カテゴリー別アーカイブ: 楽器の詳しい知識・学問

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  • ベースの音が劇的に変わる!「シリーズ配線」と「パラレル配線」の違いを徹底解説

  • 2025/12/07
  • Category:
  • ベーシストにとって、自分の楽器の音色をコントロールすることは永遠のテーマですよね。

    「もっと音が太くならないかな?」「スラップの時にもっとキレが欲しい」…

    そんな悩みを解決する鍵が、実はピックアップの配線にあるかもしれません。

    今回は、ベースの改造や音作りでよく耳にする「シリーズ配線(直列)」と「パラレル配線(並列)」の違いについて、初心者の方にも分かりやすく解説するブログ記事を作成しました。

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    【配線方法で音が変わる】

    普段ベースを弾いていて「同じピックアップなのに、なんであのベースとこのベースはこんなに音が違うんだろう?」と思ったことはありませんか?

    実は、ピックアップそのものの性能だけでなく、電気信号の通り道である「配線方法」が音色に大きな影響を与えているんです。

    今回は、ベースのサウンドメイクの肝となる「シリーズ(直列)配線」と「パラレル(並列)配線」の違いについて解説します。

    これを知れば、手持ちのベースのポテンシャルを120%引き出せるようになるかもしれません!

    1. そもそも「シリーズ」と「パラレル」って何?

    難しい電気の知識は必要ありません。小学校の理科で習った「乾電池のつなぎ方」を思い出してください。

    ●シリーズ(直列): 電池を縦に一列につなぐ。→ パワーが倍になる!

    ●パラレル(並列): 電池を横に並べてつなぐ。→ パワーはそのまま、長持ちする。

    ベースのピックアップもこれと同じです。2つのピックアップ(または1つのハムバッカー内の2つのコイル)をどう繋ぐかで、出力されるパワーや音のキャラクターがガラリと変わります。

    2. 太くてパワフル!「シリーズ配線(直列)」

    シリーズ配線は、2つのコイルを一筆書きのように繋ぐ方法です。信号が2つのコイルを順番に通るため、抵抗値が加算されます。

    ~サウンドの特徴~

    ・出力(パワー)が大きい: アンプのゲインを上げたような、力強い音になります。

    ・中低域(ミッドロー)が強調される: 音に「コシ」や「粘り」が出ます。

    ・高域は少し削れる: 角が取れた、太くて丸い音色になります。

    ~代表的なベース~

    ・プレシジョンベース(PB): あの独特の太いサウンドは、スプリットコイルが「シリーズ」で配線されているからこそ生まれます。

    ・ハムバッカー搭載のベース(一部): ロック向きの太い音を作る際によく使われます。

    こんな時におすすめ: ピック弾きでゴリゴリ攻めたい時や、バンドアンサンブルの中でベースの存在感を太く出したい時。

    3. 繊細でクリア!「パラレル配線(並列)」

    パラレル配線は、信号を2つのコイルに分岐させて同時に通し、また合流させる方法です。

    ~サウンドの特徴~

    ・出力は控えめ: シリーズに比べると音量は少し下がりますが、その分クリアです。

    ・ワイドレンジ: 低音から高音までバランスよく出力されます。

    ・高域(トレブル)が綺麗に出る: 「パキッ」としたキレの良い音になります。

    ・中域がすっきりする: いわゆる「ドンシャリ」気味のモダンなサウンドになりやすいです。

    ~代表的なベース~

    ・ジャズベース(JB): 2つのピックアップ(フロントとリア)をフルボリュームにした状態は、一般的に「パラレル」の関係になっています。

    ・スティングレイ(Music Man): 一般的なハムバッカーの配線はパラレルが基本で、あの独特のバキっとした高音を生み出しています。改造としてスティングレイも配線を変更しシリーズ配線にする事も可能です。

    こんな時におすすめ: スラップでパーカッシブな音を出したい時や、コード弾きで音を綺麗に響かせたい時。

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    4. 比較まとめ:どっちを選べばいいの?

    それぞれの特徴を表にまとめました。

    ■特徴・・・・・・・シリーズ配線(直列)・・・パラレル配線(並列)
    ■パワー(出力)・・・・大きい・・・・・・・・標準的(控えめ)
    ■音の傾向・・・・太い、中低域寄り、丸い・・・繊細、ワイドレンジ、鋭い
    ■得意なジャンル・・・ロック、メタル・・・・・ポップス、フュージョン、スラップ全般
    ■イメージ・・・・「ドスッ!」「ブリッ!」・・・「パキッ!」「ジャリッ!」

    5. 両方の音を使いたい!という方へ

    「どっちの音も捨てがたい…」 そう思ったあなた、正解です!実は、多くのベーシストがこの2つの音を使い分けています。

    ★改造の定番「ターボスイッチ」

    ジャズベースなどのシングルコイル2基のベースに、スイッチポット一つで2つのPUを使用し「シリーズ/パラレル」を切り替えられるようにする改造(通称:ターボスイッチ)が大人気です。
    近年のベース(トーンの位置)に採用されている事が多くなってきましたが、モモセのベース等に採用されています。

    ●通常時:ジャズベらしい繊細なパラレルサウンド。スイッチOFF時は普通のジャズベース。

    ●ソロやサビ: スイッチONでハムバッカーピックアップ(直列)のような太いシリーズサウンドに変身!音も大きくなり、音質も大きく変化します。

    このように、手元で疑似的にハムバッカーのようなパワー感を出せるようになるため、非常に実用的なカスタマイズです。

    ★ポイント★
    ミニスイッチかスイッチポットで4芯ハムバッカーピックアップを単体で「直列/並列」を切り替える配線にする事が可能です。または「直列/コイルタップ」も可能です。

    2つ並んだPUのどちらか片方の配線方法をスイッチで制御したり、両方の配線方法をスイッチで変える等して様々な音色に変える改造が可能です。

    ※ミニスイッチでシリーズ/パラレル配線はPU1つにつき6Pスイッチ1つが必要。コイルタップの場合は2個まとめてタップする事が可能です。
    また6ピンON-ON-ONスイッチを使用する事で「シリーズ/コイルタップ/パラレル」ができる様になります。

    ※特殊なミニスイッチで12ピン(6ピンが2個連結した物)を使用すればスイッチ1個で2つのPUをまとめてシリーズ/パラレル配線を切り替える事も可能ですがザグリスペースの確認が必要です。
    しかしこの場合はPU単体での制御は行えません。
    音色を自由に切り替えてコントロールしたい場合はPU2個分のON-ON-ONスイッチを増設する必要があります。

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    まとめ:配線を知れば、音作りはもっと楽しくなる。

    「シリーズはパワーと中域」「パラレルはクリアさと高域」。

    この基本を覚えておくだけで、エフェクターやアンプの設定も変わってくるはずです。

    もし今のベースの音に「あと少しパンチが欲しい」や「もっとスッキリさせたい」という悩みがあるなら、ピックアップを買い換える前に、配線の切り替え(改造)を検討してみるのも一つの手ですよ!

    自分だけの理想のトーンを探求して、ベースライフをもっと楽しみましょう!


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  • トラスロッドが限界!?回らなくなった時の対処法と修理の選択肢を徹底解説

  • 2025/12/03
  • Category:
  • ギターのトラスロッドが限界(締めきった状態)になってしまった時の絶望感、とてもよく分かります。「もうこのネックは寿命なのか?」と不安になるかと思いますが、必ずしも終わりではありません。

    トラスロッドが限界に達した際の、現状確認からDIYでの応急処置、そしてプロによる修理内容までを網羅したブログ記事構成を作成しました。

    「ネックが順反りしているのに、トラスロッドがこれ以上回らない……」

    ギターやベースを長く愛用していると、いつか直面するこの問題。ロッドが限界を迎えた=ネックの寿命、と考えて諦めていませんか?

    実は、トラスロッドが回りきったとしても、まだ打つ手は残されています。

    今回は、トラスロッドが限界(締め切り)になった際のチェックポイントと、簡単な裏技、そして最終的なプロのリペア内容について詳しく解説します。

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    【トラスロッド限界を見極める】

    1. まず確認!本当に「限界状態」ですか?

