カテゴリー別アーカイブ: エピソード

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  • 初心者に陥りやすいトラブル? モーリス アコースティックギター 調整&ナット溝調整&弦高サドル調整

  • 2016/10/12
  • Category:
  • dsc_1504中古で買われたモーリスのアコースティックギターのナット溝調整&サドルの弦高調整でした。

    今回はお客様のご協力もあり、あまりに状態が良くなった事に感激したので自分の様な初心者にギター選びの参考の記事になる様に書いてほしい!との要望ので書かせて頂きました。

    躓き易い最初のギター選び

    ギターを初めて弾く決心をした際、まずは本体の購入ですね。周りに詳しい人が居なければ当然情報はゼロ、今はネットがあり調べれば情報が出てきますが知らない状態からのスタートです。まず専門用語は意味が分からないので、調べた所で何を買ったら良いの~?となる事かと思います。

    分からなければ実際に楽器屋に行き店員から話を聞くのもオススメです。今はかなりの低価格帯でも弾く分に問題がある固体は少なくなりました。昔は「安物=問題有り」の物が多く本当に大変な時期で、安い物はかなりの順反りネック・弾き難いので弦高を低くすると音が詰まる位の荒いフレット精度と、弾くに耐えない状態の物が多かったです。調整等の精度は初期段階では甘い物が今でも多いとは思いますが、しっかりと調整してやれば使えるレベルになる物は多いです。今はその辺りがかなり良くなってきているので、お店の人がオススメしてくるのであれば安心して購入して良いかとは思います。新品で購入すれば保障もありますから問題があっても一安心です。エレキは調整で簡単にどうにかできますが、アコギの場合は以下のお話の様にリペアが絡んでくる場合があります。

    必ずしも新品を買う必要はありませんが、今回は最初の一本で中古を買われた事で選択の敷居が高かったですね。お店に置いてある中古で一番安い物を買ったとの事で購入されました。初めて買ったギターをチューニングしていざ音出し!音が鳴りました!までは良いのですが、物によっては「このギター、コードって本当に押さえられるの・・・?」と不安になる状態の物もあります。誰でも最初はコードをいきなりは押さえられませんが、明らかに無理じゃないか?と思える位の弾き難さです。疑問に思い、後日売り場に出てる数十万円のギターを握ってみると明らかに自分のギターと比べて圧倒的にコードが押さえ易い!これなら弾けるだろうと思うギターだけど・・・なぜ!?同じ形のギターなのに?とお客様は悩み、どうしても買ったギターでは弾ける気がしないとの事で修理で解決するのか?とリペアショップをネットで調べ、当店にお越しになりました。

    Fコードが押さえられないのはギターのせいかも?

    アコギに関してはエレキと比べ標準の弦高が高い物です。またナット高も大量生産物はあまり攻めて調整はされてないのが多い印象です(ナット溝の高さが高い)。その上アコギはボディの表板(トップ材)が薄い為、長い年月で使っていると必ずと言っても良いでしょう、表板が弦の力で持ち上がって膨らんでいき、弦高が上がっていきます。

    なら頑丈に作れば良いのに!と思ってしまいますが、この表板こそアコギのサウンドを決める大事な部分なのです。強度を優先すると確かに丈夫に作れますが振動が減り鳴りが落ちます。強度重視で作ると音質面で良くありません。その兼ね合いで表板は強度と音の両立がとても難しく、多くのクラフトマンが自分の考えを表板の補強材(ブレーシング)製作に表現します。

    中古のアコギを選ぶ際はネックの反り等の状態の他、アコギはこのトップの浮き具合に注意下さい。ネックが順反り・ナット溝高が高い・トップが浮いて弦高が高くなっている・・・と、アコギでこの状態が重なると弦のゲージもエレキと比べ太いのでギターを弾ける人でも厳しい位の弾き難さになってしまいます。

    よく初心者が「Fコードで挫折した」と言われる言葉、まずは自分のせいだと思わないでギターの状態を疑って下さい。上記で述べた様に低価格帯でも比較的に良い物は増えましたがやはり良くない状態の物も中にはあります。エレキは調整次第でどうにかできますが、アコギはご自身で調整できる点は少ないので、弾き難い物をどうにか自分の手で良くする事はできない事でしょう。

    リペアでこんなに弾き易くなる!?

    前置きが長くなりましたが、自分でも触ってみると弦高が高過ぎてFコードを押さえるのがキツくてとても弾ける状態ではありませんでした。今自分が初心者だったら諦めるかもしれない弾き難さです。順反り過ぎたネックを調整、高いナットの溝高を削って調整、トップ浮きでそれでもまだ弦高が高いのでサドルを削って弦高を下げるリペアを行いました。

    順反り状態は単純に弾き難いです。弦高が全体で上がるので、アコギの場合だと弦が太いので張力も強く、初期状態で弦高が高めだと致命的な弾き難さになります。ナット高が高いという事は主にローポジションの弦高が高い為、アコギのメインであるコード弾きに弾き難い原因となります。力を入れないと押さえられない状態・弦とフレットの距離が増えるので押さえた時にチョーキング状態になり音程が上がる等のトラブルが起きます。弦高についてはメーカー出荷時の設定がある為、何とも言えませんが各リペアをして最終的に弦高の理由で弾き難い場合はサドルを削って弦高を下げる必要があります。

    状態が悪いギターを無理に弾き続ける事で起こるトラブルはむしろ人間側に起きます。それは「弾き難いギターを弾く手癖が付いてしまう事」です。主に強く押さえて弾く癖が取れなくなっている人が多いでしょう。押さえたら音程が上がる人・フレットに余計な磨耗を与え減りが早い人・手に余計な力が入ってるから早いフレーズが弾けない人(指が上手く動かせない人)がそうですね。

    リペアは無事に完了しました。今まで弾き難いけど何とか頑張って弾いていて、それでもFコードを1音1音全て鳴らす事ができなかったと言われてたお客様がリペア後にギターを渡した1発目でFコード全ての音を出した事にお客様自身も驚き絶賛されました。

    こうして思う事は、初心者の方は「弾けない→挫折」をする前に一度ギターに問題があるのでは?と疑ってみて下さい。自分のせいだと思わないで下さい。みんな弾けてるのになんで自分は弾けないのか?と疑って下さい。ギターを弾くのは練習すれば誰でも弾ける楽器ですので、管楽器等と比べたら音を出す事は楽勝の部類です。なので自分がおかしい?と思わずにまずは相談し、弾き難い原因を見つけリペアして弾き易くしましょう。

    完成後の写真、撮り忘れてましたね・・・。

    ありがとうございました♪

     


