カテゴリー別アーカイブ: エピソード

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  • フレットが飛び出る?指板痩せ現象

  • 2017/06/10
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    今年も夏場モードに入り楽器の状態が変化し調整に来られる方も多くなる季節です。

    結構聞かれるお客様が多かった内容でしたので今回書く事にしました「指板痩せ」のお話です。よく「いつの間にかフレットが飛び出ている・・・。」といった状態ですね。正確にはフレットが飛び出たのではなく指板が乾燥等による収縮で縮んでしまった状態でそうなります。

    特に冬場の乾燥季節は木材の水分が飛んで縮小傾向になり、こうした変化が起き易い季節でもあります。そして季節が変わり夏場になると急に湿気も増えてくる為、乾いた木材は一気にその湿気から水分を吸い、膨らんで元に戻る等の変化も起こったりします。

    指板痩せは時期的に冬場に起こる現象ですが、フレットが引っ掛かる理由から使わずにいてタイミング良い時にリペアに出そうと思ったら時間が経ってしまい、いつの間にか直っていた等のお客様も居て質問されたりする事も度々ある内容でしたのでこのタイミングでの投稿でした。

    DSC_1109-1024x576夏場の湿気が出てくる時期になれば元に戻る可能性があるとは言え、自然に直るまで我慢して毎日弾くのは大きなストレスになる事は間違い無いでしょう。

    実際に起きた場合で直すのは削るしかありません。塗装がされていないローズウッド指板やエボニー指板がなり易い現象と思っていましたが、リペアを数多くやった経験上、塗装がされたメイプル指板でも充分起きる現象と思います。

    乾燥による縮小が一番の理由だと考えておりますが、住んでいる環境が与える影響も大きいでしょう。一般的な生活をしていて仕事で外出する際はエアコンを切っているでしょうから人が居ない環境で夏場の部屋は暑い・冬場の部屋は寒い等の部屋状態でしょうし、夏場はまだ多湿なので冷房で丁度良い環境になるのでしょうが冬場は暖房で更に乾燥するので指板痩せになるケースが多く、逆の膨らみ過ぎるケースはあまりリペアで見ない事かと思います。

    大きな温度変化を与えない・大きな湿度の変化を与えないといった一定を保った環境が保管に良いとありますがとても一般家庭でその環境を維持するのは難しい事かと思います。自分が思う事は人と同じで「人が住み易い環境は楽器にも優しい環境。」と思っています。

    温度・湿度メーターも良い物は高価ですが100円ショップ等でも売っていますので目安になる程度だとしてもあると便利です。購入し部屋に置いてみて、自分の部屋環境が「乾燥部屋」か「湿気部屋」かは知っておくと便利かもしれません。乾燥傾向であれば加湿器を付けておく・多湿傾向であれば乾燥機を付けておく等をするだけでも楽器に優しい環境に変わる事でしょう。DSC_3810湿度は40~50%が丁度良いと言われています。この様な形で値を見て適切な状態になる様に環境を調整すると良いでしょう。温度については人それぞれの感覚かと思いますが厚くもなく寒くもなく、具体的には20℃~25℃程度を一定で保てたら良いかと思います。結果的に楽器の良い状態の維持には手間隙を惜しまないという事でしょう。

    中には製作されたばかりの安定していない材だから等の理由で変化し易い材状態だったりするギター・ベースもあります。ギタークラフトの製作では木材はその気候にあった環境で数年放置した物を使うのが好ましい為、海外等から輸入して間もない材で作ると狂いが出やすい状態で完成してしまうと言ってもいいでしょう。シーズニングがちゃんとできている木材で作られているか?ですね。

    どうしても日本は木材的に都合が悪い環境の様で、家具等のジャンルでも同じ様に日本に輸入されると状態に狂いが出る等のトラブルも多い様です。狂いが出易い環境に住んでいますので、狂いが出てもしょうがない環境に居るという意識はあると良いかもしれません。シーズニング等の問題はあるとはいえ木材で作られている以上は狂いを避けられませんので、別の発想としては木材以外で作る他無い事かもしれませんね。


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  • レゾリング

  • 2017/03/04
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  • DSC_3160 レゾリングという商品をご存知でしょうか?

