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  • メーカー不明テレキャスター ナット溝切り調整&セットアップ
  • 2024/04/03
  • Category:
  • メーカー不明のテレキャスター、ナット溝切り調整とセットアップです。

    ワーモス等のコンポーネント?なのか、何かしらメーカー品のロゴを削ってるのか判断は不明です。

    ナット溝高が高い上に下手に手を加えたのか状態が悪い・大きく順反り状態で弾き難い状態です。

    中古品は出所不明な事と前オーナーが何かしら下手に手を加えていたりするので詳細は分かりませんがコンポーネントのネック等は「ナットを仕上げる・フレットをすり合わせする等して仕上げてから使用する前提」で販売されています。
    恐らく前オーナーはこれらを知らない・自分でやってみたけど失敗して手放した様な印象に思います。

    また調整後にトラスロッドが限界状態となりました。
    現代の木材は柔らかい物が多いのでこうした事も珍しくないですが、これらが理由から新品でも中古品でもトラスロッドの余り量を確認して買う事は必須事項です。
    トラスロッドの余り量が多く表記されていても調整前でしたら意味がありません。
    特にトラスロッドの効きが悪いと余り量が多くても実質意味をなさないので、ちゃんと調整できた所からの余り量が表示されていないと意味がないです。

    こうしたトラスロッドに余裕が少ない・限界の物は使用しない時は弦を緩めて保管が必須です。
    これ以上順反りしたら直せません。
    こうならない様に使用するには購入時にトラスロッドに余裕が多い物を買う・順反りさせない様に弾かない時は弦を緩めてネックに負荷を与えない・十分に加湿した環境で保管する(乾燥も木材が縮み順反りになる原因)事が大事です。
    近年の楽器は木材が柔らかいので、弦を張ると大きく反るので最初の調整からトラスロッドに余裕が少ない事も多いです。

    リペアマンでも未だに弦は張りっぱなしで良いと言う人が居るので要注意です。
    現代はとにかく昔と比べ木材の強度が全然違うレベルに柔らかくなっている為、こうした「張りっぱなしで良い」という情報は古いです。
    昔はネック材に強度もあり大丈夫な物が多かったのかもしれませんが、現代は緩めていないと長持ちしません。
    むしろそれを狙っていて、長持ちさせず早いスパンで買い替えさせるあくどい手段を用いているので本気で張りっぱなしで良いと言ってる人が居たら要注意です。

    ナット溝を適切な高さに加工し弾き易くなりました。

    ありがとうございました♪


    Telecaster of unknown make, nut groove cut adjustment and setup.

    Components from Warmoth, etc.? It is unclear if it is a component of a maker such as Warmoth, or if the maker’s logo has been cut off.

    The nut groove height is high, and it may have been badly modified, or it is in poor condition and hard to play due to the large forward warp.

    The source of the used instrument is unknown, and the previous owner may have made some poor modifications to the instrument.
    I have the impression that the previous owner was unaware of these procedures, or that he tried to do them himself but failed and gave it away.

    Also, the truss rod was at its limit after adjustment.
    This is not unusual because most modern woods are soft, but for these reasons, it is essential to check the amount of truss rod left in both new and used guitars.
    Even if the amount of truss rod excess is indicated as large, it is meaningless if the truss rod has not been adjusted.
    Especially if the truss rod is not working well, even if there is a large amount of excess, it is meaningless, unless the amount of excess from where the truss rod was properly adjusted is indicated.

    The nut groove has been machined to the proper height and it is now easier to play.

    Thank you very much.


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