カテゴリー別アーカイブ: リペア

    PXL_20260723_090933531
  • Orville Les Paul Custom ネック折れリペア

  • 2026/09/23
  • Category:
  • PXL_20260722_120245553

    オービル製レスポールカスタムのネック折れリペアです。

    ネック折れを接着のみで直す内容です。

    基本的に変な折れ方で無ければ接着で直す事が可能です。

    特に問題無く接着のみで直す事ができました。

    セットアップしてみるとナット高が高く、フレットに消耗で音詰まり箇所があります。
    正しく使用したい際はナット溝切り調整・フレットすり合わせが必要な状態です。

    ありがとうございました♪


    This is a neck break repair for an Orville Les Paul Custom.

    This repair involved fixing the broken neck using only adhesive.

    Generally, as long as the break isn’t in an unusual spot, it can be repaired with adhesive.

    We were able to repair it using only adhesive without any issues.

    Upon setup, we found that the nut height was too high, and there were areas where the sound was muffled due to fret wear.
    To ensure proper playability, the nut slots will need to be adjusted and the frets will need to be leveled.

    Thank you very much♪


    〒114-0014 東京都北区田端1-21-3 エーデルワイス101

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    PXL_20260721_094108138
  • Sadowsky NYC Standard 5 QMT フレット交換

  • 2026/09/21
  • Category:
  • サドウスキー製NYCスタンダードのフレット交換です。

    過去に2回すり合わせしておりますが、それだけ多用している事によりステンレスフレットでもかなり摩耗してきています。
    かなり多用するならステンレスフレットは10~15年で交換するタイミングが来ると思います。

    交換するフレットは同じくステンレスフレット、細かく相談し今回はジャンボフレット(高さ1.4mm)に交換しました。

    また長年使っているとネックは基本的に歪みが起こります。
    元の指板状態が良くないのもフレット交換時の指板調整で削って整える事ができるので、交換後は非常に弾き易い状態になりました。

    ベースでジャンボフレットもそこまで違和感無く弾く事が可能です。
    モダン系な手触りですが、ギターと違って音程がシャープし易い等の違和感は感じ無いです。
    ギターの場合は強く押さえると音程を上げ易いので、左手に強く押さえる癖がある人が弾くとまともに弾けないと思います。

    低音が強いモデルだが交換後は音がタイトになり、輪郭が上がり音の形が見え易くなりました。
    同じステンレスフレットでも質量(フレットの大きさ)や、フレットの打ち方(正しく指板に打って密着度が高いか?)、フレットのメーカーで音は大きく変わると思います。

    フレット交換を今まで何度も沢山やってきて分かる事として、フレット交換に手間暇を掛けたら確実に音は良くなります。

    ハイポジまで弾き易い状態で気に入って頂き嬉しく思います。

    ありがとうございました♪


    This is a fret replacement on a Sadowski NYC Standard.

    Although the frets have been leveled twice in the past, heavy use has caused even the stainless steel frets to wear down significantly.
    If you play the instrument extensively, I think stainless steel frets will need to be replaced every 10 to 15 years.

    We opted to replace them with stainless steel frets again; after careful discussion, we chose jumbo frets (1.4 mm high) this time.

    Additionally, after many years of use, the neck will inevitably develop some warping.
    Although the original fingerboard was in poor condition, we were able to level it out by sanding it down during the fingerboard adjustment performed as part of the fret replacement, resulting in a very playable instrument afterward.

    It’s possible to play jumbo frets on a bass without feeling too much of a difference.
    While it has a modern feel, unlike a guitar, I don’t notice any issues such as the notes tending to go sharp.
    With guitars, pressing down too hard tends to raise the pitch, so I think someone with a habit of pressing down hard with their left hand wouldn’t be able to play it properly.

    Although this is a model with strong bass response, after the replacement, the sound became tighter, the definition improved, and the tone became easier to discern.
    Even with the same stainless steel frets, I believe the sound changes significantly depending on the mass (fret size), how the frets are set (are they properly seated on the fingerboard with high contact?), and the fret manufacturer.

    Having performed countless fret replacements over the years, I’ve learned that if you invest the time and effort into the process, the sound will definitely improve.

    I’m delighted that you’re pleased with how easy it is to play, even in the higher positions.