    〒114-0014 東京都北区田端1-21-3 エーデルワイス101

    ギターリペア工房 Draw a New Sound

    東京都 山手線  田端から徒歩2分 どこよりも早いリペア早期仕上げ対応可能のリーズナブル料金&丁寧な作業のギターリペアショップです♪

    http://dns-guitar.jp/


     


    dsc_1418
  • 雑誌取材

  • 2016/09/11
  • Category:
  • dsc_1417株式会社ハンズ・コムさんより当店の取材がありました。

    人はどこで何が起こるのか分かりませんね。縁というのもどこで繋がるのか、全てにおいて無駄な事は無いと実感した出会いでいた。かなり昔ですけどバンドをやっていた際のライブツアー先の対バンの方がハンズ・コムの方で、自分の事をずっと覚えていた事がこの企画の始まりらしく、今回この様な取材とコラムに載る事となりました。自分らは解散したバンドですけど活動していた事は無駄になりませんね。

    取材にもプロのカメラマン・ライター・企画担当も同席し本格的な取材となりました。

    写真撮影も本格的に行い、工房近くの田端の町並みも紹介する様な写真撮りで近くのいろんな場所で撮影合計300枚以上は撮ったのではないかと思います。今回撮影モデル経験をして分かった事、モデルという職業とは撮られるだけの楽な仕事では決して無い事、表情やポーズ等をカメラマンからの支持に瞬時に応対できるスキル等、時間が決まった中で瞬時に決めるこの瞬間にモデルというプロフェッショナルを感じました。カメラマンも同じくモデルの一番良く写る位置や場所を瞬時に判断し、トーク等でモデルの奇跡の一枚を引き出すスキル等、今回は自分の知らない世界のプロ現場をその場で体験する良い機会となりました。

    雑誌のページも買った人が読むのは自由ですけど、このたった数ページの為に掛かってる労力はかなり半端無いです。写真もそうですがインタビュー等、読んだら数分の記事に編集も含め数日分の作業が入っています。自分も本のページを読む意識が変わりました。考えもしなかった事ですがこのページ一つ一つを隅々まで読んで理解し情報を貰わないと損だなと思いました。

    取材内容は工房を構えるきっかけや高校の頃からどうしてこうなったのか等、6ページ枠になるかと思いますのでかなりの聞き込み量となりました。

    高校生の方、進路で悩んでいる方に手助けとしての内容となりました。近年夢を目指し人生を掛けるアツイ若者は物凄く減った様に思います。現実を見ていると言うのか、「プロになる!」や「俺はこれしかないんだ!」というアツイ若者を最近は見た記憶がありません。進路に悩むだけ立派です。悩むという事はちゃんと考えている事ですから。皆が当たり前の様に進学や就職をしますが、それら進む先に「自分の意思が本当にあるのか?」が問題です。なりたくてなるのか、それともしかたなくなっているのか。

    間違えないでほしいのがもう大人だという事。高校を卒業する頃の年齢で言えばもう大人です。はっきり言えば自分が決めた進路に反対されても拒否される権利はありません。自分が進みたい道に進んでも何も問題無いですし、自分が人生を決めて進む事自体はとても素晴らしい事です。自分の進路は自分で決める事に間違いはありません。

    ただしを付けるのであればそれには条件があります。その先にあるお金の問題や障害は自分の力でどうにかして越えていくのが条件です。それが自分への責任でありそれが可能なら誰も文句を言う筋合いは無くなります。そこに自分の人生を掛けて進む勇気と自信があるなら大丈夫です。素直に自分がしたい事を今から初めて準備していて下さい。

    進路の相談として「始めるには若すぎる」と言われる事もあると思いますが早い方が絶対に良いと思っています。音楽系の仕事は本当に全てが勝負の世界です。世の中には天才と言われる方達が居ます。天才と言っても実は親が音楽系のプロをやっていて小さい頃から教わっていた等、またはやらされていた等。必要な技術を自然に身に付けてこの業界に入った人・この業界に入って初めて技術を学ぶ人、この人達との大きな差が産まれながらに起きています。もちろんその彼らにも勝たないといけません。それらも頭に入れながら行動していって下さい。狭い業界なのでライバルは世界の人達です。

    いつか自分とも関わる事がある日を楽しみにしています。応援しています。

    インタビューされた雑誌「夢実現マガジン」は高校の進路相談室等にある進路相談の資料として置かれる様です。宜しくお願いします♪

     


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    DSC_0843
  • ジャズベース改造日誌

  • 2016/09/04
  • Category:
  • 夏休みを利用してジャズベースを改造しちゃおう!って企画でしたが出遅れましたね・・・。ジャズベースの細かい所を改造して音を良くしていきましょう!な形で進めていきます。DSC_0839

    多くのギターベースはネックジョイントビスがボディに噛んでいます。ここの穴を広げボディ側にビスが噛まない状態にします。そうするとネックにのみビスが噛みますので、取り付けた時にネックがボディに引き寄せられる働きになりますのでネックがしっかり取り付けられサスティン等も良くなります。なぜ広げる必要があるのか?というとそもそもボディ側には噛まないガバガバ状態が普通なのですが、そうなっていない事が何故か多いのです。

    ビスがボディに噛んでいる状態でビスを締めていくとビスの働きは「突き出る働き」しかしません。この状態だとネックにビスが刺さって引っ掛かっているだけと表現した方が正しいかもしれません。このタイプで厄介になる事はロッド調整がネックを外さないとできないFenderタイプです。ネックを戻す際に少しでも浮いたりして取り付けてしまうとネック側のビス穴の位置(ビスの溝)が合わず、新たにビス溝を切り入れる形になり穴をグズらせる原因にもなりますしネックが浮いた状態でボディに付く原因にもなります。

    ボディにビスが噛んでない場合、ネックにしか噛まない状態なのでビスを締め込むと「ネックがボディに引き寄せられる働き」をします。またネックを外してロッド調整をして戻す際も元のビス溝に合わせて入れられるのでグズらせる心配もありません。基本的な構造は後者なのですが、これがされてないギターベースが多く存在するので気が付いた際は広げておくと良いでしょう。DSC_0840

    ネックポケット周りの塗装残りに注目してみて下さい。側面側の残りはポケットのザグリ幅によっては処理するとネックを付けた時に隙間ができて見た目がガバガバになる場合もありますので、場合によってはそのままで良いと判断しても良いでしょう。問題なのは底面の塗装残りです。

    写真のパターンは色が周りに付いてますが塗装が残ってる訳ではない大丈夫な物でしたので無処理です。ネックポケットには塗装が乗らない様にマスキングを行いますが、剥がした後に端に残った塗装をそのままにしてる物も多くあります。その場合だとネックが密着する際の障害となり、塗装残りが厚くなるとネックがボディと隙間を空け浮いた様に付く事もあります。もし残っていたら削り落としてしっかり処理しましょう。あまりに厚く残っているとシムをネック側に入れた様な状態になるので、調整状態にも悪影響を与える場合があります。DSC_0841

