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  • 【初心者向け永久保存版】ギターの弦高調整を徹底解説!快適な演奏性を手に入れるための完全ガイド

  • 2025/07/08
  • Category:
  • 「なんだか弦がビビる…」「コードが押さえにくい…」「もっと速く弾けるようになりたい!」

    もしあなたがそう感じているなら、それはもしかしたらギターの「弦高」が適切でないのかもしれません。弦高とは、フレットと弦の間の距離のこと。このわずかな隙間が、あなたの演奏に想像以上に大きな影響を与えているんです。

    このブログ記事では、ギター初心者の方でも安心して自分で弦高調整ができるよう、その重要性から具体的な調整手順、そして注意点まで、徹底的に詳しく解説していきます。長いですが、ぜひ最後までお読みいただき、あなたのギター演奏を次のレベルへと引き上げましょう!

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    1. 弦高調整ってそもそも何?なぜそんなに大切なの?
    まず、「弦高調整」という言葉の基本から理解していきましょう。

    弦高とは?
    弦高とは、ギターの弦とフレットの間の高さのことです。具体的には、弦を何も押さえていない状態で、弦の下面からフレットの頂点までの距離を指します。この距離は、ナット(ヘッド側)とサドル(ブリッジ側)の2箇所で決まります。

    なぜ弦高調整が大切なの?
    弦高は、ギターの演奏性とサウンドに直結する非常に重要な要素です。

    演奏性への影響:弦高が高い場合: 弦を押さえるのに強い力が必要になり、指が疲弊しやすくなります。特にバレーコードなどは押さえにくく、初心者の方は挫折の原因にもなりかねません。速いフレーズを弾くのも困難になります。最悪、腱鞘炎などの病気にもなり無理して弾く事自体が危険です。

    弦高が低すぎる場合: 弦がフレットに当たりやすくなり、「ビビリ」や「音詰まり」が発生しやすくなります。せっかくの音が台無しになり、気持ちよく演奏できません。

    サウンドへの影響:適切な弦高は、クリアな音の立ち上がりと豊かなサステイン(音の伸び)を生み出します。

    弦高が高すぎると、音がぼやけたり、アタックが弱くなったりすることがあります。

    弦高が低すぎてビビリが発生すると、本来の音の鳴りが失われ、サステインも短くなります。

    つまり、弦高を適切に調整することで、押さえやすさが向上し、ビビリのないクリアなサウンドで、より快適にギターを演奏できるようになるのです。

    2. 弦高調整の前に!必ずチェックすべき3つのポイント
    弦高調整は、ギター全体のセットアップの一部です。いきなりブリッジをいじる前に、以下の3つのポイントを必ず確認し、必要であれば調整しておきましょう。これらを無視して弦高だけを調整しても、良い結果は得られません。

    ① ネックの反り(リリーフ)
    ギターのネックは、弦の張力や湿度・温度の変化によって、微妙に反りが発生します。これが「ネックの反り」です。
    弦高の調整はまずこの「ネック反り」が重要な要素になります。間違っても弦高調整でいきなりサドルを触る事だけはやめて下さい。

    順反り: 弦の張力に引っ張られて、ネックが弓なりに反っている状態。ボディ側からヘッド側に向かってへこんでいるように見えます。順反りだと弦高が高くなり、押さえにくくなります。ひどい場合はハイフレットで音詰まりを起こすこともあります。

    逆反り: 弦の張力に勝って、ネックがヘッド側に反り返っている状態。ボディ側からヘッド側に向かって膨らんでいるように見えます。逆反りだと弦高が低くなり、ローフレットでのビビリや音詰まりの原因になります。

    確認方法:ギターを平らな場所に置くか、抱えるなどして安定させます。

    6弦(一番太い弦)の1フレットを左手で押さえます。

    同時に、右手で6弦の最終フレット(ボディに一番近いフレット)を押さえます。
    正確にはジョイントフレット(ヒール部が始まる付近のフレット)も押さえて反りを確認しましょう。
    このジョイントフレットと最終フレットで隙間が大きい場合は「ハイ起き」が起きており調整では直せない場合があります(フレットすり合わせ等)。

    その状態で、6弦とネックの間の隙間を、7~9フレットあたりで目視します。

    順反りの場合: 隙間が大きく開いて見えます。

    逆反りの場合: 隙間がほとんどなく、弦がフレットに触れているように見えます。

    理想的な状態(わずかな順反り): 名刺1枚分くらいのわずかな隙間が見えるのが理想です。
    と言っても目視の判断はあまり当てにならず、ここをタッチした際の「カチカチ」音で判断が適切です。
    音が大きいと隙間がそれだけあり、小さいと隙間が小さいと判断できます。
    ここの判断は経験となりますが、音が小さくなるにつれ「ネック反りが真っすぐになっていく」と思えば良いです。

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    ★重要ポイント★
    このネック反りには「正解」がありません。
    自分で様々な反りを試し、好みの反りを見つけて下さい。
    「順反り」「若干順反り」も人によって調整加減が大きく異なる為、基本的に人の言葉に頼らず自分で判断した方が良いです。
    順反りさせれば弦高が高く弾き難くなりますので、自分に合った反り基準を見つける事が理想です。
    その為には自分で試すか様々なリペアショップに持ち込み情報を得るしか方法がありません。

    調整方法:ネックの反りは、ヘッドにある「トラスロッド」という金属棒を調整することで修正します。トラスロッドを回すための専用の六角レンチやボックスレンチが必要です。

    順反り(隙間が大きい場合): トラスロッドを時計回りに締めます。

    逆反り(隙間がない場合): トラスロッドを反時計回りに緩めます。

    ⚠注意点⚠: トラスロッドの調整は、ギターの構造に直接影響を与える繊細な作業です。下手な作業ではネックを損傷させる可能性があります。初めての方や不安な方は、無理せず楽器店のリペアマンに相談することをお勧めします。回すとしても、1/8回転ずつなど、少しずつ慎重に行い、その都度ネックの状態を確認しましょう。

    ② ナットの溝の高さ:ナットは、ヘッド側で弦を支えるパーツです。このナットの溝の高さが不適切だと、開放弦の弦高が高すぎたり低すぎたりして、全体的な弦高調整に影響を与えます。