    Thank you very much♪


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    PXL_20260718_105251966
  • Fender Made in Japan Junior Collection Jazzmaster ナット溝切り調整&セットアップ

  • 2026/09/17
  • Category:
  • フェンダージャパン製ジャズマスターのナット溝切り調整・セットアップです。

    新品ですが弦高が高く弾き難い状態です。

    トラスロッドに余裕少なく、ナットの高さが高い所と低い所があり押さえ難いです。

    ナット溝切りも元があまり良くなく、溝がV字(弦に合っておらず弦の底面に隙間ができている)になっている箇所があり溝切りすると大きく溝高が変わる所があって本当にダメな溝切りがされています。
    下手に溝切りするとナットが死んだりする(低くなり過ぎる)ので、リペアマン泣かせな酷い状態でした。
    フェンダージャパン製のクオリティも落ちてきたなと思います。

    耳に痛い音がせず、音の分離が良い個体でした。
    ジャズマスターのプリセットスイッチが省かれたモデルで、恐らくポットも250kΩが使われていると思いますが通常のジャズマスターの様なギラギラとしたサウンドにならず扱い易いです。

    ありがとうございました♪


    This is a nut slot adjustment and setup for a Fender Japan Jazzmaster.

    Although it’s brand new, the string action is too high, making it difficult to play.

    There’s very little play in the truss rod, and the nut height varies—some spots are too high and others too low—making it hard to fret the strings.

    The original nut grooves were also poorly cut; in some places, the grooves were V-shaped (not aligned with the strings, leaving gaps at the bottom of the strings), and in other spots, the groove depth changed drastically when cut—truly a botched job.
    Since cutting the grooves improperly can “kill” the nut (by making it too low), this was a terrible condition that would make any repair technician cry.
    I feel like the quality of Fender Japan guitars has really declined.

    This particular guitar didn’t produce any harsh sounds and had excellent tonal separation.
    It’s a Jazzmaster model without the preset switch; I suspect it uses 250kΩ pots, but it doesn’t have the harsh, piercing sound of a standard Jazzmaster, making it very easy to play.

    Thank you very much♪


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    PXL_20260720_101552681
  • シングルコイルPUポールピース高の調整用ギター製作

  • 2026/09/15
  • Category:


  • お客様からYoutube動作撮影用に機材を提供させて頂きました。

    誠にありがとうございます。

    バッカス製ストラトキャスターを改造し、シングルコイルPUのポールピース高調整用ギターにする改造です。

    昔はこうしたギターを持っていたのですが売却してしまい、今回は似た物を作る事となります。

    シングルコイルPUは弦の音量バランスが悪く、音が良いコードの響きを出す事ができません。
    理由は単純で、現在主流の09-42弦や10-46弦に合わせたポールピース高になっていない単純な理由です。

    メーカーも素人なので、こうした変化に合わせた改良を一切行っておりません。
    昔の50~60年代の形状を今でも続けています。

    弦の音量を合わせ鳴らす事により綺麗な和音を出す事が可能になります。

    しかし難点は「全て同じ高さにならない」事です。

    ギターによっても音量が変わってくるし、ポジションによっても音量が変わるし弦によっても変わります。

    なので正確に完璧にとは言えなくても、使用する弦の太さに合わせて調整すれば大きな音量ズレ無く良いサウンドが出せるシングルコイルPUに作り変える事は可能です。

    PXL_20260720_084151925

    動画でも紹介しておりますがヴァンザンドPUで試しに簡単な改良を行いました。

    基本的にシングルコイルの場合だと6弦と3弦の音が大きい事が多いです。

    単純に音が大きい弦を下げるだけでも全体のバランスが均等に近付き、コードの響き鳴りが非常に良くなります。
    この辺りは動画で確認できる事でしょう。

    プレートの高さまで6弦と3弦は下げてみるだけでもお勧め改造です。
    正確にはもう少し6弦・3弦は下げる、5弦も少し下げる、1弦は少し上げる等するとより良くなります。

    PXL_20260719_103240253

    GCAテレキャスターの時と同じく、ピックガード下は大きなザグリを入れました。

    これによる音の良さが上がっている事も理由ですが、それよりもこうしたポールピース高調整用ギターは何度かPUを外す動作をするので、その作業がやり易くする為にこうなっています。

