カテゴリー別アーカイブ: エピソード

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  • 安物PUはどうなのか?安物PUは使い物にならないのか検証した結果。世の中の常識や情報は大体間違っている。

  • 2023/07/22
  • Category:
  • 近年は低価格帯パーツの性能も良くなり、選択肢に入ってくるパーツも増えてきました。

    実際にPU交換で安物PUが持ち込まれる事もあり、付けてみると意外に音が良かったりします。

    こうした物は自分で試さないと分かりません。

    自分で買ってみて、自分のギターに付けて分析してみました。



    Youtube動画の通りで、買ったバータイプのPUは酷い物でした。

    こちらは返品し、ウィルキンソン表記の物を購入しました。しかし製造元は同じMusicLilyですので表記がウィルキンソン表記だけで同じ製品です。

    ただこれについては昔も使っていた事もあり初めてではございません。

    今は使っていないので名前は出せませんがプロアーティスト様に使ってもらってたDraw a New Sound製ギターに搭載しておりました。

    ウィルキンソン表記の物は低価格でそれなりに良い音がします。

    シングルコイルは良い意味でレンジが狭く、必要な音しか鳴らない様なPUです。

    動画でも「歪ませても飽和しない」と言っているのがまさに良い利点で、特にギターはエフェクターで音の付け足しを行っているとレンジも広くバンド内では邪魔な音帯域が増えていきます。
    元々レンジが狭いのでこうした面倒な事にもなり難く、音のバランスが崩れ難いので音作りもし易そうで低価格PUの割に良くできた音が出てきます。
    変な癖が無いのも特徴です。

    大体はレンジが広い事からEQカットが大変となり、それが上手くできないから良い音にならない傾向が多いです。
    なら最初から出てなくて良い、癖無く程好い程度しか出ない、地味だが良い仕事をしてくれます。

    ただし面倒なのは「人」です。ハッキリ言えますが人の感性は既に大手メーカーに洗脳されています。
    「値段が高い物が良い物」や「有名ブランド品は良い物」と、メーカーの知名度だけで音の良し悪しを判断する脳になっています。
    だから世の中は良い物が売れないのです。大多数の人が間違った選択をしてしまうから。
    有名ブランドのプラシーボ効果が掛かっているとも言えます。
    有名なメーカー品は音が良く感じてしまう、値段が高いと音が良い様に感じてしまう。
    逆に低価格帯だと音が悪く感じてしまう、無メーカーだと音が悪く感じてしまう。
    多くの方がその感覚が刷り込まれているので、正しい判断はできません。

    私はどう思われても構いませんが、多くの方には正しく物事を判断できる頭になってないと言い切れます。
    まずは洗脳された先入観を消さないと、良いか悪いかの判断ができる土台にすら立ってません。

    私にはこの感覚が無いので、良い物と悪い物の判断は普通の人よりは高いと思っています。
    有名だから何ですか?値段が高いから良い物なんですか?物の良し悪しと関係無いですよね?使わないと分かりませんよね?ハッキリと言ってます。
    良い音がしても安物メーカーのロゴを見たら音が悪く感じるのが人間です。
    これらの感性を排除し、素直に音を確認して下さい。

    私のYoutubeを見て図星を突かれ怒る様な人も居るでしょう。
    怒らないで下さい。私は現在10年目のリペアショップ経営をしていて現場で学んだ本当の事を言ってるだけです。
    ハッキリ言えるのは今までの楽器知識は古いです。
    新しい情報にアップデートして下さい。
    私が言う「バカ」とは、自分で勉強せずペラペラな知識で攻撃的な人を指しています。
    言ってる意味が分からなかったら学べば良い、それだけの事です。その環境は過去動画で無数に用意してあります。
    情報を知ったら深堀りするのが基本、情報は常に進化し昔の知識が覆るなんて当たり前です。
    それなのに勉強せず昔の知識で強く当たってくる人は老害です。
    勉強して下さい。
    私のYoutubeを見て気になる事ができたのなら過去動画を見るなり全部動画を見るなり行動するのが当たり前です。

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    Youtubeのコメントについては返信しておりません。
    疑問があれば過去動画を見て勉強下さい。楽器についての疑問があれば大体はYoutubeで言ってます。
    質問回答はFacebookのYoutube補足投稿にて自分の顔写真登録・実名登録・ご来店頂いたお客様のみに返信しております。
    他のSNSで質問するのはマナー違反です。しつこい場合はブロックの対象になります。
    質問したい事は大体過去動画が解決します。自分の時間を使って勉強して下さい。

    ありがとうございました♪


    〒114-0014 東京都北区田端1-21-3 エーデルワイス101

    ギターリペア工房 Draw a New Sound

    東京都 山手線 田端から徒歩2分 どこよりも早いリペア早期仕上げ対応可能のリーズナブル料金&丁寧な作業のギターリペアショップです♪

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  • トラスロッドの余り量を確認するついでに自分のネック状態を確認しよう

  • 2023/05/27
  • Category:

  • 前回の動画やブログ記事も参考にして下さい。


    ブログ記事

    トラスロッドの余り量確認方法

    ~まずはネック反りの初期状態を確認する~



    今回もYoutube動画を元にした記事になります。今回の動画は自分の7弦ギターを元にトラスロッドの余り量を確認する方法を説明しております。

    誤解が無い様に最初にお伝えしますが、この7弦ギターの状態が良過ぎるので誤解が起こるかもしれませんが「この状態が普通」と思わないで下さい。

    ネックの状態を確認する為にまずは弦をダルダルに緩め、トラスロッドを完全に緩めた状態が現在の反り状態です。
    これを無負荷状態とします。

    この状態にしてチェックすると分かりますが多くの楽器はネック自体が結構順反りしています。

    この状態から弦を張ると更に順反りする訳で、これを真っ直ぐにする為にトラスロッドを多く回す事となります。
    つまりは調整後には余裕が少ないという状態になる、こうした楽器が世の中に多い事を知って下さい。

    それにプラスしてトラスロッドの効きが良いか?悪いのか?でも限界度合いが変わってきます。

    ~どれだけネックに強度があるのか?~

    ここからのチェックとして、弦を張ったらどれだけ反るのか?をチェックします。

    当たり前の事ですが弦張力は非常に強い力の為、弦を張れば順反る事は想定されておりおかしい事ではありません。
    つまりは弦張力にネック強度が負けて順反りする事自体はおかしくありません。当然の結果です。

    この順反り具合が極端に大きい場合、ネック強度が弱いと判断できます。

    この状態からトラスロッドを回して逆反りの力を発生させていき、ネックをストレートに調整していきます。
    多くの方が誤解していますがトラスロッドは逆反りさせる機構であって補強目的の力は発生できません。
    補強の場合はトラスロッド近くに溝を掘って補強材を仕込みネック強度を上げる加工が必要になります。

    この状態で分かる通りで最初の調整でトラスロッドがある程度は回さて調整されます。
    ネック強度にもよるので全て同じにはなりませんが通常のメイプルネックだとギターで2~3割、ベースでは4~5割位は使われる事もあります。
    新品のこの時点でトラスロッドの余り量が減っている事を知って下さい。

    「新品=トラスロッドの余り量が100%」ではありません。

    その後は木材の変形で大体は順反りします。その修正でトラスロッドを使うので結構簡単にトラスロッドの余り量は残り2~3割になっている事も全然有り得ます。

    こうした事を知り、トラスロッドの余り量が100%に近いのであれば万が一逆反りが起こると困るので弦を張りっぱなしにしておく理屈が成立します。

    上記の理由から大体は元のネックが順反りしていて更にロッドにも余裕が少ない物が多いので、昔から弦は緩めた方が良いと発信している訳です。
    逆反る事はラッキーです。逆反りしたら喜んだ方が良いです。
    順反りしていた物が逆反りしたのでしたら元の真っ直ぐな状態に近づいた事、良い状態に戻ったという事です。

    多くの楽器は上記の状態の物が多いので、逆反りさせる様に努力し管理していくと言っても間違いはありません。


    ~トラスロッドの効き具合を知る~

    無負荷状態で反り具合を確認した後は実際に限界まで回して確認してみましょう。

    この効き具合が重要で、余り量が多くてもロッドを回しても全然動かないなら限界状態と変わりません。

    ロッドの余り量も大切ですが効き具合も大事です。この辺りは実際に回して確認しないと分かりません。

    そしてメーカーにより全然効かない物も多く、少しの順反りも致命傷になる事も少なくありません。
    そもそもが上記の理由でロッドの余り量が少ない事が多い訳で、新品で購入した物で順反りした楽器を調整しただけでロッドが限界になったパターンが年々増えてきているのが現実です。