    確認方法:各弦の2フレットを押さえます。

    その状態で、1フレットの間の隙間を目視します。

    この隙間が大きすぎると、0フレットの弦高が高すぎる状態です。

    逆に、隙間がほとんどないか、弦が1フレットに触れていれば、低すぎる状態です。

    調整方法:ナットの溝を削ったり、逆に埋めて加工したりする作業が必要です。これは専用の工具と知識が必要な、非常に専門性の高い作業です。安易に自分でやろうとすると、取り返しがつかなくなる可能性が高いので、必ず専門の楽器店やリペアマンに依頼しましょう。

    ③ オクターブチューニング(イントネーション)
    オクターブチューニング(イントネーション)とは、開放弦を弾いた時の音と、12フレットを押さえた時の音(または12フレットのハーモニクス)が、正確に1オクターブ(同じ音)になるように調整することです。

    なぜこれが弦高調整の前に必要かというと、オクターブチューニングの調整によってサドルの位置が前後するため、最終的な弦高も微妙に変化する可能性があるからです。弦高調整は、オクターブチューニングが合った状態で行うのがベストです。

    確認方法と調整方法:後述する「ブリッジでの弦高調整」の後に詳しく解説しますが、調整に使うのはブリッジのサドルを前後させるネジです。

    これら3つのポイント、特にネックの反りが適切に調整されていることを確認してから、いよいよ弦高調整に取り掛かりましょう。

    3. いよいよ本番!ギターの弦高調整の具体的な手順
    ネックの反りやナットの状態が適切であることを確認したら、いよいよブリッジ側での弦高調整です。ギターの種類によってブリッジの構造が異なるため、代表的なタイプに分けて解説します。

    準備するもの
    適切な六角レンチまたはドライバー: 使用するギターのブリッジの種類によって異なります。たいていはギターに付属しているか、ホームセンターなどで入手できます。サイズの合うものを複数用意しておくと安心です。

    チューナー: 正確な音程で調整するために必須です。

    弦高ゲージ(または精密な定規): 弦とフレットの間の距離を正確に測るためのツール。一般的なスケールがミリ/インチで記載されているものだと便利です。

    新しい弦(任意): 弦高調整のついでに、新しい弦に交換するのも良いでしょう。劣化した弦では正確な調整が難しい場合があります。

    ギタークロスや柔らかい布: 作業中にギターを傷つけないように敷いたり、拭いたりするのに使います。

    作業スペースの確保
    安定した平らな場所で作業しましょう。テーブルの上に毛布などを敷いてギターを置くと良いでしょう。

    【タイプ別】ブリッジでの弦高調整方法
    A. フェンダータイプ(ストラトキャスター、テレキャスターなど)
    サドルごとに弦高調整用の六角ネジ(イモネジ)が2つずつ付いているタイプです。最も一般的で、弦高調整しやすいタイプと言えます。

    チューニングを緩める: 弦高調整ネジを回す際に、弦のテンションがかかっているとネジ山を痛めたり、正確な調整が難しくなったりします。調整する弦だけ、少しだけチューニングを緩めましょう。(完全に緩める必要はありませんが、弦にたるみが出ない程度に。)

    弦高ゲージで現在の高さを測る: 調整したい弦の、最終フレットあたり(または12フレットあたり)で、弦とフレットの間の距離を弦高ゲージで測ります。この時の数値を控えておくと、後で比較できます。

    調整ネジを回す:

    弦高を上げたい場合: サドルの六角ネジ(イモネジ)を時計回りに回します。

    弦高を下げたい場合: サドルの六角ネジ(イモネジ)を反時計回りに回します。

    ポイント: 2つの六角ネジを均等に回すのが重要です。どちらか片方だけ回しすぎると、サドルが傾き、弦が安定しなくなったり、オクターブ調整が狂いやすくなったりします。

    チューニングを戻して確認: 少し回したら、チューニングを元に戻し、音を出してみてビビリがないか、押さえやすくなったかなどを確認します。

    再度計測と微調整: 弦高ゲージで目標の高さになっているか確認し、必要であれば少しずつ微調整を繰り返します。

    他の弦も同様に: 全ての弦に対して、この作業を繰り返します。一般的には、低音弦側をわずかに高めに、高音弦側をわずかに低めに設定することが多いですが、最終的には弾き手の好みで調整しましょう。

    B. ギブソンタイプ(レスポール、SGなど)
    チューン・O・マチック・ブリッジと呼ばれるタイプが一般的です。ブリッジの両端にあるスタッドボルトの高さで、ブリッジ全体を持ち上げたり下げたりして弦高を調整します。個別の弦高調整はできません。

    チューニングを緩める: フェンダータイプと同様に、全ての弦のチューニングを少し緩めます。

    ブリッジのスタッドボルトを回す:

    弦高を上げたい場合: ブリッジの両端にあるスタッドボルトを、専用のマイナスドライバーや指(ギザギザがついているタイプ)で時計回りに回します。

    弦高を下げたい場合: スタッドボルトを反時計回りに回します。

    ポイント: 必ず左右均等に回しましょう。片方だけ回しすぎるとブリッジが傾き、弦のテンションバランスが崩れたり、オクターブ調整が狂いやすくなったりします。

    チューニングを戻して確認: チューニングを元に戻し、音を出してビビリがないか、弾きやすくなったかを確認します。

    計測と微調整: 弦高ゲージで全体的な高さを確認し、必要であれば微調整を繰り返します。

    C. その他(フロイドローズなど)
    フロイドローズなどのトレモロユニット搭載のギターは、その構造が複雑なため、弦高調整も上記2タイプより難易度が高くなります。基本的にはブリッジ全体の高さをスタッドボルトで調整しますが、フローティングしている場合は、スプリングの調整など他の要素も絡んできます。
    各弦の高さ調整はサドル下にプレートを挟み行います。

    フロイドローズの弦高調整は、専門知識と経験が必要なため、自信がない場合は楽器店のリペアマンに依頼することを強く推奨します。

    4. 弦高調整の目安と自分の好みの見つけ方
    「結局、弦高ってどれくらいがいいの?」という疑問が浮かぶと思います。これは最終的には弾き手の好みに大きく左右されますが、一般的な目安と、自分の好みを見つけるヒントをご紹介します。