    弦を張ったままでも横からピックガードが引き抜ける様にしました。
    コネクタで付けているのでPUをピックガードから外せば簡単に脱着可能です。

    シングルコイルPUのポールピース高調整は音を出して確認し、それに合わせて上げ下げを繰り返すだけです。
    この作業を何度か繰り返すので、この外す作業は地味に大変です。

    なのでこうした専用ギターがあると便利です。
    1回で決まる事はまず有り得ないので、3~4回は修正する位の気持ちで作業しましょう。

    一度各弦の音量が決まれば非常に音が良くなるので、シングルコイルPUはまずこの状態に至った上で音のレビューをした方が良いです。

    この状態になっていないシングルコイルPUは基本的に音はそこまで良い状態ではありません。

    この状態になるだけでも音が良くなるので、PU交換を考える事が減ると思います。

    なので一早くこの状態になる様にしましょう。
    今付いているPUが実は非常に音が良いモデルだった!って事も全然あり得ると思います。

    音が良くなかった理由は「ポールピース高の高さが悪いから」と知って下さい。


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  • バンドで埋もれない!「抜けの良い中音域」を作る具体的なEQ設定とセッティング術

  • 2026/09/13
  • Category:
  • 一人で部屋で鳴らしている時は「迫力があって気持ちいい音」なのに、いざバンドで合わせると「自分の音が聞こえない」「音量を上げると『うるさい』と怒られる」……そんな経験はありませんか?

    その原因のほとんどは、音量の不足ではなく「帯域(周波数)の衝突」にあります。

    バンドの中でクリアに存在感を主張するための、具体的かつ実践的なセッティングのコツを解説します。

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    1. アンプの基本EQセッティング(基準値)まずはギターアンプ(JC-120やMarshall JCM900/2000など)のセッティングから見直します。

    ・抜けを良くする基本のEQバランスBASS(低音域): 3 〜 4(やや控えめ)
    理由: 100〜250Hz付近の低音はベースやバスドラムの領域です。
    ここを上げすぎるとアンサンブル全体が濁り、ギターの輪郭もぼやけます。

    ・MIDDLE(中音域): 6 〜 8(高め)
    理由: 500Hz〜2kHz付近はギター本来の「おいしい帯域」です。
    ここを思い切って押し出すことで、音量を無駄に上げなくてもくっきりと前に出てきます。

    ・TREBLE(高音域): 5 〜 6(フラット〜やや高め)
    理由: 音のアタック感や明瞭度(アジリティ)を司ります。
    上げすぎるとシンバルの音とぶつかり、耳に刺さる音になるので注意が必要です。

    ・PRESENCE(超高音域 / ある場合): 4 〜 5
    理由: 空気に馴染ませる帯域ですが、上げすぎると音が軽くなり、他のパートの邪魔になります。

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    2. 定番アンプ別・「抜け」を作るコツ

    スタジオやライブハウスでよく使われる代表的なアンプの調整ポイントです。

    ➀ Roland JC-120(ジャズコーラス)特徴: フラットでレンジが広いため、低音が出すぎてアンサンブルを濁らせやすい。
    ~設定のコツ~
    BRI(ブライトスイッチ): OFF(ONにすると高域が出すぎて耳が痛くなりやすい)
    BASS: 3 前後(かなり削ってOK)
    MIDDLE: 7 〜 8(ツマミをしっかり上げる)
    TREBLE: 4 〜 5

    ➁ Marshall(JCM2000 / DSLなど)特徴: もともと強力なミッドを持っていますが、歪ませすぎると中域が潰れます。
    ~設定のコツ~
    GAIN(ゲイン): 想定より1〜2目盛り下げる(歪みを減らすと輪郭が出ます)
    TONE SHIFT(ボタン): 絶対にOFF(ONにするとミッドカットになり完全に埋もれます)
    BASS: 4 / MIDDLE: 7 / TREBLE: 5 / PRESENCE: 4

    3. エフェクターを使った音作りの裏技

    ➀ 歪みペダルで「ミッドブースト」する歪みエフェクターの中には、ONにするだけで自然と中音域が持ち上がる(ミッドスクープされない)優秀なペダルが存在します。

    ●TS系(Ibanez Tube Screamer, SD-1など):700Hz〜1kHz付近の中音域が強く持ち上がり、余計な低域と高域が軽くカットされます。

    メインの歪みの前に繋いで「ブースター」として使うと、ソロや抜けさせたい時に一発で音が前に出ます。

    ●Centaur系(Klon Centaur系ペダル):太く伸びやかなローミッド(中低域)〜ミッドを補強し、原音の雰囲気を保ちながら音に太さと抜けを加えます。

    ➁ グラフィックEQ(EQペダル)でピンポイント補正音作りで最も効果的なのが、BOSS GE-7などのEQペダルをアンプのセンド・リターン(または歪みペダルの後)に挟む方法です。

