- 出音・音作りのアンプは大丈夫ですか?
- 2017/10/23
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お客様からお悩みでも多いのが「音作りが上手くいかない。」と相談される事はとても多いです。いえ、悩むのが当たり前かもしれません。実は音作りはプロでも悩んでいる事です。会場により音質が毎回同じ様に出てくる事は殆どありません。その場の特性(この会場は○○の帯域が出易い等)を見極め、いつも出している音にEQ等で調整し音を作る必要が毎回必要になっていきます。
頑張るしかありません!という内容だとここで文章が終わってしまうので、ちょっとリペアマン的な目線と言うかちょっとマニアックな視点で今回は自分の音作りに役立てたらと思います。
1.音の基準はどのアンプになっているか?
ご存知の様にアンプは沢山の種類があります。ギターですとジャズコーラスかマーシャルがスタジオやライヴハウスに置いてある事が多いですね。同じEQフラット・クリーンでも音が違うのは聴いて分かると思います。大まかにアンプが違うと音が変わるので「自分はどのアンプを使って音を出したいか?」はまず最初の入り口です。
アンプが決まり、音作りのセッティング。そしてバンドで音出し。これでOK!と出したい音が決まり誰しもが経験する事ですが別のスタジオで同じセッティングを再現して音を出してみると「あれれ・・・。以前の音と全然違うぞ・・・。」と経験した人はとても多いと思います。これらは単純に部屋の防音加減や広さ等により聴こえ方も変わるのですが機材に問題がある理由も考えられます。
2.本当にこのアンプは信用して大丈夫?
見出しタイトルの通りなのですが、今音を出しているアンプを信じられますか?と言う話です。同じアンプでも使用頻度により状態がそれぞれ違うからです。例えば24時間営業のスタジオ・ライヴハウス等で整備の頻度が少ない場合、殆ど1日中鳴らしっぱなしな状況が多いので多くの原因としてスピーカーが消耗している例が多いです。音が出てくる一番重要な部分ですのでこれらが消耗すると作った音も正しく出てきません。高域が出なくてこもった音になったり音圧が弱くなったりと良い事はありません。使用頻度が高い程、交換する事も多くなってくるパーツになります。真空管アンプですと中の真空管も消耗品ですので、定期的に真空管を交換し調整し直す必要が出てきます。
アンプのヘッドを持ち込んで音を出す方も多いと思いますが、以上の理由から常時置いてあるスピーカーの消耗が大きいとせっかく作った音が再現されず無駄な労力になる事もあります。難しい話ですがヘッドを持ち込むよりスピーカー部分のキャビネットを持ち込んだ方が音質向上の効果が高い場合もあります。音が出る大元になるのがアンプですから、アンプのコンディションにより音作りした事が無駄になる事も少なくありません。逆の例では消耗してるアンプで音作りをしている場合だと状態が良いアンプを使った時にかなり大きなギャップが起きます。
もはや定番となってきているケンパーやフラクタルもこれら会場側のアンプ状態をスルーする意味でもかなり役立ちます。わざわざ消耗しているアンプを使って中音を出すよりはラインで出して返してもらう方が本来の音質が素直に出易い状況になるのでアンプで音が変わるギャップに悩まされる事も軽減されます。
3.アイテムを使ってみる。
ベースに多いと思いますが、会場によって低音が回り易い場合があります。その理由で低域をカットしてしまうと音がスカスカに聴こえるが、必要な低音だけを出してるつもりがかなりボーボーうるさく鳴って上手く音が作れないのはかなり手を焼きますね。自分のオススメアイテムはドラム等で使われるレゾリングです。アンプの振動等が会場と共振してやたら低音がうるさく鳴って音にも悪影響が出てると感じる場合に試して頂きたいアイテムです。余計な共振を押さえタイトな出音になりますので、たった数百円×4で大きな効果を産む場合もあります。まずは使ってお試し下さいませ。
4.持ち込みアンプ
最終手段は持ち込みアンプです。必ず会場のアンプを使わないといけない決まりはありません。アンプ状態がはっきりとしない為、毎回音が変わって音作りの修正でリハーサル時間もまともにできない状況に陥る位なら自分のアンプを上下セットで持ち込むのも手です。しかしイベントにより出演バンドが多いと「機材は最小限で。」と条件が付く場合もあり持ち込みは確認する必要もあります。真空管のコンボアンプでもトランジスタより音量は大きいので40~60Wでも十分な音量が出せたりします。自分の機材を持ち込めば影響が出てくるのは会場の影響位になり、その場で遭遇する音質トラブルの原因を減らせられます。
まとめ
いかがでしたでしょうか?音作りの悩み相談は本音を言うと「自分の責任に思わない方が良い。」と言える状況も多くあります。消耗が大きいアンプを使って良い音を出せ!なんて無理がある話です。もちろんそれらの条件も含めて良いサウンドをプロの方達は同じ条件で作っている訳なので、それらを自分でコントロールできる事が本当のプロかもしれません。1つ言える事としてはギター本体・エフェクターの組み合わせに非常に拘りがある方は多いと思いますが自分のアンプは持っていない方が多い様に思います。もちろん住宅の事情で鳴らせられないから自分のアンプは持つ必要がないと思いますが、音作りはギター本体・エフェクター・アンプの3点セットと考えていて今回の記事でもありますが音が出てくる大元ですのでかなり重要視した方が良い部分です。特に東京等の大都市は騒音問題が大変なので環境によりこの状況になっているのかもしれませんが自分のアンプを持てて会場に持ち込める環境が確保できている状態でしたら相当音作りの悩みを和らぐ事と思います。
長々と読んで頂きありがとうございました♪
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