    特に特別な事も無く、普通に溝を掘ってしっかりと形に合った埋め木を作って接着すればちゃんとロッドが良く効くネックが作られます。

    効かない理由はこの辺りが非常に雑に作られている事。
    ましてや工場はNCルーター(自動機械生成)なのでこの辺りの設定数値が酷いのか、ロッドを仕込む人達が下手くそ過ぎるのか理由は分かりませんが効きが悪い物が多いのは事実です。

    日本製はロッドの効きが良い物が多いので、長持ちすると判断しても良いでしょう。
    ただし例外はありますが、この場でメーカー名の表記ができないので過去のブログ記事を読んで勉強して下さい。

    ~ネックの反り調整~

    動画でも「カチカチ」と言っておりますが、説明が難しくカチカチとしか言えません。

    よく「はがき1枚分」とか言われますが、適当過ぎる言葉です。
    はがき1枚なんて当てになりません。はがき1枚分はただの順反り状態です。

    カチカチの音で判断します。もちろんこれにはフレット状態が良い条件もありますので楽器により変わります。

    カチカチの音が大きい場合は隙間が大きい、カチカチの音が小さい場合は隙間が狭いという事。調整具合は好みの問題です。

    動画の7弦ギターはトラスロッドのナットが完全に緩んだ状態でレギュラーチューニングし僅かに順反った程度(反り調整がOKレベルな状態)です。
    こうしたチェックを踏まえ、弦を張ってこうした状態のギターと分かった場合に限り「弦は張りっぱなしで良い」と言えます。
    誤解が無い様に何度も言いますがこうした状態が良い楽器はかなり特例です。


    ~状態を知ったら~

    恐らく大半のギターは順反りしていて、調整後はロッドに余裕が少ないと知る事でしょう。

    知れば対策ができます。弦を緩めて保管しましょう。

    余りにも余裕が少ない場合は逆反りさせる努力をしないと、これから順反りする事が危険で将来長持ちしないネックとなるので湿度を上げて保管してみる等を試して下さい。
    時間は掛かるかもしれませんが、直る可能性もあります。

    チェックした恩恵として経験ができ今後にも活かせる事、自分の楽器状態を知る事、私が言ってる事を理解できる事になります。

    私のYoutubeは「信じて下さい!お願いします!」というスタンスではやっていません。
    答えは自分で試して確認して下さい。
    文句を言うのは自分で行動し試して確認してみた時に初めて発生する権利です。
    試して確認した事が無い人に文句を言う権利はありません。
    行動し確認すれば、自分が言っている事を理解できるはずです。

    最後に余談ですがYoutubeでも上げている「叩いて音を良くする方法」にて「トラスロッドの当たり具合が叩いて変わるだけなのでは?」や「トラスロッドの入っている所だから叩き音が違うのでは?」という、これも分かり易い自分で試していない人達のコメントがありますが…。はい、自分の楽器を使ってチェックして下さい。
    トラスロッドが入っていない部分でも鳴りが違う所がありますし、ボディ等も自分で叩いて確認して下さい。
    自分で確認もしていないのにコメントでアレコレ言うのは辞めにしましょう。

    読んで頂いてありがとうございました♪


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  • トラスロッドの余り量の確認方法解説 

  • 2023/05/21
  • Category:




  • Youtubeでも話をしている通りで、正直動画もブログ記事も読むに値する内容ではないと思います。

    方法は簡単、回して確認すれば良いだけ。

    これだけなので超簡単です。

    しかし、驚くべき事にYoutubeのコメントでは昔から攻撃的なコメントも多く、特にこうした詳しい話を昔から投稿しておりますが「そんな事言ったってロッドの余り量は分からないだろ?」や「あなたはそれを説明できないだろ?」とまで書かれる始末です。

    こうした無知で攻撃してくる人は大嫌いです。
    勉強して少しの知識を付ければ私が言っている事を理解できるのにそうしない、分かろうと努力すらしないのにそれでいて何故か攻撃する意味不明な行動を取ってきます。

    知らなければ「教えて下さい、お願いします。」と言ってくれたら丁寧に説明しています。
    来るお客様にも疑問を聞かれれば何でも答えて教えています。

    日本の労働環境はとにかく異常で、お店の人は客にはペコペコするのが当たり前、お客様は神様精神で対応する事で勘違いクレーマーが増えている様にしか思えません。
    Youtubeの無料でやってる場ですらそうした上から目線の視聴者が攻撃をしてきます。
    何故にそこまで上から目線で見ず知らずの他人に高圧的な態度を見せるのか、全く理解ができません。
    「オレは客だぞ!見えるオレを楽しませろ!オレを不快にさせるな!」というスタンスなのでしょう。
    こうした人が増殖し勘違いした人が多くの人達へ迷惑を掛けてしまうので、そうした人を正す事も大人達社会人の責任です。
    また大人達はこうした人達を量産した責任を取って改善しないといけません。
    そして若い世代たちに尻拭いをさせるという、迷惑を掛けないで下さい。

    とクレーマー本人に伝えたとしても本人達は自分がまともな人と思っている事が厄介で、改善しない所か更に逆上して攻撃をしてくる事でしょうから手に負えません。
    最初からブロックして対応お断りにしていた方が吉です。迷惑客でしかありません。
    私は発信者なのでYoutubeで言っているだけなので、何故か「自分に言われた・自分が叩かれた」と勘違いする系視聴者が多い様に思います。
    どちらにしてもネットでの行動が現実での行動でもある事、危険思想の持主なのでまず私は関わりたくありません。
    多くのお店がこうした嫌な客はお断りしていく環境になっていかない事にはしわ寄せは労働者へ、日本人は年間自殺で3万人程度も亡くなっており鬱病も年々右肩上がり。
    これを偶然や無関心で見ないで下さい。
    放置してるあなた達にも責任があります。
    異常だと思う事があるなら発信して、環境を良くする努力をして下さい。やらないのは無責任です。

    全ては労働環境に問題があるはずです。労働環境が良くならないと日本は良くなりません。
    そしてクレーマー達へ自分がダメな事をしていると気づかせてあげて下さい。
    それでもダメならその人との仕事はお断りましょう。私もそうした人からの仕事は断固拒否します。
    そうした人達への扱いは反社と同じです。
    Youtubeのコメントに悪口を書く暇があるならこうしたブログ記事を読んだり他の動画を見る勉強時間に使いなさい。
    人に悪口を言う・人の足を引っ張る事しかできないダサい大人を卒業しなさい。
    自分の行動が正しいと思うなら顔出し・名前出しで活動しなさい。
    それができないのは後ろめたい・自分がおかしいと分かってるからでしょ?
    いい歳して恥ずかしいと思わないのか?自分の家族や友人があなたを見て恥ずかしいと思われないのか?
    自信があるなら表に出なさい。
    若い世代の私にそう思わせたり言わせたりしないで下さい。
    若い世代から憧れる様な大人になりなさい。


    更に分かり易い情報アップデート動画&ブログ記事です。

    私が楽器屋ならこうやって売る方法

    ↑こちらの記事も参照して下さい。より深い知識が身に付きます。



    ~トラスロッドの余り量の確認方法~

    トラスロッドの余り量の確認はとても簡単です。

    まずは基本調整を行い、現在の状態がしっかりと出ている状態からどれだけ余りがあるのかを確認します。
    多くの楽器は調整がしっかりできていない所から「約〇割」と明記されています。
    ちゃんと調整してみたら余りが全然無くなる事も多くあります。なのできちんと調整された所からの余り量を確認しましょう。

    確認は簡単で、調整をしっかりと終えた所から現在のトラスロッドのナットと穴の周りに分かり易い位置に現在位置をマーキングする事で現在の位置を印付け、ここからどれだけ締められるのか?を回して確認するだけです。

    Youtubeのコメントで分かり易いのは攻撃的なコメントしてくる人の共通点は「自分で見てない・試していない」事です。
    今まで上げている動画の内容は確認さえすれば自分が言ってる事を全て納得できます。
    確認ができているならこうしたコメントは絶対にできないです。

    またこの動画にも「現在の状態が良いなら確認する必要が無いのでは?」等も掛かれますが、残念ですがこれも無知と言えます。
    今が健康だからこれからも問題無い、として将来大きな病気になる人と全く同じ現象です。
    現在は特に問題無いがトラスロッドに余裕が無いパターンも非常に多く、順反りして調整が必要になった際に気が付いて問題になるケースも多いです。
    自分の使用している楽器のトラスロッド余り量を知っておくのは非常に大事です。

    トラスロッドの余り量を知れば、これからのネックに対する対策が打てる訳です。

    多くの方の楽器が意外とロッド余りが少ない事を知る事ができるはずです。
    だから昔から弦を緩めて保管した方が良いと発信しています。
    当然ですが新品の楽器は100%トラスロッドが余っている状態で販売されていません。
    新品なのにトラスロッドに余裕が無い・既に限界の物も無数に存在します。

