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    ギターサムネ
  • 楽器の正しい情報へアップデートしよう!弦は緩めて保管、低価格帯の楽器も普通に使える。

  • 2022/12/30
  • Category:
  • 昔からブログやYoutubeでも多くの情報を出してきておりますがまだまだ正しい情報を知らない人が多い様子です。

    今回は正しい情報を広めよう!の企画です。

    自分の楽器を長く大事に使い続ける為に。

    まずは昔からずっと言われている様な「弦は緩めて保管する?緩めないで保管する?」です。

    ~弦は緩めて保管した方が良い~




    結論、弦は緩めて保管した方が絶対に良いです。

    緩めて保管した方が良いという条件に当てはまるギター・ベースが非常に多いのが現状です。

    リペアマンでも緩めないで良いと言う人が多いのですが、正直意味が分かりません。それはおかしいと言い切れます。

    2023年でお店が営業して10年目になりますが、こんなに長く営業し様々な状態が悪い楽器を直してきた結果として状態が悪い楽器の方は決まって「弦を張りっぱなしの人」です。

    状態が悪い楽器は大きく順反り・トラスロッドに余裕が少ない&限界等が上げられます。
    こうした状態になるのは当然で、物理法則を無視した作りになっているからです。
    弦の張力に耐えきれる構造をそもそもしておりません。
    普通に考えたら非常に強い張力に耐えきれる為に硬い木材・補強材を仕込んだネックを作るのが当然ですが、まだまだ一部のメーカーだけで多くの楽器メーカーはそんな事はしておりません。
    基本的に張っていたら順反りしていくと思って問題ありません。

    緩めないで良い楽器はトラスロッドに余裕がかなり有り、ワンウェイトラスロッドで逆反ると直せなくなる場合の状態に限り緩めないで良いです。
    しかしこの様にトラスロッドが100%近く余っている、状態が良い楽器は世の中にかなり少ないのが現状です。

    大体はトラスロッドが結構効いている状態です。
    この状態から弦を緩めてて逆反りしたとしても全然問題ありません。むしろ長い目を見たら良い事です。

    そうした意味で「緩めていて損する事はありません」と言い切って良いと思います。

    ロッドがそれなりに効いている状態の楽器で逆反りする事は良い事です。元の真っ直ぐだった状態に戻るという意味ですから。
    加えてトラスロッドの余りが復活するという事です。

    例:トラスロッド余り50%の楽器が逆反りした → ロッドを緩めて調整し直し、余り量が現在75%になった。

    トラスロッドの余りが多い=楽器が長生きできるという事。
    当たり前ですが弦をダルダルに緩めて保管していたら必ず逆反りしていく訳ではありません。
    トラスロッドが限界近くまで回っているネックにはトラスロッドが逆反りさせようとする力が強く掛かっています。
    この状態で弦をダルダルに緩めればネックに逆反りさせる力を掛けて保管する事ができますが、順反りしたネックが逆反りして状態が戻ってくれたら「ラッキーレベル」です。
    ですがロッドが限界近くまで来ているネックにはそうした処置を行って逆反りしてくれる様に働き掛けるしかありません。
    基本的に順反りした状態から自然に元通りになる事を期待した考えではいけません。
    トラスロッドに余裕が無くなる様な使い方をしていてはいけないという事です。

    そうした事を昔から何度も動画を出して説明しているのですが、理解できていない人が多い様です。

    トラスロッドが限界近い場合、これ以上順反りしてしまうと直せなくなる状態となります。
    もう後が無い、長生きするには希望が持てない状態となります。

    ロッドに余裕を作る為に弦をダルダルに緩め、トラスロッドが逆反りに動かす力で自然に逆反りしていってくれたらラッキー!と願う日々になってしまいます。
    そんな緊迫する状態の楽器を長く使い続けられるでしょうか?

    大事な楽器を長持ちさせる為に緩める事は非常に大事です。

    「逆反りしたらどうするんだ!」「逆反りしてしまったぞ!」というクソコメは本当に理解していない人の言葉です。
    何故に状態が良くなった事に対して文句を言うのでしょうか?ちゃんと勉強をして物事を言って下さい。
    逆反りして得する様な状態の楽器が世の中にかなり多くある現実を知って下さい。

    こうした動画によくコメントで聞かれる内容で「どれ位、弦を緩めますか?」と聞かれますが(昔からブログや動画で言ってますけど…)、自分のトラスロッドの余り量に合わせ緩める量を考えて対応下さい。

    例:●トラスロッドが限界近い→張力を掛けない位にダルダルに緩める。 ●トラスロッドが100%近く余っている→緩めないで良い。
    ●その間→余り具合によって緩める量を調整する。

    ※詳しくは過去動画等で確認下さい。



    ~安いギターでも問題無い~

    低価格のギターでも現在は精度が高くなり、基本調整を行えば問題無く使用できる良い時代になりました。

    しかし世の中の情報は全てビジネスモデル、メーカーも販売企業も利益を上げる為に高額な物を売りたい。

    こうした情報戦略でYoutube等でもメーカーと連携しているかの様なステマ情報が多く上がっており再生数も多いのが現状です。

    個人でもアフィリエイト(自分のページで商品を紹介し、物が売れたら数%の売り上げが自分に入るシステム)が行えるので、物を売って稼ぐ為に平気で褒めまくっている動画も数多く存在します。

