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  • Greco EGF850 フレット交換
  • 2023/08/08
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  • グレコ製のジャパンヴィンテージ、EGF850のフレット交換です。

    当時の国産は非常に良く、10万円近いモデルは上位機種で今で言う20~30万円クラスと思えば良いと思います。
    現代から見て価格は安くても品質は高いです。

    指板状態が非常に悪く、古い年代製はしょうがないですがウネリ等も起き修正作業が大変な状態になっている事も多いです。
    また機械よりも人の手で行われる作業で製作する人により品質がバラつくので、変に指板が変形していたりする所もあります。

    今回はジェスカージャンボフレットに交換です。レスポールでジャンボフレット仕様は珍しい仕様と思います。
    当然ながらジャンボフレットにするメリットは「寿命」です。
    フレットが大きければ将来消耗してすり合わせを行う事が小さいフレットに比べて余力が多いので、そこに大きなメリットがあります。
    弾き易さ等は正直好みの問題なので、そうした好みが無いのならジャンボフレットはお勧めできますが指板サイドの角度をどうするのか?等の問題があるのでメリットばかりでもありません。

    指板サイドの問題とは、大きいフレットは指板サイドの削り角度をある程度大きくしないと弾いてて手にフレットが当たる割合が多くなります。しかし大きく角度を取って削ると弦が乗るスペースが減るので、1弦等を押さえたら弦が指板サイドの削り角度に近く落ち易いトラブルも出てくるので指板幅が広いギターでないと角度を多く取るのは難しい仕様になります。
    フェンダー系等の指板幅は狭い為、ジャンボフレットを使用する際はこの辺りの知識も知っておかないと人によっては交換後に1弦サイド落ちに悩む事になります。
    レスポール系はモデルやメーカーによりますがセルが巻いていたりブリッジがギブソンピッチ(ブリッジ1~6弦間の弦ピッチが狭い)という事もあり1弦から指板サイドまでの距離が長い事が多いです。

    音がギラギラせず音程感も良く弾き易いギターに仕上がりました。
    ジャンボフレットは金属質量も多くなる事から高域に寄りがちですが、元のギターの音色バランスとして低音が太いギターは程好く高域に寄る事で音色バランスも良くなるのであくまでギターによります。フレット交換は音色にも関係するので選ぶフレットの材質や大きさはシビアですが、結果として付けてみないと分からないのでここを狙ってやるには様々なギターを弾いてデータを集める必要があります。
    試奏の際にどんなフレットが付いてるのか?ニッケルなのか?フレットの大きさは?と意識して弾いて、自分のデータを集めておくと自分のギターのフレット交換時に役立ちます。

    他にサドルが錆で固着しており、かなり硬いが浸透潤滑剤で回る様になったがそれでも硬い状態です。オクターブ調整は行えたので良かったです。

    ありがとうございました♪


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