月別アーカイブ: 2016年5月

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  • Warwick Streamer 調整

  • 2016/05/21
  • Category:
  • DSC_0417Warwick Streamerの調整です。

    弦交換のついでに指板クリーニングも行いました。フレットは全体的に錆びていますが音詰まりやびびりも無く状態は良かったです。次回持ち込みの際は更なるクリーニングとしてオーバーホールをご検討下さいませ。

    ありがとうございました♪

     


    DSC_0397
  • Washburn N2 ナット高調整&フレットすり合わせ

  • 2016/05/20
  • Category:
  • DSC_0367 DSC_0368

    ワッシュバーン N2になります。今回はフレットすり合わせ&ナットの高さ調整です。お客様の依頼が集中してしまい当日仕上げができませんでしたが受け取った次の日で仕上げました。DSC_0389

    ナット高はかなり高い状態でローポジションがかなり弾き難い状態です。また調整前に確認するとナットのRと指板のRが合っていない事が分かり、そのまま削り込むと3・4弦が限界に達した状態になります。難が出ない所まで削り仕上げました。DSC_0395 フレットすり合わせ完了です。DSC_0397調整し完成です。

    ワッシュバーンのNシリーズと言えば名器のビルローレンスL-500が載ってる事もこのギターの持ち味を引き立てています。L-500と言っても製造時期で音が違う事があるそうで、初期の方がかなり良いそうです。何でも初期型は良い話ばかりですね。

    完成後はお客様からかなり音が良くなったと絶賛され嬉しく思います。ナット・フレットは特に音質に影響を与えますので重要な部分です。一度リペアをしてみたらその劇的な変化に驚くと思います。

    ありがとうございました♪


    DSC_0394
  • Gibson レスポールカスタム ナット修正 当日仕上げ

  • 2016/05/20
  • Category:
  • DSC_0386 DSC_0387

    Gibson レスポールカスタムのナット修正の当日仕上げでした。

    お客様が市販品のナットにご自分で交換したとの事ですが難が出ており一度外して修正になりました。市販のナットは取り付けてもギターに合わせてピッチ幅が合う様に削ったり溝を切って高さを合わせて形を整形しますので結局は技術が入る作業になります。特にナット・フレットのリペアはかなり難しいのでご自分でやられるのはオススメしません…。DSC_0393

    特にナットは溝の高さが重要です。高いと弾き難いのに加え押さえた時にシャープしてしまうので音程が悪くなります。ギターはコード弾き等で複数の音を鳴らすので濁った音にもなります。しっかりと直し調整して仕上げました。DSC_0394ナット高が高いとローフレット側が弾き難くなりますので、ナットでこんなに変わるのか!?と思ってしまう程に弾き易い状態になったのをお客様にも感じてもらえた事かと思います。フレットも別のリペアショップですり合わせをしていたギターだそうで、状態も良かったので希望の低い弦高に調整が仕上がってかなり弾き易い状態です。ナットとフレット状態が良い物程、調整も良い所まで攻め込めます。

    ありがとうございました♪

     


    DSC_0419
  • コンポーネントジャズマスター 組み込み

  • 2016/05/19
  • Category:
  • DSC_0381近年、便利な世の中になってきました。「自分のオリジナルギターを作りたい」とギターが好きなら誰もが思う事です。そんな中ネックとボディは誰もが単体で購入できる世の中になり、好きな仕様に組む事が気軽にできる様になりました。

    具体的には有名な所でワーモスやUSACG、またはネットオークション等で売られてる中古の物を使う等、入手する事が簡単になりました。

    今回は茨城県のお客様から宅配にてレリック加工がされたジャズマスターの組み込み依頼です。

    お客様ご自身で購入したネック・ボディを組み込む依頼のお問い合わせが多い為、今回の機会に組み込みをお考えのお客様にも参考になる様に説明しながら紹介していきます。

     

    ネック・ボディの確認

    DSC_0382 DSC_0385

    セミオーダーの内容はお客様ご自身でネック・ボディを入手し組み込みを依頼する形になります。組み込み自体は製作の時と変わらないのですが違うメーカーのネック・ボディを合わせるにはいくつか注意点があります。

    ネックはネックポケットに入るか?、スケールは合っているか?、ネックポケットの深さは使うブリッジに合っているか?等。加工すれば何とか合わせる事もできるので合わないとダメって訳ではありませんが、確認しないと大幅な加工が必要になったりパーツがそのまま使えなくなり仕様を変更しないといけなくなる場合があります。この点は必ずご確認下さいませ。

    今回のネックは少し気になる点があり、6弦側のナット側面が極端に斜めに削られていたり、フレットサイドの斜め落としの角度がきつかったりしましたが問題は無い範囲ではありました。

     

