- 私が楽器屋ならこうやって売る方式
- 2024/01/13
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Youtubeでも日々発信しておりますが「楽器屋で購入すれば安心」という事も崩壊しております。
理由はリスナーなら分かっていると思いますが、新品状態でもトラスロッドに余裕が少ない・既に限界で販売されている事が多くなってきたからです。
知らない人からしたら信られない話に思うかもしれませんが、これが現実なので受け止めて下さい。
そして知識をアップデートして下さい。もはや「自衛」しかありません。無知な人は被害を受ける事でしょうけど、それは自分の責任です。
何故なら私の様な専門家が昔から発信しているから、楽器をやっていて自分の存在を知らない・ブログやYoutubeを見ていない時点で勉強していない事が分かるからです。厳しい言い方かもしれませんが全て自己責任、対策していれば避けれた話になります。
自分が被害に合わない様に知識を付けましょう。~私が楽器屋をやるなら~
私の夢として将来は今のリペアショップにプラスして楽器屋を経営したいです。
しかし申し訳無い言い方になりますが無知な人に売るという事は非常にリスクがある商売です。
単純な理由です。今の世間の状態だと無理だと思っています。理由は楽器は木材で作られており「変形する商品」である事と、使い方や保管方法を間違えて使い続けるとダメになる(ここが多くの人達)からで、知識がある人に買ってもらわないと自分に知識が無くおかしい事をしているのにアホみたいなクレームを受ける事になってしまうからです。
楽器は物ではなく犬や猫等のペットの様な物、餌をあげなかったら死んだぞ!みたいなアホクレームが来る結果になるのが見えているからです。未だに「弦は緩めるか?緩めないか?」で論争が起こる位に知識レベルが低い事も問題で、良い楽器屋を作る際にも私にとっては世間の知識レベルの低さが非常に壁になっています。
知識レベルの底上げの為に、日々こうした勉強動画をYoutubeにアップしていますが中々難しいのが現状です。
だから騙される、ナメられているんだけどなぁ…。勉強して気が付いて下さい。という感じで私が本当に良い楽器屋を運営できるのはまだまだ先の話になりそうです。
以下はもし私が楽器屋ならこうした事を表記して販売するよって方法を紹介します。
全ての楽器屋はこれを見て真似してほしいです。これが確認できないなら私なら楽器屋で楽器は買わないです。~まずはニュートラル状態の確認~
まずは弦を張っていない状態、トラスロッドを効かないユルユルな状態にしてネックの反り具合の確認です。
これを力がどこにも発生していない「ニュートラル状態」と名付けました。
この際にネックの反りは狂いの無いストレート状態が理想ですが、年月が経った物は基本的に順反りしています。
理由は簡単で弦の張力は強いから、基本的にネックは負けて順反りするからです。当たり前の話です。ですので中古や売れ残った新品等でもこのニュートラル状態で順反りしていても正直おかしくは無いと思います。
木材の狂いが出てくる際も基本的に順反りするので、弦を緩めてても木材の変形で大体は順反りするのが普通です。
意図して加湿器等で部屋の湿度を高めて保管を続けないと逆反りさせる事は基本的に難しいと思ってて下さい。
この辺りの詳しい話は過去の記事やYoutubeで勉強して下さい。例えば中古品でも新品でもこのニュートラル状態で大きく順反りしている個体の場合はこの後で弦を張って順反り+元の順反りを直す為に調整でトラスロッドを多く回す必要=トラスロッドに余裕が少なくなるという事です。
この最初の状態というのがまた大事になってきます。
このネックは反っているのか?反ってないのか?
