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  • 初心者向け練習法。ブラック練習法から抜け出す為に。
  • 2019/01/11
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    ギターを始めたばかりのお客様や、長年やっているお客様でも「どう練習すれば良いのか分からない。」という方から「このままで良いのか判断が分からない。」といったお客様まで様々です。

    今回は初心者向けにお奨めする練習方法です。最初で躓かない方法や効率的な練習のお話です。

    根性論の練習方法は×

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    確実に言える事として根性論の練習方法は×です。今風で言う所のブラック教室の練習ですね。「根性・気合で弾け!何時間でも弾け!」等、具体的な練習方法が無い様ではどうすれば良いのか分からない上に時間とお金の無駄、更に自己流の練習法だと変な癖が付いて上手くなりたい時に癖が邪魔して困るだけです。

    本気で上手くなりたい人は教室選びが重要ですが、今回は初心者用なので割愛しますが今はSNS等でスタジオミュージシャンやプロギタリストのマンツーマンでレッスン募集があったりしますのでこれらのサービスを受けるのがお勧めです。本気で上手くなる為にはプロからの指導が近道です。

    最初でよく「Fコードが押さえられない」等の躓きがあると思いますが、それを「力を込めて一気に弾くんだ!」みたいな根性弾きはプレイヤーの将来を潰すかもしれません。

    力任せの演奏は「腱鞘炎」に繋がり、最悪ギターが弾けなくなる所か日常生活に支障を起こす病気に発展します。腱鞘炎にならなくても下記で出てくる「シャープする左手」になります。

    機材面では「初心者に陥りやすいトラブル Fコード」を参考にて、演奏の面で最初の主な練習は指のトレーニングになります。



    自分の思い通りに動かせる様になる練習が近道

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    これはまさにタレントの武井壮さんの丸パクリな言葉でもあるのですが、この言葉はギターにも当てはまります。プロ野球選手のダルビッシュ有選手の言葉から「練習は嘘をつかないって言葉があるけど、頭を使って練習しないと普通に嘘つくよ。」も当てはまると思います。

    具体的に「自分の思い通りに身体が動く様に練習する。」という、彼の言葉そのままで、指が自分の思い通りに動かせられるならギターは確実に数ヶ月のレベルでまともに人前で演奏できる状態になれるはずです。練習した分が自分のプラスにできるにはこの下準備が必要です。下準備が無い状態での練習は効率が悪く時間を無駄に浪費し、遠回りになる可能性があります。

    日常生活を生きていて、ギターが自然に弾ける様になる行動はまず考えられません。つまり最初は指が思い通りに動かない事が当たり前なのです。リハビリと一緒で動かない所を動かせる様にする行為になります。その状態なのにいきなり「やってみましょ~!」の授業スタイルは非効率です。

    例えばギターを初めて触って数日というレベルでギター教室に通う等して「それではコードのCを押さえてみましょう~!」と先生にいきなり言われても指が自分の意思で動かせられませんからかなり難しいと思います。この為、自分の指を動かそうと手を力の制御に陥り易い事から腱鞘炎や変な癖が付く原因になり危険です。

    最初はテレビを見ながら1.2.3.4の運指練習で十分。

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    今の時代はテレビよりもYouTubeかもしれませんね。とにかく最初は指の神経を鍛えると言いますか、指の運指で十分です。最初のギターが弾ける様になる練習には多くの練習時間を割く必要はありません。

    検索して出てくる運指フレーズで練習も構いませんが1フレットに指一本、1弦の1フレットから4フレットまでに人差し指から小指を置いたら2弦に移って同じ様な動きを繰り返し6弦になったら1弦に戻っていく、逆の6弦から始めても構いません。この程度の動きなら覚えなくても行えると思います。

    左手の練習はテレビ等を見ながら、指は遅くても全然良いので何度も指を1本ずつ意識して動かしていれば勝手に左指が上手く動かせる様になっています。最初はテレビを見る等しているついでに触っている程度で大丈夫です。この練習の目的としては動かし難い薬指や小指を自分の意識で動かせられる様にする事です。

    上記の運指をフレットを22または24フレットまで使う様な、徐々にハイポジションに寄せていって指の運指を行っていると無意識で指板の大きさを指が覚えてくると思います。これによって指板を見なくても指定したポジションを押さえられる様になる事にも繋がっていきます。

    右手は1弦ずつ、遅くても良いのでダウン&アップピッキングを繰り替えし、適度な所で6弦から1弦まで1本ずつずっと繰り返して下さい。特に右手は意識せずとも左手で押さえた箇所の弦を弾かない事には音が鳴りませんので「無意識に特定の弦が弾ける事。」が大事になります。この練習で右手が弦の位置感覚を覚え、無意識に左手で押さえた弦にピックを当てられる行為の練習になります。

    この段階ができる様なレベルになれば、コードを押さえる為の指ポジションは決まっていますから、コードの押さえる箇所に指を動かすだけになります。指が動かせる状態になると非常に効率的に譜面の通りに弾ける様になります。

