• This photo is taken by AllWinner's v3-sdv
  • Epiphone Embassy PRO Bass ナット溝切り調整&セットアップ
  • 2018/04/24
  • Category:
  • Epiphone製Embassy PROのナット溝切り調整&セットアップです。

    どうしても低価格帯のギターベースは細かい箇所の精度が弱い為、特にナット高が高い個体は非常に弾き難い状態になります。こちらの固体もかなりナット高が高く弾き難い状態でしたが溝切りし仕上げる事でかなり弾き易い状態になりました。音質も良く使い易いと思います。マホガニー系のベースは余計な高域が出ずアンサンブル内でとても使い易いベースになります。Gibson系のベースもとても良いですよね。

    現在のベース、特にハイエンド系は非常に音質レンジが広く派手な音質ですが、バンドのアンサンブル内で各楽器パートに必要とされる帯域は狭いので、無駄に広いレンジが邪魔になる事も多くあります。結果的にアンサンブル内で必要とされる狭いレンジ枠に収める為に音作りが大変だったりします。恐らく多くのべーシストがお店の試奏で最高のベースと思って購入したベースがバンドで使ってみると「あれ?自分の音が聴こえない!」って経験は無いでしょうか?レンジの広いベースは単体で弾いたらかなり派手で良い音質に感じるのですがバンド内では音質をコントロールする必要が出てきます。

    EQ等で削りコントロールできる様であれば広い帯域はプラスに働き、出ていないベースよりはマシなのかもしれませんがレンジの狭いギターベースがバンドで使えないとなるパターンは意外に多くありません。マホガニー系のベースは良い感じに高域が削れて狭いレンジになっており、アンプ等で余計な音作りをしなくてもアンサンブルに馴染む音質が簡単に出せる印象があります。

    ベースは相手を邪魔し易くもあり邪魔され易い楽器でもあり難しい楽器でもありますが、各メンバーが必要な帯域しか出さない意識を持つと簡単に各メンバーの音がアンサンブルから抜けて聞こえ易くなります。大体のバンドはベースの音が聴こえないパターンが多いと思いますが、音作りは個人練習で一人でやっても意味は無くバンド全体で行いたい所です。単純な言葉ですがベースは高域を出さない・ギターは低域を出さないとするだけでもかなりアンサンブルで各楽器の音抜けが良くなります。

    べーシスト目線から見たギタリストは低音を出すのを我慢してくれたら音抜けに苦労が無いパターンが多いと思いますが、ギタリスト的には低音が出ていると音にサスティンがあり弾き易い音質になるので削りたくない所でしょう。良い音質というのは必要な音しか出ていないので弾き難いもの、ベースの聴こえ易さはギターにも関係ありますのでギタリストの方は低音を削った音質でも弾ける様に練習しましょう。音の太さを低域で増やすのではなく歪み量を減らす等、自分が調度良いと思う歪みの量はアンサンブルで混ざると意外に大きく歪んで聴こえているもの、単体では物足りないと思う位がアンサンブル内で調度良い歪み具合になります。べーシストの流行り音色としてバキバキのスラップサウンドの様なドンシャリサウンドの高域が他の楽器の邪魔になるケースも多い為、ベースソロ等の目立つ時にそうしたサウンドを使う等とエフェクターで切り替えができると他の楽器が聴こえ易くなります。

    ありがとうございました♪


    ~今回のリペアプラン~

    ・セットアップ・・・3000円

    ・ナット溝切り調整・・・2000円


    〒114-0014 東京都北区田端1-21-3 エーデルワイス101

    ギターリペア工房 Draw a New Sound

    東京都 山手線 田端から徒歩2分 どこよりも早いリペア早期仕上げ対応可能のリーズナブル料金&丁寧な作業のギターリペアショップです♪

    http://dns-guitar.jp/