    押し出すポイント: 800Hz 〜 1.6kHz のスライダーを少し(+2〜+4dB)上げる。
    削るポイント: 200Hz 〜 400Hz を少し削る(ベースとの被りを解消)。

    4. 単音・アンサンブルでの聴こえ方の違いEQを設定する際は、「バンド全員で鳴らしている状態」で微調整するのが鉄則です。

    状態単音(一人で弾く時)バンドアンサンブル(全員で鳴らす時)ドンシャリ(ミッドカット)太くて迫力があり、最高に気持ちいいギターの音が消失する(埋もれる)ミッドブースト(中音域強調)ポコポコ・モコモコして少しクセが強い輪郭がくっきり見え、すっと抜けて聞こえる一人で弾いた時に「ちょっと中音域が出すぎて硬いかな?」と感じるくらいが、バンドの中に入った時に「ちょうど良く抜けるベストなトーン」になります。

    ~まとめ~
    抜けを作る3大原則

    ・GAIN(歪み)とBASS(低音)は「思っているより減らす」
    ・MIDDLE(中音域)は「思い切って上げる」

    音作りは一人ではなく「バンドの演奏中」に微調整する音量を無闇に上げるのではなく、帯域を整理して「ギターの居場所」を作ってあげることで、バンド全体のアコースティックバランスも劇的に向上します。

    ぜひ次回のスタジオ練習で試してみてください。


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    PXL_20260729_090645210
  • Cool Z ジャズベース 配線直し&セットアップ

  • 2026/09/11
  • Category:
  • クールZ製ジャズベースの配線直し・セットアップです。

    ポットをお客様持ち込みのCTSに交換、ジャックをピュアトーンに交換です。

    中古購入したばかりとの事ですが調整してみると最初からトラスロッドが限界近い状態です。

    古い年代製は基本的に状態が悪い事が多い為、トラスロッドの余り量が多い中古品を購入する事もあまり期待できないですが限界近いのは事前に確認して避けたい所です。

    調整してみるとベース本体の音は良さげですがPUを変えたら良くなるかもしれません。

    どうしても低価格帯モデルでは初期で付いてるPUはあまり良い音がしない物が多い為、低価格帯としてもGOTOH製やMusicLily製の物に交換するだけでも音は確実に良くなります。

    ありがとうございました♪


    This is a rewiring and setup job for a Cool Z jazz bass.

    We replaced the pots with CTS units provided by the customer and swapped out the jack for a Pure Tone model.

    The customer mentioned they had just purchased this used, but upon inspection, the truss rod was already close to its limit.

    Since older models are generally in poor condition, it’s not realistic to expect to find a used bass with plenty of truss rod adjustment left—but it’s best to check beforehand and avoid ones that are already near their limit.

    After adjusting it, the bass itself sounds promising, but changing the pickups might improve it even further.

    Since the stock pickups on budget models often don’t sound very good to begin with, even just swapping them out for GOTOH or MusicLily pickups—even on a budget model—will definitely improve the sound.

    Thank you very much♪


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  • Performance Guitar Stratocaster フレットすり合わせ

  • 2026/09/09
  • Category:
  • パフォーマンスギター製ストラトキャスターのフレットすり合わせです。

    フレット全体が錆びており、錆び取りも含めてフレットすり合わせです。

    特に状態等は問題ありませんが、ラッカー塗装でケースに入れっぱなしだと揮発した塗装がフレットを錆びさせる事もある様子です。
    シリカゲル等を入れて保管していても、定期的にケースを開けて空気の循環は必要と思います。

    P-90が3つ付いたストラトキャスターですが、音の芯が強く立ち上がりが早いサウンドです。
    国産ギターみたいな音とクオリティでした。

    ありがとうございました♪


    This is a fret leveling job on a Performance Guitar Stratocaster.

    The frets were completely rusted, so the fret leveling included rust removal.

