- オーディオオカルト的な音を良くする要素は本当に効果があるのか?検証してみた。
- 2022/11/21
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Youtubeでも放送しましたが改めてオーディオの音を良くする事に熱が出てしまい、いろんな情報を得て試してみました。
世間では「オーディオオカルト」と呼ばれる、実際は効果が無いが効果がある様に装いそれを体感する事があります。
実際にやってみれば分かるのですが、値段や評判に左右され正しい判断ができず騙される人も多いジャンルです。
ギターも似た所か同じ様な世界です。安い物でも音が良い物は普通にありますし、値段が高くても大した事無い楽器も多いです。
今回は新たに知ったオーディオオカルト情報を元に、お金が掛からない程度に試してみる事にしました。
大掃除により出てきた物を基本に使用します。
余っていたブロック、バイクの整備でケースの隙間に挟んで使う1mm厚のガスケットがありました。
「機器は振動を与えると音が悪くなる、電気が流れれば僅かに振動が起こる事が音の劣化になる。」の情報です。
音は低音等が床を伝い、機器に悪影響を及ぼすので浮かすと音が良くなるとの事で試してみます。
マックに乗せてみると微妙に乗らないのでブロックの加工が必要です。
割って干渉をクリア。地味に大変です。
ブロック→1mm厚ガスケット→木片→1mm厚ガスケットで乗せました。
結果としてマックを浮かせてみた所、正直よく分かりません。
効果が出た!と言えるレベルの体感は得られませんでした。
「電源も同様に、ケーブルも電気が流れれば振動し音に悪影響を及ぼす。」という情報です。
実際にケーブル同士を当てて結線しない・床に浮かせると音が良くなるという情報が昔からあります。
しかしここは否定したい所があるのですが、ブレーカーから壁内を伝い壁コンセントまで届いている配線は普通に壁内で当たって伸びています。
この状態で建物ができている事から、壁コンセントから頑張って意味があるのでしょうか?やらないよりは良いかもしれませんが根本解決になっていない事が私として疑問点です。
掃除で出てきたインシュレーターを使います。
タップの床面に配置し電源タップを浮かしつつ、余ったインシュレーターをケーブル下に置いてケーブルを浮かして音をチェックしてみました。
結果は音に変化はありません。本当に効果が出るのでしょうか?
~アルミテープチューン~
「電源ケーブルはノイズを集めるアンテナの様なもの」という情報です。
電源ケーブル自体にアルミテープを巻き付ける事でノイズをシャットアウト、音が良くなるという情報です。
ここも否定しておきたい所ですがケーブルによっては既に内部にアルミや銅が巻き付けてあるケーブルもあるので、ケーブルによっては意味が無いかもしれません。
内部に巻かれていない物でしたら効果があると思います。もしくは巻かれてても効果が高くなるという事でしょうか?
それなりに巻いてみましたが、結果はよく分かりません。
どうせなら電源ケーブル等よりも良くない電波や電磁波を出すPC周りに巻いた方が効果があるのでは?という風に考えます。
Wi-fi等は確実にダメな信号を出すと思います。
それを送受信しているPCも同様でしょう。
アルミテープチューンはオーディオ機器よりもこうした電子機器をシールドして悪影響を及ぼす信号を押さえる様に使った方が良いのでは?と思います。
やってみたら正直効果は分かりませんが、気持ちとして電波を出す機器はやってて意味はあるんじゃないか?と思っています。
~フェライトコア~
フェライトコアを使うとノイズを消すという情報です。
こちらは低価格な物なので付けないよりはマシになるかも?程度に思える様なパーツです。
こちらも付けてみて、効果を体感できませんでした。
フェライトコアも考え方として「やらないよりはマシ」程度で、効果が出たらラッキー位で良いかもしれません。
こちらもオーディオ機器よりは電波を出す様な機器に使うと良いと思います。
~家電のアース処理~
写真を取り忘れた事に後悔しておりますが、こちらは確実に効果があるのでお試し下さい。
家電はノイズが多い為、アースに落とす事で動作音が静かになります。
冷蔵庫をアースに落としてみると、動作音が静かになる事や恐らく作動音が影響してノイズが乗ってくると思います。
冷蔵庫は定期的に動作音が出ると思いますが、その動作音が出てくるペースが減る・出ても音が小さくなるので凄い効果を体感します。