    PUの高さを調整するスポンジが小さい、もしくは潰れて小さくなってしまっていると音が小さい・良い音がするポジションまで高さを上げられないパターンが多く発生します。新しいスポンジに交換して高さの調整範囲を広げましょう。

    PUの高さ調整は音量バランスがメインですが、弦から約3mm等と言われたりしますが決まりはありません。パワーが弱いPUや強いPUもあり好みの音質もありますから高さもかなり変わってきます。基本的に必要な音量が出ていればOKですがPUには「この辺りの高さが1番良い音がする」と感じるポイントがあります。セッティングにより変わっていきますのでPU調整は最後ですね。

    フロントPUやリアPUとの音量バランスの兼ね合いもありつつ、良い音がするポジションを見つけて下さい。自分だけでチェックすると客観的に見難い部分もありますので、誰かに弾かせて音を聴きながら高さを調整したりする事もオススメです。

    またスポンジの替わりに木材等の硬い素材を入れると音がタイトになったりしますのでお試し下さい。DSC_0842

    ナットは完全にリペアショップ行きになってしまいますが、ナットの高さは弾き易さやローフレットの音程感に深く関わるのでぜひ調整してみてほしい部分です。市販の低価格帯や寿命を優先したナット溝切りでは高さが結構高く、ローフレットの弦高が高めになってしまい弾き難くなってしまいます。あまりに高いと弦を押さえた時に無駄に力を入れるクセが付いてしまったり、音程もシャープしてしまう点もあります。

    img_2

    自分も昔はFenderJAPANのジャズベースにバダスを使っていましたがブリッジを交換するのもオススメです。パーツの質量や素材による音質の変化は大きく、いろんなブリッジを試してみても面白いと思います。重たいブリッジ程低い周波数を得意とします。使ったブリッジで自分が好みな物はESPから出てるBB-1ブリッジですが、これはザグリを入れる必要がありますので導入は気軽にできません。低音も出て音抜けも良いバダスブリッジはオススメです。

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    エレクトリックベース、電気的な信号をアンプに送って音が出る訳ですから電気系パーツも本体と同じく重要な部分です。ピックガードに組む物・プレートに組む物は配線もやり易いので試し易いかと思います。PUからの信号がポット→ジャックと通りますがパーツの質が悪い安物は通るだけで音が劣化してしまいます。またハンダ付けも非常に重要な部分であり、エフェクターのボードで言う所の1本でも安物のパッチケーブルを使っていたら全てが駄目になるのと同じ位、ハンダ付け箇所は全て重要です。良い音を出すには良いパーツで組むのは常識となってきました。

    配線選びも重要ですね。固定概念がある人と無い人で大きな差があります。商品として「内部配線」として売られている中から選ぶのも良いですが決まりはありません。選択肢が狭くなります。所詮は配線材ですから中に入るならスピーカーケーブルや電源ケーブルから使ってもOKな訳です。配線はかなり音が変わりますので自分好みの配線を試していき見つけましょう。

     

    いかがでしたでしょうか。知ってる内容もあったかもしれませんが意外と目が行かない部分が大きな影響を与えるという紹介でした。書いてて思いましたがブリッジの話以外は別にジャズベースでなくても良いじゃないか・・・と(笑)

    読んで頂きありがとうございました♪

     


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  • SoundBLASTER ZXR サウンドカード増設&オペアンプ交換

  • 2016/09/04
  • Category:
  • DSC_1320

    実はPCのサウンドカードを購入する際にONKYO SE-300pcieかこのSoundBLASTER ZXRのどちらにするか?と悩み、ONKYOの方を選んだ訳ですが気になってしょうがないので買ってしまいました。

    こちらのZXRは付いてるオペアンプが交換できる様にソケット化されており(エフェクターのオペアンプみたいな状態)、手軽に外して別の物と交換できる仕様になっています。この仕様が気になっており、自分好みの音にカスタマイズできる点が良いなと思っていました。

    と言っても付け替えて好みの音探しをするにもオペアンプの選択肢が多すぎるので、今回はネットで調べた情報をそのまま真似したのですが、LT1028ACN8×2とMUSES02×2に交換する事となりました。DSC_1323 DSC_1330

    なんと言っても今回交換するオペアンプが高価なパーツです。LT1028ACN8は1個1600円、MUSES02は1個3400円。エフェクター等に使う物と比べると桁が2桁分違いますね・・・。ハイエンドパーツに付いているオペアンプという事で気になって購入してみました。

    金額が高いMUSES02に関してはコストを度外視した音の良さを追求して価格を考えずに作られたという売り文句で、値段が高い分音質向上が期待ができます。DSC_1322

    カバーを外してオペアンプ交換です。DSC_1321 DSC_1332交換完了です!

    まず写真は無いですが買ったばかりの状態で使用前からLT1028ACN8×2を交換し使っています。MUSES02はお店の方で品切れだったのでLT1028ACN8×2の方が先に取り付けられて使用しました。

    まずONKYO se-300からSoundBLASTER ZXR(この時はLT1028ACN8×2のみ)に交換してみての感想。う~ん・・・かなり微妙です・・・。明らかにどう聴いてもONKYO se-300が全てにおいて勝っていますね。エイジングだとかの理由だったのなら何も参考になりませんが、音が低域寄りで迫力はある分その他の楽器の音像がse-300と比べると見え難く、大雑把に言えば重低音を売りにしたヘッドフォンみたいな音でした。低域が出過ぎててバランスが悪く感じます。SoundBLASTER自体はゲームの音に重点を置いたメーカーだそうで、その迫力・臨場感等に重点が置かれてる音だなぁと思いました。

    続いてMUSES02を手に入れてLT1028ACN8×2・MUSES02×2になりました。明らかに音は化けましたね。この段階でONKYO se-300と比較できるレベルになりました。エイジングとか自分の耳の馴染みも考慮して5日間(エイジング的には全然ですけど・・・)聴き込んでの感想です。迫力・臨場感に重点が置かれてる様な印象は変わりませんがMUSES02に変えた恩恵か明らかに楽器の輪郭は全体的に見える様になりました。se-300と比べると低寄り、でも全体的な楽器の音像は見えるので大丈夫です。目指してる志向が違うだけでどちらも良いなとは思いました。エイジング的な効果が出ているのか、音をずっと流しっぱなしにしていると高域が出てきています。バランス的ににかなり良い状態になってきていますね。

    ONKYO se-300

    ONKYO se-300はスタジオ的なユーザー向け。全帯域をバランスよく正確に聴きたい人向け。SoundBLASTER ZXRと比べると迫力・臨場感の面では負けるのでSoundBLASTER ZXR→ONKYO se-300に交換すると地味に聴こえるかもしれません。だけど全帯域がしっかり出ておりどこも主張して飛び出ていないバランスの良さは凄く良いと思います。