    対処を行う前に、その状態が本当に「ロッドの限界」なのかを見極める必要があります。

    ●固着しているだけの可能性・・・長年調整していないギターの場合、単にネジ山が錆びたり、汚れが詰まって固着しているだけのことがあります。

    対処法: 一度ナットを緩める方向(左)に少し回してみてください。
    もし「パキッ」という音と共に動くようなら、単なる固着の可能性があります。
    一度ナットを完全に取り外し、ネジ山にグリスを塗って締め直すだけで、さらに回りシロが生まれることがあります。

    ■注意■
    ビス山にグリスを塗ると「必要以上に回し易くなる」事からオーバートルク(回し過ぎて壊す原因)となるので要注意です。

    ●ナットが底付きしている可能性・・・十字ナットが使用されたトラスロッドに多いトラブル。
    メーカーの製造精度が悪く、トラスロッドが貫通しない十字ナットが使用されているとナットが木部に当たってトラスロッドを引っ張るよりも前に内部で締める限度が来てしまい回らなくなっている状態をトラスロッド限界と誤解し易いです。
    こうした場合、別のトラスロッドナットに交換(六角穴ナット等)に交換するとナット内部で底付きする事無くトラスロッドを効かせる事が可能です。

    ●物理的な限界(締め切り)・・・ネジが完全に止まり、無理に回そうとすると木部がミシミシ鳴る、あるいはネジ山を舐めてしまいそうな状態。
    これが本当の「限界」です。これ以上、力任せに回すのはロッド折れの原因になるので絶対にNGです。
    こうした状態になってしまうと売却時に値下がりの原因となり、この状態で弾き易いならまだしもトラスロッドが限界状態で順反りしてしまうと状態が悪いジャンク品扱いになる事があります。

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    【ワッシャーを使えって本当?】

    2. 【DIY初級】魔法のアイテム「ワッシャー」追加術

    これが最もポピュラーで、効果的な応急処置です。 トラスロッドのネジ山(スレッド)が足りなくなっている場合、スペーサーを噛ませることで復活する可能性があります。

    ★ポイント★
    上記にあったトラスロッドが底付きしている状態の場合、ワッシャーを入れる事で解決できる場合があります。

    ・仕組み・・・ロッド自体にはまだ余裕があるのに、ナットがネジ山の終点まで来てしまって回らないケースがあります。
    この場合、ナットと木部の間にワッシャー(金属のリング)を挟むことで、ネジ山の位置をずらし、さらに締め込めるようにします。

    ■注意■ただしトラスロッド穴の中に入るワッシャーは少し特殊サイズです。
    ホームセンターで見つかれば良いですが、内径6mm外形9mm程度の特殊なワッシャーが必要になります。

    【手順】
    弦を緩め、トラスロッドナットを完全に取り外す。

    ホームセンター等で、ロッドの径に合う厚みのあるワッシャーを購入する(専用のスペーサーも楽器店で売られています)。

    ワッシャーをロッドに通し、ナットにグリスを塗って再度取り付ける。

    締め込んでいき、調整できるか確認する。

    ■注意■そもそもロッド自体がこれ以上引っ張れない(ネック自体が大きく順反りしすぎている)場合は、ワッシャーを入れても効果はありません。無理に回すとロッドが切れます。

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    【順反りは簡単に直せる?】


    3. 【DIY中級】クランプを使った「手動矯正アシスト」

    過去のYoutubeでも紹介しましたが、ネックの反りはクランプによる逆反りで直せるかもしれません。

    トラスロッドの力だけでネックを真っ直ぐにするのではなく、外力でネックを逆反りに負荷を与え順反りを真っ直ぐに戻すように固定するという考え方です。

    【手順】

    弦を緩める。ネックを外す。

    ネックを固定し、クランプ等を使って物理的に「逆反り」の状態へ少し力を加える(あて木をして傷つかないように!)。順反りが酷い場合はより大きな力を与えて矯正する。

    数日~数週間、放置する。

    クランプを外し、順反りが真っ直ぐな状態に直ってきたか?を確認する。

    警告: 力加減を間違えるとネックが割れたりするリスクが高い方法です。自信がない場合はプロに任せましょう。

    ■注意■動画でも紹介していますがネック状態が数日で変化する可能性がありますので、何度も確認して作業して下さい。
    弦を張る=順反り方向に弦張力で曲がっていきますので、このクランプ矯正はその逆をする行為になります。
    クランプ矯正は特に特殊な方法ではありません。リスクが少なく順反りを直せるかもしれない方法です。

    【リペアショップで直す】

    4. プロのリペアショップに依頼する場合の選択肢

    DIYでの対処が難しい、あるいは大切なヴィンテージギターである場合は、迷わずリペアショップへ相談しましょう。主な修理方法は以下の3つです。

    ●ネックアイロン(ヒーター修正)

    内容: ネックに専用のヒーターとクランプを取り付け、熱を加えて木の癖(曲がり)を矯正する方法。

    メリット: 比較的安価(1万円〜2万円程度)。オリジナルパーツを維持できる。

    デメリット: 熱による変形リスクがあり、場合によっては状態が悪化する。時間が経つと状態が元に戻ったり再発する可能性がある。

    ■注意■ネックアイロンで必ず直ると思わない方が良いです。基本は「直ればラッキー」レベルで、精度の悪いメーカーは熱による指板剥がれが起こったりします。

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    ★ポイント★多くのリペアショップではネックアイロンのリスク面を説明しておりません。
    皆様が思っている程、メーカーの作りは良くありません。
    某社のギター/ベースに多い接着面の接合部分の塗装が割れていたりする物は「既に隙間が起きている状態」ですし、ちゃんと接着されている様に見えて中身は隙間でスカスカで衝撃で簡単に外れてしまった等が起こったりします。

    この様な状態の物に熱を与えてしまうとどうなるか?
    接着接合面の塗装が割れている様な所に熱を与えれば接着箇所の剥がれが起きたり、ラミネートネック等は剥がれたりセットネックはネックが取れたりと熱によって状態が悪くなる可能性が出てきます。

    ネックアイロンを気軽にやって良いのは基本的に接着が最低限しか行われていない1Pメイプルネックだけです。
    基本的にネックアイロンの構造自体が間違っていて、反りを直すのに曲げたい箇所はネックなのに対しネックアイロンは指板から当てて熱矯正する仕組みそのものが間違っています。
    ネックグリップ側からネックアイロンを当てる仕組みでないとおかしな作業方法になります。

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    海外の自宅で自己流ネックアイロンをされた方の記事にて、写真の様にネックグリップ側からの熱源を与えクランプ矯正する事が理想的な直し方です。
    指板側からの熱源は指板剝がれの可能性や、曲げたいネック側へ熱伝導の意味でも効率が悪いです。
    何故にネックグリップ側から当てるネックアイロンが販売されないのか非常に疑問です。
    詳しくは下のネックアイロンについての解説ブログ記事を参照下さい。

    乾燥によるネックの順反り・ネックアイロン熱矯正による詳しい授業

    https://dns-guitar.jp/%e4%b9%be%e7%87%a5%e3%81%ab%e3%82%88%e3%82%8b%e3%83%8d%e3%83%83%e3%82%af%e3%81%ae%e9%a0%86%e5%8f%8d%e3%82%8a%e3%83%bb%e3%83%8d%e3%83%83%e3%82%af%e3%82%a2%e3%82%a4%e3%83%ad%e3%83%b3%e7%86%b1%e7%9f%af/

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    ●指板修正(指板調整・すり合わせ)

    内容: フレットを一度すべて抜き、指板の木部を削って平らにし(反りを削り取る)、再度フレットを打ち直す方法。

    メリット: 物理的に平面を出すため、確実性が高い。演奏性が劇的に向上する。

    デメリット: 高価(7万円〜)。指板が少し薄くなる。

    ★ポイント★物理的に真っ直ぐに直すので確実性はあるが、あまりにも順反りが酷い場合は諦めた方が良い。

    ●トラスロッド埋め込み直し・指板貼り替え

    トラスロッドの効きが悪い場合(回しても反りが全然変化しない等)に考えてほしい方法。

    内容: 指板を剥がして内部のロッドを新品に交換したり、強度のあるカーボンロッドを埋め込んだりする大手術。

    メリット: 根本的な解決になる。

    デメリット: 非常に高額かつ、音色が変化する可能性がある。基本的にここまでやる必要があるなら買い替え。

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    ~まとめ~

    トラスロッドが限界を迎えたからといって、そのギターが弾けなくなるわけではありません。

    まずはグリスアップしてみる、トラスロッドのナット交換やワッシャー(スペーサー)を入れてみる、ダメならプロに修正などを相談する事が重要です。

    このステップを踏むことで、愛機をまだまだ現役で活躍させることができます。

    上記の方法を行うなら自己責任にはなりますが、試してみる価値は大いにあります。

    大切なギターと長く付き合っていくために、適切な処置をしてあげましょう!