    パーツ組み込み

    DSC_0402

    組み込み依頼の「セミオーダー」は料金もリーズナブルで組み込みが行え、自由なパーツが組み込みができますが基本料金はパーツの取り付け・配線・ナット整形・フレットすり合わせ(サイド丸め処理も行います。)・全体調整の範囲で「無加工」が条件となっております。ネックやボディは作ってもらう段階で使うパーツのザグリや取り付け穴等を空けてもらってて下さい(ビス穴空けは除きます)。ザグリに入らない・空いてる穴にパーツが通らない等を直す加工は勿論こちらでも対応可能ですがその場合は追加料金となりますのでご了承下さいませ。

     

    完成

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    パーツを取り付け、調整し完成です。オーダーなので今回の様にレリックパーツを使用やプリセット部は要らないので付けなくて良い等、お客様の要望も反映可能です。

    新品の楽器は最初から鳴る個体が少なく、しばらく弾き馴染ませる事で本体の良さが出てきます。気長に弾いて育てていって下さい。DSC_0419完成しました!届くまでしばらくお待ち下さいませ。

    ありがとうございました♪


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  • フレットすり合わせについて ~その2~

  • 2016/05/18
  • Category:
  • -フレットすり合わせについて-

    昔の記事になりますがフレットすり合わせの詳細「フレットすり合わせについて」の記事を書きました。
    そして今回リペアされたお客様から「すり合わせで音がかなり良くなったけど、以前とどの様に変わったのか知りたい。」と質問され、新たに記事にしました。
    フレットすり合わせはリペアの記事に多く出てくる重要なリペアです。
    前振りとして過去の記事を読んでからこちらの記事を読まれるのをオススメします。



     

    -フレットすり合わせ手順-

    _20160518_093940
    フレットすり合わせはマスキングを貼る→ネック調整→すり合わせ→丸め→磨き
    の順になります。
    すり合わせ前の確認としてネックの状態見極めがかなり重要ですが、ネックは使っているとフレットが減る事もそうですが特にローズやエボニー指板は塗装がされてない事から指板自体も湿気による膨張や乾燥による収縮の影響でウネリが出てきます。
    ウネリだけでなく捻れが起きていたりハイが起きていたり、これらはトラスロッドの調整で直せないのですり合わせで直す事も可能です。
    その際にどう削れば良いか等、状態を確認し作業の判断次第で完成品に大きな影響が出てきます。
    無駄の無い効率が良い状態に調整しすり合わせを開始します。



     

    -すり合わせ確認-

    _20160518_094516
    リペアで毎回行っているのがすり合わせた後に弦を貼って状態を確認する作業です。
    弦が張られていない状態ですり合わせているので精度としてはこの段階でまだ100%とは言いきれません。
    弦を張って調整した状態で難が無い事を確認して初めて完成と考えています。
    木材には木目があり、強度が端から端まで一定の硬さではありません。弦を張ると捻れを起こしたりハイが起きてきたり、またトラスロッドを調整したら大幅にフレットラインが崩れる等、そうした難が出るネックも見極めが必要です。
    また応用として「弦を張ると捻れるorハイが起きてくるネック」等、弦を張って状態が悪化するタイプのネックは経験上ですが将来的にも出た狂いに変形してくる可能性が高いです。
    なのでせっかくすり合わせても将来的に変形が起きて状態が悪化したらまたすり合わせしてね、と言うのも不親切かなと思いますので将来の事も考えて出てくる狂いが悪化しても状態が極端に悪くならない様にすり合わせしておく事もリペアの方法で行えます。
    ベースに関しては弦の張力が強い事からハイが起き易く、各メーカーでハイが起きてもある程度は大丈夫な様にハイポジションが多めに削られてる等の対策が見られます。



     

    -すり合わせ後の処理-

    _20160518_101726

    音に影響する大きな点は丸みです。今回も絵になりますが、下手ですいません…笑
    すり合わせ自体は状態の見極めから行う上面すり合わせで仕上げますが、その後の処理がかなり音に影響を与えます。
    お客様が感じる「音が良くなったけど何故?」と感じる理由は大体この辺りにあります。
    フレットにはセンターがあり、フレットが削られてくると上面が平らになり弦の当たる面積が増え抜けや立ち上がりが悪くなるだけでなく音程感も悪くなります。



    _20160518_101455
    丸め作業も市販のギター・ベースで低価格な物は細かい所が簡略化されコストダウンされています。市販品も写真の様なすり合わせた後に上面の角を軽く取った面取りだけで終えている場合の物も多いので、状態が悪くなくても丸め作業を行うだけで見違える様に音が良くなる物もあります。

    _20160518_101704重要なのは点で当たる事ですね。弦がセンターだけに当たる様に丸める事がお客様が弾いててびっくりする位良くなったと感じる理由です。押さえた時に確実にセンターを捕らえ、ギター等のコード弾きによる複数の弦を弾いた時は各弦の混ざりがかなり良くなります。