    一般的な弦高の目安(12フレット上での測定)
    エレキギター(6弦側): 1.5mm~2.0mm

    エレキギター(1弦側): 1.5mm~2.0mm

    これはあくまで目安であり、ギターの種類(ストラト、レスポール、セミアコなど)や、プレイヤーの演奏スタイル(速弾き中心、コード弾き中心、アコースティックギターのようなタッチなど)によって最適な値は異なります。

    自分の好みの弦高を見つけるヒント
    「現状維持」から始める: まずは現在の弦高を測り、それを基準に少しずつ調整してみましょう。

    少しずつ調整する: いきなり大きく変えるのではなく、少しずつ(例えば1/4回転ずつ)調整して、弾き心地の変化を確認しましょう。

    弾きながら確認する: 調整したら、実際にギターを弾いてみましょう。

    コードを弾いてみる: 全ての弦がクリアに鳴るか、押さえにくさはないか。

    単音を弾いてみる: 各弦でビビリや音詰まりがないか、サステインは十分か。

    色々なポジションで弾いてみる: ローフレットからハイフレットまで、満遍なく試してみましょう。

    速いフレーズも試してみる: 普段弾いているフレーズで、指の負担が減ったか、スムーズに弾けるようになったか。

    メモを取る: 調整前と調整後の弦高、そしてその時の弾き心地をメモしておくと、後で比較検討しやすくなります。

    時間を置く: 調整後、一晩寝かせると、木材が湿度や温度に馴染んで弦高がわずかに変わることがあります。最終的な確認は、一晩置いた後に行うと良いでしょう。

    5. 弦高調整後の最終確認:オクターブチューニングのやり直し!
    弦高を調整すると、弦長がわずかに変化するため、オクターブチューニングが狂う可能性が高いです。 弦高調整が済んだら、必ずオクターブチューニングをやり直しましょう。

    オクターブチューニング(イントネーション)の調整手順
    正確なチューニング: 各弦を正確にチューニングします。

    12フレットの音を比較:

    まず、開放弦を弾き、チューナーで正確な音程になっていることを確認します。

    次に、その弦の12フレットをピッキングし、チューナーで音程を確認します。

    さらに、その弦の12フレットのハーモニクス(弦に軽く触れてピッキング)を弾き、チューナーで音程を確認します。

    サドルの位置を調整:

    12フレットの実音が、開放弦/ハーモニクスより「高い」場合: サドルをボディエンド側(ブリッジから遠ざける方向)に動かして、弦長を長くします。

    12フレットの実音が、開放弦/ハーモニクスより「低い」場合: サドルをネック側(ブリッジに近づける方向)に動かして、弦長を短くします。

    調整方法:

    フェンダータイプ: 各サドルの後方にあるプラスネジ(またはマイナスネジ)を回して、サドルを前後させます。

    ギブソンタイプ: ブリッジのサドル自体を移動させることはできません。調整ネジでサドルの位置を前後させます。

    繰り返し調整: サドルの位置を少し動かすたびに、その弦のチューニングを正確に戻し、再度開放弦と12フレットの音を比較します。これを、開放弦と12フレットの音がぴったり一致するまで繰り返します。

    全ての弦で繰り返す: 各弦ごとにこの作業を行います。特に低音弦側は、調整がシビアになる傾向があります。

    ⚠注意点⚠: オクターブ調整は非常にデリケートな作業です。焦らず、少しずつ、何度も確認しながら行いましょう。新しい弦は伸びる過程でチューニングが安定しにくいので、弦交換直後よりも、しばらく弾いて弦が馴染んでから調整する方が安定します。

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    6. 弦高調整の落とし穴とトラブルシューティング
    自分で調整する際に陥りやすい落とし穴と、よくあるトラブルへの対処法を知っておきましょう。

    ◆落とし穴◆

    ネックの反りを見落とす: これが最も多い失敗です。ネックが反った状態で弦高だけ調整しても、ビビリが解消されなかったり、かえって弾きにくくなったりします。必ず最初にネックの反りを確認しましょう。

    「とりあえず低くすれば弾きやすい」という誤解: 弦高を低くしすぎると、ビビリや音詰まりの原因になり、サステインも失われます。快適な演奏性とクリアなサウンドのバランスが重要です。

    調整ネジを回しすぎる: 特にイモネジは、一度に大きく回しすぎると、どこが適正なのか分からなくなってしまいます。少しずつ、慎重に回しましょう。

    締めすぎによるネジ山の破損: 調整ネジを無理に締めすぎると、ネジ山を潰してしまい、調整ができなくなったり、最悪の場合はサドルやブリッジ本体を破損させたりすることがあります。止まる感触があったら、それ以上無理に締め込まないようにしましょう。

    ~よくあるトラブルと対処法~

    ビビリが解消されない:ネックの反りは適切か?(逆反りになっていないか?)、場合によってはすり合わせが必要。

    ナットの溝が低すぎないか?(専門家へ相談)

    フレットの高さが不均一ではないか?(「フレットの浮き」や「すり合わせ」が必要な場合があり、専門家へ相談)

    単純に弦高が低すぎるだけかもしれないので、少し高くしてみる。

    特定の弦だけビビる/音詰まりする:その弦のサドルが他の弦よりも低すぎないか?

    その弦のナット溝が低すぎないか?

    その弦のルート上のフレットに浮きなどがないか?

    調整ネジが回らない/固い:無理に回さず、ネジの溝に溜まった汚れを取り除いてみたり、潤滑剤を少量塗布してみたりする。

    サイズの合ったドライバーや六角レンチを使っているか確認する。

    それでもダメなら、無理せずリペアショップへ相談しましょう。

    オクターブが合わない:チューニングは正確か?

