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  • 伝説の音を宿す!ギター配線材に「ウエスタンエレクトリック」が選ばれる理由
  • 2025/12/14
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  • はじめに、なぜ配線材にこだわるのか?

    ギタリストやオーディオ愛好家にとって、「配線材」は信号の通り道であり、サウンドのキャラクターを決定づける重要な要素です。

    特にヴィンテージサウンドや最高の音質を求める際、特定のブランドや規格のケーブルが重宝されます。

    その中でも、ひときわ伝説的な地位を築いているのが「ウエスタンエレクトリック(Western Electric、WE)」の配線材です。

    なぜ、半世紀以上前に製造されたWE社のケーブルが、現代のギターやアンプの内部配線、そしてシールドケーブルとして選ばれ続けるのでしょうか?その理由を深く掘り下げていきましょう。

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    【ウエスタンエレクトリック配線材とは?】

    1. 唯一無二の「素材の質」:高純度な銅と絶縁体

    WEケーブルが持つ最大の魅力は、その素材の純度と構造にあります。

    ・高純度な銅導体: WE社が製造していた時代の銅は、現代のように大量生産される以前のものであり、不純物の混入が極めて少ない高純度な銅が使われていたとされています。
    この高い純度が、信号の伝達ロスを最小限に抑え、レスポンスの速さと豊かな倍音を生み出す要因とされています。

    ・絹巻き・綿巻きの絶縁体: WEケーブルの多くは、導体の周りを絹(シルク)や綿(コットン)で丁寧に巻いた絶縁体(チューブ)で覆っています。
    現代のケーブルで主流のPVC(塩化ビニル)やテフロンといった樹脂素材とは異なり、これら天然素材は誘電率(電気エネルギーを蓄えてしまう性質)が低く、信号への悪影響が少ないとされています。
    結果として、音の分離感が向上し、ギター本来の暖かみと立体感のあるサウンドが保たれます。

    2. 稀少性が生み出す「ヴィンテージ・マジック」
    WE社は元々、電話交換機や通信機器向けのケーブルを製造していました。
    現在ギター配線材として流通しているものは、製造が終了しているデッドストック品であり、その絶対数が限られています。

    ・製造年代の技術: WE社が全盛期であった1920年代から1950年代頃の製造技術や、使用されていたハンダの組成なども、現代では再現が難しい要素です。
    この「再現不可能な技術」と「稀少性」が、WEケーブルをただの配線材ではなく「ヴィンテージ・マジック」を持つ特別なパーツへと昇華させています。

    ・ブランドの信頼と歴史: WE社は音響機器の歴史において最も重要な企業のひとつです。その名前が示す「本物」の信頼性も、多くのギタリストが選ぶ大きな理由となっています。

    3. 🎶 サウンド・キャラクター:「太さ」「艶」「解像度」

    ギタリストがWEケーブルのサウンドに惹かれる具体的な特徴は、以下の3点に集約されます。

    ~特徴やサウンドへの効果~

    ●音の「太さ」・・・中域が豊かで、音像が前に出てくる。バンドアンサンブルの中で埋もれにくい。・・・ただし硬い音の傾向になる。
    ●倍音の「艶」・・・高域に自然で美しい「艶」があり、特にクリーン〜クランチトーンで表現力が向上する。・・・硬く冷ややかな音の傾向になる。
    ●高い「解像度」・・・一音一音の輪郭がはっきりとし、コードを弾いた際も音が混ざりすぎない「分離感」がある。・・・低音スッキリな音なので形は見え易い。

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    特にヴィンテージギターやブティックアンプの持つポテンシャルを最大限に引き出したい場合に、WEケーブルが持つこれらのキャラクターは理想的とされます。

    サウンド全体に奥行きと立体感を与え、ヴィンテージライクな「枯れた」サウンドから、現代的な「クリアでパワフル」なサウンドまで対応できる柔軟性も魅力です。

    まとめ:WEケーブルは「音」への投資

    ウエスタンエレクトリックの配線材は、その品質、稀少性、そしてサウンド・キャラクターのすべてにおいて、現代のケーブルとは一線を画します。

    決して安価なものではありませんが、「最高の機材の性能を100%引き出す」ための最後のピースとして、多くのプロフェッショナルやギター愛好家から熱烈に支持されているのです。もし、あなたのギターやアンプのサウンドにさらなる「何か」を求めるなら、伝説のWEケーブルを試してみる価値は十分にあります。

    ★ポイント★

    この様にウエスタンエレクトリックは楽器業界でもかなり良い物として扱われいますが、製造年代や製造の状態(ブラックエナメル有・無など)により音がバラバラです。

    付けるギターによっても音は当然ながら変わりますので、結果的にサウンドは配線材だけで決まる事ではありません。

    楽器業界はまず「商売」が先行し、その商売が成り立つ様な理論を組み立ててメディアが紹介するので誤解しない様に意識が必要です。

    実際に使ってみて判断するしかありません。

    大体は「音が硬く冷ややかなサウンド」になる事が多いと思います。

    低音はスッキリとして音自体の形は見え易いですが、楽器的には「良い音」と呼ぶには疑問はあります。

    この辺りも好みですので、実際に使って試してみましょう。

    私は何度か使ってみて、ウエスタンエレクトリック配線材は自分の楽器に使う事は今後無いと思います。


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