    多くの方は自分の楽器のトラスロッド余り量を知りません。
    それが難が起き調整した事で初めて分かる事が大半で、その頃には手遅れだったりする事がとても多いです。
    余裕が無い事で順反りを完全には直せない・ロッド限界で順反りしてるので弦高が高いのに音詰まりする等。

    早くから弦を緩めて保管しておけば良かったのに。そうした事を昔から沢山発信しているのに。
    情弱は自分が損するだけです。勉強しないと自分が損します。
    最初からロッドの余り量を知っておけば対策できて悪化し難い様にできた事です。
    ロッドに余裕が少ないなら、これ以上順反りして困る事が無い様に弦を緩めたり湿度を高くし膨張による逆反りを狙ってロッドの余り量を復活させる努力等が行えます。
    知らないと対策ができません。既にロッド限界でした・余裕がありません等で問題が起きてからでは対処が行えなくなります。
    これでも確認はしないで良いと言えますか?
    そしてこれらが当たり前に多い事が現状なので、「弦を張りっぱなしで良い」なんて普通に言える訳がありません。
    言ってる人は素人かたまたまネック反りが変形しない良い個体を手にしているか、昔の知識のまま今でも変わらない勉強しない人です。

    確かに私からすればあなたの楽器がどうなろうが他人事です。
    ですがこれを仕事にしている事、多くの方が泣きを見ている以上、この現状を放置できません。
    多くのお店は見て見ぬふり、何故ならその方が儲けられるからです。

    人の役に立つを発信している人に対して無知で攻撃する事は止めて下さい。
    社会的にも迷惑行為、反社と変わりません。
    叩くならこの事を知っていて何も発信しない人やお店、他人の不幸を元に利益を得ている人達を叩いて下さい。
    この辺りは楽器の知識がありちゃんと検品しているならよく分かっている事です。
    分からないならそれも問題ですし何も言わないで売る事自体も問題です。
    もっと勉強して現状を知って下さい。

    ~参考ブログ記事~

    トラスロッドの余り量を確認するついでに自分のネック状態を確認しよう





    ~トラスロッドの仕組み~

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    多くの方が勘違いしておりますが、トラスロッドを回したら壊れると思っている人が多い様です。

    回して壊れません。限界まで回して壊れる事はありません。

    壊れるとしたらメーカーの責任、壊れる原因として回らない状態(限界の位置)から物凄い力を掛けて回してねじ切る位だけです。
    他にもトラスロッドの仕込み部分の精度が悪く、トラスロッドのT字(写真の部分)が引っ掛からずトラスロッドで逆反りさせる力を発生させられず抜けてくる等(これもメーカーが悪い)です。

    しっかりと溝を掘り、形にあった埋め木でトラスロッドを仕込めば簡単に良くロッドが効くネックになります。
    溝の精度が悪い・埋め木に隙間が多い等が効かない理由となります。
    もしくはロッド溝が雑で浅過ぎる等。
    どちらにしてもトラスロッドの効きが悪い=酷い作りをしていると判断しても良い位です。

    ただしトラスロッドが効かない別の理由としてネック剛性が高過ぎる事もあります。
    硬い特殊な仕様でネックを作る(エボニー、ブビンガネック等)、補強材を多く入れているネックやモジュラス等のカーボンネックはトラスロッドが入っててもネック自体が硬過ぎるのでロッドを回して調整しても反りは殆ど変化しません。

    答えはもう出ていますが、木材よりも硬く乾燥や湿気の環境影響が少ないカーボンネックですら弦張力で反るのだから木材が反るのは当然でしょう。
    こんな分かり易い答えが出ているのに、まだ弦を張りっぱなしで良いと言われる意味が分かりません。
    そしてこれら説明で分かる通りで「トラスロッドは弦の張力とバランスさせる為にある機構ではない」と分かるはずです。
    ネット情報もかなりいい加減な事を言ってる人が多いので気を付けてほしいですがトラスロッドは補強でも無く反りを調整する為だけの機構です。

    そしてネック材は全て強度が異なりますから、同じメイプルでも硬い物は弦を張っても全く動かない物もあれば弦を張って大きく順反りする個体もあります。
    トラスロッドが100%余っている状態を過程してこの条件で考えると、弦を張っても全く反らないならトラスロッドを回す必要が無い(弦張力とバランスしてないじゃんって話)ですし、柔らかいネック材は弦を張って大きく順反りするので調整だけでロッドの余力を使うので結果として新品でも余り量が少ない個体になります。
    そして柔らかい個体は大体弦の張力に負けて反っていく(大半の楽器がコレ)ので、猶更そうした個体なら弦を緩めて保管していないと将来長持ちしないでしょう。

    弦を張りっぱなしでも良い楽器というのはこうした理由をちゃんと分かっていて、ネック反りが変形し難い個体・トラスロッドもかなり余りがある楽器にのみ限られる行為です。昔はそうした個体が多かった事から今でも言ってる人が多いのでしょう。
    思っているだけなら良いですが他人に言ってる様ではただの情報老害です。
    現状は材の質が低下し強度が無い木材ばかりなのでこうした現象が発生しているので、弦を張りっぱなしで良いと言ってる人は知識不足の可能性大です。

    個体の現在の状態を確認し、個体によって扱い方を変えていく事が正解です。

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    トラスロッドは単純な機構です。
    鉄の棒を曲げて入れているだけ。
    奥でT字で引っ掛かり、ナットを締めていくと曲げた棒を引っ張り真っすぐに戻す力を利用してネックを逆反りさせます。
    ここの精度で効く範囲が大きく変動する為、トラスロッドの仕込みが悪いメーカーはトラスロッドを動かしてみるとよく分かります。

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    トラスロッドが余っているから大丈夫と安心できません。
    大事な事は「どれだけトラスロッドを回して逆反るか?」が重要です。効く範囲が重要です。

    余りが多くてもトラスロッドを回しても全然効かないなら意味がありません。
    これらを確認する為にも回してチェックする必要があります。

    例えば「トラスロッドの余り8割」だとしてもロッドを回して全然効かなかった場合、余り8割でも実質は限界状態と同じ様な形です。
    結局は限界まで回してどれだけ効くか?を確認しない事には安心できません。

    ギタークラフトでは当たり前に効き具合をチェックする行為ですが、今回はトラスロッドを回して確認する事自体が分からない方が多い事に驚いたので説明してみました。

    これら知識を得たなら理解できると思いますが、「トラスロッドが限界=トラスロッドを交換すれば直せる」という無知だけは辞めて下さい。
    このレベルでは説明して理解できる知識が無いと思うので説明が大変になります。
    ネットでも調べたらトラスロッド交換で数万円とかデマが出てきますが、交換するとしてこんな金額でできる訳がありません(確実に10万円以上する)。
    ここまで読んだなら分かるはずですがトラスロッド本体が悪いのではなく、トラスロッドをここまで効かせないといけない位に反り曲がったネック材が悪いのです。
    基本は買い替えです(修理が高額なので)。直せても必ずその代償が残るネックとなります。
    アイロンで直せると思っている人も無知で、この辺りはアイロンで何の問題が起こるのか私のYoutubeやブログで勉強して下さい。

    読んで頂きありがとうございました♪


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  • 現在の病状、自律神経失調症のお知らせ

  • 2023/02/21
  • Category:





  • 当店をご利用頂きまして誠にありがとうございます。

    半年前にも当店Youtubeや当店ブログにて私の病状を紹介した情報の最新版になります。

    この度「自律神経失調症」による体調不良で一時営業を停止する事態が起こりました。

    半年前の入院時は医者の方から「原因不明」として退院した事はブログや動画でも発表した通りですが、自分で調べたり医療関係に就いているお客様・詳しい方からの情報で自分が自律神経失調症で間違いないかと思われます。

    症状としては普段は健康です。恐らく他人から見て病気の人には見えないと思います。
    ただし症状が急に起こるので辛いです。
    症状が出た際の反応は様々ですが貧血の様な意識が遠のく症状、酷い時には意識を失いかける可能性がある状態です。
    胸の痛み(心臓の痛み?)から血圧が大きく上下し安定しない・脈が極端に下がり脳酸素不足?と思われる状態や、酸素過多による過呼吸にもなります。
    これらについては酸素濃度計・血圧計を持っており数値から判断できます。

    どちらにしても症状は急に起こる事であり、症状が出た際は仕事ができない状態となります。
    症状が出て数時間休むと治る事もありますが1日中続く事もあり様々です。

    退院から約半年、より健康に気を付けた食生活や足を鍛え血流を良くする筋トレ(アキレス腱立ち・スクワット)を毎日続けておりますが、数か月で治る様な病気ではないと痛感しました。

