YouTubeを更新しました。 58 ギター製作お役立ち動画Vol.18
- 2019/03/26
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ギターを作ろう!週刊ギタークラフト Vol.18
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ギターを作ろう!週刊ギタークラフト YouTubeのギター製作お役立ち動画まとめ ボディ製作編
- 2019/03/22
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YouTubeのギタークラフト動画まとめ ボディ製作編
今回はボディ製作を1枚の材から製作する方法で、特に接着等の作業が無いボディの製作工程です。
ネック製作はネック編をご参考下さいませ。
~1枚板からボディ製作編~
ボディ材は市販品として用意されています。ネットでも「ギター ボディ材」等で検索すると接着済みで整えられたボディ材が販売されているページが見つかると思います。
最初は加工済みのボディ材を購入した材を元に製作しましょう。自分で貼り足して2ピースボディを成形する際はプレーナーやハタガネ等の接着作業が必要になります。
特に接着作業を必要としない、最初から指定の厚みで接着済みのボディ材を入手すると加工は非常に楽になります。
トップ材を貼ったりしない様であれば45mm厚のボディで問題ありません。
薄く作る場合は業者に厚み出しをお願いして薄くした状態で購入するのも手ですが、乗るパーツ(特にブリッジ)によって厚みが必要になる場合がありますので注意しましょう。
シンクロやフロイドローズはブロックの厚み分、ボディ材の厚みが足りないとバック面からブロックが飛び出してしまいます。接着等で材の状態を変えないのであれば主にザグリを掘っていく作業になります。
外周の切り出し等はバンドソーが無い等の方法はネック製作編をご覧下さいませ。
ボディの加工はYouTubeでもお話している通り行程は簡単です。
基本的にはザグリを掘っていく事になるので、加工技術が必要になる場面は外周加工の加工位で、ザグリを入れていく行程はしっかり把握していれば初めてでも失敗せず行える事と思います。
スケールさえ分かれば掘る位置や、パーツが分かれば掘る数値が分かるので規定通りにザグリを行っていくだけの作業になります。
作業の工程としてはピックガードを作るのが先になるのですが、後からでも問題ありません。
特に仕様が確定しないまま作業が進んでいる場合(どうするか迷っている等)、後から変更するかもしれない部分は後回しにして確定している所から加工する等をしましょう。
ザグリは冶具を作って掘っても構いませんが、腕に自信があればルーターのフリーハンドで掘ってしまう方が楽です。毎回オリジナルの冶具を作るのは大変なので、いつもコントロールザグリはフリーハンドで掘っています。
YouTubeでもお話しておりますがボディ製作はとても簡単です。難しい事は特に無く、仕様を決めていきザグリを掘っていくだけになります。
行程を確認しながら間違えずに行っていきましょう。
初めてギターを作る際はミスする事もあると思います。ピックガードのギターは万が一ザグリのミスをしてしまってもピックガードで隠れてしまう部分なのでどうにかなります。
初めてギターを作る際はピックガードのギターで行うとミスした際にピックガードのデザインを変えてミスした部分を隠してしまう方法もありますので万が一の際は仕様を変更して修正する方法も考えておくと良いかもしれません。コントロールのザグリ形状も基本的に自由です。
付けたいパーツが付く様に、配線の取り回しやパーツが材に干渉しない様にザグリ形状を決めましょう。勿論ですがピックガードで隠れる範囲でザグリを掘っていきます。
忘れがちなのはピックガードはビスで固定する物です。固定する部分を忘れてピックガードで隠れるギリギリまでコントロールザグリをザグってしまうとピックガードがビス留めできません!笑
ピックガードの製作は1枚の板から始まります。
まず両面テープでボディに固定し、ジョイント部をトリマーにガイドビットでツライチ加工し、そこから外周に合わせて加工していきましょう。
ピックガード形状も自由です。自分のオリジナルデザインを作ってみましょう。
ザグリ類が終わった後はボディ外周をビットで外周のR付け、バックカットやエルボーカットを付けて完成です。
塗装が薄い場合は先にビス穴等を空けておいても問題ありません。
またピックガード加工は形に拘ると加工も大変になります。地味にピックガードは製作するのが大変ですので、作業工程を楽したい場合はピックガード無しのモデルがオススメです。
~バックカット類の加工~