    SoundBLASTER ZXR

    SoundBLASTER ZXRはオペアンプ交換をしないのなら断然se-300を選んだ方が音が良いでしょう。オペアンプを交換した後ならライブ的な迫力&臨場感、エイジング的な感覚で後から高域が出てくる様でバランスが取れてきます。全体的にブーストしてる様な味付けされた音が好みなユーザー向けと思いました。エイジングの問題でしょうが使用して日が浅い時は高音のキレが甘い気がして、全体的に低域に寄ってるのでEQ等で調整すれば充分使える音質は持っています。高域の方はエイジング次第でどうにかなりそうですね。

     

    オペアンプでこんなに音が変わるのには驚きました。値段で考えたらMUSES02は1個3400円でも全然安い!と言えるでしょう。そしてやっぱりエイジングって大事なんだなぁと改めて理解もしました。そしてもしONKYO se-300にもMUSES02が付けれた仕様なら最強なんじゃないか?とも思いますが、se-300も生産を終了していますし、もし可能ならオペアンプ交換ができて高品質パーツで組まれたse-400が出る事に期待です。4~5万円で販売されても買いますね。結果的にはONKYO se-300、SoundBLASTER ZXR(オペアンプ交換が条件)はどちらを選んでも良い!と自分の中ではそうなりました。今回はこれら小さなパーツが音に影響を与えてる大きさが知れて面白かったです♪


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  • ONKYO se-300pcie&se-u55sxⅡ レビュー

  • 2016/08/18
  • Category:
  • DSC_1126 DSC_1139

    PCのサウンド面でオンボードのサウンド機能に関しては「音が出れば良い」というレベルの仕様になっています。なので音に拘る人はこの様な内部用サウンドカードか外付けサウンドカードを買って取り付けて音質を良くする事が一般的になります。

    自分はPCで音楽を流して聴いてるのでこれらのパーツは必須ですね。今まで使っていたONKYOのse-200pciから新たに購入したse-300pcieに交換です。

    そしてついでに隣で売っていたアウトボードのse-u55sxⅡも気になり、同時に買いました。DSC_1127

    アウトボードのse-u55sxⅡについてはギターでいうエフェクターみたいなものだろう、繋ぐだけで音が良くなるんじゃない?と購入。

    導入が簡単なので先にこれを繋げて音を聴いてみました。確かにこれは音が良くなりますね。これに繋ぐだけでマスタリングされた様な効果があると言えば良いのか、曲によっては楽器のバランスが良くなった様に聴こえます。ギターの音がデカイ・同期がデカイ等の症状がバランス良く均一になって聴こえる様になりました。se-u55sxⅡを使ってみての感想は全体的に艶やかな音で極端に出る帯域がある訳でもなく全体を持ち上げてくれてクセもなく元のサウンドを+αで良くする様、これは買って良かった!と素直に喜べる商品ですね♪オススメです♪DSC_1141お次にサウンドカードのse-300pcie。

    これに関しては生産終了品でもまだまだ中古相場の値段が高く、それだけ良い物なのだろうと思い購入しました。

    繋げてみての感想はse-200の上位機種とだけにレンジの広さ・解像度・情報量の向上は全体的にレベルアップした印象です。こちらもクセが無くまず音を聴いていて不満は一切ありませんね。全ての面で良くなったと思います。

    特徴はse-200のEQバランスをよりまとめて高音質化した感、ただしどこかのレビューにもあったはずですが「se-200と比べ低音の迫力部分がなく臨場感に欠ける。」とありましたが確かに自分もそう感じます。こうして交換後で気が付きましたがse-200は全体の中から少しローミッド辺りが出ていた様で、その音域も整えられた事でse-200から交換した後だと迫力の面では以前と物足りなさは感じますね。短所的に感じたのはこれだけですがフラット気味になっただけでこちら側のEQ調整でどうにでもなるのでマイナスでは無いでしょう。

    全体的に全て良くなったと言って良いでしょう。細かく言うと気に入った部分はシンバルの極め細かさ、バスドラの力強さ、抜けるスネア、ベースの輪郭、ギターの粒立ち、Vocalの声のハッキリさ、ピアノの響き、一番良かった楽器がバイオリンの響きですかね。聴く曲にもよると思いますがバイオリンの音が「スピーカーから生音出てるじゃん!」と思った位です。高い金額なだけあるなぁと思いました。コレは良い。買って良かったです♪

    se-300pcie → se-u55sxⅡ → スピーカーで使っています。

    今回は元々良い物を使っての感想ですから「良いかどうかよく分からない商品の検証」じゃないので面白い記事にはできませんでしたが・・・。PCサウンドをランクアップするにはこれらのサウンドカードは自信を持ってオススメしますので興味がある方はチェックしてみて下さいませ♪音楽の世界がより楽しめると思いますよ♪


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  • ブリッジ交換 バダスタイプ Fixer

  • 2016/07/11
  • Category:
  • DSC_0752

    パーツ全てお客様の持ち込みにより組み込み依頼で持ち込まれました。

    ネックはFenderUSA、ボディはMJTになります。配線等の組み込みはお客様がやるとの事で今回はブリッジの取り付けと弦を張って調整のみの作業になります。DSC_0753

    交換するブリッジはGiGantバダスタイプのチューン・O・マチックとFixerアンカーの組み合わせです。

    今回はお客様との相談をしたのですが、FenderタイプのネックにGibsonタイプのチューン・O・マチック系は基本的にRが合わないので対応しません。取り付けできない訳じゃありませんがシンクロブリッジ等の各弦で弦高が調整できるタイプは指板Rに合わせて調整ができますが、チューン・O・マチックは各弦調整ができないので取り付けるギターは指板のRをブリッジのRに合わせて作る必要があります。

    今回の場合はネックの方がブリッジよりRがキツイので、3・4弦は弦高が低く1・6弦にいくにつれ弦高が高くなる形になります。DSC_0754

    今回更に組み込む難点としてはFixerアンカーを使う事です。

    上記でもRが合わないので対応しないの他にも対応できない点として他にもブリッジ自体の弦高が合いません。チューン・O・マチックは弦高が高いので、シンクロ等が付いてるギターに交換する場合はそのまま付けると非常に弦高が高いギターになります。弦高を下げる為にブリッジはザグリを掘って落とし込む必要が出てきます。

    また単純に弦高を計算して掘って取り付ければ良いだけの話ですが、今回の難点はFixerアンカーを組む内容なのでそのワッシャーを付ける事により弦高が上がる事です。

    fixer aj1

    写真は商品ページより、Fixerアンカーは通常ストップテールピースに使うパーツで、ワッシャーを間に挟み動かなくなる様にロックしてしまう仕組みです。ワッシャーは厚みが3種類あります。

