
Ibanez RGのフレットすり合わせ&ドロップE調整です!
お客様のお問い合わせメールから始まり、「ドロップEで、可能な限り弦高を低く調整してほしい!」との内容に、調べてもドロップEに関する情報があまり出てこないのでEを何かと打ち間違えてるのかな…?と思っていたのですがEで間違いはありませんでした。
当店はヴィジュアル系のお客様が多く、ドロップBやAまで下げるバンドを多く担当してるので、低いチューニングも任せろ!といきたいですが、ドロップEとなるとギターではオクターブ下のベースの音を出す事になります。
メールの段階で確認すると、張られた弦が56-13だったので低い弦高を目指す上で張力が足りなさ過ぎるので難しいと連絡し、太い弦に交換して調整する事を提案の上で持ち込まれました。
持ち込まれチェックしますと6弦の56ではとてもEを鳴らしきれず、弦がダルダルで暴れるので非常に弱いピッキングで弾かないと無理がある状態です。
自分の弦選びの考えだとチューニングが2音半下がる際は+約10、ギターの標準46に+10の56辺りを選べばまず大丈夫と計算した考え方です。ドロップEは6音下げになるので約+25位を見てれば良いかと思い、8弦のギター弦を買って張る事になりました。
理想的に近い74を張るのですが、問題としてペグ穴に通りません。
穴をドリルで広げるか、弦の巻く部分だけ弦本体の巻き弦をほどくかですね。
今は多弦ギターが普通に売ってるので、メーカー側で8弦が入るペグが売ってるのでは?と思いパーツメーカーに直接問い合わせました。返事は8弦が通るペグとしては作ってはいないので穴を広げて対応下さいとの連絡が来てビックリしました(汗)その様だと市販の多弦は製造メーカーの方で穴を広げて対応させてる様ですね。

お客様に相談し穴を広げる改造を行い、8弦が通る様になりました。
そしてフレット状態が良くないので、弦高を低めにする要望が難しい状態です。ビビり詰まる箇所もある為にフレットすり合わせを行う事になりました。

完了です♪

太い弦を張る為にナット溝調整。レギュラーゲージのナット溝に無理矢理張ってある状態だったのでナット高もかなり高くローフレットの弦高が高く弾き難い状態やダウンチューニングではナット高が高いと押さえた特にシャープし易く音程が不安定な点も直しました。

初めて弾く「ドロップE」ギターです。
もうギターでなくベースになりましたね。すり合わせをして状態を良くしたので弦高もかなり下げれました。ただあまりに低い音程はギターのパッシヴPUで再現は難しいのか全体的に引っ込んだ音に聞こえます。
ヘヴィ系のギターベースはEMGが乗ってる事が多いので、安定した出力が出せるアクティヴPUやEMGにするか、パッシヴでもヘヴィ系に特化したPU、ディマジオ辺りに変えるとより音が前に出てきそうです。後はこの調整をしっかり出力できるPUになれば完成ですね。
ありがとうございました!