その具合はどんな感じ?をここで確認でき、大きく順反りしている物は基本的に避けた方が良いでしょう。~トラスロッドの効き具合の確認~
更に大事な事は「トラスロッドの効き具合」です。
いくらトラスロッドの余り量が多いと言っても効きが悪いなら意味はありません。
例えばトラスロッドの余り8割だとしても効きが悪く殆ど順反りを直せないなら実質トラスロッドに余裕が無い・限界と同じ扱いの様な物です。これを確認する事が非常に大事で、皆様が知っている様な有名なブランド・高額な物でもトラスロッドの効きが悪く順反りを直すだけでトラスロッドに余裕が無くなる事も多いので重要な要素です。このメーカー達も過去のブログ記事を読む事やYoutubeで勉強して下さい。
ニュートラル状態からトラスロッドを限界まで回し、どれだけ逆反りするか確認して下さい。
この辺りは過去にも私の7弦ギターでYoutubeでやってますね。大きく逆反りするなら「トラスロッドが良く効く状態」と判断できます。
これを確認してないと先程の様にトラスロッドが余ってても効きが悪いなら実質余裕が無いという事になります。
かなり大事なポイントになるので、これを知らないで買うのは危険です。
これを見て分かると思いますが「トラスロッドが効く事でネック反りのバランスが取れる」という昔からあるデマを信じる事を辞めて下さい。
トラスロッドはネックの反りを直すだけの機能であり弦張力とバランスさせる目的の物ではありません。
大事な事はネック強度であり、ネックに剛性があって反りが大きく変わらなければ基本的に一生使い続けられます。
勿論ナットやフレット等の消耗品は弾いてて減るので交換し続ける事になりますがネックの反り状態が悪くならなければ楽器として使い続けられます。この動画の7弦ギターの様に補強材が入っていないが7弦全てレギュラーチューニングしてもトラスロッドがユルユルでも殆ど反らない剛性があったとしても、過去に話した事がありますが乾燥でフレットが飛び出る様な指板が乾燥で収縮した際にトラスロッドが限界になる位まで順反りした事を話しています。
この状態でも諦めず、指板にはオイルをビタビタに塗っておき弦はダルダルに緩め、湿度を意識的に高くして放置していたら数年後見たら元の状態に戻っていた話をしています。この辺りを詳しく知りたい際は過去の記事やYoutubeで勉強して下さい。大きな順反り・トラスロッドが限界でも直せる可能性がある事、こうした強度が高く全然弦張力で反らないギターがトラスロッドが限界になる位まで順反りする事もある事を覚えてて下さい。
これらがしっかりと管理しないと安心して使い続けられない事と反りが変形する要素があるという事です。だから弦を緩めて保管する・しっかりと湿度を取って保管する事を昔から発信しています。
これは「一生または長く使い続ける方法」だからです。
頭が悪い人は例えば「俺はこれを食べてるけど病気にならないぞ!ウソを言うな!」とか言う訳で、病気になるのは身体に悪い成分が蓄積されて歳を取って代謝が落ちたタイミングで一気にガタが出るんだよって話です。長い目を見れない・目の前にある事だけしか考えられない人は批判するでしょうけど、沢山のギターベースを触ってれば理解できる簡単な話です。こうした何も勉強してないのに文句は言う人にはハッキリと「バカ」と言いたいと思います。勉強してれば絶対に言えない事ですから。
まずおかしい・疑問に思ったのなら勉強して本当に間違っているのか自分で探し出しなさい。
こうした記事も同様です。自分で考えて行動しなさい。~実際に弦を張って状態確認~
ニュートラル状態とトラスロッドが良く効く事が分かればまず安心要素です。
ここからがまた重要な要素です。「弦を張ってどれだけネックが順反りするのか?」を確認しましょう。
例えばこれもよくある話で「ネックが柔らかいので弦を張るとかなり大きく順反りする→調整だけでトラスロッドを多く使うので新品でもトラスロッドに余裕が少なくなる」事が意外と最近の楽器に多く見られる様になりました。
つまり今まで私が発信している事で納得できる要素と思いますが、割と10年位前からこうしたネック材が柔らかい個体は普通にあったので早い段階から「弦は緩めて保管してた方が良い」と発信してました。
昔の材と今の材は別物です。
恐らく割と古い年代の物を所持している人が「緩めないで良い」と発信しているのでしょうけど申し訳ありませんが老害です。
もう一度言いますが今と昔の材強度の条件は全然違います。材が柔らかい事から最初のスタート地点から既に調整だけでトラスロッドが回されている状態なので、そこから大体は使ってて順反りするのでその際に直しただけでトラスロッド限界・余裕が無い状態になるとすれば今までの話が理解できるでしょう。
昔から発信しているので今更新しい話でも無いですが。ニュートラル状態(初期の反り状態)+ 弦を張った際に発生する順反り – トラスロッドで逆反りさせる(回した分)= 現在のトラスロッドの使用量と余り量が分かる
