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  • 【楽器のSOSサイン】「あれ、調子が悪い?」と感じた時の原因と対処法完全ガイド
  • 2025/08/28
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  • 愛用の楽器を弾いているとき、「なんだかいつもと音が違う…」「前より弾きにくくなったかも?」と感じたことはありませんか?その小さな違和感は、あなたの楽器が発しているSOSサインかもしれません。

    人間の体と同じで、楽器も日々の環境や使い方によってコンディションが変化します。
    不調を放置してしまうと、症状が悪化して修理費用が高くついたり、最悪の場合、取り返しのつかないダメージにつながることも。

    この記事では、多くのプレイヤーが遭遇する「楽器の不調」の代表的な症状から、自分でできるセルフチェックと応急処置、そしてプロに相談すべきケースの見極め方までを、分かりやすく徹底解説します。
    大切な相棒と長く付き合っていくための「楽器のお医者さん」になったつもりで、一緒にコンディションをチェックしていきましょう!

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    ステップ1:よくある「不調のサイン」を知ろう

    まずは、具体的にどのような症状が「不調のサイン」なのかを把握することが大切です。以下のような症状に心当たりはありませんか?

    ■音に関する問題■

    ・音がビビる・バズる: 弦を弾いたときに「ジジッ」「ビリビリ」という雑音が混じる。

    ・チューニングがすぐに狂う: チューニングを合わせても、数曲弾くだけですぐに音がズレてしまう。

    ・サステイン(音の伸び)がない: 音がすぐに消えてしまい、響きが悪い。

    ・特定のフレットで音が詰まる: ある場所を押さえて弾くと、音が伸びずに詰まったような音になる。

    ・全体的に音がこもる: 以前のようなクリアさや煌びやかさがなく、鳴りが悪く感じる。

    ■見た目・弾き心地に関する問題■

    ・弦高が高くなった: 弦と指板(フレット)の隙間が広がり、弦を押さえるのに余計な力が必要で弾きにくい。

    ・ネックが反っている: ギターを横から見たときに、ネックが弓なりに曲がっている(順反り)、または逆方向に反っている(逆反り)。

    ・ボディが膨らんでいる/トップ落ち: (アコースティックギターで)サウンドホールの周りやブリッジの後方が不自然に膨らんだり、逆に凹んだりしている。

    ・パーツのサビや緩み: ペグ(糸巻き)やブリッジなどの金属パーツが錆びていたり、ストラップピンがグラグラしたりする。

    ■エレキ楽器特有の問題■

    ・音が出ない・途切れる: アンプに繋いでも音が出なかったり、ブツブツと途切れたりする。

    ・ひどいノイズ(ガリ)が出る: ボリュームやトーンのノブを回したり、シールドのプラグを触ったりすると「ガリガリッ!」という大きな雑音が入る。

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    ステップ2:原因を探る!セルフチェックの方法

    症状が分かったら、次はその原因を探っていきましょう。多くの不調は、以下のいずれかが原因であることがほとんどです。

    ・チェックポイント1:弦は劣化していないか?

    最もよくある原因が「弦の劣化」です。古い弦はチューニングが不安定になり、サビや汚れで音がこもったり、ビビりの原因になったりします。

    セルフチェック: 弦が変色したり錆びたりしていませんか?最後に弦を交換したのはいつですか?(1〜3ヶ月以上交換していない場合は、まず弦交換を試しましょう)

    ・チェックポイント2:ネックの状態は正常か?

    木でできているネックは、湿度や温度の変化で反ってしまうことがあります。これが弦高の変化や音のビビり、音詰まりの主な原因です。

    セルフチェック:ギターを構え、1フレットと最終フレットを押さえて真ん中辺り(9~12フレット)を叩いた音を聞いてみる。

    ☆反り確認のポイント1☆
    正確には最終フレットではなくジョイントフレット(グリップ側のヒールが始まる箇所)でのチェックも行おう。
    ジョイントフレットはギターの仕様にもよるが大体15フレット辺りの事が多い。

    最終フレットとジョイントフレットで押さえた時のカチカチ音の落差が大きい場合はハイ起き(ヒール部分から順反りするような折れ曲がり状態)が発生している。
    ココもポイントとして「何故ジョイントフレットで反りを測るのか?」は、当たり前だがネックの殆どが弦を張って高負荷な状態で使用しているので状態が良い事が少なく「ハイ起きしてる事が多いから」である。

    ☆反り確認のポイント2☆
    カチカチ音のチェックもフレット状態が悪いと正確ではない。
    そんな楽器はカチカチの判断はあくまで参考にして、最終的には実際に調整してみてどこまで追い込めるか?やってみての判断となる。

    ただ「目視で反りを確認する」よりは良い。
    目で見るよりも真っすぐな物を押し付ける(分かり易いのが弦)方がまだ正確。なのでカチカチの判断をお勧めする。
    目で確認するなら指板サイドのラインではなくフレット上面のラインを点で結んだラインを見る事となるので素人には難しい(超重要)。

    目視で確認するという事はフレットの僅かな凹凸(0.1mm単位の凹凸)をネックの反り状態も含め目の情報だけで確認しないといけなくなる。
    かなり難しいので、だったら最初からカチカチの判断が早く正確である。
    目視で行っているのはパフォーマンス、実際に目視でやってるリペアマンに「どこ見て判断してますか?」聞いてみると良い。「フレットのライン」と答えられるならまが良いがそこに「目視だけでフレットの凹凸を見て判断できますか?」と聞いてみて下さい。

    ■適正: 叩いた音「カチカチ」の音が少ない程に真っ直ぐに近い。
    この辺りは音が鳴る範囲で自分好みの弦高を探して下さい。
    ネック反りに正解はありません。正解があるとしたら個人の好みです。
    いろんな反りを試して自分が好むネック反りを見つけて下さい。

    ●順反り: 叩いた時の音が大きい。弦高が高く弾き難い。

    ●逆反り: 叩いた時の音が鳴らない。弦高が低くなり1・2フレットで音詰まりが起きている。

    ☆ポイント☆
    1~2フレットに音詰まりが無く僅かにカチカチ鳴るド真っすぐ状態が一番弾き易いが、フレット状態が良くないと音詰まりし易いのでハイエンドギターでないと難しい(もしくはフレットすり合わせ等のリペアを行う)。

    ・チェックポイント3:保管環境は適切か?