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  • 【DIYで簡単!】ギターのペグ交換方法を徹底解説!

  • 2025/11/30
  • Category:
  • 「なんだかチューニングが安定しない…」「ペグが壊れてしまった!」そんな時、ギターのペグ交換は自分でできるDIYメンテナンスの一つです。

    この記事では、初めての方でも安心して交換できるように、必要な工具から手順、注意点までを詳しく解説します。

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    【必要なペグや工具】

    1. 必要な工具と交換用ペグの選び方

    作業を始める前に、まずは必要なものを用意しましょう。

    ~必要な工具~

    ・新しいペグセット: 交換したい種類(クルーソンタイプ、ロトマチックタイプなど)のもの。

    ・プラス/マイナスドライバー: ネジのサイズに合うもの。

    ・スパナ or ソケットレンチ (主にロトマチックタイプ): ペグのブッシュ(ワッシャー)を締める際に使います。

    ・ニッパー or ストリングカッター: 弦を切るためのもの。

    ・布またはタオル: ギターのヘッドを傷つけないように下に敷きます。

    ・(必要に応じて)電動ドリル、木工用ボンド、

    ・穴埋め用の埋め木枝: 後述の「ネジ穴の位置が違う場合」に必要です。

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    ~交換用ペグの選び方~

    ★最も重要なのは、現在のギターに適合するかどうかです。

    ~チェックポイント~

    ・ペグのタイプ・・・クルーソンタイプ(裏蓋がない)・ロトマチックタイプ(裏蓋がある) など、同じタイプを選びましょう。
    ・穴のサイズ (ブッシュ径)・・・ヘッドに空いている穴の直径が、新しいペグのブッシュ(筒状の部品)の直径と合うか確認します。
    ・ネジ穴の位置・・・元のペグのネジ穴と、新しいペグのネジ穴の位置が一致するか確認しましょう。
    ・ギア比 (例: 1:15)・・・数字が大きいほど、より細かくチューニングできます(任意)。

    2. ペグ交換のステップ・バイ・ステップ

    ステップ1:弦を緩めて外す

    全ての弦を緩めます。

    ニッパーを使い、弦をカットします。

    ペグから残りの弦を引き抜きます。

    ステップ2:古いペグを取り外す

    ■ロトマチックタイプ(ナット/ブッシュで固定されているタイプ)の場合

    ヘッドの表側にあるブッシュ(ワッシャー状の部品)を、スパナやソケットレンチで回して取り外します。

    ヘッドの裏側にある、ペグを固定しているネジをドライバーで外します。

    ペグ本体をヘッドから取り外します。

    ■クルーソンタイプ(ヘッドにブッシュが打ち込まれているタイプ)の場合

    ヘッドの裏側にある、ペグを固定しているネジをドライバーで外します。

    ヘッドの表側にあるブッシュ(打ち込み式のものが多い)は新しいペグのブッシュと交換するのは大変な為、基本的にそのままにしておきます。(※新しいものに交換する場合は、ヘッドを傷つけないよう慎重に引き抜きます。)
    交換する場合、GOTOHペグ等に付属する工具で叩いて元のブッシュを抜き新しいブッシュを圧入して取付けます。

    ペグ本体をヘッドから取り外します。

    ステップ3:新しいペグを取り付ける

    新しいペグを、ヘッドの裏側の穴に差し込みます。

    ヘッドの表側から、ブッシュを差し込み、スパナで軽く締めます。(強く締めすぎるとヘッドを傷めるので注意!)

    ペグの位置を調整し、元のネジ穴(または新しい位置)に合わせて、ネジをドライバーで取り付け、固定します。

    ポイント:ペグのシャフトが一直線に並ぶように微調整しながらネジを締めましょう。

    ■ネジ穴の位置が合わない場合は?

    新しいペグと古いペグでネジ穴の位置が違う場合は、以下の作業が必要です。

    ・古いネジ穴に木工用ボンドを少量つけ、埋め木を差し込みます。

    ・ボンドが乾いたら、余分な部分をカッターなどで切り落とし、穴を埋めます。

    ・新しいペグを正しい位置に合わせ、目打ちなどで印をつけます。

    ・印をつけた位置に電動ドリルで下穴を空けてから、ネジで固定します。(下穴を空けないと木が割れる原因になります。)

    ステップ4:新しい弦を張って確認する

    新しいペグに弦を張り、巻き付けていきます。

    チューニングを行い、ペグがスムーズに回るか、チューニングが安定するかを確認して完了です!

    3. 交換時の重要チェックポイント

    ・ネジの締めすぎに注意: 特にブッシュや固定ネジを強く締めすぎると、ヘッド材を傷つけたり、ペグの動作を重くしたりする原因になります。適度な力で締めましょう。

    ・ヘッド材の保護: 作業中は必ずヘッドの下に布を敷き、工具が当たって傷つかないようにしましょう。

    ・左右の確認: ペグには左右があります。取り付ける際に、ノブ(つまみ)の回る方向が正しいか(時計回りで締まり、反時計回りで緩むのが一般的)確認しましょう。

    ペグ交換は、慣れてしまえば30分程度でできる作業です。自分でメンテナンスすることで、より一層ギターに愛着が湧くはずです。ぜひチャレンジしてみてください!


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  • 【完全ガイド】ギターのトラスロッド調整方法:ネック反りを自分で直そう!

  • 2025/11/27
  • Category:
  • トラスロッド調整はなぜ必要?

    ギターを弾いている皆さん、「なんか弾きにくいな」「特定のフレットでビビる」と感じたことはありませんか?

    その原因は、ギターのネックが反っていることかもしれません。

    ギターのネックは、弦の張力や湿度、温度の変化によって、わずかに反ってしまうことがあります。

    この反りを修正し、最適な演奏コンディションを保つために行うのが「トラスロッド(Truss Rod)」の調整です。

    トラスロッドはネックの内部に埋め込まれている金属製の棒で、これを回すことでネックの反りを修正できます。

    この記事では、トラスロッド調整に必要な知識と手順を、初心者の方にも分かりやすく徹底解説します!

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    【トラスロッド調整に必要な物】

    ~調整前に準備するもの~

    トラスロッド調整を始める前に、以下のものを準備しましょう。

    ●トラスロッドレンチ・・・ロッドを回すための専用工具。ギター購入時に付属していることが多いです。サイズを要確認。

    ●精密ドライバーまたは六角レンチ・・・ネックカバー(ロッドカバー)を外すため。

    ●フィラーゲージ(あれば)・・・厳密な隙間(弦高/ネック反り)測定。シックネスゲージとも言う工具。

    ●定規(スケール)・・・弦高を測るために必須。主に12フレット上の弦高を測る。

    ●カポタスト・・・測定基準を作るため、1フレットに装着します。

    ●タオルやクロス・・・ギターを保護するため。

    ■調整前に知っておくべきこと(ネックの状態チェック)

    トラスロッドを調整する前に、まずはネックがどのように反っているかを確認しましょう。

    ネックの反りには主に以下の2種類があります。

    1. 順反り(じゅんぞり)
    状態: 弦の張力に負けて、ネックがお辞儀をするように「弦の張ってる側」に反っている状態。

    症状: 弦とフレットの間隔が開きすぎ、弦高が高くなる。特にネックの中央付近で弾きにくくなる。

    調整: トラスロッドを締める(時計回り)。

    2. 逆反り(ぎゃくぞり)
    状態: 主に湿度が高く木材の膨張により「弦を張ってる反対側」に反っている状態。

    症状: 弦とフレットの間隔が狭くなりすぎる。全体的に弦高が下がり「ビビリ」が発生しやすくなる。

    調整: トラスロッドを緩める(反時計回り)。

    ネック反りの確認方法(リリーフのチェック)
    カポタストを1フレットに装着します。

    右手の指で、最終フレット(またはネックとボディの接合部付近のジョイントフレット)の弦(6弦と1弦)を押さえ確認します。

    この状態で、カポと押さえているフレットの間12フレット辺りの隙間を見たり、ジョイントフレットを押さえている場合は7フレット〜9フレットあたりの弦とフレットの隙間(リリーフ)を確認します。

    ・隙間が開きすぎている → 順反り

    ・隙間がなさすぎる、または弦が完全にフレットに触れている → 逆反りまたは反りがドストレート

    ・理想的な隙間(リリーフ): 名刺1枚分〜0.3mm程度。

    ★ポイント★反り具合は自分の好みです。何が正しいか(自分的に弾き易いか?)はいろんな反りを実際に弾いて確かめて下さい。
    「反りは〇〇が正解」とは厳密にはありません。
    隙間も参考程度にして、隙間がある所から隙間が無い所までいろんな反りを調整し弾いてみて自分好みを試して下さい。

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    【トラスロッド調整方法】

    ~トラスロッド調整の具体的な手順~

    ネックの状態が確認できたら、いよいよ調整に入ります。

    ●ステップ1:ロッドの調整箇所を見つける

    トラスロッドの調整ネジ(ナット)は、主に以下の2か所のどちらかにあります。

    ・ヘッド側: ギターのヘッド(ペグがある側)にあるカバー(ロッドカバー)の下。

    ・ネックエンド側: ネックとボディの接合部(サウンドホールの縁や、エレキギターの場合はネックポケット内)。

    調整箇所を確認し、カバーがある場合は精密ドライバーなどで慎重に外しましょう。

    ●ステップ2:ロッドを回す

    絶対に一度に大きく回さないでください!

