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  • ベースの音が劇的に変わる!「シリーズ配線」と「パラレル配線」の違いを徹底解説
  • 2025/12/07
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  • ベーシストにとって、自分の楽器の音色をコントロールすることは永遠のテーマですよね。

    「もっと音が太くならないかな?」「スラップの時にもっとキレが欲しい」…

    そんな悩みを解決する鍵が、実はピックアップの配線にあるかもしれません。

    今回は、ベースの改造や音作りでよく耳にする「シリーズ配線(直列)」と「パラレル配線(並列)」の違いについて、初心者の方にも分かりやすく解説するブログ記事を作成しました。

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    【配線方法で音が変わる】

    普段ベースを弾いていて「同じピックアップなのに、なんであのベースとこのベースはこんなに音が違うんだろう?」と思ったことはありませんか?

    実は、ピックアップそのものの性能だけでなく、電気信号の通り道である「配線方法」が音色に大きな影響を与えているんです。

    今回は、ベースのサウンドメイクの肝となる「シリーズ(直列)配線」と「パラレル(並列)配線」の違いについて解説します。

    これを知れば、手持ちのベースのポテンシャルを120%引き出せるようになるかもしれません!

    1. そもそも「シリーズ」と「パラレル」って何?

    難しい電気の知識は必要ありません。小学校の理科で習った「乾電池のつなぎ方」を思い出してください。

    ●シリーズ(直列): 電池を縦に一列につなぐ。→ パワーが倍になる!

    ●パラレル(並列): 電池を横に並べてつなぐ。→ パワーはそのまま、長持ちする。

    ベースのピックアップもこれと同じです。2つのピックアップ(または1つのハムバッカー内の2つのコイル)をどう繋ぐかで、出力されるパワーや音のキャラクターがガラリと変わります。

    2. 太くてパワフル!「シリーズ配線(直列)」

    シリーズ配線は、2つのコイルを一筆書きのように繋ぐ方法です。信号が2つのコイルを順番に通るため、抵抗値が加算されます。

    ~サウンドの特徴~

    ・出力(パワー)が大きい: アンプのゲインを上げたような、力強い音になります。

    ・中低域(ミッドロー)が強調される: 音に「コシ」や「粘り」が出ます。

    ・高域は少し削れる: 角が取れた、太くて丸い音色になります。

    ~代表的なベース~

    ・プレシジョンベース(PB): あの独特の太いサウンドは、スプリットコイルが「シリーズ」で配線されているからこそ生まれます。

    ・ハムバッカー搭載のベース(一部): ロック向きの太い音を作る際によく使われます。

    こんな時におすすめ: ピック弾きでゴリゴリ攻めたい時や、バンドアンサンブルの中でベースの存在感を太く出したい時。

    3. 繊細でクリア!「パラレル配線(並列)」

    パラレル配線は、信号を2つのコイルに分岐させて同時に通し、また合流させる方法です。

    ~サウンドの特徴~

    ・出力は控えめ: シリーズに比べると音量は少し下がりますが、その分クリアです。

    ・ワイドレンジ: 低音から高音までバランスよく出力されます。

    ・高域(トレブル)が綺麗に出る: 「パキッ」としたキレの良い音になります。

    ・中域がすっきりする: いわゆる「ドンシャリ」気味のモダンなサウンドになりやすいです。

    ~代表的なベース~

    ・ジャズベース(JB): 2つのピックアップ(フロントとリア)をフルボリュームにした状態は、一般的に「パラレル」の関係になっています。

    ・スティングレイ(Music Man): 一般的なハムバッカーの配線はパラレルが基本で、あの独特のバキっとした高音を生み出しています。改造としてスティングレイも配線を変更しシリーズ配線にする事も可能です。

    こんな時におすすめ: スラップでパーカッシブな音を出したい時や、コード弾きで音を綺麗に響かせたい時。

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    4. 比較まとめ:どっちを選べばいいの?

    それぞれの特徴を表にまとめました。

    ■特徴・・・・・・・シリーズ配線(直列)・・・パラレル配線(並列)
    ■パワー(出力)・・・・大きい・・・・・・・・標準的(控えめ)
    ■音の傾向・・・・太い、中低域寄り、丸い・・・繊細、ワイドレンジ、鋭い
    ■得意なジャンル・・・ロック、メタル・・・・・ポップス、フュージョン、スラップ全般
    ■イメージ・・・・「ドスッ!」「ブリッ!」・・・「パキッ!」「ジャリッ!」

    5. 両方の音を使いたい!という方へ

    「どっちの音も捨てがたい…」 そう思ったあなた、正解です!実は、多くのベーシストがこの2つの音を使い分けています。

    ★改造の定番「ターボスイッチ」

    ジャズベースなどのシングルコイル2基のベースに、スイッチポット一つで2つのPUを使用し「シリーズ/パラレル」を切り替えられるようにする改造(通称:ターボスイッチ)が大人気です。
    近年のベース(トーンの位置)に採用されている事が多くなってきましたが、モモセのベース等に採用されています。

    ●通常時:ジャズベらしい繊細なパラレルサウンド。スイッチOFF時は普通のジャズベース。

    ●ソロやサビ: スイッチONでハムバッカーピックアップ(直列)のような太いシリーズサウンドに変身!音も大きくなり、音質も大きく変化します。

    このように、手元で疑似的にハムバッカーのようなパワー感を出せるようになるため、非常に実用的なカスタマイズです。

    ★ポイント★
    ミニスイッチかスイッチポットで4芯ハムバッカーピックアップを単体で「直列/並列」を切り替える配線にする事が可能です。または「直列/コイルタップ」も可能です。

    2つ並んだPUのどちらか片方の配線方法をスイッチで制御したり、両方の配線方法をスイッチで変える等して様々な音色に変える改造が可能です。

    ※ミニスイッチでシリーズ/パラレル配線はPU1つにつき6Pスイッチ1つが必要。コイルタップの場合は2個まとめてタップする事が可能です。
    また6ピンON-ON-ONスイッチを使用する事で「シリーズ/コイルタップ/パラレル」ができる様になります。

    ※特殊なミニスイッチで12ピン(6ピンが2個連結した物)を使用すればスイッチ1個で2つのPUをまとめてシリーズ/パラレル配線を切り替える事も可能ですがザグリスペースの確認が必要です。
    しかしこの場合はPU単体での制御は行えません。
    音色を自由に切り替えてコントロールしたい場合はPU2個分のON-ON-ONスイッチを増設する必要があります。

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    まとめ:配線を知れば、音作りはもっと楽しくなる。

    「シリーズはパワーと中域」「パラレルはクリアさと高域」。

    この基本を覚えておくだけで、エフェクターやアンプの設定も変わってくるはずです。

    もし今のベースの音に「あと少しパンチが欲しい」や「もっとスッキリさせたい」という悩みがあるなら、ピックアップを買い換える前に、配線の切り替え(改造)を検討してみるのも一つの手ですよ!

    自分だけの理想のトーンを探求して、ベースライフをもっと楽しみましょう!


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