• DSC_2920
  • James Tyler 調整
  • 2017/02/28
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  • DSC_2920調べると型番が出てこないですがJames Tyler製アコースティックギターの調整でした。

    弦高が高く弾き難いとの事で調整です。このアコギ、ボルトオンで指板面からビス2本でボディに固定されており柔軟な調整が可能です。

    アコギは調整の手を加えられる範囲が少なく、問題が起きていればリペアになる楽器です。弦高が高い場合はブリッジを削って低くするのですが、こちらはボルトオンですのでシムを挟んでネックを持ち上げる事で弦高を低く調整する事が簡単にできる点も便利です。

    生楽器のアコギでシムを入れるのもサウンド面でどうなのだろう?と思いましたが、入れてみるとより歯切れが良くなってコードの分離が良いサウンドになり意外にも良かったです。

    古めのFender系に多いですがシムを入れて調整が必要になるギター・ベースはシムを入れないと弦高が高い・サドル調整で弦高を下げるとイモネジが表からかなり飛び出る様になるパターンが多く、その場合は入れる事が前提になったりします。そうなる原因はネックポケットを深く掘り過ぎているだけですが・・・。70~80年代にはネックポケットの隙間もかなりガバガバな物も多くなり、シムを入れるとまずボディと接触してる接点も少ない事から弦振動が良い意味でネックとボディとで干渉し合わず1音1音分離が良く歯切れの良いサウンドになると考えています。国産等の作りが良い楽器は隙間の無いネックポケットで「精度が良い証拠」となりますが、サウンド面はボルトオンというよりセットネックに近い物が多い印象です。どちらのサウンドが良いとは好みなのでどちらかが良いとは言えないですが、歯切れの良いボルトオンサウンドはある程度ネックポケットに隙間がある方が分離が良い音になる傾向かなとも思います。そういう意味では古い年代のギターでネックポケットがガバガバな物も弾いてみると意外に良い音する物が多かったりと、程良く上手くできなかっただけでもしかして狙って作っていた?と考えられなくもないですね。

    ありがとうございました♪


    ~今回のリペアプラン~

    ・調整・・・2000円


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    ギターリペア工房 Draw a New Sound

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