    主にドラムで使われる事が多いパーツですが、下にレゾリングを敷いて上に本体を乗せる事で無駄に出る低域をスッキリさせタイトで抜けの良い音質にしてくれる便利グッズです。

    アンプの下に敷いても良い効果を発揮しますのでオススメです。価格も手頃で激変するサウンドになりますのでぜひお試し下さいませ。DSC_3161ベースアンプ等では床に伝う低音をカットし聴き取り易い音質になり、部屋を伝う振動も減らせられますので防音目的にも適しています。ギターアンプでもかなり歪ませた状態で音色を抜けさせる状態にもできたりとコレだけで高い音質向上効果が得られます。オーディスピーカーのインシュレーター代わりに使っても良いでしょう。アンプに使用で4個購入としても非常にお手頃価格ですのでぜひお試し下さい♪

     

    アマゾン レゾリング

    https://www.amazon.co.jp/Pearl-RRG-35-%E3%83%91%E3%83%BC%E3%83%AB-%E3%83%AC%E3%82%BE%E3%83%AA%E3%83%B3%E3%82%B0/dp/B00840YZRW/ref=sr_1_1?ie=UTF8&qid=1488619521&sr=8-1&keywords=%E3%83%AC%E3%82%BE%E3%83%AA%E3%83%B3%E3%82%B0


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  • NAMM show 2017 その3

  • 2017/01/29
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  • DSC_2683 NAMM showの会場とは別に近くで「ヴィンテージギターショウ」が開催されていました。アメリカの企業・個人も含むヴィンテージ楽器オンリーの売買イベントだそうです。DSC_2684

    かなり広い空間に各ブースがヴィンテージギター・ベースを並べ販売しているイベントです。こちらはNAMMと違って個人店の様なブースが多い印象です。DSC_2685

    まず驚くのが値段です。日本で購入する金額とはかなり大きく違う物もあり大変リーズナブル。この金額設定を見てしまうと輸送費・関税等が後から乗るにしても価格的に日本と大きく変わる物も・・・。ただし問題は新たにワシントン条約に加わったローズウッドの問題。購入はできても日本国内には持ち込めない恐れがあります。ギターの指板にローズウッドが使われている事が多いので、実際にOKかどうなのかは詳しく確認してみないと分かりませんが・・・。

    ここでは50年代・60~70年代Fender・Gibsonのギターベースが多くありました。あまりに多くあるのでヴィンテージの希少感が薄れてしまい珍しく感じなくなってしまいました・・・笑DSC_2771 ロサンゼルスの楽器屋として有名なギターセンターへ。

    普通の楽器屋ですがここでもヴィンテージギターフロアがあったりして面白いです。アメリカは日本程の楽器屋が多くはない様です。日本製のギターはあまり置いてません。海外の人いわく日本製にかなり高い評価を持っており、日本人は何故に凄く良い国産が入手できるのにUSA製に手を出してくるの?むしろ自分らが日本製欲しいよ!となる位まで日本製が欲しいそうな。DSC_2764 ヴィンテージレスポールも売ってました。59年製になります。日本で大体はケースに入ってて展示のみの売る目的でない場合が殆どだと思いますが具体的に値段が付いて売られているのは初めて見ました。状態がよくないのかヴィンテージレスポールにしては随分安い金額です。頑張ったら何とか購入できそうな金額範囲内だと夢が出てきますね。DSC_2782

    近場にはMIがあったりとロスでは音楽的に栄えてる地域みたいですね。DSC_2760NAMMだけでなくその他のイベントや観光もしてアメリカ終了!