バックカット等の大きな加工の際、削る量が多いのでノコギリ等で切れ目を入れ、ノミで割る事で一気に削る箇所を落とす事が可能です。
落とした後はカンナで削って整える等で仕上げましょう。
ピックガード仕様は改良が自由
このモデル自体は途中までずっと仕様が決まらないまま製作が進んでいました。途中から「P-90も使いたいな。」と思い、でも「ハムバッカーが付いたモデルにも作りたいし。」とか。
最初は3シングルで作業が進んでいましたが、結果として悩んでしまって決まらないので後から全てのPUが乗る様に加工し直してしまいました。
ピックガード仕様のギターは自由度が高いです。後からのパーツ変更にも柔軟に対応ができますので、PUのレイアウトに迷っていたらピックガードのギターを製作するのがお勧めです。後から仕様変更に柔軟に対応ができます。
結果、全てのPUが使える様にザグリを空け直しました。
後から仕様を変えたい場合はピックガードを作ってしまいP-90が3つ、HSHのピックガードを作っておいて用途によりピックガードを交換して3パターンが使えるギターにしました。
ピックガードもP-90モデル、ハムバッカーモデルを作って計3種類の仕様にチェンジできるモデルにしました。
新たに2枚もピックガードを作るのは地味に大変ですが、1本のギターで様々な音色が作れる仕様になるのもまた魅力的になります。またギター製作ではありませんが、他と違うカラーのギターが欲しいだけ等は塗装前の状態で加工済み状態で販売されたボディも販売されています。例えばテレキャスターを使っていてボディだけを他と違うギターにしたい場合は加工済みボディを購入してカスタムするのもオススメです。
これらを購入し、自分好みのカラーに塗装して組み込む事も手軽に行えるギタークラフトの一つです。またこれらボディを元にザグリを掘って通常は付けられないパーツを付ける等、上記である方法の様にピックガードをオリジナルで作って取り付ける等してカスタムする事も面白いですよ。
一から作る事にはなりませんが、手軽に行える選択肢としてこうした方法もある事を覚えておくと良いでしょう。
バーナー焼き
今回のギターはバーナーで焼いたモデルです。
アッシュ系の性質として、木材の導管が燃えやすい性質があります。火を当てると綺麗に導管だけが燃えてくれます。
バーナー焼きのコツは動画を参考下さいませ。
意味があるかは分かりませんがザグリ内も焼いてみました。音が普通に焼くより良くなったかは完成後には分かりませんでした。笑
バーナーで焼くと内容としては強制乾燥と同じ効果が得られると思います。
水分が飛ぶと思いますので表面はカサカサになり、材を叩いた音も響きが良くなります。
~塗装~
バーナー焼きのナチュラル仕様はシーラーに薄いトップコートで結構良い質感になりますのでお試しあれ。
次回の記事、ラミネートボディ製作編で塗装の細かな詳細を書いていきたいと思います。
使うピックガードは結局、最初に決めた3シングルになりました。
予めボディには全てのPUが取り付けできる様にザグリを加工していますので、使ってみて仕様を変えたくなった場合はピックガードを交換するだけでP-90やハムバッカーのギターに仕様変更ができます。
YouTube動画でもお話していますがボディだけを作る場合は簡単なので、最初は市販品ネックを用いてボディを作ってみるのもオススメです。
モチベーションが上がると思いますので、難易度の高いネックは2本目にチャレンジしてみても良いかもしれません。
作ったばかりのギターはあまり良い鳴り方をしません。
最初は時間を掛けて弾いていると音がすぐ分かる位に良くなっていきます。
エイジングの様な感覚に近いと思いますが、その感覚を感じると思います。科学的根拠はありませんが実感はしています。「弾けば音が良くなる。」は本当です。ギターを作った人は分かるはずです。
製作したばかりの音と、弾き続けて1ヵ月も経った音は全然違います。ギタークラフトはその体感もしてほしいです。
読んで頂きありがとうございました♪
ギタークラフトの参考になれば幸いです。
~ギタークラフト関連記事~
・ギターを作ろう!週刊ギタークラフト YouTubeのギター製作お役立ち動画まとめ ネック製作編
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YouTubeを更新しました。 53 ギター製作お役立ち動画Vol.17
- 2019/03/21
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- 2019/03/18
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ギターを作ろう!週刊ギタークラフト YouTubeのギター製作お役立ち動画まとめ ネック製作編
- 2019/03/17