耳で聴いて分かる位の動作音が減る訳ですから、恐らくノイズ面も減少している事でしょう。
こちらはかなり体感があります。
~端子磨きチューン~
「端子が経年劣化で汚れる、磨く事で音が良くなる。」という情報です。
これはやる前から効果があるだろうと思っていました。
何故ならギターのジャック等がこれに相当するからです。消耗すると音が悪くなりガリや音が出なくなる事になります。
ただし否定点として、オーディオ機器は一度コンセントに挿したら抜く事は殆どありません。
ギターは何度も抜き差しするので消耗が早いパーツとなります。
オーディオ機器はそんな簡単に接点が消耗するとは考え難く、湿気が多い環境や相当長い使用歴に限定した劣化プラグを綺麗にした事から音が良くなったという事に思います。
上記の写真もシンク周りに使っていた三又プラグを抜いてみたらかなり曇っていました。
湿気が多い所はプラグ端子も曇るので、そうした環境は磨く必要があるでしょう。
実際に何年挿していたか分からない、恐らく4~5年は抜いた記憶が無いと思う箇所のプラグを抜いてみると全然綺麗でした。
なのでそこまで神経質に短期間で磨く必要も無いと思います。
コンパウンドで磨くとかなり綺麗にピカピカになりますね。
先端は単純に磨けば良いのですが、コンセント内部はやらない方が良いと思います。
やる位なら壁コンセント自体を交換(パーツ自体安いので)、無理に何かしら丁度良いサイズの物を抜き差しすると金具が曲がって接点への圧力が弱まり音に悪影響を及ぼす可能性があると考えます。
結果としては「音が良くなったかも?」と思う体感です。
ちょっとプラシーボ効果っぽいニュアンスで、自信を持って言い切る事は難しいです。
~スピーカーを耳の位置に揃える~
捨てる様な中途半端なサイズの木材を使い、台を作って耳の高さに揃えてみました。
今まで気にならないで使っていたのが不思議なのですが、基本的にYoutubeの勉強動画ばかりを見ているので基本は音楽を聴いていなかったのが理由と思います。
作業時も自分の位置がセンターに固定する訳じゃないので尚更で、意外と今までの高さが耳の位置として合っていたのかもしれません。
耳の高さにすると小さい音量でも音が聴き取り易くなります。
ただタイムドメインだからなのか、音質の改善や解像度・定位が良くなるといった変化は粗感じませんでした。
強力な磁石、ネオジムを使用し電源ケーブルに巻き付ける事でノイズ除去が行えるという情報です。
こちらも手持ちでかなり余っていたので試してみました。
実際にこうした商品が売っている様です。
太いケーブルは4個使い、ケーブルを囲う様にマスキングテープで巻き付けてみました。
コレ、音変わるっぽいですね。
電源タップに巻いてみた変化は感じませんが、スピーカーの電源ケーブルに巻き付けてみると音が変化した様に思います。
大きな変化ではありませんが低域がスッキリする傾向です。
ボーカルも艶やかになるので音が良くなった様に思うのですが同時に生感も失われている様で、楽器の音は演奏感がのっぺりとする様です。
いわゆる音の「どこか良くなった代わりにどこか悪くなっている」現象です。
良くなったと思えば良いかもしれませんが、微妙と思ったら外した方が良いでしょう。
~スピーカー周りの防音~
音を良くしたいならコレ!と、ここの分野は自信を持って効果があると言えますね。
大掃除で出てきた「オーディオスパイダーネット」という物が見つかりました。
これはスピーカー下に敷いて滑り止め効果とインシュレーター的な効果を与えるシートです。
ですが使わないので、捨てるのも勿体無いのですが薄い素材で防振効果があるので「吸音材的に使える?」と思い、スピーカー背面に貼ってみました。
注意深くいろんな位置から音を聴いてみると低音が上下に散る様で、スピーカーの上下から聴いた方が低音が聴こえます。
これらの音が壁で散るのが少し緩和するのか、スピーカーを正面にして低音の聞き取れるレベルが上がった体感があります。
スピーカーは背面からも音が出ますので、正しい判断と思います。
配置の関係上、壁からスピーカーを離せない・吸音材を貼るスペースも取れない事からこうしたグッズが意外と使えて良かったです。
今回の実験としては機器への加工よりも「部屋の防音」が確実に耳で聴いて分かるレベルの変化を感じます。
なので頑張るのは部屋の防音、機器はトランス機器で動作させればノイズ等は極力減った状態になると思います。