    古い弦を使っていないか?(新しい弦に交換してみる)

    サドルがこれ以上動かせないところまで来ている場合は、ネックの反りやナットの高さに問題がある可能性がある。

    まとめ:弦高調整は「ギターとの対話」

    ギターの弦高調整は、一見難しそうに見えますが、適切な知識と少しの工具があれば、初心者の方でも十分に取り組める作業です。そして何よりも、自分の手でギターを調整することで、ギターの構造への理解が深まり、より一層愛着が湧くことでしょう。

    重要なのは、**「焦らないこと」と「少しずつ調整して確認すること」**です。そして、もし少しでも不安を感じたり、手に負えないと感じたりした場合は、無理せず信頼できる楽器店やリペアショップの専門家に相談しましょう。プロの目で見て調整してもらうことで、より確実にあなたのギターのポテンシャルを引き出すことができます。

    このブログ記事が、あなたが快適なギター演奏を手に入れるための一助となれば幸いです。ぜひ、あなたのギターとの「対話」を楽しんで、最高の演奏体験を追求してください!

    読んで頂きありがとうございました!


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    ギターサムネ
  • 本当に正しいセットアップは「順反り・若干順反りで調整する事」なのか?

  • 2025/05/09
  • Category:
  • 度々お客様から聞かれる質問として「楽器屋や他店リペアショップでは順反り・若干順反りで調整した方が良いと聞くのですが、どうなのですか?」と聞かれたりします。

    まず世の中の正しい情報を確認する事として「一人だけから情報を得る事は危険」である事を知りましょう。
    私の発信にも同じ事が言えますので、私に対しても疑いの姿勢で見てもらって問題ありません。
    ハッキリ言える事として情報を得る事は大事ですが、情報をインプットしたら必ず確認作業(自分の楽器で試す等)をして実際に試して確認して下さい。

    大半の人達はアウトプットしてないから知識が無く、出てくる情報に簡単に騙されるのです。
    情報を得て「本当かどうか分からない」の段階に来たのなら後は簡単、自分で試せば良いだけ。簡単な話です。
    そんな簡単な事をしてないから騙され続けます。

    楽器関係で情報を出している人の特徴として「これが正義で他は間違っている」と善悪二元論で表すパターンが非常に多く、例えば「弦を緩めるか緩めないか?」もそうですが楽器状態を実際に確認しそこに合わせて行う作業な事にも関わらずそうした条件を全て度外視して「弦は緩めないで良い」という人達ばかりです。
    その証拠に弦を張りっぱなしで良いと言う人達はその理由を具体的に説明できません。
    大体は毎日弾くなら問題無いと言ったりしますが、例えばネックが柔らかく反り易い・既にトラスロッド限界状態等の楽器だったらどうするの?等、そうした細かく各個体の状態に合わせた保管方法等を説明してる人は私以外に見た事がありません。

    何か一点だけを強調し「正義と悪」の様に単純表現した方が分かり易く、ハッキリ言うと客側の多くが無知で騙され易い知識レベルなので有名な人が言うだけでその言葉を信じる人が大半なので自分で自分の楽器をダメにしているので情報を正しく判断できないし確認もしない消費者側が悪い所です。
    まずは消費者側、客側が悪いという意識を持って下さい。

    ~セットアップは順反りで行うべきか?~

    簡単な話です。ネック反りを順反り状態でセットアップしてみて下さい。

    自分が気に入ればOK、気に入らないならNGです。

    簡単な話です。
    この状態を「何故お前が決めてるんだ?」って話です。
    ただの「好みの問題だろ!」って事が正解です。

    何故こうした表現をしている所が多いのかはどこか1点を切り取ってそれを正義に見せた方が客が分かり易く洗脳し易く自分の商売がやり易いからです。

    順反りが良いとする人の理屈として「弦振動の振幅する範囲を考え、弦振動のスペースを取る為には順反りさせた方が良い」という理屈は正しいです。
    正しいのですが、これが「ギターベースを弾く人全員に当てはまる答えなのか?」が完全に抜け落ちています。

    当然ながら弦高がメチャクチャ低い状態が好みの人も居るでしょう。
    右手の力が弱く、弦を弾いて発生させる弦の振幅範囲が狭い人も居るでしょう。

    この辺りの人達を完全に削除した考え方になります。

    当然ながら順反り状態が良い人(弦高が高い人)も居る事でしょう。
    では正しい状態は何なのか?簡単です。
    その人が好む調整状態に仕上げる事が正解です。簡単な話でしょ?
    正しい調整状態は弾く人が決める事です。

    ~分からないなら猶更やってもらうべき~

    良く分からないなら様々なお店にお金を払っていろんな調整状態を体験して下さい。

    当たり前ですが勉強には「お金」が必要です。他にも自分で知識を付けて試す方法もありますが金を払って専門家にやってもらった方が早いです。

    結局は経験値であり、良い状態って感覚も人それぞれにあるので自分が良いと思う状態を探し当てないといけません。

    受け身はダメ、簡単にネットで聞くのもダメです。自分の楽器で確認して下さい。

    ネックの僅かな反り具合でも弾き心地は大きく変わりますし、弾き心地は良くても音が微妙な事もあるのでその弾き心地と音質バランスの好みを知る必要があります。

    この辺りの基準が分からないといつまで経っても一部が強調されたネット情報に騙され続けます。

    本当に正しい知識を紹介すると私の記事の様に長く複雑で様々な要因を紹介する事になるので、理解するにも知識が必要になり多くの方は1回読んですぐには理解できない内容になります。
    人は簡単な事に流れ、怠けたい生き物ですから完全に商品を売る側はその人間心理を突いて商売をしてきている事に気が付いて下さい。

    また「被害者意識」も今すぐ辞めて下さい。
    「私は素人だから」と言って楽をしてはいけません。
    今は調べたら専門家の解説へすぐに行き着く事ができますし、この記事に行き着いているなら他の記事も読んで学べばこの程度の内容は簡単に理解できます。
    つまり理解できないのはあなたの責任です。
    時間が掛かっても知識を得ようと行動してればいずれ理解できるようになるし自分がギターを買う際に失敗しない目利きが付く等して役に立てる所まで知識が付きますが、最初から「素人だから分からない」というスタンスならば成長しませんしどこかで痛い目を見てもそれはあなたが勉強しなかった事への責任です。
    そうした何も行動しない素人が犠牲になっているのが楽器業界の消費者です。