    調整は「1/8回転(45度)ずつ」が鉄則です。
    大きく回すと反りも大きく変わるので、反りの調整が難しくなりますので少しづつ回して確認しながら行いましょう。

    回して抵抗を感じた場合や、それ以上回らない場合は、無理に力を加えないでください。
    回り難い=トラスロッドのナット溝が錆びている可能性や、トラスロッドが限界状態の可能性がありこの状態から無理に回すとロッドが破損する恐れがあります。

    【調整方向】

    順反り・・・ネックをまっすぐにしたい=締める(時計回り)
    逆反り・・・ネックを緩めたい/順反りにしたい=緩める(反時計回り)

    レンチを調整ナットにしっかりと差し込みます。

    1/8回転(45度)だけゆっくりと回します。

    ステップ1で確認した「リリーフのチェック」を行い、反りが修正されたか確認します。

    まだ反りが残っている場合は、再び1/8回転だけ回しチェックします。

    ●ステップ3:確認と微調整

    理想的なリリーフ(名刺1枚分〜0.3mm程度)になったら調整完了です。後は弾きながら調整を行うと良いでしょう。
    この隙間が小さい程に弦とフレットが平行になりますので、ストレートに近づく程にどのポジションを弾いても弾き易くなります。

    ★ポイント★弾く力(右手の力が強い等)が強い人はビビりが多くなるので、ネックの反りを自分に合わせて調整する事も可能です。
    右手の弾く力が弱い場合、弦振動が弱いので弦高が低くてもビビりが少ない事となります。
    ネック反りは弾き手に合わせても個人で限界値が異なりますので、いろいろ反りと弦高を試して自分が一番良いポイントを見つけて下さい。

    ・弦高が高すぎる場合: トラスロッド調整でネックの反りが修正されても、弦高(サドル/ブリッジ)が適正でない場合があります。その場合は、別途サドル/ブリッジ側で弦高を調整しましょう。

    ・ビビリが直らない場合: トラスロッドで反りを修正してもビビリが残る場合は、フレットの摩耗や浮き、ナットの溝の深さなど、他の原因も考えられます。

    ★ポイント★反りの確認方法はフレット状態が良くないと厳密には適切には行えません。

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    ~トラスロッド調整のTIPSと注意点~

    1. 焦りは禁物!

    トラスロッドは、ギターの寿命に関わるデリケートなパーツです。少し回した程度でも弾き心地に大きく影響するので本当に少しずつ回して時間を掛けて確認しながら調整しましょう。

    2. Fenderストラト等のネックを外さないと調整できないモデル

    エレキギターなどでネックエンド側に調整ナットがある場合、弦を緩めネックを外さないと調整できないことがあります。
    こうしたモデルの調整は大変ですが、少しずつ回しては組み直し確認しながら調整していきましょう。
    ネックのジョイントビスの付け外しも正しく行わないとビス山を痛めてしまいます。

    3. ロッドを回し切ってしまったら

    回しても抵抗がなくそれ以上緩められない場合(逆反りのし過ぎ)、硬くこれ以上は締められない(順反りのし過ぎ)状態になった場合は、ロッドの効き幅の限界です。

    その場合は、プロのリペアマンに相談しましょう。

    基本的には弦を張って負荷を与えているので、大体のギターは順反りします。
    なので弾かない時は弦を緩めて保管していないとトラスロッドを締める際の「余り量」が足りなくなり正しく調整ができない他、楽器が良い状態で使用できる「寿命」が少なくなると言えます。
    またトラスロッドの余り量が少ない・限界状態では売却時に値下がりする原因にもなります。

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    ~さいごに~

    トラスロッド調整は、ギターの演奏性を大きく左右する重要なメンテナンスです。

    最初は少し怖いかもしれませんが、正しい知識と慎重さをもって行えばきっとあなたのギターは最高のコンディションを取り戻すでしょう。

    「何度やってもうまくいかない」「明らかにロッドが回らない」といった場合は、無理をせず専門のリペアショップに依頼することを強くおすすめします。

    また自分が行える事としてトラスロッドが限界にならない様に弦は緩めて保管する事と、購入時にトラスロッドの余り量が多い個体を買う様にしましょう。


    〒114-0014 東京都北区田端1-21-3 エーデルワイス101

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  • ギターフレットの科学:なぜ場所によって音が変わるのか?深く掘り下げてみよう!

  • 2025/11/23
  • Category:

  • ギタリストなら誰もが知っていることですが、ギターのネック上のフレットを押さえる位置によって、出てくる音の高さ(音程)が変わります。

    これはごく当たり前のことですが、「なぜ音が変わるのか?」を科学的に理解すると、ギターの構造や演奏がもっと面白くなります。

    この記事では、フレットと音程の関係を、物理学の基礎から掘り下げて解説します。

    guy-2607993_1280

    【フレットの仕組み】

    1.音程を決定する基本原理ギターの弦が振動して音が出ますが、その音の高さ(周波数)を決定する主な要因は以下の3つです。

    弦の長さ (Length)弦の張力 (Tension)弦の密度と太さ (Mass/Thickness)この中で、フレットを押さえることで直接変化させるのが「弦の長さ」です。

    2.フレットの役割:弦の長さを変えることギターを演奏するとき、私たちは特定のフレットを押さえます。

    これは、そのフレットとブリッジ(駒)の間で弦が振動する区間を区切ることを意味します。

    開放弦とフレットを押さえた音開放弦 (Open String): ナットとブリッジの間、弦の全長が振動します。

    フレットを押さえた音: 押さえたフレットとブリッジの間が、新しい振動する弦の長さになります。

    音と長さの関係物理学の法則により、振動する弦の長さが短くなると、振動する周波数は高くなり、結果として音は高くなります。

    フレットがネックの上の方(ブリッジから遠い方)から下の方(ブリッジに近い方)に進むにつれて、弦の振動長が短くなるため、音程が順番に上がっていくのです。

    3.フレット間隔の秘密:均等ではない理由ギターのフレットは、ネック上で等間隔に並んでいるわけではありません。

    ナットからブリッジに向かって、フレットの間隔は徐々に狭くなっています。

    これこそが、ギターが正確な音程を奏でるための最も重要な設計です。

    十二平均律と比率私たちが使っている音楽の音階は「十二平均律」に基づいています。

    これは、1オクターブ(同じ音名の低い音から高い音までの間)を12の等しい音程(半音)に分割するシステムです。

    このシステムにおいて、半音上がるごとに音の周波数は約1.05946倍になります。逆に言えば、音程を半音上げるには、弦の長さを一定の比率で短くする必要があるのです。

