
- なぜプロは高いギターを使い続けるのか?プロがハイブランド品に拘る本当の理由
- 2025/09/26
- Category:
-
「いつかはあのブランドのギターが欲しい…」
ギタリストなら誰しも、Fender、Gibson、Paul Reed Smithといったハイブランドのギターに憧れを抱いたことがあるのではないでしょうか。しかし、その価格は決して安くなく、数十万円から時には百万円を超えるものも珍しくありません。
「高いギターは本当に音が良いの?」
「安いギターと何がそんなに違うの?」
「プロはなぜ、あれほどまでにブランド品に拘るのだろう?」そんな疑問を抱く方も多いでしょう。
結論から言えば、プロがブランド品のギターを選ぶのは、単なるステータスや見栄ではありません。
そこには、自らのパフォーマンスを120%引き出し、最高の音楽を届けるための極めて合理的でシビアな理由が存在するのです。この記事では、多くのプロギタリストがなぜ高価なブランド品のギターを信頼し、メイン機材として使い続けるのか、その具体的な理由を掘り下げていきます。
何故ブランド品ギターを使用するのか?
理由1:一音でオーディエンスを魅了する「サウンド」の絶対的なクオリティ
プロが楽器に求める最も重要な要素、それは言うまでもなく「サウンド」です。ブランド品のギターは、そのサウンドクオリティにおいて一切の妥協がありません。
●厳選された木材と高品位なパーツ
長年シーズニング(乾燥)された高品質な木材は、豊かな鳴りとサステイン(音の伸び)を生み出します。
ネックに使われるメイプルやマホガニー、指板のローズウッドやエボニー、ボディのアルダーやアッシュなど、それぞれの木材が持つ音響特性を最大限に引き出す組み合わせが、長年の研究と経験によって導き出されています。★ポイント★ただし近年は昔の木材と違い「強度」に大きな違いが出ています。「良い木材が無い」とは強度が弱く音も良くないという事で、近年は有名なブランド品でもそうした木材で製造せざるを得ない状況になっています。
また、ピックアップやペグ、ブリッジといったパーツ類も、サウンドを決定づける重要な要素です。
ブランド純正のパーツや、Seymour Duncan、Bare Knuckleといった一流メーカーのパーツが標準搭載されており、ノイズが少なく、ピッキングのニュアンスを余すことなく拾い上げてくれます。●レコーディングでもライブでも、常に安定した最高の音
プロの現場では、レコーディングスタジオの繊細な環境から、ツアー中の過酷な環境まで、あらゆるシチュエーションで安定したパフォーマンスが求められます。
ブランド品のギターは、作りが非常に堅牢で、環境の変化によるコンディションのブレが少ないのが特徴です。★ポイント★メーカーにより有名でも高額なモデルでも作りが酷い物が存在する為、全てが良い物とは思い込まず知識を持って購入前に検品させて状態が良い物を購入しましょう。
いつでも、どこでも、アンプに繋げば「あの音」が鳴る。この絶対的な信頼感が、プロが安心して音楽活動に集中するための基盤となるのです。
理由2:プレイヤーの表現を100%音にする「プレイアビリティ」の高さ
素晴らしいフレーズも、楽器がスムーズに演奏できなければ意味がありません。
プロは、自身の表現力を最大限に引き出してくれる「プレイアビリティ(演奏性)」を非常に重視します。●吸い付くようなネックグリップと完璧なフレット処理
ハイブランドのギターは、ネックシェイプや指板のラディアス(R)、フレットの処理といった細部に至るまで、膨大な数のプロミュージシャンからのフィードバックを元に設計されています。
握った瞬間に手に馴染むネック、スムーズなフィンガリングを約束する丁寧なフレット処理は、長時間の演奏でもストレスを感じさせません。●楽器との一体感を生む絶妙なボディバランス
立って演奏することが多いプロにとって、ギターの重量バランスは死活問題です。
ストラップをかけた時にヘッドが下がる「ヘッド落ち」がなく、体にフィットするコンター加工が施されているなど、プレイヤーが演奏に集中できる工夫が随所に凝らされています。この優れたプレイアビリティがあるからこそ、プロは機材のことを気にせず、純粋に音楽表現に没頭できるのです。
理由3:過酷なツアーにも耐えうる「信頼性」と「耐久性」
プロのギタリストにとって、ギターは音楽を生み出すための「道具」であり「仕事仲間」です。
年間100本以上のライブをこなすことも珍しくない彼らにとって、機材トラブルは絶対に避けたいもの。ブランド品のギターは、厳しい品質管理のもとで製造されており、そもそも故障が少ないのが大きな特徴です。
万が一トラブルが起きても、世界中にリペア体制が整っているため、迅速な対応が期待できます。頻繁な弦交換や過酷な移動にもびくともしない堅牢な作り。
この「何があっても大丈夫」という安心感が、プロにブランド品を選ばせる大きな理由の一つです。★ポイント★全ての楽器が丈夫とは限りません。状態をチェックし個体それぞれに合った保管方法を行わないと長持ちはしません。
理由4:新たな創造性を掻き立てる「インスピレーション」
論理的な理由だけでなく、感性的な側面もプロにとっては重要です。