    この様な症状から改めてこうして皆が見える形で公表致します。

    今後の対応としては症状が出た際にお客様には予約日時の変更を頂く形となります。
    変更をお願いする際は予約頂いているお客様へメールを送りますが、店舗Twitterでも詳細を投稿します。
    こうした事が考えられる事を意識して頂きます様にお願いします。
    また病気が理由によるクレームについては一切受け付けする事ができません。

    その様な内容をご理解がある方のみ依頼頂く形として、今後の同意頂く事項に追加させて頂く形になります。

    完治までに年単位が掛かると推測される為、度々こうした症状が急に出た際に日時変更をお願いする事が出てくる事が予想されます。

    お客様の方も以上の症状をご理解の上でご依頼を宜しくお願いします。

    読んで頂きありがとうございました。


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    ギターサムネ
  • 楽器の正しい情報へアップデートしよう!弦は緩めて保管、低価格帯の楽器も普通に使える。

  • 2022/12/30
  • Category:
  • 昔からブログやYoutubeでも多くの情報を出してきておりますがまだまだ正しい情報を知らない人が多い様子です。

    今回は正しい情報を広めよう!の企画です。

    自分の楽器を長く大事に使い続ける為に。

    まずは昔からずっと言われている様な「弦は緩めて保管する?緩めないで保管する?」です。

    ~弦は緩めて保管した方が良い~




    結論、弦は緩めて保管した方が絶対に良いです。

    緩めて保管した方が良いという条件に当てはまるギター・ベースが非常に多いのが現状です。

    リペアマンでも緩めないで良いと言う人が多いのですが、正直意味が分かりません。それはおかしいと言い切れます。

    2023年でお店が営業して10年目になりますが、こんなに長く営業し様々な状態が悪い楽器を直してきた結果として状態が悪い楽器の方は決まって「弦を張りっぱなしの人」です。

    状態が悪い楽器は大きく順反り・トラスロッドに余裕が少ない&限界等が上げられます。
    こうした状態になるのは当然で、物理法則を無視した作りになっているからです。
    弦の張力に耐えきれる構造をそもそもしておりません。
    普通に考えたら非常に強い張力に耐えきれる為に硬い木材・補強材を仕込んだネックを作るのが当然ですが、まだまだ一部のメーカーだけで多くの楽器メーカーはそんな事はしておりません。
    基本的に張っていたら順反りしていくと思って問題ありません。

    緩めないで良い楽器はトラスロッドに余裕がかなり有り、ワンウェイトラスロッドで逆反ると直せなくなる場合の状態に限り緩めないで良いです。
    しかしこの様にトラスロッドが100%近く余っている、状態が良い楽器は世の中にかなり少ないのが現状です。

    大体はトラスロッドが結構効いている状態です。
    この状態から弦を緩めてて逆反りしたとしても全然問題ありません。むしろ長い目を見たら良い事です。

    そうした意味で「緩めていて損する事はありません」と言い切って良いと思います。

    ロッドがそれなりに効いている状態の楽器で逆反りする事は良い事です。元の真っ直ぐだった状態に戻るという意味ですから。
    加えてトラスロッドの余りが復活するという事です。

    例:トラスロッド余り50%の楽器が逆反りした → ロッドを緩めて調整し直し、余り量が現在75%になった。

    トラスロッドの余りが多い=楽器が長生きできるという事。
    当たり前ですが弦をダルダルに緩めて保管していたら必ず逆反りしていく訳ではありません。
    トラスロッドが限界近くまで回っているネックにはトラスロッドが逆反りさせようとする力が強く掛かっています。
    この状態で弦をダルダルに緩めればネックに逆反りさせる力を掛けて保管する事ができますが、順反りしたネックが逆反りして状態が戻ってくれたら「ラッキーレベル」です。
    ですがロッドが限界近くまで来ているネックにはそうした処置を行って逆反りしてくれる様に働き掛けるしかありません。
    基本的に順反りした状態から自然に元通りになる事を期待した考えではいけません。
    トラスロッドに余裕が無くなる様な使い方をしていてはいけないという事です。

    そうした事を昔から何度も動画を出して説明しているのですが、理解できていない人が多い様です。

    トラスロッドが限界近い場合、これ以上順反りしてしまうと直せなくなる状態となります。
    もう後が無い、長生きするには希望が持てない状態となります。

    ロッドに余裕を作る為に弦をダルダルに緩め、トラスロッドが逆反りに動かす力で自然に逆反りしていってくれたらラッキー!と願う日々になってしまいます。
    そんな緊迫する状態の楽器を長く使い続けられるでしょうか?

    大事な楽器を長持ちさせる為に緩める事は非常に大事です。

    「逆反りしたらどうするんだ!」「逆反りしてしまったぞ!」というクソコメは本当に理解していない人の言葉です。
    何故に状態が良くなった事に対して文句を言うのでしょうか?ちゃんと勉強をして物事を言って下さい。
    逆反りして得する様な状態の楽器が世の中にかなり多くある現実を知って下さい。

    こうした動画によくコメントで聞かれる内容で「どれ位、弦を緩めますか?」と聞かれますが(昔からブログや動画で言ってますけど…)、自分のトラスロッドの余り量に合わせ緩める量を考えて対応下さい。

    例:●トラスロッドが限界近い→張力を掛けない位にダルダルに緩める。 ●トラスロッドが100%近く余っている→緩めないで良い。
    ●その間→余り具合によって緩める量を調整する。

    ※詳しくは過去動画等で確認下さい。



    ~安いギターでも問題無い~

    低価格のギターでも現在は精度が高くなり、基本調整を行えば問題無く使用できる良い時代になりました。

    しかし世の中の情報は全てビジネスモデル、メーカーも販売企業も利益を上げる為に高額な物を売りたい。

    こうした情報戦略でYoutube等でもメーカーと連携しているかの様なステマ情報が多く上がっており再生数も多いのが現状です。

    個人でもアフィリエイト(自分のページで商品を紹介し、物が売れたら数%の売り上げが自分に入るシステム)が行えるので、物を売って稼ぐ為に平気で褒めまくっている動画も数多く存在します。

    日本という特殊な環境は「皆が選んでいる物が良い物」「高額な物は良い物」と洗脳を受けており、そうして無理して値段が高いのにそこまで良くない物を購入している初心者が非常に多く居るのが現状です。
    安くて良い物は普通に売ってます。

    さすがに1万円程度で購入できる物はダメですが、2~3万円も出せばまず弾けるレベルの物が購入できます。
    スクワイヤー等でも弾いてみたら音質がかなり良い個体も見つかります。

    低価格帯も荒を探せば当然ながらあります。
    そこは値段としてしょうがないです。細かい所に予算を使えません。
    しかしそんなにダメな物では決してありません。

    そもそも弾いてて気になる様な箇所は「直せば良い」のです。
    気にならないのであればそのまま使用可能です。

    3万円程度の物でナットやフレットが気になるなら直せば良いのです。
    この辺りに文句が無い状態の物となってくると値段が10万円前後になってくるので、本体価格が大きく変わってきます。
    弾いて気にならない人も居る事でしょう。気になるならその部分をリペアするならどこでも1万円台で行えます。
    そうした意味でも値段を押さえる事が可能です。
    何故かそうした情報を物を売る側は与えません。

    高い物を売りたいから荒を指摘し、こうした物を買った方が良いと誘導する情報に騙されないで下さい。

    初心者は低価格帯からでも充分に始められます。
    初心者を食い物にするビジネスは他のジャンルでも多くありますが、時代は昔と違って低価格でも良い物が多い豊かな時代になっていると学びましょう。

    読んで頂きありがとうございました♪

    もっと詳しい話が知りたければ過去のブログ記事やYoutube動画をご覧下さい。


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  • オーディオオカルト的な音を良くする要素は本当に効果があるのか?検証してみた。

  • 2022/11/21
  • Category:




  • Youtubeでも放送しましたが改めてオーディオの音を良くする事に熱が出てしまい、いろんな情報を得て試してみました。

    世間では「オーディオオカルト」と呼ばれる、実際は効果が無いが効果がある様に装いそれを体感する事があります。

    実際にやってみれば分かるのですが、値段や評判に左右され正しい判断ができず騙される人も多いジャンルです。

    ギターも似た所か同じ様な世界です。安い物でも音が良い物は普通にありますし、値段が高くても大した事無い楽器も多いです。

    今回は新たに知ったオーディオオカルト情報を元に、お金が掛からない程度に試してみる事にしました。

    ~再生機器のMacを浮かせてみる~
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    大掃除により出てきた物を基本に使用します。