    ~結論~

    順反り状態でセットアップが良いのか悪いか?は自分でやってみて弾いて確認して決めて下さい。

    順反りさせるという事は弦高が高くなり弾き難くなります。
    弾き難く感じるかも人それぞれですから、また順反りと言葉にしてもその反り具合は言葉では表せられません。

    ネックの反りを真っ直ぐにすれば弦とフレットの平行具合が殆ど全体的に同じになるのでどこを押さえても弾き易いと感じるでしょう。
    ただ弦の振幅具合を考えると、弦が完全に鳴り切らない事となりますがエレキギターでそこまで考えた調整にする必要があるのか?と考えるプレイヤーも多いはずです。
    アコギだったら分かるけど、音よりも弾き易さを優先した方が良いと思う人やかなり歪ませたり速弾きしたい人にそこまで重要な要素なのか?等の基準はプレイヤーで大きく感覚が違います。

    結論として実際に触ってみてプレイヤーの答えが大きく異なるはずなので、調整の形として一つだけが正しくなる事は絶対にあり得ません。
    そう言ってる人はただのポジショントーク、自分を良く見せようとしてるだけです。
    少し考えたら上記の説明通りでおかしな話だなを分かるはずです。
    調整の良し悪しは人によって大きく違います。
    そこをコミュニケーションを取りプレイヤーの好みに合わせていくのが正しい調整方法です。

    知識は必ず必要になります。
    それと同時に自分で確認して学ぶ事も必要になります。
    騙されず正しい情報を得る為に。
    コスパ・タイパと言ってたらバカになるだけです。
    そうした人が増えた方が商売上有利なので利用されない様に勉強して下さい。

    ありがとうございました♪


    One question I am often asked by customers is, “I hear from music shops and other repair stores that it is better to adjust a forward or slightly forward warp.” What do you think?

    First of all, you should know that “it is dangerous to get information from only one person” as a way to confirm the correct information in the world.
    The same thing can be said about my communications, so there is no problem if you look at me with an attitude of skepticism.
    I can clearly say that it is important to obtain information, but after inputting the information, be sure to check it (e.g., by trying it out on your own instrument) and actually try it out to confirm it.

    Most people don’t have the knowledge because they don’t output the information, and they are easily deceived by the information that comes out.
    If you have reached the stage of “I don’t know if it’s true or not” after getting information, the rest is easy, just try it out yourself. It’s that simple.
    You continue to be deceived because you have not done such a simple thing.

    One of the characteristics of people who provide information on musical instruments is that they often use a dualistic view of right and wrong, saying that “this is right and the other is wrong,” and that “to loosen or not to loosen strings? For example, when it comes to “whether to loosen or not to loosen strings,” they are always saying “don’t loosen the strings,” disregarding all such conditions, despite the fact that it is a task that must be done after checking the condition of the instrument and adjusting it to the actual condition.
    As proof, those who say it is fine to leave the strings on cannot give a concrete reason why.
    For example, what if the neck is soft and easily warped, or the truss rod is already at its limit? I have never seen anyone other than myself explain in such detail how to store each individual instrument according to its condition.

    It is easier to understand if you emphasize only one point and describe it simply as “right and wrong.” To put it clearly, most of the customers are ignorant and gullible, and most of them believe what famous people say just because they say so. This is the consumer’s fault.
    First of all, please be aware that the consumer and customer side is at fault.

    It’s simple. Try setting up the neck warp in the forward warp state.

    If you like it, it’s OK, if not, it’s not.

    It’s that simple.
    Why are you deciding? I say, “Why are you deciding?
    It’s just a matter of taste! is the correct answer.

    The reason why many places use this kind of expression is because it is easier for customers to understand, easier for them to be brainwashed, and easier for them to do business with you if you cut out one point and make it look like you are doing it justice.

    The logic of those who say that forward bending is better is correct: “Forward bending is better for taking up space for string vibration, considering the range of amplitude of string vibration.
    This is correct, but the question “Is this an answer that applies to all guitar bass players?” is completely missing. is completely missing.

    Of course, there are those who prefer a very low string height.
    Some people may have a weak right hand and the range of string amplitude generated by plucking the strings may be narrow.

    This approach completely removes these people from the equation.

    Of course, there will be those who prefer forward warp (high string height).
    So what is the correct state? It is simple.
    The correct answer is to adjust the strings to the person’s preferred state of adjustment. Simple, isn’t it?
    The correct adjustment is decided by the player.

    If you are not sure, pay money to various stores to experience various adjustment states.

    Of course, you need “money” to learn. There are other ways to gain knowledge and try it yourself, but it is faster to pay an expert to do it for you.

    In the end, it is all about experience, and each person has their own sense of what is a good state, so you have to find the state that you think is good.

    Don’t be passive, and don’t simply ask on the Internet. Check with your own instrument.

    Even a slight warp of the neck can make a big difference in playing comfort, and even if it feels good, the sound can be subtle, so you need to know what you like about the balance between playing comfort and sound quality.

    If you do not know the standards in this area, you will continue to be deceived by information on the Internet, which emphasizes only some aspects.

    If you really want to introduce the correct knowledge, you will have to read a long and complicated article like mine, which will introduce various factors, and you will need knowledge to understand it.
    People are creatures that want to be lazy, and the sellers are trying to take advantage of this human psychology.

    Is the setup good or bad in the forward warped state? Please try and play it by yourself to confirm whether it is good or bad.

    If the strings are bowed forward, the string height will be higher and it will be more difficult to play.
    It depends on each person whether it is difficult to play or not, and the degree of warp cannot be expressed in words.

    If the neck is straight, the parallelism between the strings and frets will be almost the same all over, so it will feel easy to play no matter where you press the strings.
    However, considering the amplitude of the strings, the strings will not fully sound. Many players may wonder if it is necessary to make such adjustments on electric guitars.
    I can understand if it is an acoustic guitar, but is it really that important for those who prioritize playability over sound, or for those who want to distort the sound or play fast? The criteria for this differ greatly from one player to another.

