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  • Gibson SG ナット交換&フレットすり合わせ
  • 2016/02/26
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    GibsonのSGになります♪

    今回はナット交換&フレットすり合わせです!

    ナットは死んでおり交換必須なのとフレットはお客様から市販で売ってるすり合わせ道具でやってみたとの事ですがビビりが出る箇所があったりフレット上面がかなり平で台形になっており、スライドで引っ掛かる感じやアタックが弱い音の立ち上がり・音程感も悪い状態を直します!

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    状態が悪いので、弦を張って状態を確認しつつ作業を進めます。最近はリペアのやり方等は本でも売ってたりネットでも調べればすぐに出てきますが、見るのと実際にやるのは違う事と状態によってはリペアそのもののやり方を変える必要も出てきますので、知識と経験が必要になってきます。
    リペアはネック周り、特にナット・フレットは非常に重要な部分なのでプロにお願いするのが無難です。

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    完了です!
    状態は削ってみると全体的にかなりウネっており、指板が写真で見たら分かると思いますがかなり膨張しておりグリップ側にネックとの段差もできています(写真は指板が膨らんでフレットが短く入っている様に見える状態)。

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    調整し完成!
    かなり良くなりましたね♪
    お客様にもこの状態から良くしますので、完成したらビックリする位良くなってますよ!と自信満々に言った自分があまりに良くなった事にビックリしています。
    リペア前の状態はフレット上面が平過ぎて弦に当たる部分が広いせいもあり、フレットレスの様なサウンドに近くアタックが弱く張りの無い音になっていたのが直った事が大きいです。
    指板が膨らんでいるので湿気をかなり吸っている状態だからか、ウェット感がする鳴りのギターではありますがリペア前より音がカーンと響く感じになって気持ちが良いですね♪

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    塗装が薄いギターは鳴りも良く音質面では優れますが状態が変化しやすいのが難点です…。
    四季がある日本は保管環境として辛い所があります。
    楽器屋レベルの保管は難しいと思いますが、状態をキープするコツとしては「人と同じ様に扱う」事だと思います。
    人が「こんな暑い所で暮らせない!こんな寒い所で暮らせない!」って所は楽器にも良くないと思っています。
    急激な温度変化・急激な湿度や乾燥が材を変形させますので、電気代は大変かもしれませんがエアコンや乾燥機、保湿機を上手く使って大事なギターを守っていくしかありません。
    国産ギターはその辺りが考えられてて、ポリで少し厚めに塗装がされてて外気の状態変化から守る様に作られてる物が多い印象です。
    その為、音質面で「作りは良いけど音は海外製のが良い」と言う方も居ます。
    もうこれはどちらかを取るのか選ぶしかありませんね。
    大変ですが、ギターは物でなく生き物なのです。

    ありがとうございました!