    余っていたブロック、バイクの整備でケースの隙間に挟んで使う1mm厚のガスケットがありました。

    「機器は振動を与えると音が悪くなる、電気が流れれば僅かに振動が起こる事が音の劣化になる。」の情報です。

    音は低音等が床を伝い、機器に悪影響を及ぼすので浮かすと音が良くなるとの事で試してみます。

    マックに乗せてみると微妙に乗らないのでブロックの加工が必要です。

    IMG20221117194806

    割って干渉をクリア。地味に大変です。

    IMG20221117201537

    ブロック→1mm厚ガスケット→木片→1mm厚ガスケットで乗せました。

    結果としてマックを浮かせてみた所、正直よく分かりません。

    効果が出た!と言えるレベルの体感は得られませんでした。

    ~電源タップを浮かせてみる~
    IMG20221117221801



    「電源も同様に、ケーブルも電気が流れれば振動し音に悪影響を及ぼす。」という情報です。

    実際にケーブル同士を当てて結線しない・床に浮かせると音が良くなるという情報が昔からあります。

    しかしここは否定したい所があるのですが、ブレーカーから壁内を伝い壁コンセントまで届いている配線は普通に壁内で当たって伸びています。

    この状態で建物ができている事から、壁コンセントから頑張って意味があるのでしょうか?やらないよりは良いかもしれませんが根本解決になっていない事が私として疑問点です。

    掃除で出てきたインシュレーターを使います。

    IMG20221117222543

    タップの床面に配置し電源タップを浮かしつつ、余ったインシュレーターをケーブル下に置いてケーブルを浮かして音をチェックしてみました。

    結果は音に変化はありません。本当に効果が出るのでしょうか?

    ~アルミテープチューン~

    IMG20221117214023



    「電源ケーブルはノイズを集めるアンテナの様なもの」という情報です。

    電源ケーブル自体にアルミテープを巻き付ける事でノイズをシャットアウト、音が良くなるという情報です。

    ここも否定しておきたい所ですがケーブルによっては既に内部にアルミや銅が巻き付けてあるケーブルもあるので、ケーブルによっては意味が無いかもしれません。

    内部に巻かれていない物でしたら効果があると思います。もしくは巻かれてても効果が高くなるという事でしょうか?

    それなりに巻いてみましたが、結果はよく分かりません。

    どうせなら電源ケーブル等よりも良くない電波や電磁波を出すPC周りに巻いた方が効果があるのでは?という風に考えます。

    IMG20221118181527

    Wi-fi等は確実にダメな信号を出すと思います。

    それを送受信しているPCも同様でしょう。

    アルミテープチューンはオーディオ機器よりもこうした電子機器をシールドして悪影響を及ぼす信号を押さえる様に使った方が良いのでは?と思います。

    やってみたら正直効果は分かりませんが、気持ちとして電波を出す機器はやってて意味はあるんじゃないか?と思っています。

    ~フェライトコア~

    IMG20221117213445



    フェライトコアを使うとノイズを消すという情報です。

    こちらは低価格な物なので付けないよりはマシになるかも?程度に思える様なパーツです。

    こちらも付けてみて、効果を体感できませんでした。

    フェライトコアも考え方として「やらないよりはマシ」程度で、効果が出たらラッキー位で良いかもしれません。

    こちらもオーディオ機器よりは電波を出す様な機器に使うと良いと思います。

    ~家電のアース処理~


    写真を取り忘れた事に後悔しておりますが、こちらは確実に効果があるのでお試し下さい。

    家電はノイズが多い為、アースに落とす事で動作音が静かになります。

    冷蔵庫をアースに落としてみると、動作音が静かになる事や恐らく作動音が影響してノイズが乗ってくると思います。

    冷蔵庫は定期的に動作音が出ると思いますが、その動作音が出てくるペースが減る・出ても音が小さくなるので凄い効果を体感します。

    耳で聴いて分かる位の動作音が減る訳ですから、恐らくノイズ面も減少している事でしょう。

    こちらはかなり体感があります。

    ~端子磨きチューン~

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    「端子が経年劣化で汚れる、磨く事で音が良くなる。」という情報です。

    これはやる前から効果があるだろうと思っていました。

    何故ならギターのジャック等がこれに相当するからです。消耗すると音が悪くなりガリや音が出なくなる事になります。

    ただし否定点として、オーディオ機器は一度コンセントに挿したら抜く事は殆どありません。

    ギターは何度も抜き差しするので消耗が早いパーツとなります。

    オーディオ機器はそんな簡単に接点が消耗するとは考え難く、湿気が多い環境や相当長い使用歴に限定した劣化プラグを綺麗にした事から音が良くなったという事に思います。

    上記の写真もシンク周りに使っていた三又プラグを抜いてみたらかなり曇っていました。

    湿気が多い所はプラグ端子も曇るので、そうした環境は磨く必要があるでしょう。

    IMG20221117214230

    実際に何年挿していたか分からない、恐らく4~5年は抜いた記憶が無いと思う箇所のプラグを抜いてみると全然綺麗でした。

    なのでそこまで神経質に短期間で磨く必要も無いと思います。

    IMG20221117214847

    コンパウンドで磨くとかなり綺麗にピカピカになりますね。

    先端は単純に磨けば良いのですが、コンセント内部はやらない方が良いと思います。

    やる位なら壁コンセント自体を交換(パーツ自体安いので)、無理に何かしら丁度良いサイズの物を抜き差しすると金具が曲がって接点への圧力が弱まり音に悪影響を及ぼす可能性があると考えます。

    結果としては「音が良くなったかも?」と思う体感です。

    ちょっとプラシーボ効果っぽいニュアンスで、自信を持って言い切る事は難しいです。

    ~スピーカーを耳の位置に揃える~

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    捨てる様な中途半端なサイズの木材を使い、台を作って耳の高さに揃えてみました。

    今まで気にならないで使っていたのが不思議なのですが、基本的にYoutubeの勉強動画ばかりを見ているので基本は音楽を聴いていなかったのが理由と思います。

    作業時も自分の位置がセンターに固定する訳じゃないので尚更で、意外と今までの高さが耳の位置として合っていたのかもしれません。

    耳の高さにすると小さい音量でも音が聴き取り易くなります。

    ただタイムドメインだからなのか、音質の改善や解像度・定位が良くなるといった変化は粗感じませんでした。

    ~磁石でノイズ除去チューン~
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    強力な磁石、ネオジムを使用し電源ケーブルに巻き付ける事でノイズ除去が行えるという情報です。

    こちらも手持ちでかなり余っていたので試してみました。

    実際にこうした商品が売っている様です。

    太いケーブルは4個使い、ケーブルを囲う様にマスキングテープで巻き付けてみました。

    コレ、音変わるっぽいですね。

    電源タップに巻いてみた変化は感じませんが、スピーカーの電源ケーブルに巻き付けてみると音が変化した様に思います。

    大きな変化ではありませんが低域がスッキリする傾向です。

    ボーカルも艶やかになるので音が良くなった様に思うのですが同時に生感も失われている様で、楽器の音は演奏感がのっぺりとする様です。

    いわゆる音の「どこか良くなった代わりにどこか悪くなっている」現象です。

    良くなったと思えば良いかもしれませんが、微妙と思ったら外した方が良いでしょう。

    ~スピーカー周りの防音~

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    音を良くしたいならコレ!と、ここの分野は自信を持って効果があると言えますね。

    大掃除で出てきた「オーディオスパイダーネット」という物が見つかりました。

    これはスピーカー下に敷いて滑り止め効果とインシュレーター的な効果を与えるシートです。

    ですが使わないので、捨てるのも勿体無いのですが薄い素材で防振効果があるので「吸音材的に使える?」と思い、スピーカー背面に貼ってみました。

    IMG20221117203213

    注意深くいろんな位置から音を聴いてみると低音が上下に散る様で、スピーカーの上下から聴いた方が低音が聴こえます。

    これらの音が壁で散るのが少し緩和するのか、スピーカーを正面にして低音の聞き取れるレベルが上がった体感があります。

    スピーカーは背面からも音が出ますので、正しい判断と思います。

    配置の関係上、壁からスピーカーを離せない・吸音材を貼るスペースも取れない事からこうしたグッズが意外と使えて良かったです。

    今回の実験としては機器への加工よりも「部屋の防音」が確実に耳で聴いて分かるレベルの変化を感じます。

    なので頑張るのは部屋の防音、機器はトランス機器で動作させればノイズ等は極力減った状態になると思います。

    IMG20221117211007

    「音は部屋の角に密集し、音を悪くする。」という情報です。

    余っていたグラスウール板があり、試しに部屋の角に貼ってみると音が変わりました。

    吸音材は自分の環境だと貼れば貼る程に音が良くなっていく傾向です。

    私の環境はオーディオを聴くというよりは作業場なので、スピーカー周りの防音は皆無に近いです。

    スピーカー周りは壁も近く狭いので反射音も大きいのでしょう。

    防音する事で明らかに音が良くなっています。

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    天井は物が落ちてくるか気になるので、重たい吸音材等は気持ちとしては貼りたくない部分です。

