ストラトキャスターのブレンダー回路(フロント+リアを出す改造)
- 2026/01/28
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ストラトキャスターのポテンシャルを極限まで引き出すカスタムとして根強い人気を誇る「ブレンダー回路(ブレンダーMod)」。
「スイッチを増設して見た目を崩したくない」「でも、テレキャスターのような太いミックス音や、全ピックアップを鳴らした厚みが欲しい」……
そんなギタリストのワガママを完璧に叶えてくれる魔法のモディファイです。
今回は、なぜ多くのプロや機材マニアがこの回路に辿り着くのか、その魅力を深掘りしていきます。
1. ブレンダー回路とは?(基本の仕組み)
通常のストラトは「1ボリューム・2トーン」ですが、ブレンダー回路ではそのうちの1つ(一般的にはセンター側のトーン)を「ブレンダー・コントロール」に作り変えます。
このノブを回すことで、本来の5wayセレクターでは選べないピックアップの組み合わせを無段階で混ぜ合わせることが可能になります。
●一般的なコントロール構成
・ノブ1: マスターボリューム
・ノブ2: マスタートーン(全ポジション共通)
・ノブ3: ブレンダー(0〜10でミックス量を調整)
2. ここが最高!ブレンダー回路で手に入る「2つの音」
ブレンダーを絞っていく(または開いていく)ことで、通常のストラトでは絶対に出せないサウンドが手に入ります。
① ネック + ブリッジ(疑似テレキャスター・サウンド)
セレクターを「リア」または「フロント」にしている時、ブレンダーを回すと反対側のピックアップが混ざります。
サウンドの魅力: ストラトの透明感に、テレキャスターのセンターポジションのような「カチッ」とした芯の強さと鈴鳴りが加わります。カッティングやアルペジオでの存在感が激変します。
② 全ピックアップ同時鳴らし(3PU ALL)
セレクターを「ハーフトーン(リア+センター、またはフロント+センター)」のポジションにし、ブレンダーを最大に効かせます。
サウンドの魅力: 3つのピックアップが同時に鳴ることで、非常にリッチでコンプレッション感のある、分厚い壁のようなトーンになります。
クリーンでのアルペジオはもちろん、深く歪ませても音が細くなりません。
3. なぜ「スイッチ」ではなく「ブレンダー」なのか?
「ミニスイッチやプッシュ/プルでも同じ組み合わせは作れるのでは?」と思うかもしれません。
しかし、ブレンダー回路には圧倒的なメリットがあります。
無段階のニュアンス: 「フロントを100%に、リアをほんの20%だけ足して低域にエッジを出す」といった、繊細な味付けが可能です。
これはON/OFFスイッチでは不可能な領域です。
ルックスを損なわない: 外見は完全に「いつものストラト」のまま。ヴィンテージライクな見た目を愛するプレイヤーにとって、これは最大の利点と言えるでしょう。
操作の直感性: 演奏中にノブをグイッと回すだけで音色を変化させられるため、曲の展開に合わせたダイナミックな音作りが可能です。
4. 導入する際の注意点
良いこと尽くめに見えるブレンダー回路ですが、一つだけトレードオフがあります。
それは「トーンノブが1つ(マスタートーン)になる」こと。
「フロントはトーン全開、リアは少し絞りたい」といった個別のセッティングはできなくなりますが、現代的なプレイスタイルではマスタートーンの方が使い勝手が良いと感じる人も多いため、ここは好みの分かれるところです。
まとめ:あなたのストラトが「万能機」に変わる
ストラトキャスターのブレンダー回路は、伝統をリスペクトしつつ、現代的なサウンドバリエーションを手に入れるための最もスマートな解決策の一つです。
「今のストラトの音は好きだけど、もう少しだけ音のバリエーションが欲しい……」 そう感じているなら、ぜひ一度試してみてください。きっと、手放せない一本に進化するはずです。
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