• ギターマガジン6月号 DNSギター工房インタビュー記事の深い追求
  • 2015/05/30
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    発売中のギターマガジン6月号に当店DNSギター工房のオープンに対するインタビュー記事が載っております!

    ※ドラムマガジン・ベースマガジンにも載ってるそうです!

    そして数件ですが嬉しい反響がありました。

    なんと「もっと詳しく工房設立までの事が知りたい」と、メールが届きました!!

    この様な反応があるのはとても嬉しいです!!

    数件(実は2件・・・笑)の方へまとめて、ではなくインタビューの全てに詳しくお答えしますので、長くなりますので根気良く読んで下さいっ!!笑

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    ギターを始めた時

    ギターを初めるキッカケになったのはX JAPAN、hideに憧れ「ギターをやってみたい!」となったのが始まりでした。

    本当に最初から、ギターを弾いて3日位して「何でこんなのが音出るんだ?メカが内蔵?」と気になり、裏蓋を空けたのがギタークラフト人生の始まりと言っていいでしょう。

    「えっ?こんなんで音が出る・・・?俺でもできるだろ!」ってなりました(笑)

    もちろんプレイヤー側の人間でした。ですがまたある日ギタークラフトに進むキッカケがある日が訪れます。



    学校の授業の「自由作品」

     ある日、学校の美術の時間に自由作品という課題になりました。

    そして何を考えたのか、「俺ならギター位作れるだろう。見た所簡単だったし!」と(笑)

    今思えば裏蓋を空けて見ただけで作れる自信が湧いた凄い話です・・・

    行動力は昔からありました。自分のやりたい事はすぐやるタイプです。

    もちろん、洞察力?というか・・・ありました(笑)

    ネックは見て「これは授業的な事で作れる物ではない」と判断し、学校の近所にあるリサイクルショップでジャンクギターを購入しボディだけを作る事にしました。

    バラシて、ボディを板から製作し外したパーツを取り付けて完成させる!が目的でした。

    そもそも美術の授業でここまでやれるのか?と思う事でしょう・・・

    それが先生がOKだったのです!!

    Rock好きのパパイヤ鈴木似の先生でしたが、理解があり好きにしていいとの事。

    当たり前ですが自分以外にギターを作る様な生徒は他に居ません。

    周りからはおかしな目で見られました・・・が気にしません(笑)

    皆が絵なり工作的な事をしてる中、自分は独り外で木の板を切ったり機械を使って削ったり・・・

    周りの人はどう見てたのか、正直好きな事をしてたので周りは全く気にならなかったのです(笑)

    そして完成させました。

    そこで「ギター作るの楽しい!!」と、これがギタークラフトマンになるキッカケです。



    ESP GCAを選んだ理由

    そこから将来は「ギターを作る仕事がしたい」となりました。

    そもそもそんな物あるのか?

    とネットを探したら一番先に出てきたのがESPでした。

    そもそもギター製作学校がESP意外にもあるって事は当時知りませんでした。

    なので正直に言うと最初に選んだ理由は真っ先に見つけたから、となります・・・笑

    ですがESPのギターは好きで、高校生ながらレインディアを使っていたので、ESPの変形ギターが好きでした。

    それも理由ですかね♪

    入学への道のり

    そしてESPに入学!とはいきません・・・

    まず親には反対されました。

    知らない人はまず学費を見てほしいのです。

    当たり前ですがこんなお金を出せる程、家庭に余裕はありません。

    ただし熱意は伝わりました。

    「行くのは良い。だけど学費は無理だからそのお金は自分でどうにかしなさい。」と。

    この時、高校2年生でした。

    1年から続けてた部活はその日で辞めました。バイトをしてお金を貯めるからです。

    卒業まではバイト、卒業後は就職しお金をひたすら貯める毎日でした。

    なので高校卒業してすぐESPには入ってません。

    卒業して3年は働きっぱなし、21歳でGCAに行く事ができる予算が貯まりました。

    学費と、学校に集中できる様に働かなくても良い位の予算分、合計500万円程(300万円は学費分)程を貯めて東京に出てきました。

    もちろん通いながら週3~4はバイトしてましたけどね。

    GCAでの生活

    学校に入ってからは大変な事ばかりでした。

    ここまで読んだなら性格がある程度掴めてるでしょう。

    自信があったのです・・・

    俺位ならすぐ学年のトップになって、先生すら超えるだろう・・・と・・・笑

    その自信はすぐ折られました。

    本格的なギター製作は、高校の時に作った自作のレベルではありません。

    「商品レベルの物を作る」とは最初の内は非常に難しく、どれをやっても失敗してしまいます。

    ですが不思議とすぐ復活しました。やっぱり好きなんでしょう。負けず嫌いですから。

    自分より上手くできてる人が居れば「なんで俺より上手くできてんねん!」と、負けたくないのでひたすら頑張ってました(笑)

