- シングルコイルPU ポールピース高さ調整改造
- 2017/12/21
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シングルコイルPUやベースのPU等、「各弦の音量バランスが気になる」と思うお客様はとても多い相談です。それは気のせいではなく、例えばシングルコイル等のポールピースはハムバッカーの様にドライバーで高さ調整ができない仕様の為、音量バランスが各弦で異なるとしても整える調整ができません。
ランダムポールピースのシングルPUは写真の様に高さがバラバラです。
昔は弦のゲージが太く、3弦もアコギの様に巻弦が使われこの位の高さが丁度良かった様なのですが現在はゲージが細くなり3弦もプレーンが一般的になり音量バランスもまた違う志向になってきております。3弦の音が大きく1弦2弦の音が小さいと感じ、相談に来るお客様も多いのです。これらはポールピースの高さが関係しております。
写真で見ても分かる通り、1・2弦の高さが他と比べ低めです。指板Rの関係で3・4弦が大きめに出っ張っているのは理に適っているのですがしっかり指板Rに合わせた高さになっていないのも事実です。
フラットポールピースタイプは全ての高さが同じなので、ランダムポールピースの逆で指板Rの関係で弦から遠くなる3・4弦の音が小さくなる等が発生する事もあります。
ランダムポールピースですと1・2弦の音が小さく感じる場合、PU高を上げると3弦の距離が先に近過ぎてしまい他の弦より音量が大きい・PUに近過ぎる音(3弦だけビビる様な音)になります。
ESP製のPUのポールピースの高さはとてもバランス感が良いですね。指板Rの考え方に合わせた位置設定や、6弦等の太い弦は音量が上がりブーミーになる傾向にあるので1弦の位置よりも6弦はやや下げている等、拘りを感じます。
理想的な位置を初期状態で整えられているPUかと思います。
写真の方は別のPUになるのですが、表は高さがバラバラでも裏面は一定の高さになっております。
高さは自分が設定した好みの弦高・弾いてみて音量の感じ方等によって設定するポールピースの高さはそれぞれ異なります。一度音を出してみて、気になる箇所を上げ下げしては音出し、と繰り返してベストなポジションを設定していきましょう。音が大きいと感じる弦は下げ、音が小さいと感じる弦は上げる事になります。
最初の基準としては先程のESP製PUを参考に合わせてみる方が分かり易いかもしれません。指板Rに合わせた位置設定を基本に音量が大きい・小さいを各弦の音を確かめながら調整していきます。
作業として音を出しては外して高さの調整等、手間の掛かる内容になりますがシングルPU等のポールピースの高さがドライバーで調整できないタイプのモデルはこうして頑張って調整するしか方法はありません。
特にベースは音量差が大きく出易い為、4弦だけ音が大きい等の状態になっている場合だとPUの4弦側のポールピースを下げたりすると良いでしょう。
こうした本体の改造はコイルが巻かれた部分を傷付けない様に作業しないとコイル断線等を起こしてしまいます。数万円のパーツが壊れて使えなくなってしまう場合がありますので調整の際は気を付けましょう。
パーツ本体に手を加える改造は保障が無くなりますがどうしても音量バランスが気になってどうしようもない方へおすすめの改造方です。
各弦調整
シングルコイルの高さ調整は何度も外して調整する大変な作業になりますが、効果としては大きい変化になりますので是非ともコダワリたい部分です。
以上の指板Rを基本に合わせてみて、次は弾いた上で各弦の音量合わせになります。
最初から各弦を合わせても良いですが、最初は指板Rから入った方が全体バランスが掴み易いと思います。
この辺りは根気の作業です。
YouTubeの説明でもありますが、何度も弾いては合ってない様なら外して調整し直しまた試すの繰り返しです。
完成してしまうと非常にバランスの良い音量になりますよ。お試し下さいませ。
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