• Fender 66年製ジャガー フレット交換&ナット交換
  • 2016/01/07
  • Category:
  • DSC_4305 DSC_4306

    66年製のFenderジャガーのフレット交換です!

    お客様からこのジャガーは20数万で入手できたお話を聞いて、ジャガーとはいえ66年製って市場価格はそんなに安いのかな?と思って細かくチェックしてみた所、フレット減りも凄くハイ起き状態で中間ポジション辺りから音が詰まる等、状態が悪い理由で安い金額になっていたのかと思います。
    ヴィンテージ楽器のリペアは普通のリペアと異なり、お客様の要望次第ですが「ヴィンテージという価値を損ねない様にオリジナルをできるだけ保つ」がリペアの基本になります。決まり事ではありませんができる限り状態を変えないで直すという形が望ましいって事がリペアマン界にあります。

    _20160103_172728

    今回はフレット交換ですが状態を細かく見るとトラスロッドが殆ど限界で順反り・ハイポジが起きている等。
    この状態だと「オリジナル状態を保つ」を行えばフレット交換時に指板を削って状態を良くしないとフレットを交換してもフレットすり合わせでストレート出しに大幅に削らないといけなくなるので交換の意味が無くなる点等が上げられます。削るにしても、削ってストレート出しは指板が無くなる位になるかもしれない位反っている等。

    お客様に作業をしながら細かく状態を連絡しつつ、どうされるかを聞いて進めていきました。
    セルがあるのでバインディング加工しフレット打ち・フレット溝が元々から浅い為、指板を大幅に削り修正をすると溝が浅くなりフレットが入らなくなる。セルが付いてないモデルなら切り足せば済むのですが、セルがあれば1度剥がして溝を切り巻き直す方法があります。その為削る必要があって溝が浅くなった部分はフレットの脚を食い付きに支障がでない程度に短く削り、可能な限り状態の悪い指板をフレットが入らなくなる支障が出ない所まで削り修正する。
    それでも状態は完全に良くならないので、ある程度はフレットすり合わせで修正する事になりました。

    またお客様の予算の関係もある為、リペアプランを複数提示してある程度可能な範囲内で作業プランを選んでもらい進めていきました。

    また指板修正時に溝の補強はしましたが溝がやや広くなってる為、フレットを打つとすんなり入り、固定力は弱そうでフレットはサイドをヤスリで削ってるとガタガタ振動が手に伝わる等不安が残る状態の為、お客様に相談し溝には接着剤を入れつつ打ち込む方向になりました。

    DSC_4336
    状態の関係でフレットを打つだけでも大変な行程でしたが、無事に打ち込みナット交換しフレットすり合わせを終え完了です!
    DSC_4342
    調整し地下のCPRスタジオにて音出しチェック!

    年月で磁力の落ちたサウンドにはなりますが無駄な音がせず響きが良いですね♪ハイの立つ音ですが耳に痛くない絶妙な心地好さと言うのか、ヴィンテージモデルPUにはこんな音は出せないでしょう。良い音です♪ジャガーは乗ってるPUとそのコントロールで正直言うと好きなギターではありませんでした。だけどこのジャガーにて考えが変わりました。ジャガーは良いです♪

    DSC_4344

    お客様の納期早めのご希望で何とか3日で作業を終え渡せました♪貴重なギターをリペアさせて頂きありがとうございました!