    There were no particular issues with the guitar’s condition, but it seems that if a lacquer-finished guitar is left in its case for too long, the evaporated lacquer can cause the frets to rust.
    Even if you store it with silica gel or similar desiccants, I think it’s necessary to open the case periodically to allow air to circulate.

    This Stratocaster is equipped with three P-90 pickups and produces a sound with a strong core and fast attack.
    It had the sound and quality of a Japanese-made guitar.

    Thank you very much♪


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  • なぜ少ない?昔の「日本産木材(和材)」エレキギターが持つ特徴とサウンドの秘密

  • 2026/09/08
  • Category:
  • エレキギターの木材といえば、マホガニー、メイプル、アルダー、アッシュといった北米や南米産の材が王道です。

    「国産ギター」として有名なモデルでも、使用されている木材自体は輸入材であることがほとんど。

    しかし、日本のギター製作史を振り返ると、日本の気候で育った「和材」を巧みに取り入れた名器たちが存在します。

    今回は、昔の国産ギターに使われていた和材の種類やそのサウンド傾向、そしてなぜ流通数が少ないのかという歴史的背景までを詳しく解説します。

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    1. なぜ「日本産の木材」を使ったギターは少ないのか?
    最大の理由は「エレキギターという楽器の構造と歴史」にあります。

    ・本家(米国)へのリスペクトと市場の好み
    フェンダーやギブソンといったアメリカの伝統的なエレキギターのサウンドは、アルダーやマホガニーといった特定の木材で作られています。
    プレイヤー側も「あの定番の音」を求めるため、メーカーも輸入材を使わざるを得ませんでした。

    ・乾燥と加工の難しさ
    日本の木材(特に針葉樹など)は湿気を多く含みやすく、ギター用として十分に乾燥させて歪みを抑えるための管理やノウハウが、当時のエレキギター大量生産体制に合っていなかった側面があります。

    しかし、1970年代の「オイルショック」や「輸入材の価格高騰」、あるいは「日本独自のサウンド追求」を背景に、国産の優れた木材を使ったギターが誕生しました。

    2. 昔の日本産木材とサウンドの特徴
    ヴィンテージ期から一部の工房や名機に使われてきた代表的な和材と、その音質的特徴は以下の通りです。

    ➀ セン(栓 / Japanese Ash)
    主な使用例: 1970〜80年代のGreco(グレコ)、Tokai(東海楽器)、Aria Pro II などのストラトキャスター/テレキャスタータイプ

    ルックス: ホワイトアッシュに非常によく似た、はっきりとした美しい木目。

    サウンドの特徴:
    アッシュに近いルックスですが、サウンドは「アッシュの抜けの良さ」と「アルダーの豊かな中音域」を足して割ったようなバランス感を持ちます。
    高域はアッシュほど鋭すぎず、立ち上がりが早いため、カッティングやコードワークで非常に心地よいレスポンスが得られます。

    ➁ カツラ(桂) / 朴の木(ホオノキ)
    主な使用例: 1960年代〜70年代初頭の国産ビザールギター(Teisco、Guyatoneなど)や、エントリークラスのボディ材

    ルックス: 比較的軽めで加工がしやすく、肌目が素直。

    サウンドの特徴:
    非常に素朴で温かみのあるトーンです。低域の押し出しは控えめですが、ミッドレンジが柔らかく押し出されるため、クリーン〜軽いドライブサウンドで枯れたレトロな味わいが出ます。
    現代のハイゲインには向きませんが、ローファイやインディーロックに最適な独特の空気感を持っています。

    ➂ 栗(クリ) / 楢(ナラ / 国産オーク)
    主な使用例: 一部のカスタムオーダー品、1980年代の実験的なハードテイルモデルなど

    ルックス: 非常に堅牢で重厚感があり、力強い木目。

    サウンドの特徴:
    圧倒的なサステインと硬質なアタック感。 木質が非常に硬く詰まっているため、弦振動を逃さずダイレクトに拾います。
    音の立ち上がりが非常に速く、歪ませても音の輪郭が崩れないクリアなローエンドと重厚なローミッドが特徴です。(※ただしボディが重くなりやすいのが難点でした)