    かなり充実した日々となりました。NAMM会員になった事で毎年NAMMは行くつもりです。こうした世界を肌で感じるイベントはとても良い刺激になります。今回の体験でまたより今後のビジョンも鮮明に固まってきました。来年もまた来ます!


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  • NAMM show 2017 その2

  • 2017/01/27
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  • DSC_2610 NAMMshowにて凄いのはやはり世界的なアーティストが同じ空間に普通に居る事ではないでしょうか。

    NAMMの3日目はかなり有名なアーティストのイベントが多くあり、各ブースでデモ演やサイン会が開催されていました。DSC_2615

    中にはスティーヴィー・ワンダーがお客さんとして各ブースの新作機材を試し歩き回る場面に遭遇。SPに厳重なセキュリティで囲まれながら周りには大勢の観客で各ブースを回り歌ったり弾いたりしていました。DSC_2666歩き回れば多くの世界的アーティストに遭遇しますので、しばらく居るとこれが普通になってくるのが凄い環境です。さすが世界的イベントのNAMM Showです。イベントスケジュールを把握していなかったので非常にびっくりしました。3日がアーティストが多い様ですね。

    機材だけでなく有名アーティストのオンパレードにも良い体験ができました♪

    その3へ続く。


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  • NAMM show 2017 その1

  • 2017/01/26
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  • DSC_2877楽器業界世界最大のイベント、「NAMM show」に当店も参加してきました。

    NAMM Showとはアメリカのアナハイムにて関係者のみが入れる世界の楽器関係業者が集って出展される世界最大のイベントになります。当店も入場条件をクリアし、関係者登録が通り今年から参加できる事となりました。楽器業界のオリンピックです。

    DSC_2438場所はディズニーランドがあるすぐ近くのアナハイムコンベンションセンターにて4日間行われます。会場も非常に広く、ブースの数はなんと約8000店舗も出店され壮大なイベントです。もちろん英語なんて話せませんが、話せないから行くのを諦めるなんてできません。それ程行く事に大きな価値があるのがNAMMShowなのです。各業界の新製品が一斉に出てきますので業界の情報最先端のイベントです。

    DSC_2461 今回FenderはなんとBUYER等の扱いがある関係者のみしか入れないブースとなっていました。(関係者からの紹介で入ったゲスト扱いの方は入場不可)

    Fenderが日本代理店から遠のき、高級ブランド化する予想もいよいよ濃厚となりました。入場者でも売買関係の方しか入場させないというかなり強気に出ています。更に驚きなのが隣のブースにて同じ広さ位のブースを抑えてて商談ルームにしている辺りも非常にFenderが業界の力を持っているか伺えます。中では世界数多くの業者と流通のやり取りをしている様子が見えました。DSC_2469Fender内のブースは非常に豪華です。広いブース内には新製品からマスタービルダー・ヴィンテージレリック等とても充実しています。どの様なギターが展示されていたかはNAMM滞在中のツイッターをご覧下さいませ。DSC_2457 DSC_2572 ギターだけでなくアンプやエフェクターも各ブースが出展されています。

    恐らくですが有名メーカーであれば全て出展されているでしょう。そしてアメリカは自由の国と言われているだけあって、楽器関係の日本と違う所は自分でギターやアンプを繋いで弾いてOKという文化です。びっくりしましたが、許可は要らず普通に手に取って弾いてOKなので置いてある物は弾き放題です。自分もかなり弾いてきました。

    またアメリカは気候が良く空気が乾燥していますので特にアコギ等の箱物はかなり音が良いです。エレキの部門も電源は120Vという事もあり音の張りや立ち上がりも日本で弾く同じアンプでも全然音が違います。そんな意味ではアメリカで弾くと音が良くなる事でしょう。

    アンプの出展ブースではいろんなブースで中の回路も見せて展示されていたりもしていました。DSC_2541 DSC_2589そんな中には木材を出展するブースもあり、ジャンルはとにかく楽器に関わる全てのジャンルが出展されています。