    今回はバダスタイプのチューン・O・マチックとストップテールピースが一体化したタイプのブリッジはこのワッシャーを使う事でブリッジが持ち上がるので弦高が上がります。ワッシャー分の事を考えた分のザグリが必要です。

    まだまだ難点はあります。Fenderを模したボディはメーカーによりネックポケットがオリジナルの様にシムが必要な状態で深く掘られている場合があります。これもそうなのですが、ネックポケットが深く掘られているので単純にブリッジの弦高を計算して掘っただけでは取り付けた後に弦高が高くなります。

    厚いシムを使う前提で組むならそれでも良いのですが、深さが結構あるのでかなり厚いシムを使ってネックに負担が掛かる状態で組み込む状態を見過ごすのもどうかと思い、この辺りもザグリの深さを計算し設定。結果的に落とし込みザグリは深くなるのですがお客様と相談し見た目は気にしないとの事で作業を進めていきました。

    確認する事もたくさんあるので、作業中も細かく連絡して説明しどう進めていくかプランを提示しOKを貰ってから作業をしていきました。DSC_0782完成です!

    無事問題無く組み込みは完了しましたが相談した通り指板RとブリッジRが合わない点で弾き難い状態ではあります。指板Rの作り直しはすり合わせでフレットラインを強引に作り変えるかフレット交換時に指板を削って整形する事になるので余裕ができた時に検討下さいませ。

    ありがとうございました♪

     


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  • フレット交換の利点

  • 2016/07/06
  • Category:
  • DSC_0798

    リペアの紹介として最近多くなってきたフレット交換についてです!

    フレット交換は擦り減ったフレットがすり合わせで対応できない位の減りになった時や自分の中で「このフレットの高さで弾くのは無理だ。」と自己判断等で行うリペアです。

    主にフレット交換は減ったフレットを交換して高さをリセットするという認知ですが、利点はそれだけでなく良い事はたくさんあります。今回はフレット交換について詳しくお知らせしていきます。

     

    フレットは消耗品

    _20160518_093940まず初めにフレットは弾けば弾く程擦り減っていく消耗品です。減りを怖がってしまうと「弾かない」や「あまり弾かない」の選択肢になってしまうので、使っていれば必ずフレットすり合わせや交換といったリペアを受ける時期がやってきます。

    減ってしまったフレットは音程感が悪くなり、高さも部分的に低くなり他の減ってないフレットに当たりビビリや音詰まりが発生して演奏面に支障が出てきます。弾き難くもなるので手に変な癖も付いてしまいます。

    詳しいリンクは↓

    ・フレットすり合わせについて

    ・リペアがプレイヤーの腕に反映される

     

    フレット交換にもプランがある

    DSC_0686

    フレットを抜いて新しいのを打てば良いんでしょ?となるかもしれませんがそう単純でないのもフレット交換の大変な所です。

    まず確認すべきは指板にセルバインディングが巻かれているか?(↑の写真の様な)

    フレットの足が見えずパテで埋めてフレットの頭だけ出てるタイプか?です。(↓の写真)DSC_0800↑の写真上にあるのがFenderのネックでフレットが打たれて指板サイドを削って整えたシンプルな構造です。追加料金が無くフレット交換ができるのはFenderタイプですね。下にあるのは足のサイド側をカットしてパテで埋めてあるタイプです。

    セルバインディングが巻かれていたりパテで埋めてあるタイプはそのままフレットが打てないので「バインディング加工」をする必要が出てきます。バインディング加工とはそのセルやパテにフレットが干渉しない様に足を削ってから打ち込む作業です。22フレットあるなら1本2箇所、計44箇所も加工するのでこれが意外と大変な作業でフレット交換で料金がUPする部分です。

     

    フレット選び

    DSC_0807これがフレット交換で鬼門な所です。交換するフレットがそのまま全てのフレットが使える訳ではありません。なぜかと言うと大変な事として「フレットの大きさは統一されていない」事です。

    問題が起こるのは指板のフレット溝です。国産フレットはこの溝が大きく海外規格は小さい物が多いパターンです。つまり国産フレットが付いていたギター・ベースは海外規格のフレットがガバガバになり使えない、または逆に海外規格に国産フレットが入らないも起こります。

    Fret-thumbnail2

    写真は検索で出てきた物より流用しました。

    ↑の写真の「C」の部分ですが、これが元の溝に合う物かが重要です。これが狭すぎたら入らない事や広すぎると打った後に抜けてくる事があります。リペアマンとしては「大きさを統一しろ!」と言いたい所なんですけど・・・

    具体的にガバガバの場合は溝を埋めてフレットに合った溝の幅に合わせて切り直すリペア、狭い場合はフレットに合わせて溝の切り広げるリペアを行います。料金面では付いてるフレットと同じサイズを使うのが上記の様なリペアを行わずに作業ができますが、一度抜いた溝は指板の硬さによってはグズグズになる場合もあり、打った後に不安が残る状態な物もありますので将来的にトラブルが出てくる事を考えたら埋めて切り直す手段もオススメです。

    ちなみに私個人のオススメフレットはJESCARです。音も良いし価格も他のメーカーから出てる料金よりリーズナブルでオススメですが大きさは海外規格です。また交換するフレットの大きさはミディアム以上をオススメします。フレットは消耗品ですので、スモールフレットじゃないと駄目だ!という理由でもない限りは将来的に低いフレットを打っているとすり合わせ等の余裕が無くなります。

     

    ステンレスフレットの注意点

    DSC_0808ステンレスフレットは通常のニッケルシルバーより硬いので減りに強く長寿命という利点があります。

    フレットを交換するならステンレスが良い印象を受けますが注意点があります。それは硬さによる音の変化です。一般的に「キンキンな音になる」と言われていますがその通りで硬い事からハイやプレゼンス成分が強い音になります。特にジャンボフレットになってくるとその傾向が強くなる様で、フレットの金属質量が増える事が理由だと思いますがよりキンキンな音になります。

    この音色は好みですが一般的には好まれない?のか、過去にステンレスに交換したけど音が気に入らないとの事でニッケルシルバーに戻したお客様も居ます。これは交換前にステンレスフレットのギター・ベースを弾いてみる等チェックをしたら良いでしょう。また硬い事から加工が大変になるので料金もステンレスフレットを使用するだけでUPします。

     

    フレット交換で行える指板修正

    DSC_0538木材でできている以上、使っていれば湿気や乾燥で狂いが出てくるのも木材の特徴です。

    メイプル指板以外は基本的に塗装されていません。指板自体に乾燥による縮小や湿気による膨張でウネリや捩れが起こる場合があり、それに伴い音がビビったり詰まったりします。