    そんな時に見つけた情報として「お金が無ければ不要な服を壁に貼れば防音になる。」という情報です。

    厚みがあるタオルをスピーカー周りの天井に貼ってみた所、これも効果があります。

    単純に天井でも音の反射が起こるので、吸音材でガッツリ吸音するのが難しい位置はタオルを貼るのをお勧めします。

    ちなみに梱包で使うプチプチは全く効果がありませんでした。笑

    IMG20221118160657

    スピーカーの間へ不要なマフラーを挟んでみました。

    やはり分かった事はスピーカー背面は反射音が強く出ている様で、大きな変化とまでは言えませんがこれだけでも音が聴き易い方向に変化しました。

    IMG20221119163108

    狭い箇所の防音はマフラーが丁度良いです。

    吸音材を貼るにしては狭い部分はかなり難しく、ただスピーカーの音が回ってくる様な箇所+角になっている所なので何もしないのも気になる部分です。

    何故一人暮らしでこんなにマフラーやストールを持っていたのか?笑

    こんな所で役に立ちました。ちなみに黒いストールは値札も付いていて7000円でした。笑

    やはり角の防音処理は結構効果が高く、音の反射や音の回り込みを押さえる事に繋がるのかスピーカーを目の前にして音の解像度が明らかに上がっていく事が分かります。

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    機械場作りの際に吸音材のアクリアウールが余っており、更に過剰に防音している事もあって壁から剥がして使う位に余裕があります。

    アクリアウールはグラスウールと違い、チクチクしませんので扱い易いです。

    実際に防音材としても効果が高いです。

    IMG20221120202112

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    最後に黒い布で隠すので、見える事を前提に貼ってはいませんので勘違いしない様に。笑

    天井周りの防音は非常に音が良くなって驚いています。

    機械場の防音の感覚だったので防音をすればする程に高域が押さえられて音が小さくなっていく印象を持っていたのですが、意外と低音の聴こえ方が非常に良くなっており驚きました。
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    スピーカー正面の壁にグラスウール板を貼ってみました。

    こちらも効果が高いです。やはり反射音が跳ね返って音を濁すのでしょうか、ここの吸音材設置は音の雑味が取れて聞き易さが上がります。

    防音はどこまでやれば逆に悪くなるのか、今の所では悪い方向には全く変化しておりません。

    基本的な部分としてスピーカー背面・スピーカー正面・部屋の角の防音が大きく耳で聴いて分かるレベルの変化が出てくると思います。

    天井はタオルだからなのか、ですが音の変化は感じました。言葉にするのが難しいのですが「ジャリジャリ・チリチリ・カサカサ」と言った表現なら伝わるでしょうか?少しの雑味が取れるので原音がよりスッキリとします。恐らく天井からの反射音が音を濁しているので、そうした部分もタオルを貼るだけでも音に変化を与える事が分かりました。

    低音が聴き易くなった事は「高域が落ちて低域が増えた様に感じる」という事ではなく、単純に低域の解像度が上がっています。

    以前は単純に音量を大きくすると歪みが起き、ジャリジャリとしてきましたがこれが無くなりクリア感。

    低音が回るのが押さえられているのかスピーカーの前に低音がしっかりと飛んでいる感があり、防音前にスピーカー上下の方が低音が強く聴こえる状態が直っておりました。

    結果として、結局は部屋の問題を解決する方が遥かに大きい結果を出せますのでお試し下さい。

    吸音材等を用意する際はアクリアウールのロールで購入すると安く入手できます。

    ただし賃貸マンション等は壁にタッカーで気軽に打ち付けられないと思いますので、木材で壁にフレームを組んで取り付ける等と手間が掛かると思いますが、高額なオカルトグッズを購入したり試した結果を考えると部屋の防音の方が低価格で効果が高いです。

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    黒のシートを貼り、見た目はまぁまぁかもしれませんがおかしくない程度に仕上がりました。

    読んで頂きありがとうございました♪




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    アイロン-01
  • 乾燥によるネックの順反り・ネックアイロン熱矯正による詳しい授業

  • 2022/08/06
  • Category:

  • 今回はYoutube動画+ブログでの詳しい記事です。

    Youtubeで反響が多い?アイロン熱加工の話なのですが、詳しい説明が無いと理解ができない人がかなり多い様なコメントが来る事から詳しい説明動画と更に詳しくブログ記事で紹介したいと思います。

    当店ではアイロン熱修正を行っておりません。

    理由は自分で3回試して3回ともダメだったからです。
    アイロンをやってみて結局は元の反りに戻った事や指板だけが膨張した際に削り加工する事により塗装が剥がれる&再塗装の必要性、指板自体の変形が大きいと真っ直ぐ固定する事が難しくなり熱による指板剥がれが起こる等の問題が生じるからです。

    Youtube動画をやってみてこれだけ説明しても理解ができないで攻撃的なコメントをしてくる不思議な人がかなり多い為、コレを見たら言ってる意味が完璧に理解できると思います。

    動画を見たりこのブログ記事を読みながら、確認しながら視聴するとより理解できる事でしょう。



    ~乾燥による指板収縮~
    指板収縮-01

    乾燥によりフレットが飛び出てる状態です。

    自分の作ったギターで起こっている物が1本だけあったので、これが今後どうなるのか長い期間のチェックができた結果となりました。

    2011年に作り、前の店舗から今の店舗に変わり住まいも引っ越した2015年頃までは全く状態の変化がありませんでしたがこのギターだけ反り変形が起こる様になりました。

    元々このギターは弦を張っても殆ど反らず、7弦をレギュラーチューニングし調整でロッドを効かせても90度も回さない位、ロッドがユルユルの100%ロッドが効いていない状態から弦を張っても僅かに順反りする位で全然反らない剛性があるネックです。

    このギターが指板が縮小しフレットは飛び出て大きく順反り、トラスロッドも限界近くまで回してやっと反りがストレートになってまともに弾ける状態になりました。

    この状態になった事からずっと放置していたのですが、Youtube撮影で数年振りに出してきたのですが元の状態に戻っておりました。
    結果的には大きな順反りも直っておりトラスロッドも殆ど効いていない以前の状態で弾ける・指板痩せも直り製造時の状態に戻っておりました。

    「長い期間放置していたら直る可能性がある」という、あくまで自分のギターでのチェックですが長い期間で直る可能性がある様です。

    これにより、木材は環境が変わると問題が無かった物でも後に問題が出てくる可能性があると分かった現象です。

    「全然反らない」と思ってたギターが別の場所・別の使用環境に移ると状態が変わる事も充分に考えられるでしょう。

    海外製のギターが日本に届いた際に大きく反ったり調整した反りが安定しないのも同じ事が言えますね。

    ~縦方向(順反り)にも影響する~
    縦にも縮む-01

    大きな順反りの原因はフレットが飛び出る側面部分だけでなく縦方向にも影響します。

    大まかには材が縮み順反り方向に動きます。

    あくまでこの自分のギターの変形具合から予想も兼ねた憶測ですが、指板だけの順反り変形であればトラスロッドで調整できる範囲の順反り、ネック材の変形であれば質量が大きい事からロッドで調整できる範囲を超えてくる可能性が高いと思います。

    ~アイロン加工の危険性~
    アイロン加工の例-01-01

    熱を利用して本当に直るのか?イエスとも言えるしノーとも言えます。

    木材単体ならば「アイロンで直せるかも」と言えるのですが、ギターの場合は条件が違います。

    ギターは木工用の接着剤で「接着」している事が理由で、アイロン熱で接着が剥がれる事から熱矯正はそんな簡単に行って良な話ではありません。

    熱で接着部分の剥がれが起きてしまい、二次災害に発展し新たな修正箇所が発生する可能性もアイロン矯正では充分に考えられます。

    また指板が熱膨張により膨らみが起こる為、段差を削って修正する必要がある状態になるとこの部分は塗装も剥がして加工する事となります。

    木材には硬い部分・柔らかい部分が必ずあり(変形し易い箇所・変形し難い箇所)、熱によるウネリ変形も起こります。

    ~平面性を意識せよ~
    平面精度の危険性-01

    大きく順反りしているならまだ良いかもしれませんが、現実はそんな綺麗な反り方をしません。

    大体はウネリが起こっています。

    アイロン等の真っ直ぐな物をクランプ止めし、ネックを真っ直ぐに固定したまま熱矯正、結果として真っ直ぐな状態に熱修正が起こり結果ネックが真っ直ぐに直ると思っている人が大半ですがそんな簡単ではありません。