    アメリカは良い木材が豊富と言われるだけあって日本じゃ「希少・入手困難」と言われる材もここでは普通にたくさん置いてあり珍しくもありません。日本で買うより質も段違いに良く値段もかなりリーズナブル。そこは本当にびっくりしました。良い材はどうしても業界の力が強いFender・Gibson・PRSが買い占めてしまう話もありますがまだまだ入手できる術は残っている様です。今回は英語は話せないですが頑張って営業していき、1社からは日本人スタッフの連絡先を教えて頂き今後はかなり良い材の供給ルートが確保できる環境になりそうです。自分も材を買って帰りました。

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    NAMMでは情報でしか見られないギターも出展されてきます。中でも一番驚いたのがSOMNIUM Guitarにて。なんと指板・PU・ボディが外せる仕様で、自分のオリジナルの組み合わせを簡単に付け替えする事ができる凄いギターです。指板で材の種類やスケールの変更、PUのレイアウト、ボディは2種類しか置いてませんでしたが今後種類が増えていく事でしょう。DSC_2554セイモアダンカンのブースではダンカン本人が巻いて見せている豪華なブースです。英語が話せないのが本当に惜しいと悔しい思いをしました。なんとこのブースでは実際にダンカン本人が巻いたPUを何かの条件で参加すればその場でプレゼントしていた様です。「撮影等も勝手にどうぞ」な感覚で撮りまくられていました。自分も巻いている所を動画でフルに取りました。意外に簡単に巻いていくのですが、そこにノウハウがある事でしょう。巻いた事がある人なら分かると思うのですが巻くコイルは非常に細いので切れ易く巻くだけでも難しい作業です。ダンカン氏は簡単に切れる事もなく巻き付きに偏りが無く均等に巻いていく姿は非常にプロフェッショナルを感じました。

    その2へ続く


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  • オヤイデ TUNAMI V2 GPX-R 導入

  • 2017/01/09
  • Category:
  • dsc_23492017年は飛躍の年、として工房で使っている機材達をハイエンドな物にドンドン換えていき、「よりプロが使うに相応しい環境」に改良していくという年内目標を立てました。12月からやっていますのでフライングですけどね・・・笑

    スピーカーで毎日長時間音楽を聴いているので性能には拘りたい所です。その為スピーカーには以前EveAudioのスピーカーを新たに導入したのもありますね。そしてそのEVEを動かす電源ケーブルも今回TUNAMI v2 GPX-Rに交換し更なる音質UPをする事となりました。

    最初に使ってみた時はやはりエイジングが必要なのか、レンジは狭く小さくまとまってる感で「なんじゃこりゃ・・・普通のケーブルの方が音良いのでは?」と思う様な音でしたが、工房に居る時はスピーカーを1日10~12時間位聴いていますがどんどん音が良くなっていきますね。5日間駆動させての感想ですが交換した直後の硬く広がりが無いサウンドからレンジが広くなって高域の煌びやかさと伸び・低域の輪郭のあるドッシリ感といい良い感じにエイジングが効いて良くなってきてる感じが伺えます。

    EVEスピーカーがかなり性能が良いのでしょうか、以前のONKYO製スピーカーの電源ケーブル交換程までの急激な変化が起こった様には感じませんけど全体的にイコライジングがされてもう一段上のサウンドになったとも言えますね。元のスピーカーが良い物だと+α位でしょうか。聴く人にもよるかもしれませんがこの+αの効果が聴いてて耳に馴染んでくると効果が大きく感じますね。試しに普通のケーブルに戻して聴いてみると音の回りが削ぎ落とされた様に聴こえました。

    音を大きくしていくと交換前より良くなった部分がよく見えてきます。楽器の数が多い曲等は聴いてて各楽器の音が見えやすくなってて感動しました。特にクラシック等のLive音源等は音を大きくして聴くとその場に居る様な感覚になり凄いなと思いました。ヴァイオリンやピアノの強弱タッチ、ホールの空気感・観客の拍手音がその場に居るみたいで凄く良いですね。曲に楽器の数が少なくなるとより楽器の味がよく分かる事かと思います。

