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  • スキャロップ指板
  • 2015/06/25
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    写真はYAMAHAビリーシーンモデルなのですが…いや、これもスキャロップになります!(過去にリペアした写真素材が見つからず…)

    スキャロップ指板、イングウェイかリッチーかでイメージしますが最近は浅く削ってあるハーフスキャロップ、ハイポジション側だけスキャロップしてるモデル等様々です。

    そんなスキャロップに憧れがある世代も居る事でしょう。

    自分はスキャロップだと押さえ過ぎて音程をシャープさせちゃうので苦手です(汗)

    弾く扱いが難しくなるでしょうが、使いこなすとかなりの長所になるでしょう。

    そんなスキャロップ指板ですが、普通の指板からスキャロップにする際、指板側をエグってしまうのでネックの指板側が弱くなってしまい順反ってしまう事が多々あります。

    指板側の強度が極端に落ちる為、弦を張った時も弦張力に負けて順反り易くなります。

    スキャロップはその点の調整を含めリペアする物ですが、スキャロップ指板にする事をお考えのお客様はトラスロッドの余りに注意です。

    スキャロップ指板にしたいけどトラスロッドが限界だったネックの場合、スキャロップ後に順反りしたが調整で直せません!といったトラブルが起きます。

    結果的に順反り易いネックになるので、弾き終わったら弦を緩める等して対策しておかないとドンドン順反り側に動いていくかもしれません。

    扱いが難しいネックにはなりますが、それでもスキャロップにしかない弾き心地は魅力的です。

    できれば後からスキャロップする事も考えて、ネックを作る際は補強材を仕込んで強度を高めておく等、クラフト側にも課題がありますね。