    ネックがウネって真っ直ぐに固定できない状態になっている物も多い為、クランプの力が綺麗に当たらない部分が熱により接着部の剥がれが起こり易く、指板とネック材との間に隙間が起こる箇所や指板剥がれが起きてきます。

    ココで重要な事は指板剥がれを防ぐ為に押さえておかないといけませんが、ウネっている物に真っ直ぐな物を押し当てて固定しても当たる所と当たらない所が発生し、当たっていない所は固定力が弱い事から熱による接着面に隙間が起こるor剥がれが起きてきます。

    ~アイロンの意味~
    再接着の意味-01

    アイロンで直る理由として説明書にも「接着を緩め、再度接着する事で反りが直る」と記載がございますが当然ながらこの程度の作用で反りは直りません。

    この辺りは昔の動画でも言っている事ですが、アイロン加工はメーカーとしては「指板のみが反っている場合」を想定して考えている事と思います。

    例えば指板は塗装されていない仕様が多く、乾燥等の影響が起き易いのは保護が無い指板部と考えるのは当然の仕様となります。

    指板に熱を当て、接着剤が熱で緩むとネックと指板が分離し現在の反り状態が変わります。

    ●「指板だけが反っている&ネック材が反っていない」場合・・・指板の収縮変形(順反り)に引っ張られたネック材が接着剤の緩みにより指板に引っ張られている順反りから解放され、ネック材は真っ直ぐ状態に開放される状態となる。
    これがメーカーが考えているアイロンによる直し方と思われる。
    そして指板は熱膨張により元の大きさor元より大きくなる膨張が発生する。
    指板だけで考えると指板材は薄いので熱の力で真っ直ぐに矯正できる可能性はある。
    ネック材は熱変形させるには質量が大き過ぎる+指板側から熱源を当てている熱変形へ効率の悪さ+ネック材を熱変形させるには長時間アイロンを当てないといけないので指板材や接着面に悪影響、反りを大きく矯正する目的には指板面からのアイロンでは効率が悪い。

    ●「指板もネック材も反っている」場合(大体はコレの可能性が高い)・・・直らない、悪化するパターン。
    熱を当てても一時的だったり、結局は元に戻ったり反りが変わらない。
    指板の膨張分で多少は良くなるかもしれないが、過去の動画でも言っている通りネックは「質量としてネック材の割合が大きい」ので、ネック材を熱変形できないとアイロンの効果は薄い。
    むしろ二次災害が起こるので、反りは直らないのに他の部分で修正が発生するパターンがある。

    ~ネック材の方が質量が大きい~
    質量の問題-01
    上記の説明通り、過去の動画でも言っているが熱変形を目的としてアイロンを当てるにはネック材に直接当てて熱膨張させた方が反りを直す意味では効果が高いと思う。

    指板側から熱変形は効率が悪く、長時間アイロンを当てる行為は指板の変形悪化や接着にも難が起こってくると予想。

    しかしその様な商品は無く、今でも販売されていない。

    ↓外国人はこの辺りがよく分かっている様な記事↓
    スクリーンショット (116)

    元の記事 https://www.talkbass.com/threads/sunday-afternoon-is-alright-for-baking.1210623/

    過去にGear_Otakuさんのツイートで米国人が自分でネックアイロンを行ってみた写真の掲載記事。
    CdHEVfEUUAAR7qV

    最初の実験で熱源(コンロ)をネック材に向けて固定している理由が分かると思います。次にオーブンで熱してみたら直ったのだそう。
    確かに荒い加工なのかもしれませんが、接着部の剥がれリスクを考えず熱変形させる目的だけなら理にかなっています。
    熱すべきなのは質量が大きいネック材部分です。

    どのジャンルでも同じ事が言えるのですが、情報が多いのは海外で尚且つ自分で試す事をしている人が多いのも海外です。

    日本は「誰かが言った事を自分で確かめもせず鵜呑みにしている」事や「昔からある情報が更新されていない」のが目立つと思います。

    勿論アイロンで直る様な個体もあるでしょう。ですが条件は全ての楽器に当てはまる事ではありません。
    「自分の楽器がアイロンで直ったから」と言って、全てのネックがアイロンで直せる事になるのでしょうか?

    この説明が理解できれば直せる確率・アイロン熱による悪影響等も考えたらアイロン矯正はお勧めできる事ではないという事が理解できたと思います。

    直すツールとしては使用自体のリスクが大きい・確実に直せるとも言えないリペアと考え、当店では修理に使っていないお話でした。

    これらの話を理解した上で「何かしら不都合が起きても許容します」とお客様が同意している形なのであればアイロンしてみる事も良いのでしょうが、恐らくここまで丁寧に教えてくれるお店・1回の説明で全てを理解できるお客様もかなり少ないと思っています。

    Youtubeに動画を出し、書かれるコメントで思う事は今現在ですら「自分以外でまともに情報を出している人が居ない」と感じています。
    自分の大事な楽器なのに、大きな加工を行う際に調べたり詳しく聞いたりをしないのでしょうか?

    Youtubeやブログはこうして詳しい記事を過去に沢山出しておりますが、攻撃的で間違った考えを押し付けてくるコメントをしてくる人達にも問題がありますが今まで情報を世の中に教えてこなかった先輩方にも大きな問題があると思っています。

    情報はとにかく得る癖を付けて下さい。また世の中に出ている情報と実際は異なる場合が起こる事も知って下さい。
    結局は多くの数をこなした統計が答えになってくるのですが、私はお客様の楽器をアイロン実験する事はできないです。
    今回で説明したリスク等が起こる可能性も充分にある為、二次災害が起これば高い修正料金・元の状態に直す事を考えたら運の要素も強く絡んでいるリペアと考えている事から推奨できません。

    アイロン加工をご希望の方は他店を利用して下さい。
    そこで「アイロン当てるだけで直して」と聞いてみて下さい。

    読んで頂きありがとうございました♪


    〒114-0014 東京都北区田端1-21-3 エーデルワイス101

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    東京都 山手線 田端から徒歩2分 どこよりも早いリペア早期仕上げ対応可能のリーズナブル料金&丁寧な作業のギターリペアショップです♪

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  • ヴィンテージコンデンサー

  • 2022/06/18
  • Category:

  • Youtubeでも発信しましたが今回はヴィンテージコンデンサーの話です。

    昔と比べ、現在は価格も異常に高騰し1個1万円超えしている物も出てきました。

    今回はお客様の質問から製作した内容です。

    勘違いしている人も多いのですが決めてになるのは価値ではなく「音」です。

    高い物は良い物、ブランド品は良い物としてテレビやCMでビジネス洗脳を受けてきたと言っても良い位に子供の頃から刷り込まれているので、そうした主観では正しい判断はできません。まずはその主観を棄てた方が良いと思います。
    テレビを見てる文化があまり無い、周りの人の意見をSNS等で参考にする癖が付いている今の若い世代には正しい判断ができると思います。


    ヴィンテージコンデンサーにも音が良い物もあります。

    しかしこれを言い切るのは難しく、理由は古いパーツなので数値が表記と変わっている事も多いからです。
    例えば同じ物を2個用意して、付けてみて音を確認すると音が同じにならないという事です。
    音が良い物もあればそうでもない物が個体にそれぞれ存在するという事です。

    結局はネット情報を調べても答えは見つかりません。
    自分で試さないと分からないからです。

    コンデンサーを交換してみて、音の変化が分からなかったという人も多いと思います。
    音は変わるのでそこは絶対に言い切れますが、ただ素人にも分かる大きな変化か?と言われるとコンデンサを交換するよりはその資金をその他のパーツ交換(PUや配線材等)に回した方が音の変化の体感が大きく得られると思います。

    私にもいくつか気に入っているヴィンテージコンデンサーはありますが、以上の理由もあり数値変化が起きているので入手した物によって音に変化があると思いますが紹介します。

    ・ダイレクトロン
    ・グレイタイガー

    音の好みもあるのでしょうが、ギターに使用しヴィンテージサウンド傾向を目指すのであれば枯れた磁力落ちを感じる細い高音が出るサウンドが好みの傾向です。
    お客様の持ち込みでも過去にいろんなヴィンテージコンデンサーを付けて音を確認したりする経験ありましたが、自分が欲しいと思うのはこの2つ位です。
    ダイレクトロンはまだ低価格なので試し易いと思います。

    ※と思って調べてみたらサークルDも7000円とかになっていた…。高スギィ…。

    現行品でも結構良かったのが意外にもFenderです。

    shopping

    意外って言ったら失礼なのですが、フェンダーはそもそも電気屋なのでギターやベースよりもアンプ等の電気系が優れているのは昔から言われてて当然の結果です。
    交換してみたら「元の音の方が良かった。」というパターンも珍しく無いと思います。

    私の価値観なので参考程度にしてほしいですが、コンデンサは高くても3000円程度までだと思っています。
    それ以上だとコンデンサ交換による音の変化に投資は難しいかな、という感覚です。