    電源ケーブルはお値段が高額な事もあり手が出し難い分野かと思いますが、ギターのシールドケーブルを交換したら音が変わったと分かるのと一緒で電源ケーブルも同じです。電気で動く物は電気の質で音が急変しますので、スタジオ等の大きな音を出せる環境にてギターアンプ等にて一度使ってみて効果が分かると標準で使ってるケーブルがどれだけ良くない物なのかが分かる事かと思います。逆を言うと大きな音を出せる環境でない方には大きな変化を望むのは厳しいと思います。変わりますけど数万円の効果は感じない、と言うより出せない事かと思います。環境がある方にはぜひお試し下さいませ。期待は裏切らない事でしょう。


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  • Fender HotRod deluxe 真空管アンプ導入&モデファイ

  • 2017/01/04
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    工房のアンプとして新たにFender HotRod deluxeを導入しました。40Wのオールチューブアンプです。クリーンな音はFenderらしくて綺麗な響きですね。歪みも良い感じ。お店で弾いてみて即買いしてしまいました。

    実際に工房に届いて音をチェックしてみるとかなり音がデカイですね。思っていた以上に音量が出るのでこのままだとかなり使い難いです。という事で最初はアッテネーターを自作し音量を下げるモデファイを行いました。

    続けて音を出して細かくチェックしていくと低音が出過ぎている印象を受けました。Bassは0~1でも良い位になってしまうのでどうしたものかと調べてみると同じ様な意見をされる方が多いみたいですね。その他でもリバーブがもう少しコントロールし易くならないかな?等が感じられました。

    と言う事で購入されたばかりなのですが早速アンプをモデファイする事となりました。幸い名機アンプなだけにモデファイ情報は調べると沢山出てきますので、その記事内容を参考に自分も手を加えていく事にしました。

    dsc_2324定番改造としてはリバーブの抵抗を外す・低域をカットする様にパーツの値を変える等が定番の様です。自分もとりあえずは簡単にできるリバーブ・低域をカットするモデファイを行いました。

    リバーブは抵抗器を外すだけでOKとの事でとても簡単ですね。低域カットモデファイは低域を減らす為として影響を与えているコンデンサの値・抵抗器の値を違う物と交換しました。dsc_2330ついでとしてスピーカーケーブルの交換・電源ケーブルの交換を行いました。スピーカーケーブルは定番のベルデン8470、電源ケーブルはAcrolinkの7N-P4040FにプラグをORBのHP-HBLを使用しています。img_20161230_220132_717改良点としてはそこまでガッツリとしたモデファイではありませんでしたが大分低域が良くなりました。出過ぎて違和感のある低音がすっきりとしてて良い感じです。電源ケーブルの効果だと思いますが少しハイファイな感じもプラスされてる印象で、全体として程好く綺麗になり過ぎずに低域をクリアに出力してる事で緩和されているかとも思います。低域が出過ぎてるアンプの影響が無くなりギター本体の性能がかなり見え易くなり満足です。でもまだやってないモデファイがあるので、また気になり始めたらそこも改良するかもしれません。

    本日から改良されたFender HotRodが工房の音出し用で使う事ができますので宜しくお願いします!


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  • EveAudio SC204 スタジオモニタースピーカー導入

  • 2016/12/14
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  • dsc_2182自分への誕生日プレゼントとして新たに工房へ導入しましたスピーカー、EveAudioのSC204を購入しました♪

    元々は工房地下のCPRスタジオで使われている上位機種のSC207を聴いててかなり音が良いなと思っていたので、イヴオーディオのスピーカーが欲しいなと探していたタイミングでこのSC204見つけ購入しました。