    In conclusion, players’ answers must be very different when they actually touch it, so it is absolutely impossible for one form of adjustment to be correct.
    Those who say so are just position talk, trying to make themselves look good.
    If you think about it for a moment, you will see that it is just as I explained above, which is crazy.

    Knowledge is always necessary.
    At the same time, you need to check and learn for yourself.
    To get the right information, not to be deceived.
    If you say “cosmetics,” “cosmetics,” and “typa,” you will only become a fool.
    The more people who do so, the better for business, so please learn not to be taken advantage of.

    Thank you very much.


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  • 弦高とは?弦高に正解はあるのか?

  • 2023/12/25
  • Category:



  • お客様から一番多く質問される内容かもしれません「弦高について」です。

    これはズバリ「好みで良い」と言えますが、それは全ての調整要素や楽器状態を踏まえた上での好みと言っているので殆どの人はそこに至っておりません。

    具体的に説明できる人も少ないと思うので、今回は弦高について解説します。

    弦高は縄跳びで例えると分かり易い
    557

    Youtube等の発信でも縄跳びで例えて教えているのを見た事があると思いますが、大体これと同じ作用です。

    誰が縄を持って回すか?も関係ありますが、とりあえず例えとしてキリが良い数値にしますが身長150cmの2人で縄を回せば特に問題無く縄を回せる事でしょう。

    次にしゃがんだ状態で縄を回してみる(これが弦高を下げる例え)。
    回せるかもしれませんが安定せず回せないかもしれませんが、テクニックとして立ってる時の感覚のまま回したら床に縄を叩き付けてしまうので弱い力で回す(ピッキングを弱める)、縄が床に当たり易いのでしゃがんだ分は今の位置から距離を伸ばして縄を元よりも張った状態にして回す(太い弦に交換して張力を高める)等。

    次にほふく前進状態で回す。これは極端な例ですがまず無理でしょう。

    ざっくりな例えですが、これが頭にあればこれからの説明が分かり易いと思います。

    弦高は結局何が正解?

    弦高に正解があるとすれば「弾き易くビビらない状態」と思いますが、そんな簡単に上手くはいきません。
    弾き易さは人それぞれ違う事と、楽器状態にも依存するからです。それに加えてネック強度も関係してきます。

    先程の縄跳びの例で分かったと思いますが位置を下げるという事は縄飛びに対して多少の無理が発生してくると思って下さい。

    それを可能にするには「工夫が必要」になってきます。

    よくある弦高を下げる際の問題パターンとして「ピッキングが強い人」が問題な事が多いです。
    何故にピッキングが強くなるのか?は結構簡単で「生音を基準に考えているから」だったりします。
    家でアンプが鳴らせないから、とアンプに繋がず弾いてる人も多いと思いますがこの状態で耳に音が聞こえる様に弾くには結構ピッキングが強くなる癖が付きます。

    表現方法としてピッキングの強弱なら分かりますが、そうでないただただピッキングが強いだけの人はそれが問題です。
    表現方法が「強のみの人」であり弦がビビり易い人となります。

    ピッキングが強い・でもその癖が変えられない人というのはピッキングが強くてもビビらない弦高にするしかありません。
    先程の縄跳びの例の様に位置を下げたなら下げた事に適応した回し方(弾き方)に自分を変えないといけません。
    その他の解決としてギターベースの場合は太い弦を張って張力を高めると弦の振れが小さくなるのでビビり難くなります。

    厳しい言い方になりますが道具に変化を与えたなら、その変化した状態を考え対応した弾き方に頭を使わないといけません。

    ピッキングに依存している事は分かったけど

    逆にピッキングが弱い人は弦高を下げてもビビりません。
    ピッキングによる弦振動が少ない為、下げても弦振動がフレットにぶつからないからです。
    縄跳びの例なら縄を回す範囲が小さいから床に縄がぶつからないというイメージです。

    つまり元からピッキングが弱い人、または弦高を下げた際にピッキングの力を弱くコントロールできる人は弦高を下げても問題が出ないと言えます。
    もちろん消耗等も含め状態が良いと仮定します。

    次に多いパターンの人として「生音のビビり音を気にし過ぎ」な人も多いです。
    ピッキングの強弱も関係しますがそもそも「アンプに繋げて鳴らす楽器」ですので、生音でビビりが出ていてもアンプからビビり音が出ないまたは気にならないならOKとも判断できますがこの具合は完全に個人主観です。

    またアンプからの音もビビる原因として特にベースに多いのですが「トレブルが強い」事が多くのパターンにあります。
    バンドアンサンブルの中で各楽器が出せる音域というのは思っているよりも狭く、尚且つ出過ぎると他の楽器に迷惑になります。
    ベースは必要無い高域が出ているとビビりが音に出易い上にアンサンブルで必要無い帯域が出ているとなる事が多いです。
    ベースに必要な帯域だけを出す音色の場合、結構モコモコとした音になります。そんな音からはビビり音は殆ど出てきません。
    そしてベースは本体だけでも音域レンジは広いので基本的に高域はカットするのが普通です。
    特に最近のベースではレンジが狭い楽器の方が珍しいです。
    そしてバンド演奏時にビビり音なんて気になりません(もちろんセッティングが適切という事で)。
    なので完全にビビりが出ない状態にするなら単純に結構高めの弦高セッティングになってしまいます。
    ある程度の知識が無いとこの辺りで無駄な苦労をします。

    そして本当の話なので誤魔化さずストレートに言いますが「下手な人・知識が無い人」は弦がビビります。
    正しく弦を押さえられない、何も考えていないのでセッティング状態を考慮したピッキングをしない、ピッキングがおかしい等で楽器がビビるというよりはこの人だからビビると言った方が正しい答えです。
    例えば「私はピッキングが強い、でもそれは変えられない、でも弦高はベタベタに低くしてほしい」とオーダーするなら自分が楽器に合わせた弾き方に変化するか楽器を自分に合わせて調整するかの二択です。

    じゃどうすれば良いんだ!?