    具体的には、あるフレットから次のフレットへ半音上げるために、常に同じ比率(約 1/17.817)だけ残りの弦の長さを短く設計されています。

    ポイント: ナットと12フレット(1オクターブ)の距離は、ナットとブリッジの全長(スケール)のちょうど半分になります。

    弦の長さが半分になると、周波数は2倍になり、ちょうど1オクターブ上がるため、これは十二平均律の定義と一致します。

    4.実践的な音の違い:弾き心地と音色フレットの位置による音程の違いは「科学的な事実」ですが、実際に演奏すると、音程以外にもいくつかの違いを感じることができます。

    ネックの場所による音色の変化ネック側(ローフレット): 弦の振動の中心に近い場所で弾くため、暖かく、丸みのある豊かな倍音を含んだ音色になりやすいです。

    ブリッジ側(ハイフレット): 弦の振動の中心から遠い場所で弾くため、振動の振幅が小さくなり、硬く、鋭い、サスティン(音の伸び)の短い音色になりやすいです。

    フレットの素材や状態フレットの音の違いは、フレットそのものの状態にも影響されます。

    フレットの摩耗: 頻繁に押さえるフレット(特にローフレット)が削れてくると、正確な音程からずれたり(音痴になる)、ビビリ(ノイズ)の原因になったりします。

    フレットの素材: ニッケルシルバーやステンレスなど、素材の違いによっても、若干のサスティンやアタック感(音の立ち上がり)が変わると言われています。

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    ~まとめ~

    ギターのフレットは単なる「印」ではなく、物理学と音楽理論に基づいた精密な装置です。

    フレットを押さえることで弦の振動長を正確に分割し、十二平均律に基づいた正確な音程を奏でることができます。

    ローフレットとハイフレットで音色やサスティンが変わるのも、振動の物理現象によるものです。

    この知識があれば、自分の出す音をより深くコントロールできるようになるでしょう。


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  • ノイズの原因となる新しい知識【これであなたの環境をクリーン化】

  • 2025/11/19
  • Category:
  • 皆様はノイズの原因は何が考えられますか?

    一般的な楽器の知識では具体的な説明が少なく、これと言った対策商品も少ない現状です。

    結局の所、楽器をやってるだけの知識では「身の回りにノイズの原因がある」というざっくりとした知識なだけで「具体的なノイズ対策が分からない」という人が多いと思います。

    今回は今までに無かったノイズの原因として他ではまず紹介されない知識を紹介します。

    これさえやれば特に高額な機材を使用しなくても、別にお金を掛けずとも安価な機材でも良い音で鳴らせる環境を作り出す事が可能です。

    【ノイズ原因を無くす最低限の知識】

    kelly-sikkema-fZirmwarM0E-unsplash

    ●アース工事&アースコンセント(3P)の使用

    これはノイズ対策の基本中の基本として「機器をアースに接続する」です。

    建物には洗濯機等の近くにアースが取れる端子がある為、ここから配線を引っ張ってきて接続してもOKです。

    ただし古い建物になってくるとアース端子が結線されておらず、アースとして機能していない場合があるので一度電気工事でチェック(チェックだけなら数千円)してアースが機能するのかチェックしましょう。

    アース工事自体は建物により異なりますが2~4万円程度、アースがちゃんと取れる箇所さえ部屋に設置してしまえば後は自分で何とかできます。

    TAP-AD7T_MX

    壁コンセントを2Pから3Pへの交換は安いので工事の際に交換する事、ただし交換した壁コンセントへ直接アース線を引き回す工事は壁内を触る事になるので恐らく高額になってきます。

    部屋内の見た目を気にしないなら壁コンセントのみを3Pコンセントに交換してもらい上記の様なコネクタを使用して壁コンセントのアース部分から接続箇所を作り、アース部分は部屋内に増設したアース箇所に配線を引き回しするのも手です。

    andrey-metelev-qpAOxji4dAo-unsplash

    【部屋近くの電柱や電波アンテナ】

    変圧器が付いた電柱が窓の外から近くにある等は、ここから飛んでくるノイズが混入してくる事があります。

    それ以前にも日本は電磁波まみれで法律規制の対策が一切無く、スマホやPCのWi-fiも音にノイズを混入させる原因となりますので「電磁波対策」は音を良くする上で非常に有効な手段です。

    壁コンセントを繋ぐ壁内の配線もノイズを集めるアンテナの様な役割をしますので、あなたが取っている電源には必ずと言って良い程に「音を悪くするノイズ成分」が乗ってきます。

    シールド(ノイズを発する所を金属の板等で壁を作る)するのも有効ですが中々難しく、外部から電源配線に混じってくる混入ノイズは電源に挿して使う様なノイズフィルターやノイズ対策機器が必要になってきます。

    これを対策すると機器に混じるノイズが激減し、音が良くなる他に機器の寿命が伸びたり使用していて自分が疲れ難くなります。

    つまり身の回りの電波を発する装置を電源OFFにする(Wi-fiルーターをOFFにする等)事だけでも音が良くなります。
    スマホやノートPCも充電中にはノイズ源となるので音を良くしたい大事な場面では電源に繋がない様に(バッテリー駆動)しましょう。

    ●スマートメーターの通信機能等もノイズ源となりますが、スマートメーターの通信部自体は一番に対策しないといけない大きな影響とまでは考えておりません。
    何故ならマンション等は自分の部屋だけ通信部を取り外し対策できたとしても他の部屋からのスマートメーターのノイズ混入の影響があり、無駄とまでは言いませんが自分の部屋だけ外しても効果は殆ど得られない事でしょう。
    一応はネット情報ですが、スマートメーターの通信部を外しただけで電気代が月3000~4000円も安くなるそうで、それだけ通信に電気が使われている事となります。
    少しでもノイズ混入の対策と電気代を節約する意味では効果的ではあります。
    スマートメーターの通信部から30分毎に出る電波が建物の電源ラインにノイズ信号を混入させ機器に影響を与えてくるので音を良くしたい面では対策しておきたい所(通信部を外してもらうか、スマートメーター帯域のノイズフィルターを使用する等)です。

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    【無駄に長い配線】

    上記の様に配線はノイズを集めるアンテナの様な作用になってきます。

    建物の壁内にある配線は基本的に自分ではどうしようもないのですが、部屋内は自分で対策が行えます。

    ●電源ケーブルは最低限、内部にアルミテープか銅箔テープが入っている電源ケーブルに交換する。(内部の配線を外部のノイズから守るシールド効果)

    ●長くて余ってるケーブル(無駄に長い分、音に劣化を与える事とノイズを拾い易くなる)を最低限の長さにして集まるノイズを最低限にする。

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    【科学物質を使用しない】

    科学物質の使用を辞めるだけでもノイズ対策となります。

    服等が分かり易いですが「静電気」等は科学物質繊維の服装だと起き易く、自然素材だと起き難くなります。

    身体に帯電する静電気や、人間自体がノイズを集めるアンテナの様な作用をする事でもあるので周りのノイズを自分の身体に集めてしまい帯電が機器にノイズを与えます。

    自分の帯電を放電する「アーシング商品」の使用や、放電する商品を身体に身に付けている事で機器に混入するノイズを減らし音を良くする事が可能です。

    ■香料は機器にも害■

    香料の匂いがする成分に「マイクロカプセル」が使用されます。
    これは目に見えない微粒子で「匂いがする元」となります。

    「香りがする=匂い成分の粉が周囲に散らばっている」と考えて下さい。

    この成分が機器内部に入りポットやジャック等に「ガリ」を発生させたり、場合によっては機器の寿命を縮める結果になります。
    機器の隅々まで入り込みます。機材の中までも匂いがしてきます。
    当然ながら人体にも有害となります。

    なので機材を使用するなら洗濯洗剤・柔軟剤や香水等の科学的な香りを発生させる商品は一切使用しないで下さい。
    帯電を防ぐ為に自然素材の服、自然由来の洗剤を使用し機器を守りましょう。

    現代はこうした身の回りの科学物質が機器にも悪影響を及ぼす事を知っていて下さい。

    人によっては「使用している機器が長持ちしない人」が居ると思いますが、そうした人は科学物質の使用を辞めたり電磁波対策を行うと機器の寿命が延びたりします。
    それ以前に体調が良くなります。

    その問題以外にも香料等の科学物質は「非常に気持ちが悪い臭いがする」ので、周りに迷惑ですので使用はしないで下さい。
    良い香りと思っている人は残念ですが鼻と頭が科学物質でイカれています。数ヶ月使用を辞めてみれば異常な臭いと分かります。
    香料付き洗剤・柔軟剤・香水の香りを苦手とする人は多く存在します。私もその一人です。
    そうした周りの人に配慮できない人は自分勝手で自己中心的な行動をしていて「この香りが苦手な人が居るかも?」と考えが及べるなら使用して外出なんてしないでしょう。

    シェ〇ングも同様に身体から科学物質を発しておりますので機器の寿命を縮めたりしますので要注意です。
    それ以前に自分の寿命を縮めていますのでもう少し自分を大事にして下さい。

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    【まとめ】

    ノイズ対策をする事で「音に余力」が出る事となります。

    SN比という言葉がありますが、ノイズ部分が減る=音を占める割合が増えるという事です。

    マイナスを作らない、マイナスを消す事が一番効果が高い音を良くする方法です。

    これを知らない、これをしない状態でいくら「音が良くなる商品」を使用しても効果が小さく無駄な買い物になってしまいます。

    この「大事な事は一切教えない」のは業界の商売が絡んでいるからです。

    客は無知であった方がいろんな商品を売る事ができて儲かるからです。

    基本的な大事な事さえ行ってしまえば安い機材でも音を良く鳴らす事ができ、低価格機材からでも音を楽しむ環境を得る事は充分に可能です。

    業界の商売都合で情報が塗り固められた常識というウソを終わりにし、本当に良い商品を選ぶ事に切り替えていきましょう。

    読んで頂きありがとうございました♪



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  • 【初心者必見】音作りはケーブルから!おすすめ楽器用シールド(ケーブル)厳選5選

  • 2025/11/16
  • Category:
  • ギターやベース、キーボードを始めた皆さん、楽器とアンプをつなぐ「ケーブル(シールド)」、こだわっていますか?