    早速今まで使っていたスピーカーと入れ替えで音出し。その瞬間から桁違いの音質に驚きました。今まで使っていたスピーカーはいろいろとかなりカスタムしていたのに音質を全てにおいて上回っており感動すらしました。しかも新品なのでエイジングもありますからまだまだ実力を発揮していない事も考えると鳴らしていけばこれよりもっと音が良くなると思うと凄いですね。プロスタジオ用モニタースピーカーと言われるメーカーだけあってその凄さを体感しました。

    かなり楽器の分離が良いので、低音はハッキリ力強く輪郭もあり邪魔になる様なモヤけもありません。高域はスッキリと痛くなく聴こえるのでエイジングしていくと伸びも良くなっていくでしょう。まず聴いた上でストレスになる所はありません。リボンツイーターとウーファーの音質バランスがかなり良いのかもしれませんね。今まで聴こえてなかった所まで聴こえてきており、楽器の表現力やヴォーカルに「うっすらこんなエフェクトが掛かっていたのか。」等、今まで聴いてて気が付かなかったかなり細かな所まで見える様になり文字通り感動しました。

    今まで使っていた電源ケーブルが1本しかないので、1つのユニットだけ違うケーブルを使っていると片方だけ音が変わるのを気にして電源ケーブルは付いていた物を両方に使用。それでもこの音質なので良い電源ケーブルにしたらもっと良くなる事でしょう。

    買って良かった!そんなスピーカーです♪しかも料金もかなりリーズナブルなのでオススメスピーカーです♪

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  • スタジオラグにて記載記事

  • 2016/11/19
  • Category:
  • ws000000この度初めてお世話になります京都の音楽スタジオ、スタジオラグ様からのご依頼でスタジオラグ webマガジンに記事を書いてほしいとの要望を受け、今回「まだFコードで消耗してるの?ギターリペアでこんなに弾きやすくなる!」を書かせて頂きました。

    スタジオラグ様のWeb記事にも新ジャンルとして「専門的なリペア記事」を追加するとの事で今回縁がありました。これからも定期的に記事を書かせて頂きます。ブログにも記載している内容をアップはしていますが、ブログ内容とは違い専門用語等で内容の意味が難しく把握できない人がなるべく少なくなる様にスタジオラグ様宛の記事は更に分かり易い様に噛み砕いて修正し投稿しております。

    Fコードが弾けないのはギターの状態が良くない事が原因かも?という内容です。真面目な人程、弾けない事は自分の実力不足だと思いがちなのに待った!を伝える記事内容になっております。

    こちらの方も宜しくお願い致します!


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  • どうにかする事もまたリペア

  • 2016/10/23
  • Category:
  • リペアにはいろいろなパターンがあり、「リペア=決まったやり方」がある訳ではありません。

    ・予算に合わせて問題がある所だけを直す。

    ・全ての原因を直して100%の状態になる様に直す。

    が基本の二通りですね。その為、お客様の依頼内容の都合によってはリペア手法が変わっていきます。

    そして中には「これでは無理」と言う状態になっているギター・ベースもあります。

    「多くのリペアショップで断られた。」や「直すなら高級ギターが1本買える位の金額を言われ諦めた。」等、中には考えられない位の状態が悪いギターベースが来た場合、どの様に判断して直すのか?と決める必要が出てきます。

    直すのは非常に大変だけど、このやり方でなら直せる等、発想を転換する機会が必要になる場面も出てきます。

    今回はそんな過去にあった経験の中で大掛かりだったリペアを一部紹介します。ts3a2694hgfh

    それはお店を始めて間もない頃、「トラスロッドが折れている」という事で、いろいろなリペアショップを回ったが断られたりあまりにも高額な修理費でとても頼めないので困っているとの事で当店に来店されました。

    確認してみると確かにトラスロッドは抵抗を感じず、ただただ中の棒が伸びていくだけで反りの変化がありません。o0480085411664159053

    そして何よりの問題は弦を張っていない状態でもこれは弓矢かな?って表現してもいい位、物凄い順反りでした。世界で一番反っております!と言っていいのでは?と思う位、常識を遥かに超えた順反り状態でした。もちろんこれに弦を張れば更に順反りになるのでまず弾く事を絶望する順反りです。目視の段階でこれでは使い物にならないと判断ができる程、弦を張れば下手すれば弦高が2桁近くに達するのでは?という状態です。