    ギター製作に対しての考え方

    ギタークラフトに関しては、1年生の頃は正直やってて上手くなる手応えがあまり出ないでいました。

    そこで考えたんです。「何で上手くできないのか?」と。

    答えは「そもそも作った経験が少ないじゃないか。だったら2年目は本数制限が無いから、手応えが出てくるまで沢山作ったら良いよ。」でした。

    なのでひたすら作りまくる事になります。

    最初は酷かったです。

    今見たら恥ずかしいレベルです・・・

    ですが結果は出ました。失敗する事で「なぜ失敗したのか?」と分かる様になりました。

    失敗すれば次は同じ失敗はしない。

    そうして作る度に精度を上げていきました。

    このやり方でまず「作業スピード」はもしかしたら生徒の中で1番早くなっていたかもしれません。

    当時はクオリティは別にしても作る速さがあった為、問題のクオリティは作る度に上手くなっている実感はありました。

    ですが2年間というのはあっと言う間です。

    すぐに卒業がきました。

    「後少しで掴める気がする!」って段階でした。

    学校を卒業したら工房を作りお店を始める予定は学校に入る前に決めていました。

    ですが今の自分では自信がありませんでした・・・

    そこで貯めてたお金が残ってたので3年目を通う事にしました。

    3年目

    3年目からの作品は良い物を作る様になりました。自分で言うのもなんですが・・・

    2年間で習得した作業スピードにクオリティが乗ってきたのです。

    やはり「作りが良い=音が良い」は本当だと思います。

    ちなみに2年まで作った作品は現在持ってるので2本しかありません。

    2年まで作って残ってない物は音がダメダメで、引越しの際に激安で処分してしまいました。

    今でも手元に残している手放せないギター・ベースは殆どが3年目に作った物です。

    この3年間は非常に大きかったです。

    この3年目で「今の自分ならお店を出しても大丈夫だ。」となり、卒業後はDNSギター工房を

    設立し営業を始める事となりました。

    DNSギター工房

    ちょっと話が戻りますが、3年目の時に出会った人物が大きな出会いでした。

    北海道から来た彼、自分は沖縄だから北と南ですね。

    それは関係ないとして、仲良くなりました。

    この方は卒業したらギター工房をやる!と決めていて、その話も聞いてました。

    実は「DNS-Draw a New Sound-」という名前もロゴも彼が作った物です。

    ある日、「やっぱり工房はできなくなった・・・」と話がありました。

    彼は家庭が複雑なのです。

    まず働いて安定した収入が必要でした。ギター工房は正直言うと儲かる職業じゃありませんから、無理になったのです。

    仲も良かった事もあり、「だったらそのお店が自分がやるよ。」と。

    名前とロゴだけですが、引継ぎました。

    まず将来的な夢としてまず最初はDNSを大きくして彼を雇い充分な給料を払えるお店にする事です。

    工房スタート

    まずどうすればいいのか分かりませんでした・・・

    お金はもうありません。

    場所なんてありません。

    どうする!?と考えましたが、あるじゃないか、今住んでる部屋が、と(笑)

    最初はただの作業テーブルからのスタートでした。

    工具はあり技術もありますから、テーブルがあればやれる!と。

    そしてギター製作が好きなので、作りたくなりました。

    だけど普通の部屋で大きな音がする機械は無理です。苦情が来ます。

    そこで部屋に防音部屋を自分で作り、その中に入ってギターを作ったりしてました。

    苦情は一切無く、機械加工もその中でやりました。

    なので見た目はただの部屋ですけど、やってる事は普通の工房とあまり変わらない事をしてました。

    現在の新店舗オープンにて

    新店舗をやるキッカケについては地下のCPRスタジオ、裕さんの働きがとても大きいです。

    CPRスタジオ

    CPR http://cpr-inc.jp/cpr-studio/

    とても新店舗オープンを1人の力だけでは無理があります。

    新しく不自由の無いお店が欲しいとは思っていました。

    新店舗をやる前からも思っていたよりリペアの依頼が多く、その裕さんの仲間もリペアをしていました。

    自分の事はその仲間からの評判では知っていたそうです。

    自分もバンドをやっていて、裕さんの評判の良さは知っていました。

    そんなある日、今回お店の拡大としてCPRスタジオを設立するので「一緒に仕事やらない?」と誘われたのがキッカケです。

    最初はなぜに自分を?と思ったのですが、話を聞いてる内に一緒にやる決心がついてきました。

    その辺りはまたこんな機会があった時に取っておきましょう。面白い話ですからね(笑)

    もちろん新店舗オープンは大変な労力と金額が掛かります。

    ですがこれも「自分にはできる」と思っていたので、新店舗設立に飛び込みました。

    もちろん迷いはありましたけど、自分のしたい事に嘘は付きたくないですからね。

     

    これが現在に至ります。

     

    長々と読んでくれてありがとうございます!!!

    DNS工房設立の話でした(^^♪

     

     

     


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