    そうして悪くなった状態もフレットを打つ前に指板状態を良くする「指板調整」で修正が可能で、完成後の状態を以前の状態より良くする事ができます。大きな反りを削ってストレート出しをしたりハイポジションが反ったハイ起きも直せます。また改造として通常の円柱指板を円錐指板に作り変えるタイミングでもあるのでフレット交換は指板の修理や改造も行えるタイミングになりますので一緒に行う事がオススメです。

     

    おわりに

    いかがでしたでしょうか?フレット交換はネックの状態をとても良い状態に作り変えられるリペアですので一生物の楽器等に行うと良いでしょう。すり合わせは交換は必要になる程弾き込んだ証でもありますのでとても良い事です。

    長々と読んで頂きありがとうございました♪

     


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    ギターリペア工房 Draw a New Sound

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    other_bnr
  • リペアがプレイヤーの腕に反映される

  • 2016/06/24
  • Category:
  • other_bnr

    お客様から依頼された状態が良くないギター・ベースをリペアし、直して手渡すと格段に良くなった弾き易さと音の良さにビックリされるお客様がとても多く、嬉しく思います。

    しかし逆に「元がかなり酷い状態だったから、今だと良くなり過ぎてこれに馴れるのが大変だ。」と言われるお客様も何度かあります。そのパターンの多くはあまりに状態が良くないギターを長年無理して使ってきた事で状態が良くないギターを弾く手癖が抜けずに付いている事が考えられます。良い状態になった事で本来必要が無い無駄な力を入れて弾いてしまう…それらの必要無い要素を取り除くリハビリの様な事になるお客様を何人も見てきました。状態が良くないギター・ベースを無理に弾き続けるのは損です。今回はそんな分野にスポットを当てましょう。

     

    上手くなりたければ高いギターを買え!は本当?

    雑誌等を読んでいたら「上手くなりたければ高いギターを買え!」や「プロはみんな高いギターを使っているから。」等の文を読んだ経験があるかと思います。雑誌にもよりますが具体的には細かく詳しくは書かれておらず、大体は「ココがこうなってて、それで弾き易くて音が良いから。」のざっくりとした内容かと思います。

    弾き易さは状態に深く関係します。安価なギターは最近だと精度が上がり極端に良くない状態のギターも減ってきた傾向にあるので、状態が悪く弾き難いハズレに当たるリスクは少くなった事かと思います。ただし細かい所で状態が良くない物があったりしてベストな調整を行うには難が出てきてリペアが必要になる物も多い印象です。

    リペアで多くのギターベースに触っていると各メーカーにはある基準がある様に見えてきます。例えば高価なメーカーや国産メーカーには低い弦高で攻めた調整も音にビビり詰まりが出ない精度の物が多かったりします。そこは価格に見合う状態と日本製のクオリティですね。安価なギターは大体標準以上のセッティングで問題が無ければ良しとしてる仕上げが多い様で、弾き易くなる様に調整していくとビビりや詰まりが出てくる限界ラインが低い状態の物が多い等があります。

    もちろん安価なギターはコストを押さえたからこそ実現できる販売価格でもあり、良い状態に持っていく為のシビアな製造時間を掛けて製造するには人件費等も含め価格が釣り合わなくなる事から我々も「この金額のギターを買うなら状態に何かしらトラブルがあってもしょうがない。」と割り切るのも必要な事でしょう。

    自分の基準ですが、良いメーカーの廉価版や国産は10万円以下からでも良い状態にできる物もありますが、コスト的に状態に文句が言えるレベルになるのは20万円台からかなぁと思っています。また逆の考えもあり、付いてるパーツが豪華で価格も安価ですが状態が良くない物が多いというメーカーも存在するのですが、これをリペアする前提で購入しても充分安い金額で良い物が手に入れられるメーカーがあるパターンもあります。

    なので「高いギターを買った方が良い」は最初から状態が良い事で弾き易く、そして音が良い物が多いので長い目を見ると失敗は少ないと思います。安いギターが駄目という訳ではありません。状態が良く自分の好きな音がするなら安価なギターを選ぶ事は間違いではありませんが、安価なギターには安価なパーツが付いている場合が多いのでパーツが壊れ易かったりもっと良い調整に攻め込みたいとした時のトラブルが起きたりします。使い続ける長い目を見たらリペアが多くなるギターかと思います。

     

    手癖

    運悪く、と言うべきか状態が良くないギターを購入し弾き続ける事によるトラブルがあります。楽器のトラブルと言うより自分へのトラブルですね。弾き難いギターを弾くには余計な力を必要とします。本来そんな力は要らない力を使ってしまう癖が付いてしまいます。

    フレットの減りで希に異なる減り方のギター・ベースがあります。

    ①普通に弾いていたら上面が削れ平になるパターン

    ②押さえる方向に向かって斜めに削れてるパターン

    と二通りがあります。①は普通に弾いていて消耗するパターンですので問題はありません。問題があるのは②のパターンの方です。

    DSC_0787

    この様な感じですね。ヘッド側に向かって減りが大きくなっています。強い押弦は音程が上がり正しい響きにならなかったり、フレットに対し押し付ける形になるので消耗も早くなってしまいます。ギターはソロ以外は殆ど2箇所以上を押さえて弾く事が多いので、フレットの消耗によるフレット高の違いに押さえる指の力加減がそれぞれ異なってくる為、指の抑える力が均等にならず弾き難いくなります。減った部分は他の弦よりポジション的に弦高が高くなるので減った箇所のフレットを鳴らすには他の弦より強く押さえないといけないので変に力む癖が付いてしまいます。その他にナット溝の高さが高い・ネックが順反りしている・各弦高が整った高さじゃない等も弾き難い原因になります。

     

    演奏のプロから学ぶ事

    リペアショップを営業していたらアマチュアからプロの方まで幅広くリペアを行います。
    プロの方からのリペア依頼を頂いた際にアドバイスを聞きまして「押さえる指の力加減を知り、脱力に似た必要最低限の力だけで弾く。」とコメントを頂きました。
    具体的に弦を弱い力加減から押さえていき、力がどの位まで掛かったら音が鳴る様になるか?と言う練習法です。もし音が鳴るのに力が必要な状態でしたら調整を見直した方が良いでしょう。
    もちろん弦高等の状態にもよりますが、やってみると意外にも楽な力で押さえても音は鳴るので力は殆ど必要無い事が分かるかと思います。
    この力加減を覚えて意識しながら弾く事で無駄に力を加えず運指もスムーズに行えるとの事です。
    良くない状態では力を入れて弾かないといけないので、力を入れている状態では指の動きがスムーズにならない事や音程シャープによる不協和音が気になってきます。

    プロのギター講師のリペアをした際に聞いた話では、上手くならない生徒・上達が遅い生徒に大体共通するのは弾き難いギターを使ってるとの事です。

     