    DSC_0412
    丸めた後は磨いて完成です。
    簡単に見えてかなりの技術が必要なのがフレットすり合わせというリペアです。
    今は市販品にもリペアができる工具が売られ、それらを買ったら自分でリペアができるのでは?と思うかもしれませんが落とし穴がいくつもあります。
    結局は技術が必要な事と、あまり深くは書けませんが皆様がお目にできる様な所で売られてるリペア工具を使ってリペアをしてるリペアマンは自分の知る限り粗居ないとだけは書いておきます。やはり皆拘った良い工具を使っています。何事も餅は餅屋、良い工具を使い高い技術力が必要です。大事な楽器を状態良く使うのでしたらプロのリペアマンにお願いしましょう。

    フレットすり合わせの詳細でした。長々読んで頂きありがとうございました♪


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    DSC_0407
  • PRS custom24 調整

  • 2016/05/18
  • Category:
  • DSC_0407

    お世話になっておりますdispinaの涼夛さんからPRS custom24の調整です。

    以前にネック折れを直しましたが前回のライヴで倒してしまった様で1弦ペグ回りの材が破損したのを今回チェックしましたが演奏に支障が出る様な状態ではなかったので良かったです。今回は低音弦の鳴りを良くしたいとの事で弦高を少し上げ目にしてセッティングしました。ドロップチューニングは低音を綺麗に鳴らす為に弦のゲージを太くするのは必須ですが弦振動も増して低い弦高では充分に鳴らせなくなりますので弾き易さを取るか音か?のバランスが難しくなっていきます。

    ありがとうございました♪


    DSC_0406
  • ESP STREAM-CTM 調整

  • 2016/05/18
  • Category:
  • DSC_0406

    お世話になっておりますSERIAL⇔NUMBERのGuyさんからライヴ前にESP STREAM-CTMの調整です。

    フレットもかなり弾き減らしてきてるのでそろそろリペアの時期ですね。季節の変わり目はネックも動き易く、かなり順反りしていたのを調整で直し仕上げました。これでライヴもバッチリですね。

    ありがとうございました♪


    DSC_0398
  • SQUIER ジャズマスター 調整&配線直し 当日仕上げ

  • 2016/05/18
  • Category:
  • DSC_0398スクワイヤーのジャズマスターの調整&配線直し当日仕上げです。

    ライヴ日が近いが音が出なくなったとの事で持ち込まれました。中を空けてチェックするとハンダ付けが甘く断線しそうな箇所や、音が出なかった理由はジャックの配線のやり方に問題があり、剥かれたアースが長くホット端子に触れておりショートしておりましたのを直しました。

    順反りしたネックの調整、高さがバラバラで弾き難い弦高を整えてしっかりとオクターブを合わせPUの高さもお客様と弾いて音を出しながら調整し完了しました。お客様も元の状態から驚く程の変化を感じてくれて嬉しく思います。

    調整はリペアの基本にはなりますが、基本な事程意外に難しかったりします。なので皆様にも調整した事が無い方や自分で何となくで調整してる方は一度お持ち頂けたら幸いです。びっくりする程変わるのを体感できると思います。

    ありがとうございました♪

     


    DSC_0380
  • Ovation ナット交換&フレットすり合わせ 当日仕上げ

  • 2016/05/17
  • Category:
  • DSC_0369 DSC_0370

    オベーションのナットが磨り減り過ぎによる開放弦の詰まりやフレット状態が良くない事で音が詰まる箇所がある状態です。ナット交換&フレットすり合わせの当日仕上げでした。DSC_0374前オーナーが改造していた可能性がある様で、ナットも溝を切り足した跡や弦高がかなり低いのもブリッジの弦溝をかなり削って大きな面で当たってる状態になっており、響きに影響が出ており特に2弦鳴りに影響が出ています。

    DSC_0379

    今回の機会に耳寄り情報です。アコースティックギターのホール内はかなり埃や塵が溜まり易いのですが、放っておくと塵も積もれば山となり埃がまるで吸音材の様な綿状になりギターの響きを悪くします。中には手は届かないのでエアダスターやエアシューターを使い埃や塵を吹き飛ばしましょう。目に見えて埃や塵が大量に出てくる様ならかなりサウンドが良くなります(汗)綺麗にする事は生楽器に大事ですね。DSC_0380ナット交換&フレットすり合わせ当日仕上げ完了しました。これでライヴに間に合いますね。

    ありがとうございました♪

     


    DSC_0366
  • Ibanez SR 調整&ポット交換 当日仕上げ

  • 2016/05/16
  • Category:
  • DSC_0366made in Japanの頃の今は希少なIbanez SRの調整&ポット交換の当日仕上げでした。

    トラスロッドが既に限界まで回されており反り調整ができない状態ですが、弦高がある程度の所まで下げても問題が出なかったのが幸いでした。

    ボリュームポットが壊れて音が出ない状態を交換し音が出る様になりました。このベースもジャパンヴィンテージに入るのか昔の国産は低価格でも良い個体があったと考えると凄い時代ですよね。IbanezギターだとRGの国産時期はかなり良かった印象があります。

    ありがとうございました♪