「音は部屋の角に密集し、音を悪くする。」という情報です。
余っていたグラスウール板があり、試しに部屋の角に貼ってみると音が変わりました。
吸音材は自分の環境だと貼れば貼る程に音が良くなっていく傾向です。
私の環境はオーディオを聴くというよりは作業場なので、スピーカー周りの防音は皆無に近いです。
スピーカー周りは壁も近く狭いので反射音も大きいのでしょう。
防音する事で明らかに音が良くなっています。
天井は物が落ちてくるか気になるので、重たい吸音材等は気持ちとしては貼りたくない部分です。
そんな時に見つけた情報として「お金が無ければ不要な服を壁に貼れば防音になる。」という情報です。
厚みがあるタオルをスピーカー周りの天井に貼ってみた所、これも効果があります。
単純に天井でも音の反射が起こるので、吸音材でガッツリ吸音するのが難しい位置はタオルを貼るのをお勧めします。
ちなみに梱包で使うプチプチは全く効果がありませんでした。笑
スピーカーの間へ不要なマフラーを挟んでみました。
やはり分かった事はスピーカー背面は反射音が強く出ている様で、大きな変化とまでは言えませんがこれだけでも音が聴き易い方向に変化しました。
狭い箇所の防音はマフラーが丁度良いです。
吸音材を貼るにしては狭い部分はかなり難しく、ただスピーカーの音が回ってくる様な箇所+角になっている所なので何もしないのも気になる部分です。
何故一人暮らしでこんなにマフラーやストールを持っていたのか?笑
こんな所で役に立ちました。ちなみに黒いストールは値札も付いていて7000円でした。笑
やはり角の防音処理は結構効果が高く、音の反射や音の回り込みを押さえる事に繋がるのかスピーカーを目の前にして音の解像度が明らかに上がっていく事が分かります。
機械場作りの際に吸音材のアクリアウールが余っており、更に過剰に防音している事もあって壁から剥がして使う位に余裕があります。
アクリアウールはグラスウールと違い、チクチクしませんので扱い易いです。
実際に防音材としても効果が高いです。
最後に黒い布で隠すので、見える事を前提に貼ってはいませんので勘違いしない様に。笑
天井周りの防音は非常に音が良くなって驚いています。
機械場の防音の感覚だったので防音をすればする程に高域が押さえられて音が小さくなっていく印象を持っていたのですが、意外と低音の聴こえ方が非常に良くなっており驚きました。
スピーカー正面の壁にグラスウール板を貼ってみました。
こちらも効果が高いです。やはり反射音が跳ね返って音を濁すのでしょうか、ここの吸音材設置は音の雑味が取れて聞き易さが上がります。
防音はどこまでやれば逆に悪くなるのか、今の所では悪い方向には全く変化しておりません。
基本的な部分としてスピーカー背面・スピーカー正面・部屋の角の防音が大きく耳で聴いて分かるレベルの変化が出てくると思います。
天井はタオルだからなのか、ですが音の変化は感じました。言葉にするのが難しいのですが「ジャリジャリ・チリチリ・カサカサ」と言った表現なら伝わるでしょうか?少しの雑味が取れるので原音がよりスッキリとします。恐らく天井からの反射音が音を濁しているので、そうした部分もタオルを貼るだけでも音に変化を与える事が分かりました。
低音が聴き易くなった事は「高域が落ちて低域が増えた様に感じる」という事ではなく、単純に低域の解像度が上がっています。
以前は単純に音量を大きくすると歪みが起き、ジャリジャリとしてきましたがこれが無くなりクリア感。
低音が回るのが押さえられているのかスピーカーの前に低音がしっかりと飛んでいる感があり、防音前にスピーカー上下の方が低音が強く聴こえる状態が直っておりました。
結果として、結局は部屋の問題を解決する方が遥かに大きい結果を出せますのでお試し下さい。
吸音材等を用意する際はアクリアウールのロールで購入すると安く入手できます。
ただし賃貸マンション等は壁にタッカーで気軽に打ち付けられないと思いますので、木材で壁にフレームを組んで取り付ける等と手間が掛かると思いますが、高額なオカルトグッズを購入したり試した結果を考えると部屋の防音の方が低価格で効果が高いです。
黒のシートを貼り、見た目はまぁまぁかもしれませんがおかしくない程度に仕上がりました。
読んで頂きありがとうございました♪
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