    まとめ

    結局は良い状態ギター=高いギターを買えって事に感じる内容でしたらすいません(汗)。ギターを購入に決める要素は見た目だったり音が良い事が先に来るはずですので、見た目も音も気に入ったが弾いてみるとなんか弾き難い…なんてギターは諦めるのではなく手段としてリペアで直してしまえば良いという選択肢もあります。正直楽器は弾いて楽しむ物ですので自分が気に入るなら値段の高い安いは関係無いと思いますが、大事な事はいわゆる「一生使っていける物か?」と考えてみると良いでしょう。

    結構トラブルになる事は新品=状態が良いとは思わない事です。上記にも書きましたが値段にはコストがあるので新品なのに音にビビり詰まりがある状態の物も普通にあります。トラブルがあれば直してもらう事も購入時に覚えておきましょう。見た目・音・弾き易さ、全てが揃ったギターを手に入れましょう。

    最後にですが、ギターのナットやフレットは消耗品ですので弾けば弾く程擦り減って最終的に状態が悪くなるトラブルになります。ギター=消耗品パーツで作られている物と考え「トラブルが起これば直して使っていく物」と思って使って下さいませ。

    長々と読んで頂きありがとうございました♪

     


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    DSC_0478
  • 専門学校は無駄じゃない

  • 2016/06/08
  • Category:
  • DSC_0478毎年定期的に「ギタークラフトの専門学校ってどうなんですか?」な質問が寄せられます。聞かれた事はそのまま答えて返信していますが去年辺りからか「このページ(URLが記載された)に書いてある事は本当なのですか?」等のURLアドレスが貼られてる内容のメールが多くなってきました。

    そのURL先の内容は「専門学校は行くだけ無駄」や「技術は結局身に付かない」等、中傷的な内容が多く記載された内容が目立つページばかりでした。これも人生の進路ですから、進路先の事を調べる事は当然ですがネットで誰が書いたかも分からないページの内容を鵜呑みにするのはあまりに危険な事だと思います。今回はそんな自分の経験から問い合わせが多かった内容を記事にしていきたいと思います。内容によっては書いて良いのだろうか?と思う様な内容は記載しませんが、進路等の理由で気になる方は今まで通り具体的にメールで聞いて下さいませ。その際は返信でお答えします。

     

    専門学校は「入る前から」目的があって行く場所

    入る前から?と疑問になる様なスタートになりますが言葉通り専門学校をどう考えて入学されるかで大きく影響すると思います。専門的分野を学ぶ場であり、卒業後にどうなりたいか?という考えを持っての入学と行動を在校中にしないといけません。卒業したら誰でも簡単に音楽系企業に就職できると思って在校していたら失敗すると思います。条件を無視するなら可能かもしれませんけど…。

    例えばこの専門学校を出て何の職業に就きたいか?だとすれば在校中はどの様な事をすれば良いのか?です。基本的に習うだけの受け身のスタンスでは駄目です。自分から動いていかないと分かる事も分かりません。特にネットで情報収集は良い事が書かれていない様なので真実が全く見えないと思います。入学すれば業界を知る機会が増え就職先の情報収集に役立ちます。行動する人・しない人の違いが大きく影響すると思います。特に工場や工房等は連絡して見学ができたりする所もありますので、入学する前にでも就職に対する下調べもできます。卒業した先の事を考えて入学すべきです。

     

    大金を払って通ってる意識は持っていた方が良い

    学費が高いです。また普通の大学等の学校ではないので親が不安になり反対するのも当然かもしれません。これだけの大金を払って入学すれば「無駄にはできない」と相応の行動をされるかと思います。もし親子さんがこの記事を読んでいるなら、自分で働いて稼いだお金で入学させた方が良いと思います。自分もそうでした。他にも現在やっていた仕事を辞めて通いに来た脱サラをした人達も意識が高く作業に対する熱意も強く在校中は良いライバルでした。今こうして音楽業界に残ってる周りの人達を見ていると自分で稼いで通った人達や脱サラして通った人達、いわゆる人生を賭けて進んだ人達がかなり残ってる様に思います。意識もそうですが大金を払ってるのとそのお金を苦労して貯めた苦労から今の時間が得られている訳で、今の環境に居る事の重大性が理解できます。とても遊び感覚ではやれない事だと思います。

     

    類は類を呼ぶ

    これは人の不思議な所で、自分と同じベクトルを持つ人達と仲良くなっていきます。学生時代や卒業後にできた友は自分と同じ様に工房を構えてる人・これから工房を構え様としてる人・ジャンルは違うが将来ギターの技術に活かせる仕事に就いた人ばかりです。ここで出逢えた仲間達は今でも会ったりしますし一生の付き合いになるかと思います。

     

    仕事が無い!は本当か?

    無い訳ではありません。ですが一般的な仕事と比べたら少ないのが現状です。自分が在校してた頃の状況ですが音楽系の求人から直接な関係は無いが塗装やギターと関係無い製作系の求人は定期的に来てました。例えばですが将来はこの仕事に就職する!と決めていたらそうしたチャンスに飛び込んでみる機会は沢山あります。何も行動しないで通っていたら就職の機会が無く卒業してしまいます。上記にもありますが待つスタンスでは駄目です。気になった求人が来たらそこに問い合わせたり、求人が無くても問い合わせて話だけでも聞いたりして未来は自分で作りに行動して下さい。現在の状況は分かりませんのでとにかく問い合わせたりした方が良いでしょう。

    また在校中は工場に勤務していた人とも仲良くなって、仕事内容を聞けたりしました。在校中は1度工場等に就職してより技術を身に付けてから工房を構え様と考えました。仕事内容を詳しく聞いて前情報もあったので、1度工場の面接にも行き詳しい話を聞きに行った事もあります。その経験から卒業後は工房を持つ目標が完全に固まりました。

     

    授業内容

    ネットに書かれている内容に疑問点があるのですが、自分が通っていた学校では主に作業内容の講義を行ってから実習の流れです。習う内容は皆に均等です。もちろん分からなければ聞けば良いです。ですので「技術が身に付かない」はよく分かりません。聞いて作業しても身に付かないと思うなら身に付くまで頑張る事です。技術とは何千何万と作業を繰り返し身に付いた事を言うと思っています。受け身の姿勢では駄目です。身に付かないではなく身に付けるのです。
    書かれている内容に正しい内容もあり、自分の頃は将来○○したいと思って頑張っている生徒よりはハッキリと目標が定まってないまま入学してくる生徒は多かった印象です。その生徒達は卒業後の進路を計画してなかったのか、進路が決まらないまま卒業する方が大半だった事からこうして誤解が生まれ悪い事が書かれるんだろうなと思っています。不思議ですがこの状況をまるで学校側が悪い様に書かれているのですが、専門学校は技術を学ぶ場であり通う側の人はこの環境を利用して上手い事やっていく場でしかありません。