●憧れのヒーローと同じ楽器を持つ高揚感
自分が尊敬するギタリストが使っているのと同じモデルを手にした時の高揚感は、何物にも代えがたいものです。その楽器を持つだけで、「もっと上手くなりたい」「良い音を出したい」というモチベーションが湧き上がってきます。
●楽器が持つ歴史とストーリー
FenderのStratocasterやTelecaster、GibsonのLes PaulやES-335といったモデルは、ロックの歴史そのものと言っても過言ではありません。数々の名盤で鳴り響いてきたそのサウンドを自分の手で奏でる時、楽器が持つ歴史やストーリーが新たなインスピレーションを与えてくれるのです。
まとめ:最高のパフォーマンスを追求するための「必然」の選択
プロがブランド品のギターを選ぶのは、決して見栄やステータスのためではありません。最高のサウンド、最高のプレイアビリティ、そして絶対的な信頼性を備えた楽器は、彼らが最高のパフォーマンスを発揮するために不可欠な「パートナー」なのです。
もちろん、高価なギターが必ずしも全ての人にとってベストな選択とは限りません。しかし、もしあなたが今よりもっと上のレベルを目指したい、自分の表現力を余すことなく音にしたいと願うなら、一度ハイブランドのギターを試してみてはいかがでしょうか。
楽器店で試奏させてもらうだけでも、その違いに驚くはずです。なぜプロがこれらの楽器を選び続けるのか、その理由がきっと体感できるでしょう。その一本が、あなたのギタリスト人生を変えるきっかけになるかもしれません。
〒114-0014 東京都北区田端1-21-3 エーデルワイス101
ギターリペア工房 Draw a New Sound
東京都 山手線 田端から徒歩2分 どこよりも早いリペア早期仕上げ対応可能のリーズナブル料金&丁寧な作業のギターリペアショップです♪
●ホームページ Draw a New Sound
●YouTubeではブログでは語られない裏話からギターの作り方まで掲載中!
マイチャンネル YouTubeチャンネル●ツイッター DNS_Guitar
BLOG CATEGORY
ARCHIVE
- 2025年12月
- 2025年11月
- 2025年10月
- 2025年9月
- 2025年8月
- 2025年7月
- 2025年6月
- 2025年5月
- 2025年4月
- 2025年3月
- 2025年2月
- 2025年1月
- 2024年12月
- 2024年11月
- 2024年10月
- 2024年9月
- 2024年8月
- 2024年7月
- 2024年6月
- 2024年5月
- 2024年4月
- 2024年3月
- 2024年2月
- 2024年1月
- 2023年12月
- 2023年11月
- 2023年10月
- 2023年9月
- 2023年8月
- 2023年7月
- 2023年6月
- 2023年5月
- 2023年4月
- 2023年3月
- 2023年2月
- 2023年1月
- 2022年12月
- 2022年11月
- 2022年10月
- 2022年9月
- 2022年8月
- 2022年7月
- 2022年6月
- 2022年5月
- 2022年4月
- 2022年3月
- 2022年2月
- 2022年1月
- 2021年12月
- 2021年11月
- 2021年10月
- 2021年9月
- 2021年8月
- 2021年7月
- 2021年6月
- 2021年5月
- 2021年4月
- 2021年3月
- 2021年2月
- 2021年1月
- 2020年12月
- 2020年11月
- 2020年10月
- 2020年9月
- 2020年8月
- 2020年7月
- 2020年6月
- 2020年5月
- 2020年4月
- 2020年3月
- 2020年2月
- 2020年1月
- 2019年12月
- 2019年11月
- 2019年10月
- 2019年9月
- 2019年8月
- 2019年7月
- 2019年6月
- 2019年5月
- 2019年4月
- 2019年3月
- 2019年2月
- 2019年1月
- 2018年12月
- 2018年11月
- 2018年10月
- 2018年9月
- 2018年8月
- 2018年7月
- 2018年6月
- 2018年5月
- 2018年4月
- 2018年3月
- 2018年2月
- 2018年1月
- 2017年12月
- 2017年11月
- 2017年10月
- 2017年9月
- 2017年8月
- 2017年7月
- 2017年6月
- 2017年5月
- 2017年4月
- 2017年3月
- 2017年2月
- 2017年1月
- 2016年12月
- 2016年11月
- 2016年10月
- 2016年9月
- 2016年8月
- 2016年7月
- 2016年6月
- 2016年5月
- 2016年4月
- 2016年3月
- 2016年2月
- 2016年1月
- 2015年12月
- 2015年11月
- 2015年10月
- 2015年9月
- 2015年8月
- 2015年7月
- 2015年6月
- 2015年5月