    「音が出ればなんでもいい」と思いがちですが、実はこのケーブル、音質やノイズの有無、さらには演奏のしやすさにまで大きく影響する、とっても重要な機材なんです。

    良いケーブルに変えるだけで、楽器本来の音がクリアになったり、ノイズが減って練習に集中できたりと、良いことずくめ。

    とはいえ、種類が多すぎてどれを選べばいいか分からない…という方も多いはず。
    そこで今回は、楽器用ケーブルの選び方のポイントと、初心者の方にも自信を持っておすすめできる定番・高コスパなケーブルを5本厳選してご紹介します!

    kelly-sikkema-X-etICbUKec-unsplash

    【ケーブルで失敗しない為に】

    失敗しない!ケーブル選びの3大ポイント

    まずは、自分に合ったケーブルを選ぶための基本的なポイントを3つ押さえましょう。

    1. 用途で選ぶ「長さ」

    ケーブルは長くなるほど音質が劣化しやすく、ノイズも拾いやすくなります。用途に合った「必要十分な長さ」を選ぶのがコツです。

    自宅練習・宅録用(~3m): 最も一般的な長さ。取り回しが良く、音質劣化も最小限に抑えられます。アンプやエフェクターが足元にあるなら、これで十分です。

    スタジオ・ライブ用(5m~7m): スタジオでの練習や、ステージ上で少し動くことを想定した長さ。これ以上長くなると、音ヤセやノイズが目立ちやすくなるため、管理も難しくなります。

    2. 接続機材で選ぶ「プラグ形状」
    プラグ(先端の金具)の形は、大きく分けて2種類あります。

    S/S(ストレート / ストレート): 両側とも真っ直ぐな、最も標準的なタイプ。迷ったらこれを選べば間違いありません。ストラトキャスターなど、ボディの表面にジャック(挿し口)があるギターにも最適です。

    S/L(ストレート / L字): 片側がL字型になっています。L字側を楽器に挿すことで、ケーブルが邪魔になりにくくなります。レスポールのようにボディ側面にジャックがあるギターや、座って弾く際、またエフェクターボード側をスッキリさせたい場合にも便利です。

    3. 音質と「耐久性」
    ケーブルの「音」はブランドごとに個性がありますが、まずは「ノイズが少なく、楽器の音を素直に伝えてくれる」ものを選ぶのがおすすめです。

    それと同時に、非常に重要なのが「耐久性」。 ケーブルは消耗品ですが、すぐに断線してしまっては意味がありません。練習やライブで踏まれたり引っ張られたりしても耐えられる、しっかりとした作りのものを選びましょう。

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    【オススメケーブル】

    【厳選】おすすめ楽器用ケーブル(シールド)5選
    それでは、上記のポイントを踏まえた上で、定番から高コスパモデルまで、自信を持っておすすめできる5本をご紹介します!

    ①【ザ・定番】CANARE (カナレ) / G03, G05 (GS-6)
    迷ったら、まずコレを選べば間違いありません。 日本の電線メーカー「カナレ」のケーブルは、放送局やプロの現場でも使われるほどの信頼性を誇ります。

    特徴: 高耐久性、クセのないフラットな音質、圧倒的なコストパフォーマンス。

    こんな人におすすめ:初めての1本で失敗したくない人

    音質にヘンな色付けをせず、楽器やアンプ本来の音を出したい人

    長く使える丈夫なケーブルが欲しい人

    ②【圧倒的コスパ】CLASSIC PRO (クラシックプロ) / GICシリーズ
    「とにかく安く、でも使えるケーブルが欲しい!」という方には、サウンドハウスのプライベートブランド「CLASSIC PRO」が最強です。

    特徴: 驚異的な低価格。価格からは想像できないほどのしっかりとした作り。

    こんな人におすすめ:楽器と一緒にひとまずケーブルが必要な人

    自宅練習用の予備ケーブルが欲しい人

    コストを最優先したい人

    ③【ロックの王道】BELDEN (ベルデン) / 8412
    アメリカの老舗メーカー「ベルデン」。中でもこの「8412」は、多くのギタリストに愛され続ける超定番モデルです。

    特徴: 太く、力強い中低音域。音に「コシ」と「パンチ」が出ます。

    こんな人におすすめ:ロックやブルース系の音楽をよく弾く人

    ギターの音をもう少し太く、前に出したい人

    定番の「あの音」を試してみたい人

    ④【国産・高品位】Providence (プロヴィデンス) / LE501
    多くのプロミュージシャンも使用する、日本の高品質ブランド「プロヴィデンス」。その中でもLE501は、品質と価格のバランスに優れた人気モデルです。

    特徴: 音抜けが良く、クリアでありながら程よいコシもあるオールラウンドなサウンド。

    こんな人におすすめ:定番のCANAREから、少しステップアップしたい人

    バンドアンサンブルの中で埋もれない、抜けの良い音が欲しい人

    ギターだけでなくベースやキーボードにも使いたい人

    ⑤【スタジオ品質】MOGAMI (モガミ) / 2524
    「MOGAMI」もカナレと並び、国内外のレコーディングスタジオで標準的に使われている日本のメーカーです。

    特徴: 圧倒的にクリアで色付けのない、原音に忠実なサウンド。

    こんな人におすすめ:エフェクターなどで細かく音作りをする人

    楽器やアンプのポテンシャルを最大限に引き出したい人

    レコーディング(宅録)メインで使いたい人

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    【私のオススメするケーブル】

    ➀【基本になる基準ケーブル】MOGAMI (モガミ) / 3368

    値段も安く高音質の「MOGAMI」から3368です。

    特徴: 色付けのない、原音に忠実なサウンド。太いケーブルでノイズに強く情報伝達ロスが少ないとされています。

    こんな人におすすめ:エフェクターなどで細かく音作りをする人、ケーブルで音が変わりたくない人。

    楽器やアンプのポテンシャルを最大限に引き出したい人

    レコーディング(宅録)でもライブでもどちらでも癖が無くメインで使いたい

    ➁【自宅やスタジオ向け高品質】MOGAMI (モガミ) / 2497
    私の工房でも標準で使用しているモガミ2497。

    特徴: ワイドレンジで圧倒的にクリアで色付けのない、原音に忠実なサウンド。3368よりも性能は上。

    こんな人におすすめ:自宅使用で音をとにかく低価格で良くしたい人にオススメできるケーブル。

    楽器やアンプのポテンシャルを最大限に引き出したい人

    レコーディング(宅録)でもライブでも非常に良いサウンドを出す事ができるが、元がラインケーブルなので動く環境には向かない(断線し易い)。
    ケーブル単価も通常のケーブルでは高価な部類に入るので、消耗が大きい動く環境での使用はお勧めしない。まず自宅専用になります。

    ~まとめ~

    楽器用のケーブル(シールド)は、あなたの「音」を最終的にスピーカーへ届けるための大切な通り道です。

    たかがケーブル、されどケーブル。 数百円のケーブルから、今回ご紹介したような信頼できるケーブルに変えるだけで、ノイズが消えたり、音が驚くほどクリアになったりすることは本当によくあります。

    まずは今回ご紹介した5本の中から、あなたの用途や予算に合った1本を選んでみてください。 きっと、あなたの楽器ライフがさらに楽しくなるはずですよ!

