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  • NAMM show 2017 その1
  • 2017/01/26
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  • DSC_2877楽器業界世界最大のイベント、「NAMM show」に当店も参加してきました。

    NAMM Showとはアメリカのアナハイムにて関係者のみが入れる世界の楽器関係業者が集って出展される世界最大のイベントになります。当店も入場条件をクリアし、関係者登録が通り今年から参加できる事となりました。楽器業界のオリンピックです。

    DSC_2438場所はディズニーランドがあるすぐ近くのアナハイムコンベンションセンターにて4日間行われます。会場も非常に広く、ブースの数はなんと約8000店舗も出店され壮大なイベントです。もちろん英語なんて話せませんが、話せないから行くのを諦めるなんてできません。それ程行く事に大きな価値があるのがNAMMShowなのです。各業界の新製品が一斉に出てきますので業界の情報最先端のイベントです。

    DSC_2461 今回FenderはなんとBUYER等の扱いがある関係者のみしか入れないブースとなっていました。(関係者からの紹介で入ったゲスト扱いの方は入場不可)

    Fenderが日本代理店から遠のき、高級ブランド化する予想もいよいよ濃厚となりました。入場者でも売買関係の方しか入場させないというかなり強気に出ています。更に驚きなのが隣のブースにて同じ広さ位のブースを抑えてて商談ルームにしている辺りも非常にFenderが業界の力を持っているか伺えます。中では世界数多くの業者と流通のやり取りをしている様子が見えました。DSC_2469Fender内のブースは非常に豪華です。広いブース内には新製品からマスタービルダー・ヴィンテージレリック等とても充実しています。どの様なギターが展示されていたかはNAMM滞在中のツイッターをご覧下さいませ。DSC_2457 DSC_2572 ギターだけでなくアンプやエフェクターも各ブースが出展されています。

    恐らくですが有名メーカーであれば全て出展されているでしょう。そしてアメリカは自由の国と言われているだけあって、楽器関係の日本と違う所は自分でギターやアンプを繋いで弾いてOKという文化です。びっくりしましたが、許可は要らず普通に手に取って弾いてOKなので置いてある物は弾き放題です。自分もかなり弾いてきました。

    またアメリカは気候が良く空気が乾燥していますので特にアコギ等の箱物はかなり音が良いです。エレキの部門も電源は120Vという事もあり音の張りや立ち上がりも日本で弾く同じアンプでも全然音が違います。そんな意味ではアメリカで弾くと音が良くなる事でしょう。

    アンプの出展ブースではいろんなブースで中の回路も見せて展示されていたりもしていました。DSC_2541 DSC_2589そんな中には木材を出展するブースもあり、ジャンルはとにかく楽器に関わる全てのジャンルが出展されています。

    アメリカは良い木材が豊富と言われるだけあって日本じゃ「希少・入手困難」と言われる材もここでは普通にたくさん置いてあり珍しくもありません。日本で買うより質も段違いに良く値段もかなりリーズナブル。そこは本当にびっくりしました。良い材はどうしても業界の力が強いFender・Gibson・PRSが買い占めてしまう話もありますがまだまだ入手できる術は残っている様です。今回は英語は話せないですが頑張って営業していき、1社からは日本人スタッフの連絡先を教えて頂き今後はかなり良い材の供給ルートが確保できる環境になりそうです。自分も材を買って帰りました。

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    NAMMでは情報でしか見られないギターも出展されてきます。中でも一番驚いたのがSOMNIUM Guitarにて。なんと指板・PU・ボディが外せる仕様で、自分のオリジナルの組み合わせを簡単に付け替えする事ができる凄いギターです。指板で材の種類やスケールの変更、PUのレイアウト、ボディは2種類しか置いてませんでしたが今後種類が増えていく事でしょう。DSC_2554セイモアダンカンのブースではダンカン本人が巻いて見せている豪華なブースです。英語が話せないのが本当に惜しいと悔しい思いをしました。なんとこのブースでは実際にダンカン本人が巻いたPUを何かの条件で参加すればその場でプレゼントしていた様です。「撮影等も勝手にどうぞ」な感覚で撮りまくられていました。自分も巻いている所を動画でフルに取りました。意外に簡単に巻いていくのですが、そこにノウハウがある事でしょう。巻いた事がある人なら分かると思うのですが巻くコイルは非常に細いので切れ易く巻くだけでも難しい作業です。ダンカン氏は簡単に切れる事もなく巻き付きに偏りが無く均等に巻いていく姿は非常にプロフェッショナルを感じました。

    その2へ続く