    まとめ:繰り返し弾いて覚えないといけない様な難しいフレーズでない限り、自分の思い通り指が動くなら初めて見る譜面でも簡単に弾く事ができる。

    プロのレベルは超キビしい・・・でも役立つ言葉。

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    少し逸れた話ですが、プロのお客様の対応もしているので教わったりした話をお知らせします。

    昔はバンドをやっていた事もあり工房を設立する前からプロ相手にリペアや演奏をしていた機会があり、それらの体験ができた事が運が良かった経験でもあります。

    プロは当然演奏でお金を稼いでいる人達ですから「弾けて当たり前」のレベルの人達です。自分の演奏を見てもらった際に「全然弾けてないですね。」と言われた事がありました。

    その際はちゃんと譜面の通りの箇所を押さえて音も出せているのに弾けてないとは一体何故?よく分かりませんでした。具体的にポジション通りには弾けているが「正しい音で鳴らせていない」という事でした。



    その1.指の力加減の意識

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    プロから教わった事として指の力加減です。

    最初の方でもある根性で弾くブラック練習や自己流練習をしていると力による制御で弾く癖が付いているパターンが殆どです。

    ・左手に力が入り過ぎて音程がシャープ気味。コードの響きが悪い。

    ・ピッキングの表現として強/中/弱の殆ど強でしか出せてない。

    といった指摘を当時貰いました。左手に関しては意識すると分かると思いますが指は人差し指から小指に向かって力が掛け難いと思います。

    大体の方は薬指と小指が動かし難い分、薬指と小指は余計な力が入らないので音程が狂い難い指で、人差し指と中指は力が入り易く音程が上がりやすい指になります。

    薬指や小指程度の力加減を意識して人差し指と中指の力を揃えると音程がシャープし難くなりコードの響きが綺麗になります。

    その2.生音練習はちょっと理解する事が必要

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    私も過去に経験がある「生音練習」による変な癖がありました。

    特にこれは右手です。エレキだとアンプを通さない分、自分の耳に聞こえ易くする為に生音ばかりで弾いてると「強くピッキングする癖」が付く可能性があります。

    アンプで歪ませると誤魔化されるから生音で弾けてるのを確認するのが確実、と昔の自分は思っていて続けていたのですが、これにより上記にある強くしか弾けない右手になり易いので気を付けましょう。

    意識として今は聞こえ易くする為にあえて強く弾いているだけ、という意識を持って弾いてるなら問題無いですが、エレキはアンプを通して弾く楽器ですのでピッキングのニュアンスは生音と違うという意識が必要です。

    おわりに、ギターに才能は必要か?

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    最後に、ギターを弾く事に関しては才能は必要ありませんので挫折はしないで下さい。最初は弾けないのが当たり前です。Fコードが最初弾けない位はみんな一緒です。言わないだけで、みんな最初は下手です。趣味のレベルでは誰でも弾ける様になる楽器です。

    才能が必要になるとすれば、もしかしたらクラシック・オーケストラの世界で演奏を仕事にするには才能が要るかもしれません。私自身も気になるジャンルですので、今後はこの分野にも関わりたいですね。

    その理由として、クラシックで活躍するプレイヤーは親がクラシックに携わっていて子供の頃から音楽の英才教育をやっていたorやらされていた事で非常に高いスキルを持っている人の集団というパターンが多い様です。

    そんな集団の中に中学生や高校生から始めてみたレベルではプロの演奏家に追い付けない事もあるかもしれません。バンドの世界と違いクラシックの分野は個人への評価が高い分、個人への給料面も非常に高額な分野になっています。この辺りは能力に相応な価値を見出している世界に思いますね。

    ギターの演奏の仕事はスタジオミュージシャンやバンドのバックで弾いたりする仕事があります。しかしプロギタリストの数は多く、仕事が依頼される際は最初の1人か2人目に名前が上がらない様であればまず仕事は回ってきませんので人脈が重要なジャンルです。

    大元の仕事では作曲の仕事でしょう。最近はまだまだアイドルブームですがその作曲を行っているのがバンドマンだったりしてクオリティ高い曲を歌っているアイドルが多く、最近のアイドルは多様化したジャンルとなっています。

    バンドをやるにしてもメンバーが作曲できるから、という理由で何もしてない様なメンバーは解散後に消える人の特徴です。「楽曲は私が作っています。」や「バンドはリーダーの私がプロデュースしています。」等に、バンドは集団でも個人の宣伝の場でもあります。

    バンドをやるのは会社経営と殆ど一緒ですので、バンドを通じて自分のスキルを発表する場でもありますから、売れてるバンドのメンバーは解散後もビジネスで成功しているパターンが多いのも事実です。

    楽器をどう捕らえているかによりますが、将来仕事に繋げる様に考えて触ってみるのも面白いですよ。

    読んで頂きありがとうございました♪


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