- ギターを作ろう!週刊ギタークラフト YouTubeのギター製作お役立ち動画まとめ 塗装編
- 2019/03/26
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YouTubeギタークラフト動画まとめ 塗装編
塗装前の処理
塗装前の処理としては材のペーパー磨きによる傷消し作業になります。
この塗装準備作業から地味な磨き作業になってきますので挫折が多いポイントかもしれません。
特にギターの塗装を剥がしてみた経験をした方はよく分かっていると思いますが、荒いペーパーでも塗装を落とすのは大変ですし、傷も中々消えてくれないので根気が入る作業です。
最初の内は硬い材で作らない事がオススメです。
中々選ばれないと思いますが「ブビンガ」と呼ばれる材は非常に硬く、主にベース等に使われますがかなり硬い材なので表面に深い傷が入るとペーパーで削り消すにはかなり困難な作業になります。
硬い材程、後々の処理を楽にする為に傷が無い材で作る・機械で完璧に近い仕上げをする等の技術が必要です。
ペーパーヤスリで320番から、より綺麗にしたい場合は600番で仕上げましょう。
~生地着色~
塗装により仕上がり感が大きく左右されます。
一般家庭で塗装を行うのは結構敷居が高く、簡単に済ますには木材選びと塗る色を良い組み合わせにする事で手軽に市販品の様な完成品を作る事ができます。
生地着色が似合う材で製作すると良いでしょう。
マホガニー等は茶色を重ねるとレスポールのバック色になり、茶色はゴールドパーツにすると高級感が出てきます。
木材自体が材の状態で成立している様なウエンジや黒檀等をトップに使う事でウッディ感あるギターにすると塗装自体は大した事をしていなくても成立する仕上がりになります。木材の杢とは産地の気候条件等で極端に変化が起きて杢が変化する事から不思議な柄が付いてくる様です。
カーリーメイプル等は硬い・柔らかい杢が交互にある杢が出た状態の木材ですので、反り易い理由も分かりますね。これらは柔らかい所には深く色が染み込み易く、硬い所には染み込み難い性質がある事から生地着色で杢を際立たせる事ができるので杢目がある物には是非とも生地着色を行いたいですね。
生地着色は簡単で、単純に磨いた後に色を塗るのみです。
↑のサムネイル画像のベースはウエンジに赤を着色したのみのベースです。杢目物には色を塗るだけでも良い仕上がりになります。
カーリーメイプルの塗装
↑は磨き後の生地状態。
ちょっとしたテクニックですが、単純に1色を塗るよりも色を重ね塗りした方が立体感が出てきます。
↑は杢目が分かり易い様に無色透明の薄め液を塗ってみた状態です。
使う塗料にもよるのですが、ホームセンターで購入できる物ですと薄め液を染み込ませる事で色を付けないナチュラルカラーでも杢を際立たせる事ができます。
↑あまり国内で入手ができないのですが赤の染料で塗った状態です。
↑赤を塗った後で磨き、深く染み込む所にだけ赤を残す様にした状態です。
↑メイプル色(黄色)を塗る事で杢に赤みを出したカーリーメイプルに仕上げる事ができます。
この様に磨く事で2色の色をブレンドして仕上げる手法もあります。
市販のスプレー
この後はラッカー等のトップコートを吹いて艶を出させるだけでも市販品の様な仕上がりにできますので、一般家庭の塗装事情として手軽に仕上げられる方法としてオススメします。
YouTubeのお話でもありますが、市販の缶スプレーは濃さや幅が違いますので数本メーカー品を購入して吹いてみた方が良いでしょう。
また本気で仕上げたい場合ば値段は高価になりますがポリウレタン(値段はラッカーの4倍位…)か車用で使われるスプレーがオススメです。くれぐれも塗装は臭いにより周辺に迷惑が掛かります。何度も塗り重ねる塗装の工程はしっかりとした場所でやらないと迷惑のレベルになります。
今回の程度なら工作レベルで留められるレベルでしょう。
本気の塗装を一般家庭で行って、近隣の方達に健康被害が出て裁判沙汰にならない様にご注意下さいませ。ギタークラフトのご参考になれば幸いです。
~ギタークラフト関連記事~
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