本2箇所、計44箇所も加工するのでこれが意外と大変な作業でフレット交換で料金がUPする部分です。

     

    フレット選び

    DSC_0807これがフレット交換で鬼門な所です。交換するフレットがそのまま全てのフレットが使える訳ではありません。なぜかと言うと大変な事として「フレットの大きさは統一されていない」事です。

    問題が起こるのは指板のフレット溝です。国産フレットはこの溝が大きく海外規格は小さい物が多いパターンです。つまり国産フレットが付いていたギター・ベースは海外規格のフレットがガバガバになり使えない、または逆に海外規格に国産フレットが入らないも起こります。

    Fret-thumbnail2

    写真は検索で出てきた物より流用しました。

    ↑の写真の「C」の部分ですが、これが元の溝に合う物かが重要です。これが狭すぎたら入らない事や広すぎると打った後に抜けてくる事があります。リペアマンとしては「大きさを統一しろ!」と言いたい所なんですけど・・・

    具体的にガバガバの場合は溝を埋めてフレットに合った溝の幅に合わせて切り直すリペア、狭い場合はフレットに合わせて溝の切り広げるリペアを行います。料金面では付いてるフレットと同じサイズを使うのが上記の様なリペアを行わずに作業ができますが、一度抜いた溝は指板の硬さによってはグズグズになる場合もあり、打った後に不安が残る状態な物もありますので将来的にトラブルが出てくる事を考えたら埋めて切り直す手段もオススメです。

    ちなみに私個人のオススメフレットはJESCARです。音も良いし価格も他のメーカーから出てる料金よりリーズナブルでオススメですが大きさは海外規格です。また交換するフレットの大きさはミディアム以上をオススメします。フレットは消耗品ですので、スモールフレットじゃないと駄目だ!という理由でもない限りは将来的に低いフレットを打っているとすり合わせ等の余裕が無くなります。

     

    ステンレスフレットの注意点

    DSC_0808ステンレスフレットは通常のニッケルシルバーより硬いので減りに強く長寿命という利点があります。

    フレットを交換するならステンレスが良い印象を受けますが注意点があります。それは硬さによる音の変化です。一般的に「キンキンな音になる」と言われていますがその通りで硬い事からハイやプレゼンス成分が強い音になります。特にジャンボフレットになってくるとその傾向が強くなる様で、フレットの金属質量が増える事が理由だと思いますがよりキンキンな音になります。

    この音色は好みですが一般的には好まれない?のか、過去にステンレスに交換したけど音が気に入らないとの事でニッケルシルバーに戻したお客様も居ます。これは交換前にステンレスフレットのギター・ベースを弾いてみる等チェックをしたら良いでしょう。また硬い事から加工が大変になるので料金もステンレスフレットを使用するだけでUPします。

     

    フレット交換で行える指板修正

    DSC_0538木材でできている以上、使っていれば湿気や乾燥で狂いが出てくるのも木材の特徴です。

    メイプル指板以外は基本的に塗装されていません。指板自体に乾燥による縮小や湿気による膨張でウネリや捩れが起こる場合があり、それに伴い音がビビったり詰まったりします。

    そうして悪くなった状態もフレットを打つ前に指板状態を良くする「指板調整」で修正が可能で、完成後の状態を以前の状態より良くする事ができます。大きな反りを削ってストレート出しをしたりハイポジションが反ったハイ起きも直せます。また改造として通常の円柱指板を円錐指板に作り変えるタイミングでもあるのでフレット交換は指板の修理や改造も行えるタイミングになりますので一緒に行う事がオススメです。

     

    おわりに

    いかがでしたでしょうか?フレット交換はネックの状態をとても良い状態に作り変えられるリペアですので一生物の楽器等に行うと良いでしょう。すり合わせは交換は必要になる程弾き込んだ証でもありますのでとても良い事です。

    長々と読んで頂きありがとうございました♪

     


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