    日本という特殊な環境は「皆が選んでいる物が良い物」「高額な物は良い物」と洗脳を受けており、そうして無理して値段が高いのにそこまで良くない物を購入している初心者が非常に多く居るのが現状です。
    安くて良い物は普通に売ってます。

    さすがに1万円程度で購入できる物はダメですが、2~3万円も出せばまず弾けるレベルの物が購入できます。
    スクワイヤー等でも弾いてみたら音質がかなり良い個体も見つかります。

    低価格帯も荒を探せば当然ながらあります。
    そこは値段としてしょうがないです。細かい所に予算を使えません。
    しかしそんなにダメな物では決してありません。

    そもそも弾いてて気になる様な箇所は「直せば良い」のです。
    気にならないのであればそのまま使用可能です。

    3万円程度の物でナットやフレットが気になるなら直せば良いのです。
    この辺りに文句が無い状態の物となってくると値段が10万円前後になってくるので、本体価格が大きく変わってきます。
    弾いて気にならない人も居る事でしょう。気になるならその部分をリペアするならどこでも1万円台で行えます。
    そうした意味でも値段を押さえる事が可能です。
    何故かそうした情報を物を売る側は与えません。

    高い物を売りたいから荒を指摘し、こうした物を買った方が良いと誘導する情報に騙されないで下さい。

    初心者は低価格帯からでも充分に始められます。
    初心者を食い物にするビジネスは他のジャンルでも多くありますが、時代は昔と違って低価格でも良い物が多い豊かな時代になっていると学びましょう。

    読んで頂きありがとうございました♪

    もっと詳しい話が知りたければ過去のブログ記事やYoutube動画をご覧下さい。


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  • 弦は緩める?緩めない?

  • 2015/08/06
  • Category:




  • 質問される内容に多く寄せられるのが「弦は弾き終わったら緩めた方が良い?」との内容です。

    昔から「緩めた方が良い」と言う人も居れば「緩めない方が良い」と言う人まで、その答えは何?と疑問に思っている人も多いと思います。

    そして未だにハッキリと「これが正しい!」と言いきれる人も現れません。とても不思議に思います。

    そうした内容をYoutubeにてお話しております。ブログを読みつつYoutube動画のお話を聞きながら読まれると非常に理解が深まる内容と思いますので最後までご視聴を宜しくお願いします。





    ネックは構造上、どうしても強度が安定しておりません。

    ネット情報も昔からいい加減な情報が未だに信じられて広まっており間違った知識が多く蔓延しております。

    「ネックは弦を張った事を想定してバランスが取れる様に製造されている。」等、本当にギタークラフトマンが言った言葉なのでしょうか…。

    物理的に問題になる箇所、それに伴う対策等はYoutube動画にてお話しております。

    弦の力はとても強く、とてつもない力が薄いネックに掛かります。

    木材は端から端まで「同じ強度ではありません」。

    そんな素材に強い弦張力を掛けたら、しかも弦は全て太さが違い張力が違う、これが綺麗に反ると考える事がおかしい事と分かるでしょう。





    トラスロッドが限界に近い状態になっている事が多くあるパターンです。

    余裕が無い状態なので緩めた方が良いパターン・ネック剛性が高く弦の張力で全く反りが変わらないのであれば張りっぱなしでも良いと考えるパターンとネック状態により考え方が変わっていきます。





    音質に大事な部分はネックです。

    ネックがダメになり、新しいネックに交換すると音質が大きく変わります。

    そんな大事なネックをマメな手間暇を掛けて長い間使っていきましょう。

    ギター=ネックが本体です。

    だから大事に反らない様に使っていかないといけません。





    これは人によって様々な意見があり、答えがハッキリと出ておらず「どっちが正しいんだ!?」と、分からない部分ですよね…。

    緩めるって人は「弦の張力が常にネックに与えられると反ってしまうから」等。

    緩めないって人は「ネックは弦を張った状態で釣り合いが取れてるから」等。

     

    これに関しては「正解がない」事なんです。理由は「ギター本体の状態によりどっちも正しくなる」事です。

    トラスロッドの余り量が100%近くなら逆反りすると困るので張りっぱなしで良いし、しかしそんな状態が良い楽器は殆ど無いのが現状で、殆どの楽器は順反りしてトラスロッドの余り量が少ないので「緩めないとダメ」に該当する物が多い。

    自分の根拠としてはこれだけ数多くのリペアを行い、お客様と対面でお話をしながら引き受けている事もありお客様が今までどの様に使い続けてこの様な状態になったのか?と多くのデータがあった上でのお話になります。





    自分は緩める派です。緩めないとダメだと思います。

    これはリペアを仕事にしていての経験を元に思っている事なのですが、ネックの順反りが大きい・ハイ起きしてる・ネジれてる楽器を持ち込む方は聞いてみると殆どの方が弦を弾き終わった後は緩めていないとの事でした。