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YouTube動画「ギターを作ろう!週刊ギタークラフト」のネック製作編まとめ
今回のブログではYouTube動画をまとめた記事の他、実際に製作を行う方の機材環境にエコノミーサンダーが用意できない環境にあると思います。
三相200Vの導入・広いスペース・サンダー本体が必要になります。エコノミーサンダーを導入するだけでも60~80万円の費用が必要かもしれません。
エコノミーサンダーが無い前提の最低限度の機材だけでギターを作る方法のご紹介です。
今の工房になる前は最低限の機材だけで実際にこれらの方法でギターを作ってました。必要な工具・機械
●トリマー・・・マキタやリョービ等の物が望ましい。安物はすぐ壊れる事や台座の精度が悪い。B社のトリマーは使ってみましたが×。ビット類はホームセンターで販売されている物で可能。
●ルーター・・・マキタか日立製。高回転・高電圧の物ですので耐久性を考えても質の良い物を選ぶのが吉。
●ノミ・・・市販の物で可能。ただし磨ぎ直しましょう。
●鉋(かんな)・・・市販の物で可能。ノミと同じく磨ぎ直し推奨。
●ボール盤・・・安物はパワーが無い事や回転が足りず穴空けに不具合を起こす可能性あり。10万円程度の国産メーカーの物であれば問題無いと思います。重いので扱い注意。
●プレーナー・・・木材の準備が業者とのやり取りで思い通りの木材が入手できるなら不要。木材の厚み出しには必須機械。
ギターを作る上での基準寸法を把握していれば初めてでも作る事ができると思います。
大事な事は慌てない事、ゆっくり冷静に行っていきましょう。
木材の準備
木材は木材屋から購入するかネットでも簡単に購入できます。使いたい木材の名前をGoogle等で検索すれば購入できるページがヒットしていきます。
最初は練習と思って安価な材で作っても良いでしょう。
希少な木材で作るとかっこいいのかもしれませんが、初めて作る場合は失敗する事も考えて2回目以降にセレクトするのが無難です。
また希少材を使用したからといって凄く音が良くなる訳ではありません。
ハカランダで作ったら音が良いのか、バールだから音が良いのかと聞かれるとそうは思いません。デザイン&加工
ヘッド形状等は実際に使いたいペグ等を置いて、パーツがヘッド内に取り付けできる様なデザインを設計していきましょう。
本来は製図という、大きな半透明用紙に書いたデザインをカーボン用紙等を挟んで木材に書き写すのですが、自分が把握できていれば問題ありません。
万が一に入手した木材では幅が足りない場合も接着して増やせば問題ありません。
角度付きネックは耳貼りという左右に木材を貼り足して製作している物が多いです。
しかし平行段ネックは1枚板で製作する事が殆どですので、接着してると安物ギターの様に見られてしまうので注意が必要です。バンドソーがない場合のヘッド加工
バンドソーは高価な機械ですが、必ずしも必要ではありません。
大きいので場所を取る上、材を切り出す場面以外に使わない機械なので地味に使用頻度が少ない機械です。
バンドソー自体も高額な機械なので、必要が無い場合は無理して購入する必要はありません。バンドソーが無い場合は穴を繋げる様に周りを空けていく事で切り出す事が可能です。
ハンドソーやジグソーで切る事もできますが、ギターで使われる木材は硬いので非常に切るのに時間が掛かると思います。
手が振動で疲れたりと危険でもありますので穴を空けて切るのがオススメです。ボール盤さえあれば材の切り出しが可能です。
ここが最低限の機材だけで作る難関でもありますが、サンダーが無い異常は機械で外周を仕上げる事になります。
丁寧に作りたければYouTubeでもお話の通り面倒でも外周用の治具を作って加工するか、私の場合は何本もオリジナルギター・ベースを作るので毎回に1本しか作らない治具を作ってたらさすがに大変です。
ルーターのフリーハンドだけで外周を加工して仕上げていました。
小口面は引っ掛かる等して危険がありますので、木材によってどんなに慎重に加工しても引っ掛かる危険なポイントがある場合は無理して加工せず、大変ですが後から手作業で仕上げる等の妥協も必要です。補強材等はストレートの板等を貼ってガイド化し、トリマーで彫るだけなので簡単です。
治具が貼れるスペースが必要なので外周を切り出す前に行いましょう。サンダーがある場合のヘッド加工
もしサンダーがある場合、ヘッドの落とし込みが先で問題ありません。動画で話ている順番で問題ありません。
外周のきついカーブは穴空けで対応して加工すると手作業で整えるより楽になります。トラスロッド溝
トラスロッドの溝も最初は両効きトラスロッドの使用がオススメです。
撓みが無いただ真っ直ぐの溝を掘るだけで簡単です。まずは両効きで製作してみましょう。補強材についてはカーボンが定番ですが金属製でも可能です。