     

    世間の目は冷たい

    世間的に普通ではない事に頑張るって事がこんなに扱いが違うのか…と思う機会があると思います。音楽の夢を追いかけた人達、バンドマン等も経験すると思いますが世間からの目が冷たいです。一般の方からすれば「こんな後先分からない事に金と時間を使って…」や「こんな年齢になってまで何をやっているんだ…」と、年齢が上がるにつれ一般世間から受け入れ難くなっていきます。アーティストと同じ様に目に見える結果が出せないと冷たい評価しかされない厳しい世界です。

    なので気にしないメンタルも必要です。不思議と必死で頑張っていると気にならないものです。気にしないと言うよりはとても気にしてる暇が無い状況になっていきます。理解されようと話ても理解できないだろうし、気にした所でマイナスしか生まれませんから、もうどうしようもないと割り切る事も大事です。目の前の事に集中してれば雑音も気にならなくなります。

     

    まとめ

    中には物凄く頑張ったのに実らなかった人も見てきました。最後は運と言うしかないのか、努力したら必ず実る事は限らない厳しい世界なのは本当です。音楽関係には就職できなかった仲間もここで得た内容を活かして関係無い仕事をしている人の中には「この仕事も一応ギタークラフトの一部に反映できるから、将来は独立してこの部分の専門でやろうと思う。」等、無駄になるかならないかは自分次第じゃないかなとは思います。夢を追いかけるのは素晴らしい事ですが自分の責任でどうにかするしかないです。狭き門で一般と違う職種になる上に活かせる職種が少ないかもしれない技術を身に付けるのですから、そのリスクは自分で精算するべきだと思います。学費は自分で貯めるし卒業して何もできなかった状況になっても自分でどうにかする、そうすれば反対していた親も少しは考える事かもしれません。

    将来同じ様な環境で仕事ができる様にできていたら幸いです。長々と読んで頂きありがとうございました!

     


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    DSC_2263
  • プレシジョンベース&ジャズベース

  • 2016/05/31
  • Category:
  • 定番ギター編が終わり今度はベースですね。
    ベースの定番と言えばプレシジョンベースとジャズベースです。
    恐らく初めてベースを購入された人もこのどちらかか、もしくはジャズベースタイプのベースを購入されたのではないかと思います。もしまだ持ってない方や初心者の方がこれからベースを初める際に購入される検討の参考になりましたら幸いです。

     

    プレシジョンベース

    DSC_2263

    まさにFenderの偉大な開発です。この開発がまさに歴史を変えたと言っても良いでしょう。そんなプレシジョンベースは1つしかないピックアップに1vo1to仕様。まさに「シンプルイズベスト」なベースです。写真の様な現在モデルが主流ですが、昔のモデルはテレキャスターの様な仕様をしていたオリジナルのモデルがありました。

     

    ジャズベース

    DSC_4902

    ピックアップが2つになり2vo1to、初期の頃は2vo2toでした。
    ネック幅が細くなり弾き易くなっております。
    2つのピックアップをボリュームで混ぜ具合をコントロールできるミックスサウンドが幅広い音色に対応でき、ベーシストは必ず1本持ってる(もしくは持ってた)であろうベースです。

     

    どちらが良い?

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    ベースの音色はそれぞれ異なりますのでしっかり試奏し購入しましょう。
    プレシジョンベースのPUとジャズベースのリアPUの配列にした「PJタイプ」もあり、これはもう音色の好みで選んで下さい。万能的なベースはジャズベースですが、プレシジョンベース特有のピックで弾いた時のゴリゴリ感や太くワイルドな音色も捨てがたい所です。

     

    プレシジョンベース・ジャズベースのオススメ改造

    ・シンプルイズベスト

    images-1

    プレシジョンベースはシンプルな構造上、イジらずノーマル状態が一番良い!とも判断可能です(改造じゃないのですが…)。
    PU交換等はジャズベースと比べて交換用PUも少ない事から、好きな音がするなら改造しない選択肢も良いと思います。

     

    ・バダスブリッジに交換

    img_2

    バダスブリッジは低音がタイトに抜けが良くなり、音の輪郭が良くなりオススメパーツです。簡単な付け替えだけでグレードアップできるパーツです。自分もジャズベースにはバダスブリッジを付けて使ってました。溝があるモデルが売られてますので交換も楽でオススメです。

     

     
    ・ジャズベースのPU交換

    DSC_4979

    2つのピックアップをミックスできる事から、交換時は2つ一緒のモデルに交換する決まりは無く、リアをハイパワー系にしたりフロントをヴィンテージ系にしたり、ミックスサウンドをメインで使われるのでしたらPUを交換して自由な組み合わせから自分だけのミックスサウンドを作り出す事もジャズベースの面白い所です。またスイッチによる配線で直列にしハムバッカーになる改造もオススメです。

     

    ・PU増設

    _20160531_093659

    PUの位置でもかなり音色が変わるのがベースの難しくも面白い所です。どうしてもPU交換で好きな音が出せない様なら新たにPU増設をご検討下さい。意外な発見としてネック寄りポジションは結構音が良くオススメポジションです。太くなり過ぎてしまうのでEMG等のクリアーなPUの組み合わせがオススメです。ハムバッカーPU等はリア寄りにして音の輪郭を稼ぐ等、PU位置はかなり音色に影響します。

     

    ・フィンガーランプを付ける

    _20160531_092226

    ベースの音色は弾くポジションで大きく変化し、指弾きの場合は4弦を弾く際に親指をPUに乗せて弾きますのでポジションが限定されてしまいます(まぁ無理矢理PUが無い所も弾けなくはありませんが…)。

    特にフロントPUとリアPUの間はおいしい音色ポジションですので活用したい所です。4弦の指弾きはその辺りが使い難くなりますので、フィンガーレスト等の指置きや写真の様なフィンガーランプを取り付けもオススメです。親指を置く箇所ができるのでおいしい音色ポジションが使える事と指弾き時に必要以上に指が入らなくなるので高速フレーズがやり易くなります。

     

    最後に

    プレシジョンベース・ジャズベースは大定番でどちらかを選ぶならまず失敗は無い事でしょう。ただし決まりはありません。あくまで基本モデルですので他のモデルも確認してみましょう。ベースを選ぶ際に重要なのはフィーリング、試奏して「これだ!」と思うベースを信じて購入しましょう。ギターもそうですけれどベースは弾くニュアンスが出易い楽器だと思っています。無理して買って使う位でしたら見た目で好きなったベースでも構いません。大事な事は難が無い状態で楽しく弾ける事です。

    長々読んで頂きありがとうございました♪これにてこのシリーズは終了ですが、要望があれば追加していきますので宜しくお願いします!