フロイドローズのテンションバー
- 2015/06/29
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フロイドローズが付いてるギターには殆どテンションバーが付いています(昔のギターには付いてない場合もあります)。
テンションバー、フロイドローズの場合は役割が変わるのをご存知でしょうか?
確かにパーツ名が「テンションバー」なので、弦の張りを調整するのかな?と思いそうですね。
が、別の意味があってフロイドローズにはテンションバーが付属しています。
写真で説明しますと…
平行段ヘッドにフロイドローズのロックナットとテンションバーのギターです。
テンションバーを外しますと…
見たら分かりますね。
平行段ヘッドの場合はナットから大きく弦が起き上がります。
角度付きヘッドの場合、ヘッドの角度がキツいとあまり起き上がりませんが、普通の角度位ならやや起き上がります。
フロイドローズに付属してるテンションバーって、ナットに弦を押し付けて浮かせない為に付いてる物なんです。
これがないと、ナットをロックした際にチューニングが上がります(起き上がってる弦を押し付ける、チョーキングしてる様な状態になる為)。無い場合はチューニングがとても面倒になります。
またテンションバーを締めてったらテンションが強くなる!とはフロイドローズの場合だとナットでロックするので関係ないですね…
ナットに弦が乗る角度で調整して付いてる重要パーツなので、下手に触らない方が良いです。
付いてるパーツも仕様によって別の使い方になる。ギターも細かい所を見ると面白いですよね。
また「フロイドローズのギターはフロイドローズの音がする」とよく言われますが、フローティング状態でナットをロックしてしまえば弦振動はどれも共通した同じ仕様になってしまいます。
なので似た音が出てしまうのが「フロイドローズの音」と感じるのかと思います。正しい言葉かもしれません。
ですが音はこれだけでは決まりません。
音の要素として弦振動の割合が大きいかもしれませんが、ちゃんとその他のパーツや木材も音に影響しますので、フロイドローズが載ってるからこの音だ!と決めつけてはいけませんね…
しっかり弾いてみると、ちゃんとそのギターの良さ、他のギターと違う部分に気が付くと思います。
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