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  • ナット交換
  • 2015/06/08
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  • ナット交換のお話です♪

    リペアは主に殆どがナット交換とフレットすり合わせです。

    なぜか?

    と言うのも以前フレットすり合わせの記事にもありましたが、ナットも同じく「消耗品」なのです。

    弾けば減って当然なのです。

    減って、問題が起きる様なら交換する物なのです。

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    例えばナットの問題は溝が減って開放弦が音詰まり・ビビる等で持ち込みが多いです。

    フレット・反り状態にも関係してる場合がありますが、ナットに問題があると気が付いてる人は紙を挟んで底上げしたりで応急措置をしていたりしてますが、鳴りが変わるので交換がおすすめです。DSC_1151ナットは意外にも音に対する影響が大きいパーツです。

    アコギ等はその効果がハッキリ分かるかと思います。

    まだまだ消耗品ってイメージは一般的ではないかもしれませんが、弦に触れてる部分は磨耗していく事は知ってて損はありません。

    毎日ギターを長く弾く人やアームを多用する人はチェックしてみましょう。



    そしてナットの種類・音質。

    ナットはブラス、カーボンを一時期使ってましたが結局は普通の牛骨に戻ってしまいました。

    これは音質の好みですから何とも言えない所ですが、牛骨がバランス良くどのギターベースに使っても安定した音質と鳴りがする印象です。

    牛骨ってギターの歴史上、長い間使われ続けてるのも良い素材だからだと思います。

    そしてもう1つの理由としては加工がしやすい事です。

    これはリペアマン側の都合としての話なのですが、ブラスやカーボンナットは硬く弦の溝切りで専用ヤスリを痛めます。

    市販にあるダイヤモンドヤスリ等が使える所は使ったりしますが、専用ヤスリはとても高価なので代用できるサイズの物を使って「使い捨てる」って勢いで加工する感じです。

    牛骨はその心配がないので、加工は安心して行えます。



    溝が減って死んだナットでは不具合が出てしまいます。死んだナットから変えてみると音に張りが出て鳴りが良くなる事も多い重要パーツです。

    手持ちのギターのナットもチェックしてみましょう。

    もしナットが死んでいたら、鳴りを妨げているので交換する事でサウンドがかなり変化するのが実感できると思います。