という計算式が出せる事になり、これらの確認要素の意味が知れたと思います。
例えばニュートラル状態からトラスロッドを限界まで回せるのが2周だとして、弦を張って調整する際に半周回したとしたら余り量は1.5周と出せる事になります。
そしてこうした個体は剛性もあって状態が良いと判断ができます。
逆に悪い場合だと、ネックが柔らかく「ニュートラル状態は良いんだけど弦を張ったら大きく順反りし調整で約1.5周回して調整した」となれば余り量は残り半周しかない・弦を張るだけでここまで順反りする位にネックが柔らかい状態と具体的に表す事ができます。
トラスロッドの効きが悪い個体も同様に「ニュートラル状態は良いんだけど、弦を張ってそこまで順反りはしないんだけど全然ロッドが効かないから1週回して調整した」となれば残り1周余りで余裕がある様に見えますが実際は効きが悪いので、具体的なこの場合だと弦を張った程度の少しの順反りが新たに発生したら残り1周が簡単に全て使われるかも?と考え実質余裕が無い状態だと判断できます。多くの楽器屋が、恐らくどこもここまで詳しく表記してる処は存在しないでしょう。
何故ここまで詳しく表記しないのか?簡単な話です。
私が昔から言っている様に新品でもこうした剛性が無く、長く使用できる条件として状態が良くない物が多いからです。
これらの発信が商売の邪魔?そんな訳あるはずがありません。
買う側からしたら関係無い話ですし状態が悪いならメーカーに返品して状態が良い物だけを客に売る様にしていないと結果的に客側が損します。
誰かが泣きを見る商売、誰かが不幸になる様な商売をするんじゃねぇって昔から言ってる訳です。
楽器の事が好きでこの商売をやっているんだろう?何故に仲間達に不幸が起こる様な商売をするんだ?~私の楽器屋は可能なのか?~
ここで問題です。こうした販売方法をするとして、状態をしっかりと確認し長く使える状態が良い物しか置かない楽器屋を私が作りたいと思います。
つまり状態が悪いと判断した物は全てメーカーに返品します。
状態が良い物、長く使用できる見込みがある物しか店内では扱いません。
これら確認事項も動画にして1本1本用意し、Youtubeで誰でも見れる形で表記します。
買う人は動画を見た上で購入する形にします。この様な楽器屋にメーカーは取引してもらえるでしょうか?恐らくしてくれないと思います。
この辺りが非常に難しいので、やれたとしても中古楽器屋か私と同じく志が高いまともな考えを持った楽器メーカーだけでしょう。そしてここまで私がやる訳ですから、楽器に知識がありこうした事を理解がある人にしか売る事ができません。
ハッキリ言うなら道具というより「生き物」として扱い管理できる人でないと無理だと思っています。
海外ではペットを飼う際にも審査が厳しい国があるので簡単に自分の都合で飼えない国がある様に、これと同じ様に楽器を売っても何も問題無いでしょう。木材である以上、変形する素材で作られている以上は無知識で扱ってはダメな商品です。
そんな人には売れません。保証なんてできません。
こうして誰が見ても状態が良い物として売ってる訳ですから、確かに将来どうなるか?なんて未来の事は分かりませんけど基本的に私が昔から発信しているまともな管理方法をしている上で使用していれば状態が良い所からトラスロッドが限界状態等になる様な状況まで状態を悪くする事は考えられません。楽器屋にもこうした検品動画を出すメリットとしてこちら側の自衛にもなります。真似して下さい。
何故なら「どうしてこんな状態が良かったのに、あなたに買われた後からこんな悪い状態になったの?」と確認できる要素にもなるからです。
状態が良かった証拠は最初から出している訳で、状態を悪くした理由が買い手側にあるのでは?という要素になるからです。まともな人達が増える様に、こうして皆の知識が高まる情報をブログやYoutubeで発信しています。
もし皆が望むなら、私の発信を拡散して伸ばす努力をお願いします。
その労力を行ったメリットはこうした楽器屋を将来運営できる結果となりますので、その際に皆様に本当に良い楽器を販売できる事として大きく還元する事となるでしょう。
本当に良い物・状態が良い物が買える楽器屋を作りたい。ただそれだけです。でもそこには皆の知識レベルがある事・世間がこうした売り方を当たり前に行い表記する等して今と違う常識に作り変えるという大きな壁が存在します。
皆様も協力して下さい。まともな考えを持っているのなら。多くの人がまともでない状況だとこうした商売を続けるのは困難です。
音楽関係は儲かりません。
だからこそこうした酷い売り方をする環境になるのも理解はできますが、それにおかしいと声を上げる・それと真逆なこうした売り方があっても良いじゃないですか?読んで頂きありがとうございました♪
〒114-0014 東京都北区田端1-21-3 エーデルワイス101
ギターリペア工房 Draw a New Sound
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