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  • Warmoth テレキャスター フレットすり合わせ&フレットサイド処理&ナット溝調整
  • 2016/08/26
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  • DSC_1106 DSC_1107 WarmothやUSACG等でネック・ボディを作ってもらい、好きなパーツを付けて自分のオリジナル仕様を作る事が流行っていますね。

    今回はお客様ご自身で組んだというテレキャスターのフレットすり合わせ&フレットサイド処理&ナット溝調整です。パーツ類はあまりいい取り付け方ではありませんが・・・何とか弾く分には問題無いでしょう。

    最近届いたばかりとの事ですがネックが塗装していないからか、大きく順反りしており状態もあまり良くありません。ナット高もかなり高くて弾き難く、弦高が高くても音詰まりが起きている状態です。

    ネックも収縮が起きており、材が痩せてフレットが横に飛び出てる状態です。今回はネック回りのリペアですね。

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    またサイドも削りっぱなし状態(フレットを打った後に側面を削って整えただけの状態)で、角度も殆どなく弾いてて指が引っ掛かり痛い状態です。指板サイドも角が立っており痛いです。

    ワーモス等のコンポーネント系は利用した事が無かったので分かりませんでしたが最近来た利用した事があるお客様から聞くと日本にもワーモスの代理店がある様で、お金は当然多く掛かるのですが英語しか分からない相手に自分で受け答えするよりは確実に自分の要望を伝えて作ってくれる様です。細かく注文すると加工も細かくやってくれるそうです。これらコンポーネントブランドの依頼で今までの組み込み依頼に明らかに品質のバラつきの差が凄かった理由は注文を上手く伝えてやってもらえているかどうかみたいですね。DSC_1111

    フレットのサイド処理・指板のサイド処理をしていきます。DSC_1122

    フレットラインの状態も反りの影響か狂いが出ており、反り直しにトラスロッドもかなり回している状態ですが無塗装状態で作ったばかりのネックをアメリカから日本に持ってくるのは状態が激変する可能性大です。塗装は見た目の役割だけでなく木材の保護も兼ねていますので、特にネックは反り等に影響しますので塗装は必須です。DSC_1123

    ナットの高さもかなり高いので溝調整です。

    記事を読んで間違えないでほしいですがコンポーネント系ブランドはあくまでネック・ボディを作って売るだけで組み込み等の加工は「ご自身・お店に頼んでやる前提」で売られてるメーカーです。なので買ってそのままパーツを組むだけでは演奏に難が起きますので必ず必要な組み込みリペアを行いましょう。DSC_1124完成です!

    初期状態が組み込みリペアをしていない状態なのでかなり良くない状態でしたがバッチリ直しましたのでかなり弾き易くなりました。

    フレットがステンレスなのでテレキャスPUとの組み合わせはかなりキンキンサウンドですがコードの分離感、低音弦もハッキリと出てくるので耳に痛い部分はEQでカットする使い方で使っていくとバランスが取れる事でしょう。逆にそのキンキンをクランチ等でかなりバリバリとした音にしても意外に良かったので、あえて長所と考えて使っても良いかもしれませんね。

    ありがとうございました♪