    文字の大きさ6



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  • ギター弦の完全ガイド:選び方から交換時期まで、すべて解説!

  • 2025/11/12
  • Category:
  • こんにちは!ギタリストの皆さん。

    「ギターの弦って、種類が多すぎてどれを選べばいいか分からない…」

    「弦を変えるだけで、本当に音が変わるの?」

    そんな疑問を持っていませんか?ギターの弦は、ギターの「声」を決めるとも言われるほど、音色や弾き心地に最も大きな影響を与える重要なパーツです。

    しかし、素材、太さ、コーティング…と、あまりにも多くの選択肢があるため、迷ってしまうのも無理はありません。

    この記事では、そんな分かりにくいギター弦の世界を徹底的に解説します。この記事を読めば、あなたにピッタリの弦が必ず見つかります!

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    【ギター弦の種類】

    1. 大前提!ギターの種類に合った弦を選ぼうまず、絶対に間違えてはいけない基本中の基本です。

    ギター弦は、お使いのギターの種類によって分かれています。

    ●アコースティックギター(アコギ)用特徴: ブロンズ(銅)やフォスファーブロンズなどで作られた、太めで張りの強い金属弦。

    注意: これをクラシックギターに張ると、ギターが壊れます。

    ●エレキギター用特徴: ニッケルやスチールなどで作られた、磁力に反応する金属弦。ピックアップ(マイク)がこの弦の振動を拾います。

    注意: アコギに張ることもできますが、音が小さく、本来の鳴りが出ません。

    ●クラシックギター(ガットギター)用特徴: 柔らかいナイロン素材の弦。

    注意: これをアコギやエレキに張っても、張力が弱すぎてまともな音が出ません。

    まずは、自分のギターがどれなのかをしっかり確認しましょう。

    2. 音色と弾き心地を決める「3大要素」弦のパッケージには「PHOSPHOR BRONZE」や「.010-.046」といった表記があります。

    これこそが弦の個性を決める要素です。

    ① ゲージ(弦の太さ)最も弾き心地に影響するのが「ゲージ(Gauge)」です。
    弦の太さを表し、一般的に「インチ」で表記されます。例えば、エレキギターで最も標準的なセットは「.009-.042」(09-42と略されます)や「.010-.046」(10-46)です。

    これは、1弦(一番細い弦)が0.009インチ、6弦(一番太い弦)が0.042インチであることを示します。

    ゲージ呼び方弾き心地(押さえやすさ)サウンドおすすめな人細いエクストラライトライト柔らかい (楽)明るく、繊細(音量は小さめ)初心者、手が小さい人チョーキングを多用する人太いミディアムヘヴィ硬い (力が必要)パワフルで、芯がある(音量は大きめ)激しいロックを弾く人太い音を求める人アコギの標準は「ライトゲージ(.012-.053)」、エレキの標準は「ライトゲージ(.010-.046)」や「エクストラライト(.009-.042)」あたりです。

    初心者のヒント:まずは標準的な太さ(アコギなら.012、エレキなら.010 or .009)から始めましょう。

    弾きにくいと感じたら、一段階細いもの(アコギなら.011、エレキなら.009)を試してみるのがおすすめです。

    ② 素材(マテリアル)弦の素材は、音の「明るさ」や「暖かさ」といった音色(トーン)に直結します。

    ●アコギ弦の主な素材フォスファーブロンズ (Phosphor Bronze)特徴: 最もスタンダード。キラキラした高音と暖かい低音のバランスが良い。色: 赤みがかった銅色。

    おすすめ: 迷ったらコレ。ジャンルを問わず使えます。

    ●80/20 ブロンズ (80/20 Bronze)特徴: フォスファーより明るく、シャープで煌びやかな音。「ザ・アコギ」という音。色: 明るい金色。おすすめ: かき鳴らし(ストローク)中心の人。

    ●エレキ弦の主な素材ニッケルプレーテッド・スチール (Nickel-Plated Steel)特徴: 最もスタンダード。スチール(鉄)の芯線にニッケルをメッキしたもの。

    明るさと暖かさのバランスが良い。

    ●ピュア・ニッケル (Pure Nickel)特徴: 50〜60年代に使われていた素材。

    おすすめ: 迷ったらコレ。ロック、ポップス、ブルース何でもOK。
    暖かく、甘く、丸みのあるヴィンテージサウンド。おすすめ: ブルース、ジャズ、ヴィンテージロックを好む人。

    ③ コーティング(弦の寿命)弦は空気に触れたり、手の汗や皮脂が付いたりすることで、必ず錆びて劣化します。

    そこで登場したのが「コーティング弦」です。

    これは、弦の表面に極薄のポリマー(樹脂)コーティングを施したものです。
    コーティング弦(例: Elixir, D’Addario XT)メリット: 錆びにくく、寿命がノンコーティング弦の3〜5倍と非常に長い。
    指触りが滑らか。デメリット: 価格がやや高い。コーティングの膜がある分、音が少しマイルドになる(と感じる人もいる)。

    ●ノンコーティング弦(従来)メリット: 価格が安い。弦本来の「生鳴り感」やブライト(明るい)な音が出やすい。

    ●デメリット: 寿命が短い。どちらを選ぶ?練習頻度が高い人、弦交換が面倒な人 → コーティング弦ライブやレコーディング直前に張り替えたい人、伝統的なサウンドが好きな人 → ノンコーティング弦3. 弦の交換時期はいつ?弦は「消耗品」です。劣化した弦を使い続けると、以下のようなデメリットがあります。

    ・音がこもる、伸びなくなる(サステインが短い)チューニングが安定しなくなる弦が錆びて指が痛い、フレットが傷つく弦が切れやすくなる交換のサイン見た目: 弦が黒ずんだり、茶色く錆びたりしている。

    ・感触: 弦がザラザラする。音: 張り替えた直後の「シャリーン」という煌びやかな音がなくなった。

    一般的な交換目安は「毎日弾く人なら1〜2ヶ月」ですが、これはあくまで目安です。

    ライブ前やレコーディング前には、必ず新しい弦に交換しましょう。

    ruslan-sikunov-N9usVnzPzZ8-unsplash

    【ギター弦は何を選ぶ?】

    4. 迷ったらこれ!初心者へのおすすめ定番チョイス「結局、どれを買えばいいの?」という方のために、定番中の定番をご紹介します。

    楽器屋さんで「これをください」と言えば間違いありません。

    ・アコギ初心者なら:D’Addario (ダダリオ) / Phosphor Bronze / Light (.012-.053)、これでも太いと感じるのであればワンダウンした.011-.052もお勧めです。

    ・(長持ちさせたいなら)Elixir (エリクサー) / Phosphor Bronze / Light (.012-.053)

    ・エレキ初心者なら:D’Addario (ダダリオ) / EXL110 (.010-.046) または EXL120 (.009-.042)
    (長持ちさせたいなら)Elixir (エリクサー) / Nanoweb / Light (.010-.046)

    ~まとめ~

    ギターの弦は、あなたのサウンドを決定づける「最後の砦」です。

    ギターの種類(アコギ、エレキ、クラシック)を間違えなゲージ(太さ)で弾き心地を選ぶ(初心者は標準か少し細め)素材で音色を選ぶ(迷ったら定番のフォスファーブロンズかニッケル)コーティングの有無で寿命と価格のバランスを選ぶこれだけ押さえれば、もう弦選びで迷うことはありません。

    弦交換は少し面倒かもしれませんが、新しい弦に張り替えたときのあの「パァッ」と明るくなる音は、何物にも代えがたい快感です。

    色々な弦を試して、ぜひあなただけのお気に入りのサウンドを見つけてください!いかがでしたでしょうか?この記事があなたのギターライフのお役に立てれば幸いです。


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  • ギターのサウンドが激変!ピックアップ交換で知るべき基礎知識と実践のハードル

  • 2025/11/10
  • Category:
  • 「今のギターの音、なんだか物足りない…」 「もっと歪む(ひずむ)ようにしたい」 「ノイズを減らしたい」

    そんな悩みを持つギタリストが一度は考えるのが、ピックアップ(Pickup)の交換です。

    ピックアップは、弦の振動を電気信号に変える「ギターの心臓部」とも言える重要なパーツ。ここを交換することは、ギターのキャラクターを根本から変える、最も効果的なカスタマイズの一つです。