    特にアコースティックギターやフルアコなどのボディが空洞の楽器は、湿度の影響を非常に受けやすいです。

    日本の理想的な湿度: 40%〜60%

    湿度が高すぎる(梅雨〜夏): 木材が湿気を吸って膨張し、ボディの膨らみやネックの順反りを引き起こす。

    湿度が低すぎる(冬): 木材が乾燥して収縮し、ボディのトップ落ちや木部の割れ、フレットのバリ(飛び出し)などを引き起こす。

    セルフチェック: 楽器をケースに入れず、部屋に立てかけっぱなしにしていませんか?湿度計で部屋の湿度をチェックしてみましょう。

    チェックポイント4:パーツの緩みや消耗はないか?

    ・ナット・サドル: 弦が乗っている溝が、長年の使用で削れていませんか?これがビビりの原因になることがあります。

    ・ペグ・ブリッジ: ネジが緩んでいませんか?手で軽く動かしてみて、ガタつきがないか確認しましょう。

    ・ジャック(エレキ楽器): シールドを挿す部分のナットが緩んでいませんか?ここが緩むと内部で配線がねじれて断線することがあります。

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    ステップ3:自分でできる対処法とプロに任せるべき修理

    原因の見当がついたら、いよいよ対処です。ただし、無理は禁物。自分でできることと、専門家であるリペアマンに任せるべきことの線引きをしっかり理解しておきましょう。

    🔰 初心者でも安全にできる対処法

    弦交換: 不調を感じたら、まず一番に試すべきメンテナンスです。これだけで劇的に改善することがよくあります。新しい弦に交換する際は、指板やボディを専用のクロスで綺麗に拭いてあげましょう。

    湿度管理: 楽器ケースの中に湿度調整剤を入れるのが最も手軽で効果的です。特に梅雨時期や乾燥する冬場は必須と考えましょう。

    簡単なクリーニングとネジの増し締め: 演奏後は必ずクロスで全体を拭き、ペグやストラップピンのネジが緩んでいないか定期的にチェックし、もし緩んでいればドライバーで軽く締め直します。(※締めすぎに注意!)

    接点復活剤(エレキ楽器): ノブやジャックの「ガリ」は、金属接点の汚れや酸化が原因のことが多いです。専用の接点復活剤を少量スプレーすることで改善する場合があります。(※かけすぎや、関係ない木部への付着には十分注意してください)
    これはあくまで一時的な対処ですので、基本ガリが出る状態になったらパーツ交換が基本です。

    🔧 プロ(リペアショップ)に相談すべきケース

    以下の症状や調整は、専門的な知識、工具、経験が必要です。見様見真似で手を出すと、楽器に深刻なダメージを与えてしまう可能性があります。迷わずプロに相談しましょう。

    ・ネックの反り調整(トラスロッド調整): ネック内部の金属の棒を回して反りを矯正する作業。調整に失敗したまま弾いてると正しい状態で弾く事ができず手に変な癖がつくリスクがあります。

    ・弦高調整・オクターブチューニング: ナットやサドルを削ったり、ブリッジを調整したりする精密な作業です。

    ・フレットのすり合わせ・交換: 摩耗したり浮いたりしたフレットを調整・交換する作業。

    ・ボディの割れ、ブリッジの剥がれ: 接着などの専門的な修理が必要です。

    ・電気系統の本格的な修理: 配線の断線、ポット(ノブの内部パーツ)やピックアップの交換など。

    ●楽器の主に大事になる部分は「ネック」です。ネック状態(主にナット・フレット)の作業はリペアショップにお願いするようにしましょう。●

    ・ナット(開放弦)のビビり・・・ナット交換が必要になります。主に4弦等の弦のギザギザが細かい弦は摩耗が早く、他の弦よりも音詰まりする事が早くなります。

    ・フレットのビビり・・・弾く事によりフレットは摩耗します。それにより高さに凹凸が出てしまいビビりや音詰まりの原因となります。
    他にもネックは歪みはほぼ必ずと言って良い程起こります。
    古いギターはネックの歪みによる音詰まりも起こりますので場合によってはすり合わせで対処する事が難しく、フレット交換で指板を削り修正が必要になってきます。

    ★どこに相談すればいい?

    まずは楽器を購入したお店またはリペアショップに相談するのが一番です。
    多くの楽器店にはリペア部門があったり、信頼できるリペア工房と提携していたりします。

    まとめ:不調は愛器との対話のチャンス

    楽器の不調は、一見するとネガティブな出来事かもしれません。しかしそれは、あなたの楽器が「もっと気にかけてほしい」「今の環境はちょっとつらいよ」と伝えてくれている大切なメッセージです。

    日頃から楽器をよく見て、触って、音を聴いてあげることで、こうした小さな変化に早く気づけるようになります。そして、適切に対処することで、楽器はさらにあなたの手になじみ、最高の音で応えてくれるはずです。

    今回のガイドを参考に、ぜひあなたの愛器のコンディションをチェックしてみてください。正しいメンテナンスで、素晴らしい音楽ライフを末永く楽しんでいきましょう!

    読んで頂きありがとうございました!


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