    張りっぱなしで常に張力が掛かってる事によりネックが順反るケースが多いと判断しています。

    そもそもネックは強い張力を掛ける構造なのに対して、特別な加工をしている訳ではありません。

    ネック内に補強材を入れているメーカーも全体的には少数です。張力に負けて反るのはハッキリ言ったら「当たり前」の事です。

    弦張力、この内容を書く際に具体的な弦のゲージの正確な弦テンションって何kg?と調べるキッカケができました。

    調べるとダダリオがバランステンション弦について公表してました。

    IMG_20150804_115220

    IMG_20150804_144351





    そのままスクリーンショットですが…

    ただこれはバランステンション弦のデータなので、通常の弦やメーカー毎にゲージが異なるのでテンション(kg)が異なります。参考程度に。通常の弦は各弦でkgにバラツキが出る様ですが、普通の弦の正確な表が見つけられず…

    通常の10-46は45kg前後、ベースの表はバランステンション弦50-120でミディアムゲージとなっていて、太さが違うので通常の45-105とどれ程変わるのかは不明です…。とりあえず80~90kgといった所でしょうか。これだけの力が細いネックにずっと掛かっていると考えたら…反るのも当然には思います。

    ですが実際に弦を張りっぱなしで大丈夫な物も中には存在します。なので緩めなくて良いって言う人はそのギターを所持してると思います。
    実際に常連のお客様が定期的にメインギターを持ち込んでくれて、弦は張りっぱなしだそうですが、その度に調整をしてチェックしますが反りの変化が全くありません。

    弦を張った状態で放置していて、順反っていくギターは緩めた方が良いでしょう。多くの楽器がこのパターンです。

    張ったままで反ったり状態が変化しないならそのままでも良いかと思います。木材の強度が高いのでしょう。

    補強材が入ったネックは強度が高いので、張りっぱなしで大丈夫な可能性が高いと思いますが確実との保証はありません。

    弦を緩めておく事でデメリットが発生しなくなる結果になるので、緩めておくのが無難です。

    また順反り過ぎてトラスロッドをかなり締めてるギターベースは弦を緩めるとトラスロッドが逆反りに動く力だけがネックに残ります。この場合、ネックに逆反りに対する力が働いており、それにより逆反りに動いてくれたらと順反り分に締めていた分を緩めて取り戻せる!といった考え方もあります。





    あまり例がないですが「逆反りに動くネック」も存在します。

    学生時代にはたくさんのギターベースを作りましたが、1本だけ緩めて置いてると逆反りに動いていく癖があるギターがありました。今はもう所持してませんが、そのギターは弦を緩めてると逆反りしていくので弦を張りっぱなしにしていましたが、逆反る事はなくなり張りっぱなしを基本に使ってました。

    自分は作るばかりであまり弾かないので、保管してるギターベースの弦は張力が無くなる程ダルダルに緩めて置いてます。上記にある1本以外はそれによりネック状態が変化するか?逆反るのか?と言われると変化しないので、本当にギター本体による事だと思います。

    学生時代は弦を緩め忘れてしまい、数ヶ月後に気が付いたギターベースもありました。ギターは反っていませんでしたがベースは順反りしていました。張力のデータですとベースはギターより倍位の張力なので、経験に基づく考えですがベースは張力が大きいので緩める方が絶対に良いと思います。
    アコギも必ず緩めて下さい。ボディのトップ材は薄いので、張りっぱなしだと持ち上がっていきます。






    ギター・ベースの本体に合わせ、緩める?緩めない?は持ち主の判断になるかと思います。

    毎日弾いてる様なら「今日は何か弾き難いぞ?」と分かると思います。弾き難くなった感覚だと順反りしてる可能性があります。逆に「弦高が低くなった気がする。」等は逆反りの可能性があります。

    張りっぱなしで弾き難くなる感覚になるなら緩めて保管する、弦高が低くなっていく様なら弦を張っておく等、この言葉だけでは誤解を産むかもしれないので、ご自身で判断が難しい場合はリペアショップに持ち込み診断してもらう事も大事です。

    お客様の中には「全てのギターが逆反る」と言う方もいて、湿度計の設置をオススメした所かなり部屋の湿度が高い事が分かった例もありました。部屋の湿度が高いせいで材が湿気を吸い膨らんで逆反りに動く様でした。

    その逆もあり、エアコンをガンガンな部屋にずっと置いてるってお客様もいて、乾燥で材の水分が飛び順反りに動く様です。確か乾燥で指板が割れたギターも持ち込みされてましたね…こちらは弦を緩める緩めないとは少し違いますが。

     

    緩める!緩めない!はその楽器に合わせて行う手段だと思います。毎日触れてチェックしてみて下さい。木材ですから環境により変化が起きます。それを見極め、そのギターをどう保管していくか判断しましょう。

    間違ってもネット情報を信じてはいけません。

    理由は「この人の楽器と私の楽器は違う物だから」です。

    自分の楽器のトラスロッドを実際に動かしてみて余り量を確認し、現在はトラスロッドの余り量が多いのか少ないのか?で判断して下さい。


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