    はい、私の嫌いな言葉です。笑

    どうすれば良いんだ?ではなく、毎回同じパターンで返しますが自分で行動して答えを探して下さい。勉強して下さい。

    弦高は好みでありビビり具合の許容範囲も人それぞれなので、いろんな調整を試して弾いて確認して下さい。

    まず1つ言える事は皆様の殆どは「正しいネック反り調整」ができていません。
    その状態でいろんな事を試しても無駄だと思います。
    サドルだけで弦高調整している人がそれに当たる事でしょう。
    適切なネック反りに調整してからサドルで調整しないと無駄です。
    だから楽器屋やリペアショップ等のお店で「正しい状態」にしてもらった所からスタートして試して下さい。
    もちろん全ての専門店で仕上げてもらったら状態が良い状態なのか?はやらせてみないと分かりません。

    好みとは味覚とも似ているので、人それぞれ好き嫌いな食べ物がある様にネック反り具合+弦高の数㎜で様々なパターンが考えられます。
    その中から自分のジャストセッティングを見つけるという事です。




    同じ弦高でも弾き心地が違うのは?

    これは多くの楽器で起こります。

    当然ですがネックの厚みや指板の精度等によって「ギターベースが全て同じ条件でないから」が正しい答えです。
    この辺りも好みに関わってくる要素です。

    もっと細かく言えば正しい調整の他にもナット高が影響してきます。
    ナットの高さが高い場合、0フレット弦高が高くなりますのでローフレットに近くなる程に弾き難くなりサドルで下げた弦高数値が狂ってきます。
    例えばナット高が高いけど12フレットで1.5mmでセッティングしている場合、実際は1.5mmではなく1mm程度(これはナット高による)の状態だったりします。
    もちろんナット高にもよりますがかなり高い状態から切り直すと12フレットで見る弦高が0.5㎜下がる事もあります。

    またフレット状態も関係しますので弦高の数値だけで判断しない方が良いです。
    消耗していたり、古い年代製は基本的に「状態が悪い事が当たり前」です。
    ネックにウネリが出て真っ直ぐにできない事も全然あります。
    あまりに酷い状態だと簡単なリペアで直せない事、大掛かりなリペアを行っても直せない物も出てきます。
    それら状態要素を度外視して現代の新品楽器と同じ様に扱わないで下さい。
    状態が悪くてもその中でマシな状態に仕上げたり、リペアを行って今より状態を良くする事も考えてセッティングしないといけません。

    またFender系にある指板Rがキツい指板Rではチョーキング時に音が詰まり易い要素も出てくるので、単純に押さえ易い弦高にしたけどチョーキングで音詰まりする等も出てきます。こうしたギターでチョーキングも行う事を考えたら弦高を下げる限界が出てくるのは皆が知ってる様な知識でしょう。
    指板Rも弾き易さとチョーキングに影響がある知識が必要です。
    これらを知らない人は例えば指板Rがキツいギターと指板Rが緩いギターが同じ状態と思っていて、このギターは問題無いのに何でこのFenderはチョーキングで音が詰まるんだ?ちゃんと調整できてないんじゃないか?と言う人が出てきます。

    弦高は木材も関係ある?

    木材というよりはネック強度も関係します。

    分かり易いのがネックの剛性が高い物、モジュラス等を弾いたり調整した事があるなら伝わる話ですがカーボンネック等の木材よりも極端に剛性が高いと弦の振動でネックが動きません。
    ネックが動く事で弦の振動を無駄に増幅する働きが発生すると考えられます。
    この辺りも縄跳びの例と同じで縄を回す際に少し勢いと付けるだけで縄を大きく回す事ができますがそれと同じ作用が起こるのでしょう。
    太い弦を張ればビビり難くなるのは単純に張力が強いのでこれらの働きによる阻害を受け難くなる事も影響しているはずです。
    剛性が高いと土台がしっかりとブレ無く固定される事で一定の安定した弦振動を発生させる事ができ、もちろん状態と調整精度は関係しますがその辺りが問題無いならピッキングした分の弦振動しか影響しなくなる事から他の楽器と比べビビり具合が全然異なって良くなります。

    ピッキングで弾いた分の弦振動+ネックの揺らぎによる増幅振動=ビビり具合の大小になると思っています。
    剛性が高いとネック揺らぎの増幅振動が起こらないので結果的に弾いた分の弦振動しか発生せずビビり難くなると考えます。

    これら要素が更に分かり易い確認方法として、張力が強く長いネックのベースが分かり易いです。
    例えば机等にボディをクランプ止め等してボディが動かない状態にして下さい。
    この状態で弦を引っ張ったり、チョーキングしてみて下さい。ネックが動いているのが分かると思います。
    つまりはこの程度の張力でネックが動くという事が目で見て分かる位に動くという事が証明できます。
    当たり前ですけど「ネックベンド」って言葉が昔からある様に、殆どのギター・ベースのネック材強度は手の力でネックを動かせる位の強度しかありませんから弦を緩めて保管は当たり前の事と分かるはずです。

    木材でも補強材を入れたネック等は剛性が高くなるので、木材の強度も関係しますが剛性が高いとビビり難くなるという要素は経験上正しいと判断しています。
    特にベーシストはこの辺りを読んで納得できる方も多いのではないでしょうか?

    弦高は普通が一番

    状態が大丈夫の前提がありますが基本は普通が一番良いです。
    弾き易さと音の良さのバランスが良いからです。

    ギターだと一般的には1.5mmと言われていますがこれはメーカーにより前後します。
    ベースは更に前後し、3mm~2mmの範囲で様々なメーカーがこの範囲で標準と決めている事が多いです。

    特に細かくなる要因として「使う弦の太さが皆違う」ので、弦の太さも考慮したら全て同じに考えない方が良いです。
    やはりこの辺りはベースが分かり易く細い弦は張力が弱いのでビビり易くなります。
    5弦ベースは更に分かり易くて通常の5弦LowB弦の135でも細い弦です。
    ローBを良く鳴らすにはネック強度しか方法が無いので基本は145が太さの最低ラインと思って下さい。
    135弦を張っててビビりや音のモヤモヤ感が気になるなら単純に太い145弦を張って試してみて下さい。解決します。
    この辺りもメーカーが145弦パックを販売しない所が向上心が無い素人だと言っても良いです。

