• viktor-forgacs-nuRL2Wveb6w-unsplash
  • 自分でネック反りを見極め直す方法
  • 2026/07/15
  • Category:
  • ギターの弾き心地や音詰まりに直結するのが、ネックのコンディション。

    木材は生き物なので、季節の変わり目や湿度の変化で微妙に反りが発生します。

    一見難しそうに見える「ネックの反りの見分け方」と、自分で調整するための「トラスロッドの正しい回し方」を、失敗しないコツと合わせて分かりやすく解説します!

    bernie-almanzar-cCyojGPS8eQ-unsplash

    1. どっちの状態?「順反り」と「逆反り」の違いまずは、ネックがどちらに反っているのか、その状態を正しく理解しましょう。

    ●順反り(じゅんぞり): ネックが弦の張力に負けて、「弓なり(U字型)」に反っている状態。

    症状: 弦高(弦と指板の隙間)が異常に高くなり、弦が硬くて押さえづらくなります。

    ●逆反り(ぎゃくぞり): ネックが後ろ側(山なり)に反っている状態。

    症状: 弦高が極端に低くなり、ローフレット(1〜5フレットあたり)で弦がバズる(びびる・音が詰まる)ようになります。

    musician-2943109_1920

    2. プロもやってる「ネックの反り」の確実な見分け方

    ネックをヘッド側から肉眼で覗き込む方法(目視)もありますが、慣れていないとまっすぐに見えてしまうことが多々あります。

    そこで、誰でも確実にミリ単位の狂いを見つけられる「タッピング法(簡易隙間チェック)」を紹介します。

    1.ギターを演奏する姿勢で持つ

    ギターを寝かせると、ネック自体の重みで反り方が変わってしまいます。

    必ず普段演奏する時と同じように、ギターを起こした状態でチェックしてください。

    2.「1フレット」と「最終フレット」を同時に押さえる

    左手で6弦(一番太い弦)の1フレットを、右手で6弦の最終フレット(ボディに一番近いフレット)を同時にグッと押さえます。

    3.「7〜9フレット」の隙間をトントンと叩く:隙間の確認。

    両端を押さえたまま、余っている手の指で7フレットから9フレットあたりの中間部分の弦を上から軽く叩いて(タップして)みてください。

    【判定基準】

    ・適正(ストレート): 弦とフレットの間に「ハガキ1枚分(約0.1〜0.2mm)」のわずかな隙間があり、叩くと「カチカチ」とわずかに音が鳴る。この鳴り具合で反りを判断、後は好みで微調整。
    これが理想的な状態です。

    ・順反り: 隙間が明らかに広い(1mm以上ある、名刺が何枚も入るなど)。単純に弾き難い。

    ・逆反り: 隙間が全くなく、最初から弦がフレットにベタッとくっついている(叩いても音がしない)。ローフレットで音詰まりが起きている等。

    3. トラスロッドの正しい回し方反りの状態が分かったら、ネックの中に入っている金属の芯(トラスロッド)を六角レンチなどで回して調整します。

    ⚠️ 注意:トラスロッド調整の鉄則一度に回す量は「時計の針で15分〜30分(45度〜90度)ずつ」です。
    一気に回すと反り調整の訂正な所が分かり難くなるので、細かく動かして反りをチェックして自分が良いと思った反りに調整して下さい。
    かなり大きく順反りしていて、Fender等のネックを外さないとトラスロッドの調整ができないモデルは何度も確認するのが大変なので反り状態が悪い際は多めに回してチェックしましょう。トラスロッドの効きが悪いネックも同様に細かい調整で確認していると非常に大変になります。

    ●順反りを直す(弦高を下げたいとき)ネックの弓なりを引っ張ってまっすぐにするために、トラスロッドを「時計回り(右回し)」に締めます。

    覚え方: 「順(じゅん)回し」=「右回し(時計回り)」

    ※直せる範囲も限度があり、トラスロッドが硬く回らなくなった=トラスロッド限界によりこれ以上の順反りは直せません。

    ●逆反りを直す(ビビりを解消したいとき)突っ張っているロッドを緩めるために、トラスロッドを「反時計回り(左回し)」に緩めます。

    4. これが出たらストップ!楽器店に頼むべきサイン自分で調整する際、以下の症状が出たらすぐに作業をストップし、リペアショップや楽器店に相談してください。

    ●ネジが固すぎて全く回らない: ロッドが限界まで締まっています。
    無理に回すとネジ頭がなめたり、ロッドが折れます。

    ●回しても手応えがスカスカ(無限に回る): 中で折れている可能性があります。

    ●どれだけ回しても反りが直らない1:トラスロッドの効きが悪い(メーカーの作りが悪い)、有名で高額なメーカー品にもあったりしますので購入時は店員に目の前でトラスロッドを回させて状態をチェックさせて問題無い個体を買いましょう。

    ●どれだけ回しても反りが直らない2:木材が特定の場所だけ歪んで反る「ハイ起き」や「波打ち」という症状の可能性があり、ロッド調整だけでは直りません。

    トラスロッド調整は、正しい知識を持って「少しずつ回す」ことさえ守れば、決して怖いメンテナンスではありません。

    季節の変わり目にぜひ一度チェックしてみてくださいね!


    〒114-0014 東京都北区田端1-21-3 エーデルワイス101

    ギターリペア工房 Draw a New Sound

    東京都 山手線 田端から徒歩2分 どこよりも早いリペア早期仕上げ対応可能のリーズナブル料金&丁寧な作業のギターリペアショップです♪

    ●ホームページ Draw a New Sound

    ●YouTubeではブログでは語られない裏話からギターの作り方まで掲載中! 
    マイチャンネル YouTubeチャンネル

    ●ツイッター DNS_Guitar




BLOG CATEGORY

ARCHIVE