• DSC_3438
  • FenderUSA カスタムテレキャスター 完全オーバーホール
  • 2017/05/05
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  • DSC_3404 DSC_3405 FenderUSAテレキャスターの完全オーバーホールのリペアプランです。かなり酷使している様でフレットは全体的にかなり減っており電気系もボロボロな状態です。

    大きな問題点としてはトラスロッドが限界まで回しても大きな順反り状態です。トラスロッドの効きもそこまでよく効かない為、ロッド調整で効く範囲も狭く、限界まで効かせても大きく順反っている状態です。今回はフレット交換の際に指板を削ってストレート出し修正を行いつつ作業します。DSC_3419 かなり大きく反っている事、指板自体も薄いので様子を見ながら削っていき修正していきました。トラスロッドの効き具合もリペア後の将来を考えると反った際に調整の範囲の余裕を持たせて仕上げたい所です。ロッドの効く余裕をどこまで残して指板を削っていくか、順反りも大きいので指板の必要分のフレット溝がメイプルまで達しないギリギリまではストレート修正し、フレット溝に対しあえてキツめのサイズの太い足のフレットを打ち込む事で逆反りに動く様に作業し、最終的に何とかロッドが8割程度は余りがある状態でストレートを作れました。DSC_3423 作業後はサイドを処理し、すり合わせて完成です。DSC_3438リペア完了後は通常のFender指板と違い、指板を修正加工する作業になりましたので円柱指板から円錐指板にも加工し弾き易さも段違いに良くなりました。お客様も「こんなに弾き易くなるんですね!」と驚いており嬉しい限りです。

    その他ついでに錆びが酷かったブリッジサドルも交換しテレキャスターの弱点であるオクターブの甘さも改善されました。

    電気系パーツも全て新品に交換され、ナットも交換しております。完全オーバーホールのリペアプランですので弾いてて消耗に関わる必要な部分は全てリペアがパーツ費込みでリペア可能です。

    煌びやかで元気なサウンドはリペアした事でテレキャスターの良さを完全復活できた事かと思います。弾き易さと音質の良さは気に入って頂き嬉しく思います。

    ありがとうございました♪