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  • Orville by Gibson レスポールカスタム ネック折れ
  • 2016/04/04
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    Orville by Gibsonのレスポールカスタムのネック折れリペアです!

    非常に厄介な折れ方をしており、ヘッドを横に分断するかの様に折れており、破片が無い部分が多く接着後の仕上がりも見た目が悪そうです。一番の問題点は接着した後もかなり不安が残りそうな割れ状態です。

    木材の接着は基本的に縦のライン(木目の上下)は接着剤を道管が吸ってしまい接着強度が悪くなります。なので折れた際の接着は横ラインに接着できる箇所が多い程強度が高く仕上げられます。

    CAM00085今回の折れ方は接着にかなり不利な折れ方で、割れ口は変形しそのままではピタリと割れ口が合わず割れの手直しが必須、細かい割れ方をしていて指板側の片側だけしか接着強度が期待できる箇所が無い状態です。

    ここまでなると接着後の補強材を掘って埋めるのがセオリーですがリペア料金も格段に高くなります。また折れ易いマホガニーネックである事からしっかり直しても倒したりぶつければ違う所からまた折れる等が起きる木材です。ネック折れに対する考え方次第ですが直してもまた折れる可能性がある強度が弱い木材で、アクシデントはいつ起こるか分からないのでしっかり直してまた折れると掛かった高額な料金がパーになる事も考えるとなるべく接着だけで直したい所です。

    今回は通常の接着リペアと異なる方法を用いてなるべく接着だけで直せる様にするリペア、お客様の要望で接着後は割れ口付近を削り整えるの内容です。

    仕上がりの見た目は割れ状態により期待できないので、接着強度を優先し最低限の料金でリペアを行います。

    DSC_0005見た目は悪いですが割れの中でできるだけ接着強度が高まる様に加工していき接着しています。接着後は割れが手に当たって痛くない程度に削り整えました。

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    作業後はパーツを組み、弦を張って調整!

    無事に直したので問題ありません♪

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    Orvilleは今でもプレミアと言うか、中古も高いギターですが弾いてみるとこれまた良いですね♪元々国産の様で、Gibsonを日本人が作っていた様な物で音はGibsonラインナップのレスポールに音が似てて演奏性は良い所が人気の秘密だったかもしれませんね。

    このギターはかなり弾かれていたのかフレットの減りも凄く音が詰まる箇所があるのでやや上げ目で仕上げました。当時はいくらで売られていたのでしょうか、低価格帯なら本家が危うくなるクオリティだったのかもしれませんね。

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    無事にネック折れから復活です!

    ありがとうございました!