    とりあえずコンデンサを付けるなら業界標準のオレンジドロップ、こだわるならFenderって事で言っても間違っていないと思っております。

    ありがとうございました♪


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  • メールの返事が届かない、エラーになる方への対処法

  • 2021/08/31
  • Category:



  • メールが届かない方への対処法になります。基本的に工房が休みでない限りは営業時間中に必ずメールのお返事をしております。
    返事が1日経っても来ない場合はメールのエラーが起きております。お客様の方で設定の対処をお願いします。

    ※メールが届かない場合、店舗Twitterでメールが届かないお客様への業務連絡を発信しております。
    該当した場合は設定を変えたり別メールアカウントからご連絡下さい。

    ※メールが届かない事により生じた不都合に対し、こちらに保証等はございませんのでご注意下さいませ。

    ~対処方法~

    ●基本的に携帯メールアドレスはエラーが多い為、使用はご控え下さい。(au,docomo,SoftBank等)

    ●マイナーなメーラーソフトのご使用はご控え下さい。Gmail等を使って下さい。(outlook等)

    ●Iphoneユーザーの方はメールを送る際にアカウントを切り替えて送ってみて下さい。icloud.comでお客様からの返事がこちらに届かないトラブル例があります。
    (icloud.comで送れていない様であればgmail.comに切り替えて送ってみたりyahoo.comに切り替えて送ってみる等)

    ●今の所、トラブル例が無いのはGmailと思います。IphoneでGmailアプリは文字化けして使えない事があるそうなので上記のアカウント切り替え等で送ってみて下さい。

    ●アンドロイドユーザー等はGmailアプリ等をお使い下さい。

    ●PC等はGmail等から送って下さい。

    ●メール文章を最小限で送ってみる事をお試し下さい。(文章を消して、必要な用件のみの短い文章で送ってみて下さい。)

    以上になります。

    確認頂きありがとうございました。


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    名称未設定-2-01
  • プロは意外と有名な物を使ってない?マイナー商品程に何故か良い物という現象 もっと視野を広げて本当に良い物を見つけてほしい ギタークラフトマン&ギターリペアマンの話 Vol.407

  • 2021/05/12
  • Category:
  • プロは意外と有名な物を使ってない?マイナー商品程に何故か良い物という現象 もっと視野を広げて本当に良い物を見つけてほしい ギタークラフトマン&ギターリペアマンの話 Vol.407



    今回はブログ&YouTube記事です。

    YouTubeを見ているお客様&ファンの方から度々聞かれる事なのですが「〇〇について話をして下さい!」と言われます。

    返答としては「どっかの動画で言ってますよ」と返します。それ位、私のYouTUBEでは話をしてない事は無い位にギター・ベースの深い話を沢山しています。

    今回で楽器関係の動画は407本目となりましたが、誰か熱烈なファンは各回で何を話してるのかデータベースを作ってほしいです。笑

    私もどこで何を話してるのか把握できてません。ただ自信はありますけど、聞きたいと思う事はタイトルや説明欄で単語を検索してみたら関連した動画が出てくるはずです。

    そして今回は「皆が知らないマイナーな物程、何故か良いよね」って話です。

    これは別に楽器に限らず他のジャンルでも同じ事が言えると思います。

    例えばマクドナルドより旨いハンバーガーは必ずありますし、ゴディバチョコレートよりも安くて旨いチョコレートはあります。

    イメージとしてはそんな感じです。

    ギターメーカーでもパーツでも同じ事が言えます。

    今回の動画ではアクティブPU=EMGのみと思われてますが、ベースではMECというかなり良いPUも存在します。
    古くからワーウィックに載ってますが、あまりこの良さを知られてません。
    私ならEMGよりもMECが良いと思います。値段は倍近くしますけど…。

    スタジオミュージシャン等の肩書を持つ人の使っている機材が分かり易いかもしれません。

    もちろんスタジオミュージシャンと言ったって数が多過ぎるので誰を参考にするかは任せますが、ベースだと古くからmoonやYAMAHAのイメージが強いです。
    PUはEMGやバルトリーニが多かったり。
    でも正直、一般の方は買わないでしょ?下手すると知らない人も多いと思います。

    アーティストの方もそうです。
    エンドース契約してるから使ってるパターンも多いので良い物だから使ってる訳ではない事もあります。

    インタビュー記事や、今だとYoutubeでのアーティストの会話に「レコーディングでは〇〇を使ってる」等、あれあれ?〇〇のエンドースしてるんじゃないの?といった失言を見る事があったりしますが、そういう事です。

    有名とは本当に物が良くてそれが広がっていった「本当に良い物」としてのパターンと、マーケティングを上手く行い知名度を手に入れたパターンがあります。

    大昔だと単純にギターメーカーが少ないので、選択肢が少ない事からそりゃ「有名なアーティストが使ってました」って言われても「そりゃそうだよね」って思いませんか?

    もちろんビジネスですからダメな事ではありません。

    ただ「良い物を低価格で手に入れたい」場合はしっかりと情報を判断しないといけません。

    「有名な物だから良い物に違いない」と判断して、値段が高くてそんなに良くない物を買っている人が多いのが現状です。

    別に普段のYouTUBEで話してますから今回もそう言いますが、リペア現場では楽器を触り値段を聞いて「その値段だったら安くてもっと良い楽器が沢山ありますよ」といった現象も多くあります。
    流石に相手が求めてもないタイミングでそんな事は口にしませんが、本当の事を知りたい方のみ持ち込んだ時に聞いて下さい。

    良い楽器は全然10万円台で買えますし、お客様のプロミュージシャンで活躍してるミュージシャンも改造やリペアを加えてますがフェンダーメキシコをメインで仕事をしていたりとそうした話をYouTubeではよくやってます。

    言葉が悪くなりますが「情弱」と「情報強者」と大きく違いが出て格差社会になるのは必然です。

    何故なら例えばGoogleやYouTUBEの情報は普段からあなたが見ている関連の情報をお勧めとして「選んで」表示してきます。
    あなたに合わせてAIが判断しています。

    普段から暇潰し動画や笑えるだけの役に立たない動画ばかり見ていると、そうした動画関連しか表示されていきませんので自分の知識は全く広がりません。

    普段から勉強になる動画を見ている人にはそうした勉強になる動画が表示され、新たな知識となる情報が関連に表示されてどんどん自分の知識が広がっていきます。

    分かりやすい身近な情報の格差社会はこんな感じで生まれます。ここは誰でも理解でき納得できると思います。

    ここまでは見てる人の責任ですが、次の問題はこうした情報を発信してる人が少ないという問題があります。

    元々こうした情報を求めてる層も少ないので、YouTUBEだと関連動画に乗り難く広がっていかないのも結構納得しています(だから拡散してー!)。

    探せば他のチャンネルで楽器に詳しい話をしてる人もいくつか存在しますが、決まって数字が悪いです。

    これらから「知ってる人がめちゃくちゃ強い」けど「知らない人はとことん弱い」と言った格差が出てると思います。

    こんなブログやYouTube動画をチェックしてる人は明らかに「情報強者」です。

    結構楽器に関しては有名な物を避け、マイナーなメーカーやパーツを選ぶだけでも音が良くて低価格な物が買える割合が高いです。

    有名で低価格で良い物と限定して言ったらYAMAHA位しか頭に浮かびません。

    何を買うかに困っていたらスタジオミュージシャンの機材を参考にしてみて下さい。

    可能な限り、そうしたアーティストとSNS上で繋がって情報を聞き出して下さい。

    楽器の事は演奏のプロに聞くのが1番良いです。あなたがプレイヤーならプロのプレイヤーの意見が一番体感として感じられると思います。

    もし演奏よりも機材視点なのであれば私の様なリペアマンが発信する情報が体感として得られると思います。

    プロプレイヤーは正直どんな楽器でも良いサウンドを鳴らしきれるので、私の考えでも機材の良さはどんなに良くても5割まで、残り5割は腕なのでその5割にン十万~数百万掛けるのはコスパ悪過ぎです。

    最大の改造は「弾く事」です。長年弾いた楽器は確実に音が良くなります。
    原因は分かりませんがギターベースを沢山作って体感してる私が言うんですから信じて下さい。
    だからヴィンテージ楽器に価値があるんです。希少とかじゃなくて、弾き込んだ楽器から出てくる豊かな音はパーツの交換等では絶対に出せません。
    その辺りを間違えないで下さい。ピカピカのヴィンテージ楽器からはそんな音は出てきません。

    日頃からこうした発信をしていたり、過去にも詳しい話を沢山していますので、気になる方は過去動画をあさって見てみて下さい。
    絶対に損はしないはずです。

    ありがとうございました♪


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