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  • 電源部ノイズ対策 その2
  • 2017/09/22
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  • お世話になっておりますプロミュージシャン・スタジオミュージシャンと関わる事も多くなり「電源部ノイズ対策 その1」からの続きです。

    電源ケーブル等を交換する所まで来た人はかなり音に拘りを持っている事と思いますが、体感した人はその変化の大きさに気が付いた事と思いますが日本の電気事情ではパーツの性能を活かしきれない事が分かり対策が必要となっています。更なる拘りとしてSN比の向上・ノイズ対策として電源部の改造が効果が大きく良い方向に向かうと前回の実験で発見した為、今回はその発展系を実験していく事にしました。実際にその1で行った改造をプロの方の機材にも行って頂きましたが好評な様で良かったです。

    電源系の改造は電気で動く部品なので、その電気自体が駄目な状態ではどうしようもない、電気が良ければ動作も良好になり結果として良い音になるという考えに基づく改造思想です。電源本体部・建物等の大掛かりになる部分の所を改良する事が高い効果が発揮できる様です。

    DSC_4820 電源部の改造はパーツの耐圧等に余裕を持たせるとパーツ自体も大きくなるのでエフェクターとして製作する考えでは小型化が難しそうですね。耐圧を落とせばパーツが小さくなるので昇圧的な事をせず9Vのみで使う様でしたらもっと基盤を小さくできます。特にエフェクターボードを組み込む人には問題無い大きさにはできる事でしょうが数台しか使わない人にとっては電源だけでかなり大きい固体だと使っててどうなんだろう?と最初に悩みました。実用性等は次回考える事にしてまずは作ってみてどんな物ができるのか?そこから小型化はできるのか?と進めていこうと思います。

    安定化電源等、その1で紹介した内容から調べた基盤を参考に数パターンを作っては音の変化を試したり、またはこれらを連結してみたり。ブリッジダイオードからコンデンサ、レギュレータ、チョークコイル等、今回は大きさを気にせずできる事は何でも詰め込んでみたらどうなるのか?等、実験してみました。DSC_4821今回はアダプタから機材の間に挟むノイズフィルターの製作です。いざ回路を作ってみるとパーツが大きい事からかなり巨大な基盤になってしまいます。余裕を持ったケースを選んだつもりですがいろいろ繋げると隙間に余裕が無くなりました。もう少し余裕があればこの本体自体にパワーサプライの回路を組んで、ジャックを増設してパワーサプライとして使っても良いですね。

    エフェクターではなくコンセントからの電源フィルターで大掛かりな物はかなり巨大で重く、価格も数10万円に近い物も存在します。耐圧が高くなるとパーツの値段も高価になり、パーツ自体も耐圧が100V以上になってくるとかなり巨大になってきますので作ってて理解しました。

    今回は1要所ずつ繋げては音を聴いてみると改良していく程にSN比の向上と言うのか音質がハッキリしてくる傾向にある様ですね。雑身が無くなって実音がハッキリとしてきます。エフェクター程度だどかなり大きい変化とまでは言いきれませんが良い方向に変わっているのは確かですね。前回でやれなかったブリッジダイオードもあるのと無いのでは結構変わる事に気が付きました。そして前回同様チョークコイルが大きな変化を与える様に感じます。コンデンサを配線するだけでも箇所によっては音質が変わるのも驚きの効果です。結果的には作った回路を全て連結してみた音が良くて、改良できる要素は全部仕込んだ方が音が良いと判断しました。新たにファインメットビーズという、その1のフェライトコアの小型版の様なパーツを内部の配線に取り付けてみたのですが地味に効果がある様に感じました。恐らく回路内のパーツで発生するノイズを抑えてくれるのでしょうか、あるのと無いのでは取り付けた際にほんの少し音像がくっきりする様に感じます。

    その後は中のレギュレーターを交換しオーディオプリアンプの電源用に作り変えてみてのチェック。アダプタのみとこちらのフィルターを中継するのとでは全然音質が違いますね。オーディオで使った際は「音が綺麗になった。曇りが晴れに変わった。」と表現したら良いでしょうか、楽器の分離がとても良く乾いて聴こえますね。前回の実験でもそうですがギター等の楽器類よりはオーディオでの変化がかなり大きく感じます。楽器の音が見えやすくなって今まで聴いてた曲も細かな部分が聴こえてきて楽しいです。高域が出たとか低域が出た等の変化ではなく、音質その物がタイトに分離する様になったのでこれは製作してかなり良かったと思う結果で嬉しいですね。こうした電源部の対策はオーディオ関連で高い効果が発揮できそうです。

    関わりのあるアーティスト様に使ってもらえる様な機材作りが結果としていろんな要素を発見できたりしますので、悩みや要望を言ってもらえたら今後の開発にかなり貢献できますので、これから提供する機材達も使った意見を遠慮なくお聞かせ下さい。

    読んで頂きありがとうございました♪


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