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  • Ampeg B2R アンプヘッド修理
  • 2016/03/02
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    Ampeg B2R、アンペグのベースヘッドアンプです♪よく練習スタジオにあったりしますね♪

    アンプ修理は専門外なので基本的には受け付けていないのですが「アンプも修理できないか?」の問い合わせがとても多く、いつまでも専門外だからできませんと断るのもどうかと思い、少しずつではありますが勉強してアンプも可能な所は直せる様に努力していきます。

    今回は音が出ないアンペグB2Rのリペアです!

    まず音が出ない以外の情報が無い為、簡単なチェックをしていきます。

    これも経験だなぁと本当に思った事は、昔バンドをやっててスタジオ練習は週2~3回は入ってて、アンペグはどのスタジオも多いので毎回使ってた経験が活かされました。

    アンペグって恐らく殆どの機種がそうと思いますが、電源をONにした「パチッ」の後に「パンッ」って音が鳴るんですよ。昔は中二病が入っていたのか「アンペグ~スイッチオン!カチっ!パン!」とか言ってたのでよく覚えています(笑)

    それがヒントになっていて、このアンペグは電源を入れた後の「パンッ」って音が鳴らないのです。最近アンプ修理の勉強をするまでこの音の正体は分かりませんでした。

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    中を空けて、目に見える部分に外傷はありません。そしてプリアンプアウトで音が出る事から本体的な破損は無い様です。単純にスピーカーアウトの方に問題がある様です。

    アンプ修理は高圧電流になります。当たり前ですけど真似しないで下さい(汗)

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    スピーカーアウト付近でトラブルが無いかパーツを辿ると何やらおかしな状態になってるパーツが…。

    以前アンプ修理の勉強をしていて初めて知ったパーツがこの「リレー」というパーツです。ギターのリペアだけしていたら扱う事がないパーツですね。オーディオアンプは付いてる事が多い様で、電流が流れると中で磁力により回路の切り替わりが起こり、それでON/OFFの様な働きをするパーツです。

    このパーツはアンプだと保護の役割で使われてる事があります。小型アンプだと電源投入時にスピーカーから「ボンっ」と鳴るアンプがありますね。あれが大型アンプで鳴るとスピーカーが壊れる可能性がありますので、電源をONにした時の過大電流からスピーカーを守る為に付いてるパーツだと思います。

    そしてそのリレー内で回路が切り替わる音が最初であった「パンッ」の音なのです。

    その勉強した事もあって、リレーにトラブルかな?と思って見た所、パーツに穴が空いて膨らんでいました(汗)破損してる様なので交換する事になりました。

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    左が新品、右が元のリレーです。右が上側に穴が空いて膨らんでいるのが分かりますでしょうか。

    今回はこのリレーの入手に手間取り、国内に売ってる所が探しても見つからずイギリスから買って取り寄せました(汗)国内で買える所がありましたら教えて下さいませ(汗)

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    新しいリレーに交換♪

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    電源をONにした時の「パンッ」って音が鳴る様になりました。

    そして動作をチェックすると無事にスピーカーアウトから音が出る様になりました♪

    後は念の為にスタジオで音出しチェックをして問題が無ければこれで完成です!この価格帯でも付いてるパーツは安物だったので、良いパーツに交換してモデファイするとアンプだと大きい効果が分かるかもしれませんね。

    ありがとうございました♪