    ➃ トチ(栃) / カエデ(国産メイプル)
    主な使用例: ハイエンドモデルのトップ材、またはネック材

    ルックス: 縮み杢(フレイム)や波状の美しい木目が現れる高級材。

    サウンドの特徴:
    北米産のハードメイプルに比べてややしなやかさがあり、高域のピッキングレスポンスが滑らかです。
    キンキンとした痛い高域にならず、クリアでありながらも太く艶やかなサスティンを生み出します。
    実際に私もカエデを使用し製作した事がありますが、メイプルよりも優秀な材に思います。

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    3. 昔の和材ギターが持つ「音の魅力」とは?
    昔作られた和材ギターの最大の魅力は、「経年変化(エイジング)による枯れたトーン」です。

    製作から40〜50年が経過した和材ボディは、木材内部の水分や樹脂が抜けきり、非常に良く振動するようになっています。

    独特の「和」のいなし感: 海外産の極端なドンシャリ(高音・低音強調)サウンドとは異なり、どこか耳に優しい帯域(ミッドレンジ)が豊かに響きます。

    ニュアンスの出やすさ: セン材やカツラ材のレスポンスの良さは、ピッキングの強弱やニュアンスを素直に拾ってくれます。

    ~まとめ~

    ・和材ギターの今と昔
    昔の和材ギターは、輸入材の代替として試行錯誤の中で使われた一面もありましたが、半世紀近く経った現在、そのサウンドは「ジャパンヴィンテージならではの唯一無二のトーン」として国内外のギタリストから高い評価を受けています。

    近年では、ディバイザー(Momose / Bacchus)などが「和材プロジェクト」としてトチやサクラ、ヒノキを使った最高峰のギターを意図的に製作していますが、その礎には1970年代〜80年代の日本の職人たちの挑戦がありました。

    もし中古市場や古着屋・リサイクルショップで「Sen Body」などの表記がある古い国産ギターを見かけたら、ぜひ一度プラグインして、その独特な鳴りを体感してみてください。


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  • Bacchus WOODLINE417 セットアップ 左利きモデル

  • 2026/09/07
  • Category:
  • バッカス製ウッドラインのセットアップです。左利きモデルになります。

    フラットワウンド弦を使用した状態です。

    フラット弦は自然な低音が鳴る為、音を簡単に柔らかくする事が可能です。

    意外とロングスケールは音が硬い為、フラットワウンド弦が使ってみると良さに気が付くと思います。

    ありがとうございました♪


    This is a setup for a Bacchus Woodline model. It is a left-handed model.

    It is shown here with flat-wound strings installed.

    Flat-wound strings produce a natural low-end tone, making it easy to achieve a softer sound.

    Surprisingly, long-scale guitars tend to have a harsh tone, so I think you’ll really appreciate the benefits of flat-wound strings once you try them.

    Thank you very much♪


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  • EPIPHONE Flying V 70s Maui Blue セットアップ

  • 2026/09/04
  • Category:
  • エピフォン製フライングVのセットアップです。

    新品ですが音詰まり箇所がある状態です。

    エピフォン製のエレキギターラインは状態が悪い物が多い印象です。
    箱物は何故か優秀ですが、通常のエレキギターラインの品質は信用できないので購入前に細かくチェックしていた方が良いです。

    音詰まりがある際はとにかく早く購入店に状態を伝えて直してもらうか同じモデルの問題無い物に交換してもらった方が良いです。

    酷い楽器店だと「弦高が低いだけ」と言い出し、かなり弦高を上げて返品不可にされたりします(実際に過去に実例有り)。

    だから購入前に楽器店の言う事は信用せず、正しく調整ができた状態にして目の前で確認させないとダメです。

    ありがとうございました♪


    This is a setup for an Epiphone Flying V.

    It’s brand new, but there are some spots where the sound gets muffled.

    I get the impression that many Epiphone electric guitars are in poor condition.
    For some reason, their hollow-body models are excellent, but the quality of their standard electric guitar line isn’t reliable, so it’s best to inspect them thoroughly before buying.

    If you notice any muffled sound, you should immediately contact the store where you bought it to have it fixed or exchanged for a problem-free unit of the same model.

    Some unscrupulous music stores might claim, “It’s just the string action that’s too low,” and then raise the string action significantly, making the instrument non-returnable (this has actually happened in the past).

    That’s why you shouldn’t trust what the music store tells you before buying; you must insist that they set it up properly and let you verify it right in front of you.

    Thank you very much♪


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