    太い弦を張れば張力が上がりビビり難くなるので、当然ながら太い弦を張ればネックは順反りしますのでセットアップが必要になります。
    太い弦を張った上での弾き心地も変わってくるので弦高にも変更を加える事でしょう。
    意外と弦だけでも影響要素が多いので単純ではありません。

    おわりに

    弦高と簡単に言っても様々な要素があり1つの影響が全体の影響を与える事が知れたと思います。
    物事は単純ではありません。
    そして全ての楽器は同じ状態ではありません。同じ調整方法が通用しない楽器も出てくる事でしょう。
    それに加えて人の好みがある訳ですから、まとめますと楽器状態を考えてセットアップする事とその状態に適した弾き方を自分がする事、そこから好みに合わせて上下させる事です。

    楽器状態とはリペア次第で良くできるでしょう。そこには知識が必要なのでお店で修理してもらって下さい。
    そこから適切なセッティングを行った状態から好み等で調整を追い込んでいく。
    正解はありません。正解を決めるのはあなたです。

    間違ってはいけない事として、これらは「正しい知識があった上で」言える事です。
    昔から発信している事として「新品でもリペアが必要な、状態が悪いまま販売されている」事があります。有名なブランドでも高額でもそうです。
    それを知らない・知ろうとしない素人は「新品=全て状態が良い」と思っている人も多く、状態が悪い楽器なのに新品という理由だけでこちらの話が伝わらず無能扱いされてしまいます。
    新品だろうが中古だろうが関係無く状態を把握しないと正しい判断ができない事と、リペアが必要になる状態・必要無い状態が出てきます。

    「何故に新品なのに状態が悪い物が売られているんだ?」と思う人も多いかもしれませんが、それが現実の現状です。
    メーカーがユーザーをナメている事、買う側が無知なので「有名メーカーだから・高額な物は良い物だから」と洗脳されて物を買ってくれるので頑張る理由が無いからです。
    現在の日本と同じで皆が知識を付けて声をあげないと環境は変わらないのは楽器業界も同じです。
    そして本当に頑張っているメーカーを見極め、そこにお金を落として下さい。
    酷い楽器を売ってる楽器屋に怒りを向けるかもしれませんがあなたにも責任があります。声を上げなかった責任、無知を放置した責任です。
    酷い物を買わなければ良いだけの話です。勉強して良い物だけを選んで買えば良かっただけの話です。
    ダメな状態で売ってるお店からは買わないで下さい。楽器に対して詳しい説明を聞いてできない所からは買わないで下さい。
    皆がそうしてかないと販売側も改善されません。

    無知を卒業して下さい。

    読んで頂きありがとうございました♪


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    DSC_4129
  • Ibanez R-400 ナット溝高調整&ブリッジ弦高調整 当日仕上げ

  • 2017/08/11
  • Category:
  • DSC_4128オーストラリアのお客様からIbanez R-400のセットアップ・ナット溝高調整・ブリッジ弦高調整の当日仕上げでした。日本国内では販売されていない?モデルの様ですね。

    非常に弦高が高い状態になっており弦を押さえるのもやっとの状態です。

    ネックの順反り+表板の膨らみはかなり弦高を上げて弾き難くなる要素です。セットアップしてみるとナットの溝高もかなり高い為、高さを切って調整してもまだまだ弦高が高いのでブリッジの方で調整し仕上げました。

    リペア完了後はお客様も喜んで頂き嬉しく思います。アコギに関してはどうしても最初からナット溝高が高い・ブリッジ弦高が高め等の理由で弾き難いまま販売されている事が多いです。アコギは弦も太い為更に押さえ難くなり、無理して弾くと最悪の場合腱鞘炎にまで発展する事もあります。弾き難いのは無理せずリペアされるのをオススメ致します。

    ありがとうございました♪


    ~今回のリペアプラン~

    ・セットアップ・・・3000円

    ・ナット溝高調整・・・2000円

    ・ブリッジ高調整・・・3000円


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    DSC_4261
  • Yairi アコースティックベース 調整

  • 2015/12/30
  • Category:
  • DSC_4261

    Yairiのアコースティックベースの調整です!

    オクターブが合わなくて弾いてて気になるとの事で調整致しました。

    ネックは反っていて、ブリッジの弦高が各弦バラバラになっており低い所と高い所で誤差は0.5mmも違う等、弾き難い状態です。

    ネック反りを調整しブリッジを削って弦高を整え弾き易くなる様に、ブリッジを動かしオクターブを合わせ調整しました。

    ありがとうございました!

     


    DSC_3722
  • Navigator プレべ ナット溝調整・PUスポンジ交換・シム入れ

  • 2015/11/14
  • Category:
  • DSC_3721 DSC_3722

    ナビゲーターのプレべです♪

    今回はナット溝調整・フレットすり合わせ・PUスポンジ交換・シム入れ・調整です!

    本日は受け取りの時間が遅い時間だったのですり合わせ以外はやっておき、明日にすり合わせし調整致します。

    症状としては弦高が高くてもフレット状態が悪くビビりが強い・ナット高が高く弾き難い・PUスポンジが小さく高さを上げれない・ブリッジのコマが床に付いてる状態でも弦高が高い、です。DSC_3723

    中古で購入したベースとの事ですが、前オーナーがナットを溝切り済みの市販パーツに外して取り換えただけの可能性がある状態です。

    市販の溝切り済みナットを付けただけではナット高が全く合わないので、そのままだと弾き難いのとフレットまで押さえる距離が増えるので弾き難い上にシャープ傾向になります。

    お客様も弾き難い事を感じてて、特に気になっていた1弦のナット高はとてつもない高さでした…。全体的に溝を切り直してバッチリ調整です!

    市販の溝切り済みナットは交換しても本体に合わせ溝切り調整する必要があるので、交換するだけでは意味がありませんのでご注意下さい…。DSC_3724

    PUにはヴァンザンドが付いてました♪

    DSC_3725ブリッジのコマが床に付いてる状態でこれ以上弦高が下げられない状態。弦高が低くできないトラブルはネックにシム入れで対処。

    DSC_3726調整し明日のすり合わせプランを練ります。

    明日には完成させますのでお待ち下さいませ!

     


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