ステンレス補強材を埋め込むと非常に硬くなり、硬いネック材に仕込むと5弦ベースでレギュラーチューニングをしても全く反らなくなります。
しかしその分、音も硬質になりますので考え物でした。
柔らかい木材で補強材を仕込むか、グリップを薄くして音質バランスを取る必要があります。
Ibanez等はチタンの補強材を仕込んで強度を得た上で極薄ネックを実現しています。ロッド溝加工後はネック側面をストレート治具を使って加工しましょう。
加工後はヘッド外周へ繋がるラインの手直しと、順番は変えて問題ありませんがヘッド外周でビットが引っ掛かる等して綺麗に加工できなかった部分等を手作業で手直ししていきましょう。ヘッド段加工
ヘッドに段を付ける落とし込みはサンダーが無い場合は後の作業になります。
実線ギリギリではなく「大体この辺りまで落とし込む線」を書いて、書いた線までルーターで落としていきます。
後から修正できるので書いた線に合わせて彫る必要はありません。
ペグに干渉しない、自分のデザインに余裕をもった位置まで彫れていれば問題ありません。
落とし込み後は指板を大まかにネックからやや食み出る位に加工し接着です。接着の際はしっかり面が出た物で平面を出していきましょう。
指板接着
接着の際は安いクランプでも良いので沢山持っておくと良いです。
金属製のクランプで木材に傷や凹みが付いても削って加工してしまう部分であれば気にせず直接セットして問題ありません。
クランプが足りなくなる事だけは避けましょう。接着の際にはストレートの面が出た当て木を指板面に挟んでクランプすると接着精度が高くなります。
両効きロッドでない1Wayロッドの場合は接着前に逆反り平面出しが必要で、グリップを大まかに削る事になるので後の作業が手作業で大変になるので両効きロッドがオススメです。
ビットを使って簡単に加工ができなくなりますが、手作業で仕上げる場合は指板を貼る前に大まかに削って逆反り平面出しも行い後の作業の不安を解消する事も可能です。指板加工
予めネック側を治具でストレート加工して整形していると、接着後は大まかに作って貼った指板がストレート部分をビットの当たる部分に使えますのでツライチ加工ができます。
ビットをネック材側に当てながら指板を削ると綺麗に整える事ができます。指板側面のストレート加工はビットだけで簡単に行えます。
グリップ加工
指板を接着した後はグリップ加工等、ネックの形に仕上げていきます。
今回は両効きロッドの場合ですが、片効きの場合はやり方が異なりますのでご注意下さい。
両効きトラスロッドであれば順反り方向にも効かせる事ができますので逆反り平面出しを行う手間が省けます。
しかし木材の安定性が悪いと削っていく内に大きく逆反る事もあるかもしれません。
逆反りしても両効きロッドなのでロッドを効かせて直せるとはいえ、この辺りは材の品質が問われますので心配であれば補強材を仕込んで強度を高める加工をしておく事や、長年置いた材で安定性に信頼があるネック材で作ると良いでしょう。基本的に一気に削らず、少し削っては1日放置等をして加工をしていきましょう。
木材も強度が一気に変化するとネジれたり反りによる変形が発生する場合があります。
時間を掛けて加工していきましょう。杢目があるネックは刃が引っ掛かり易く、材に引っ掛かりエグってしまう場合がありますので鉋での加工は大まかな加工で問題ありません。
ヒール部やボリュート部等の鉋が入れきれない部分は小刀が必須です。危険な物ですので指を切らない様に。
この辺りは硬い部分の加工になりますので刃の消耗も激しくなります。
切れ味が悪くなったら磨いで使う等をしましょう。切れない工具をそのまま使うのは危険です。フレット溝
フレット溝は計算で位置を出せますので世の中に無いスケールを作る事も可能です。
しかしネットで出てくるスケールは市販品を比べると位置がズレている様で、私の場合はメーカーから購入した指板のフレット位置をコピーして使っています。YouTubeのお話を参考下さい。ナット溝もストレート治具で彫りましょう。
ヘッドの段付きカーブは手作業で削って整えます。
この辺りは大まかにノミで落として丸ノミで仕上げていきましょう。この後は指板Rを整形しフレットを打ったり、ネックグリップを仕上げれば完成です。
硬い材程、フレットを入れ難くなります。
端材に溝を切ってみて、フレットの入れ易さを確認するのがオススメです。
硬い様であれば一段太いノコで切る等しましょう。
あまりにキツイ溝にフレットを打ち込むと逆反りしていきます。いかがでしたでしょうか?
ネックの製作編は以上になります。ギター製作の参考になれば幸いです。
次はボディ編まとめですね。
ご覧頂きありがとうございました♪
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