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  • ピヤホン レビュー
  • 2021/01/14
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    久し振りのレビュー記事です。

    凛として時雨のドラマー、ピエール中野さんがプロデュースしているイヤホン「ピヤホン」を入手したのでレビューしたいと思います。

    特に関係があったりお金を貰ったりしている訳ではありませんので良い所も悪い所も正直レビューでいきたいと思います。

    レビュー前の下準備

    まずですがレビュー前の下準備としてエージングします。

    エージングと言っても難しい事はせず、トータルで約24時間位は機器に繋げて鳴らしっぱなしで放置してからのチェックをする内容です。

    一応は他のレビュー等も目を通しましたが、中にはその下準備をしていない上でコメントを書いている人も多いと思います。

    自分もイヤホン自体は買った物を昔からレビューしたり、ヨドバシにあるイヤホン試奏のコーナーで1個ずつ自分の機器を使って聞いて試したりした事もありました。笑

    よくある事としては新品を開封して1発目からイヤホンが本調子である事はありません。

    音が全体的に薄い感じ・音が小さい・シャリシャリ・低音がデカ過ぎ・中域が引っ込み過ぎ、と言った形で分かり易く音が良くない状態と思います。

    24時間はあくまで目安ですが本調子になるタイミングの使用時間はイヤホンによると思いますので、余裕を持って鳴らした上でチェックするつもりだったのですが、結構鳴らせば鳴らしていく程に音質が変化していく様に思います。

    限界が分からないので、買ってから結局は1週間程度も鳴らしてました。それでもまだまだ良くなっていく様に思います。

    イヤホンの使用は工房に来る時と帰る時のみですが、音の変化が1日毎に感じ取れました。

    レビュー前の価格・イヤホンパットの話

    まず価格に注目したい所です。値段は税込みで約1700円~1800円程度で購入できます。

    私自身がそうだったのですが、存在はずっと前から知ってました。

    ただアーティストがプロデュースしている物なので高い物と思ってました。

    SNS等の投稿でも値段に触れている人が目に入らないのでずっと数万円するイヤホンと思っててスルーしていたのですが、お客様から「1700円台位で買えますよ」と聞いて、調べたら本当にそうだったので購入してみました。笑

    価格はもう少しSNSにアップする人も触れた方が良いかもしれませんね。ずっと高額なイヤホンと思ってました。

    もう1つ確認しておきたいのはイヤホンパットの事です。

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    イヤホンパットが数種類入っている事はかなり親切!!この値段でそこまでしますか?って位、大事な要素です。

    実はイヤホンパットはかなり音が変わる事と、実際に耳の穴の大きさには個人差があるのでしっかりフィットする物を付けて確認してほしいです。

    フィットが悪いと音の聴こえ方もそうですし低音が減って聴こえたりしますので正しいレビューができないと思います(最初に付いてるパットが自分に合わないせいで音を良く感じないイヤホンが多いのです)。

    その辺りをしっかり合わせてのレビューです。

    音質レビュー

    大まかに音質はフラット傾向です。クラブ的な低音ガンガン系、高音寄りのシャリシャリ系と分類するのであれば真ん中のフラット系です。

    大迫力系のイヤホンやヘッドフォンから乗り換えた方は地味に聴こえるのかもしれませんがピヤホンは音の引き算系と思います。

    多くのイヤホンは味付けが多いブースト系に感じ、いろんな音を迫力良く聴かせ様としてごちゃごちゃとしてしまう傾向に思います。

    ピヤホンはその辺り必要以上に余計な音が出ない様にして各楽器の隙間を増やし、分離を良くしてる傾向かと思います。モニターとしても良いイヤホンと思います。

    ピエールさんがドラマーという事もあるのか、先入観なのか、ドラムの音がライヴ中のステージ内で鳴る中音の様な生感に感じますが自分だけでしょうか?ステージ中音のモニタースピーカーから聴いてる感が出ててステージ感を感じました。

    エージングが足りてない最初の内も聴いてみると最初は音像がボヤけ気味だったり、音が薄くミドルが引っ込んでいる様に聴こえるかもしれませんが長時間鳴らしていると気になる点が段々と良くなってきます。音も分かり易く大きくなってきます。

    解像幅が広い

    MP3やWAVでの音の違いが分かり易いです。コーディックでの音の違いが結構分かり易いイヤホンと思います。
    イヤホン自体の帯域もそうですが、MP3とWAVの音の違いが分からないと言う声があったりしますがイヤホンに原因があったりします。
    確かに音の違いが分からないイヤホンも結構あったりしますが、こちらは結構分かり易く音の違いが出てきます。

    音を空間として表現するのであれば、MP3はまだ隙間が空いてる感を感じ、WAVはぴったり感、Flac等のハイレゾ音源は飽和して周り込んで聴こえる曲もあります。

    Flac等も聴いてみると曲のミックスやマスタリングにもよるのかもしれませんが音の情報が多くて分かり難く聴こえる事と全体的に音が薄く聴こえるといった方向になるかと思うので音源は良くてWAV向きと思いました。
    Flac等の音源を聴いてみると音が多く聴こえはするが全体的にWAVよりも劣る感じがしてきます。
    この辺りも鳴らしていけば良くなってくるのかもしれませんので参考までに。
    しかし後日談。やっぱり毎日聴いているとFlac音源も段々良く聴こえてくる様になっています。耳が慣れてきたとかではなく、聴く程に変わってくるので恐らくもっともっと長い時間を鳴らしてみた方が良いと思います。なのでこの辺りはまだまだ未確認要素です。

    こもる低音じゃない

    低音の出方が良さげです。

    低音が出る=全体的に低域に寄ってるのでコモリ気味、って音ではないクリアな低音です。

    土台と言う意味でこのチューニングになっているかもしれませんが、間違いでなければリズム隊的な考えで上物に乗ってくるボーカル・ギターがやや控えめに聴こえる気もするのですが、結構これはこれでノーマル状態のバランスを崩さずに迫力が出る様にしてあるチューニングと思います。
    曲によってはバスドラが強く感じたりする事もあるのでこの辺りはイヤホンってよりは曲のバランスなので何とも言えませんが、迫力は思っているよりあります。
    低音が強く感じる様であればEQでやや低域をほんの少し削るだけでバランス良く聴こえるかと思います。

    評価

    値段を考えたら90~100点です。この値段ではケチが付けられませんが恐らく誰が聴いてもこの値段以上の音は確実に感じますし、聴いててダメと思う所は音の好みうんぬん位で正直見つかりません。

    素材がテフロン等の配線か分かりませんが、聴いてて触ったりするとパチパチ音が混ざる感じは配線?静電気?か分からないですが、それ位でしょうか。
    ケーブルは滑り難く、引っ掛かる事が多いかな?って位で音とは関係無い所に言える所がある位ですかね。
    3000円位にしてその辺りを改良されてるモデルが出ても私は買いますね。

    ピヤホンのレビューでした。

    読んで頂きありがとうございました♪


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