    トラスロッドが折れているなら指板を剥がしてトラスロッドを入れ直して直せる考えに至りますが、これだけ順反りが酷いとストレート出しに削るにしても無理がある状態です。ロッドを入れ直して、ロッドを限界まで回した所でストレートになるのか?と思う状態だし、プラスで削って真っ直ぐにできた所で弦を張った後の調整は?削った事で強度も下がるので将来的にまた順反りに困るのでは?と言うよりこの物凄い順反りなら削る修正の場合だと指板は確実に無くなるし、トラスロッドが埋まってるラインにまで達するだろうと、多くの所で断られた理由は考える程納得してしまう状態でした。

    この時にダメ元でヒーター修正をやってみたのですが、ヒーター修正は熱と水分を利用し木材を膨張変形させクランプによりストレート修正の力を加えた状態で材に変形を加えて状態を矯正し直すもので、少しは良くなったと思えば数日様子を見てると結局元に戻ったり、意味はありませんでした。中には直る物もあるそうですが、リペアショップでヒーター修正が妙に安い理由もこの時納得しました。ヒーターによるリペアは直ればラッキーというレベルでしょう。

    ネックがこの状態ではまずこのネックを直して使うのはとても無理、と判断しお客様と相談して決めていきます。

    Fender等のボルトオンネックの誕生は生産効率もありますがネックに致命的な問題が起こればネックを交換できる事を理由に作ったと言われています。スルーネックの場合だとネック(ボディ中心までを含む)を交換する形となります。こちらの型はボディトップにトップ材を張ってるタイプなので、リペアはまずそのまま交換なら高額なリペアですね。

    お客様の予算の兼ね合い等もあり、なるべく安く直したいとの事で新しくネックを作ってボルトオンのベースとして作り直す事となりました。

    フォレストっぽいヘッドシェイプ・24フレットエボニー指板。インレイ無し・指板幅を大きめにとのオーダーとネック材はメイプルと指板はセレクトさせて大きさに合わせて作る事となりました。

    p1000017-2トラスロッドが効かない理由は指板を剥がしてみるとロッドのエンド側、T字の溶接部が取れて真っ二つになっておりここで引っ掛かっていないからロッドが効かない状態・回せば中心の棒だけを引っ張って出てくるという状態でした。ロッド自体はただの鉄の棒なのでこれが折れるのは物理的に不可能ですので折れたパターンは聞いた事が無いので有り得ないと思いますが、今回の様な溶接部が外れるパターンは初めてでした。トラスロッド製造時のトラブルの様ですね。o0800045011632922797

    状態の酷い元のネックを切って外し、ネックもボディも製作途中の写真ですがネックを作り寸法を合わせてポケットを掘ります。

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    セットネックやスルーネックもネックに致命的な問題が起きれば直すのが難しい、または高額なリペアが必要になりますがそれは通常の考えられるリペアをした場合で、リーズナブルな金額で直すならボルトオンにしてしまうのも手です。場合によっては今は何かしらでFenderタイプのネックなら単体で簡単に購入できますから、そのネックに合わせてザグリを掘って取り付ければリペア料金も抑えられます。

    o0480085411672343689ネックグリップは好みもあるので、実際に触らせながら好みの仕様で仕上げて完成です!

    直す事もそうなのですが、無理なものは無理と判断する事も大事です。無理なら別の方法で考えると。

    幸い楽器は「作れる物」ですので、無理に直してずっと心配が残る様な仕上がりになるならイチから作った方が安心だし料金も手頃に済む事も多くあります。そのアドバイスもリペアでは行えますので、一人で悩まずにまずは相談してみましょう。

    長々と読んで頂きありがとうございました♪


     

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