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  • G’7 テレキャスター PU交換・セットアップ EVERTONE Class-S
  • 2023/03/05
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    G’7製テレキャスターのPU交換・セットアップです。

    前回にもEVERTONE製ハムバッカーのレビューをYoutubeとブログで行いましたが、今回はテレキャスター用のClass-Sも同じくレビューします。

    今回のテレキャスター用シングルコイルを見て確認しましたが内部のコイルは通常のコイルが使用されている様で、セイモアダンカンのゼファー等に使われる銀線等の通常と異なるコイルではありません。
    ハムバッカーは内部が見えないので銀線等の違う素材が使われている?と話していますが違う様です。
    通常のコイルで巻き方が特殊?なのか、特許がある何か秘密がある様です。

    今回はその場での交換ではなく預かりだった事もあり、PU交換前とのサウンドも比べてみました。

    音はハムバッカーと同じ印象で音が太くクリアめ、クリーンはコンプ感が強いです。
    修正感がハムバッカーよりも強く感じるのですが、弾き比べたら同じ程度か自信はありませんがこのシングルコイルはより修正感が強く感じました。

    ですがその印象も歪むと変わり、結構ピッキングのレンジ感が広がりキャラクターが変わります。
    どちらかと言うと歪んだ時に良さが出てくるので、チェックの際はクリーンのみで行わない方が良いです。
    表現力が豊かになり弾いてて楽しくなるので、クリーンサウンドとのギャップが結構大きい印象です。

    むしろ歪み向きです。歪ませると明らかに好きになる要素が増える音質になると思います。
    弦の分離が良くチョーキングがビンテージっぽい、歪み時のコード分離も良いです。

    また各弦の音量バランスは良い方で、細かく言うとフロントは3弦がやや音が大きいですが合格レベル。
    リアは何故か5・6弦が大きめなのですが他のPUと比べて結構バランスが良いです。

    音色はフロントが明るくクリア、テレキャスターっぽさでは無いサウンドです。
    フロントは今風サウンドですので、ヴィンテージ系と思って購入するとちょっと違う印象になると思います。

    この辺りに違和感があり、違和感の招待は王道のテレキャスターサウンドに固定概念があると音が別物なので戸惑うと思います。
    あくまでフロントPUは「EVERTONEの音」として考えないとダメです。
    クリアなサウンドなのでプレーン弦の音が硬く感じる為、PUの高さが高めになってくると煌びやかさが増してくるのでモッサリ感が欲しい時に調整が難しくなります。
    かなりクリアでフロントっぽい太くモッサリとした響きがしないので、フロントPUの音はテレキャスターとして考えると別物なのでフロントの音は購入前に良く確認したい部分です。

    リアは硬さが無く使い易いのでこちらは文句無しに良いです。
    テレキャスターならまずこのリアPU単体で購入するのであればお勧めできます。
    恐らくテレキャスターはリア単体で使用する人が少ない(フロント単体・センターで使う事が多い)と思うので、そのリア単体の扱い難さがこのPUにより改善されて全ポジションが扱い易くなると思います。
    リアPUだけならネット情報だけで購入してもまず失敗しないPUじゃないかな?と思います。

    フロントは上記の理由から一回弾いてから考えないと思ってた物と違う事となりそうです。
    リアはクリーンも柔らかく使い易いサウンド、歪ませてもガリガリと痛い所が出ないので単体でも使い易いサウンドになるので自分は結構好きな音です。

    PU高調整は素直に音量や音像が上下するので調整がし易いです。
    この辺りはハムバッカーの時と同じで素直に調整ができるのでとても良いです。

    フロントは音が気に入れば物凄く良いテレキャスターに仕上がると思いますので、数多くのテレキャスターPUの中でもお勧めできる部類に入るPUかと判断しております。

    セット価格で約6万円のPUなので中々手の出し難いかもしれませんが、メーカーに問い合わせれば単体購入も可能の様です。

    テレキャスターのPU交換で初めてClass-Sをお考えなら、まずはリア単体を購入して取り付けてみてニュアンスを確認してみてフロントPUを購入してみる事もお勧めです。
    どちらにしてもテレキャスターのフロントをどの様な音質に持っていくか?を決めて選ばないと、古臭いテレキャスターのフロントサウンドを求めてこのフロントPUを付けると違う結果になると思います。

    間違えてほしくないのはこうしたPUの修正感サウンドもレコーディング環境では普通に行っている事なので、結果的にレコーディングした音というのは修正がされています。「修正感」としてる表現もマイナスとして捉えないでほしいのです。
    後から行う修正をPU本体で最初から行っているかの様なPUなので、パッシブなのに非常に整った音が出せます。
    そこを求めて得た音なのか、知らないで得たのかでも全然評価が違ってくると思います。
    この修正感を必要無い人(ギターを弾いて楽しむ人)には向いていない様に感じ、私個人的にはこの修正感を感じない仕様が販売されるなら購入したいと思っています。
    仕事(レコーディング・ライブ)用として使うのでしたら非常に大きな武器となります。
    結局は使う用途次第と言った所ですので、その辺りを確認して交換したいPUですね。

    ありがとうございました♪


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