    しかし、いざ交換しようと思っても、「種類が多すぎて選べない」「自分でできるのか不安」という方も多いでしょう。

    この記事では、ピックアップ交換を検討しているあなたへ、交換のメリットから知っておくべき必須知識、そしてDIYの難易度までを徹底解説します。

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    【PU交換の知識】

    1. なぜピックアップを交換するのか? 3つの主なメリット
    そもそも、なぜピックアップを交換するのでしょうか?高価なギターでも、あえて交換するプロは少なくありません。

    ① サウンドの方向性を変える
    これが最大の理由です。「もっと太く甘い音にしたい」「ジャキジャキした鋭い音が欲しい」といった、サウンドの根本的な方向性を変えることができます。

    例: ストラトキャスター(シングルコイル)に、ハムバッカーを載せてレスポールのような太い音を出す。

    ② 出力(パワー)の調整
    ピックアップには「パワー(出力)」があり、これが高い(ハイパワー)ほどアンプを歪ませやすくなります。

    ・ハイパワー(高出力): ハードロックやメタル向き。音が太く、歪みやすい。

    ・ローパワー(低出力): ヴィンテージ系。ピッキングのニュアンスが出やすく、クリーンな音が綺麗。

    ③ ノイズの軽減
    特に「シングルコイル」タイプのピックアップは、「ジー」というノイズ(ハムノイズ)を拾いやすい特性があります。
    これをノイズに強い「ハムバッカー」や「ノイズレス・シングルコイル」に交換することで、演奏環境を劇的に改善できます。

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    【PUの種類】

    2. 交換前に知るべき!ピックアップの種類と特徴
    ピックアップ選びで失敗しないために、最低限知っておきたい3つの分類を解説します。

    ① 構造による分類:「シングルコイル」 vs 「ハムバッカー」

    ●シングルコイル (Single Coil)

    特徴: 1列の磁石(ポールピース)で弦の振動を拾う。

    サウンド: 明るく、シャープでキレのある音。繊細なニュアンスが出やすい。

    代表的なギター: フェンダー社のストラトキャスター、テレキャスターなど。

    弱点: ノイズを拾いやすい。

    ●ハムバッカー (Humbucker)

    特徴: 2つのコイルを逆相に組み合わせ、ノイズ(Hum)を打ち消す(Buck)構造。

    サウンド: 太く、ウォーム(暖かく)でパワフルな音。サステイン(音の伸び)が長い。

    代表的なギター: ギブソン社のレスポール、SGなど。

    弱点: シングルコイルに比べると高音域のキレが失われがち(「音がこもる」と感じることも)。

    ② 動作方式による分類:「パッシブ」 vs 「アクティブ」

    ●パッシブ (Passive)

    特徴: 最も一般的で、電池(バッテリー)を必要としないタイプ。

    メリット: ギター本体の木材の鳴り(個体差)や、ピッキングの強弱を素直に反映する。ナチュラルなサウンド。

    デメリット: 出力が比較的小さく、ノイズの影響を受けやすい。

    ●アクティブ (Active)

    特徴: ピックアップ本体、またはギター内部にプリアンプを内蔵し、電池(9V電池など)で駆動するタイプ。

    メリット: 非常に高出力で、ローノイズ。音がクリアで、エフェクターのノリが良い(特にハイゲインな歪み)。

    デメリット: 電池が必要(電池が切れると音が出ない)。サウンドが均一的で「個性が無い」「冷たい」と感じる人もいる。

    ③ その他の主な種類

    ●P-90 (ソープバー / ドッグイヤー)

    シングルコイルの一種だが、ハムバッカーに近い太く甘い音が出る。両者の中間的なサウンド。

    ●ミニハムバッカー

    ハムバッカーをシングルコイルのサイズに収めたもの(または、その逆のサイズ感のものも)。

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    【PU交換の注意点】

    3. 要注意!交換の「互換性」チェックリスト
    「このピックアップ、かっこいいから買おう!」と決める前に、あなたのギターに物理的に搭載できるかを確認する必要があります。

    ① サイズと形状
    最も重要なチェックポイントです。

    ■シングルコイル → ハムバッカー:そのままでは入りません。ギターのボディを削る「ザグリ(座繰り)」という加工が必要です。これは専門的な技術が必要で、一度削ると元に戻せません。

    (例外:ストラトキャスターの中には、最初からハムバッカーが入るように大きく削られているモデルもあります)

    ★ポイント★
    ストラトキャスターの場合、市販品のピックガード(SSH)を購入しボディのみにザグリを空けて取り付けると料金を安く抑える事ができます。
    ただし社外品ピックガードがビスの位置が合わない可能性もあるので、場合によっては手直しが必要になります。

    ■ハムバッカー → シングルコイル:

    穴が大きすぎるため、隙間を埋めるための「エスカッション(マウントリング)」などが必要になります。

    ★ポイント★
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    エスカッションに付く、シングルコイル用エスカッションが市販されているので交換は楽です。

    ② アクティブ vs パッシブの壁

    「パッシブ」から「アクティブ」に交換する場合、ピックアップ以外のパーツも(ほぼ)全て交換になります。

    必要なもの: 電池を入れるスペース(ボディのザグリ加工が必要な場合も)、アクティブ用のポット(音量・トーン)、ステレオジャック。

    注意: 配線が根本から変わるため、DIYの難易度は非常に高くなります。

    ③ ポット(ポットテンションメーター)の抵抗値

    音量(Vol)やトーン(Tone)のつまみ(ポット)には抵抗値があり、ピックアップの特性に合わせて使い分けるのが一般的です。

    ・シングルコイル: 250kΩ (オーム) を使うことが多い。

    ・ハムバッカー: 500kΩ を使うことが多い。

    ハムバッカーに250kΩを使うと高音域が削られて音がこもりやすく、逆にシングルに500kΩを使うと音がキンキンしすぎる傾向があります。交換するなら、ポットも一緒に交換するのがベストです。

    4. DIY vs プロショップ:交換作業のリアル
    ピックアップ交換は、「はんだ付け」の技術が必須です。

    必要なツール

    ・はんだごて、はんだ

    ・ワイヤーストリッパー(配線の皮膜を剥く)

    ・ドライバー(+/-)

    ・(場合によって)ニッパー、ラジオペンチ

    DIYの難易度:★★★☆☆(中級者向け)

    単純な「同じタイプ(パッシブのシングルから別のパッシブのシングルへ)」の交換であれば、配線図さえ読めれば不可能ではありません。

    しかし、以下のリスクが常につきまといます。

    ●熱のリスク: はんだごての熱を加えすぎて、ピックアップやポットを壊してしまう。

    ●配線の混乱: 元の配線がわからなくなり、音が出なくなる。「アース(GND)に落とす」などの電気的知識も必要。

    ●ノイズの発生: 配線処理が甘いと、交換前よりひどいノイズに悩まされる。

    初心者のためのヒント: 作業を始める前に、必ず元の配線の状態をスマホで何枚も撮影しましょう。どこの線がどこに繋がっているかを記録しておくことが、元に戻すための命綱になります。

    ★ポイント★
    配線の色で判断はダメ。黒がプラスになっている事もありますし白がマイナスになっている事もありますので必ずテスターでピックアップの位相をチェックして取り付けましょう。

    プロ(リペアショップ)に頼むメリット

    ●確実性: 数多くのギターを扱ってきたプロが、確実に作業してくれます。

    ●仕上がりの美しさ: 配線処理(ワイヤリング)が美しく、ノイズ対策も万全です。

    ●アドバイス: あなたの出したい音やギターの特性に合わせ、最適なピックアップや配線方法を提案してくれることも。

    交換工賃はショップによりますが、5,000円~15,000円程度(パーツ代別)が相場です。高価なギターや、配線が複雑な場合(アクティブ化など)は、迷わずプロに任せることを強く推奨します。

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    ~まとめ~

    ピックアップ交換は、あなたのギターを「新しい楽器」として生まれ変わらせる、大きな可能性を秘めたカスタマイズです。

    目的を明確に: 「なぜ」交換したいのか(音色、パワー、ノイズ)をハッキリさせる。

    種類を理解: シングル/ハム、アクティブ/パッシブの違いを知る。

    互換性を確認: 物理的なサイズと、ポットなどの周辺パーツもチェック。

    DIYは慎重に: はんだ付けの技術と電気の基礎知識が必要。不安なら迷わずプロへ。

    自分の出したい音をしっかりリサーチし、正しい知識を持ってピックアップ交換に臨めば、あなたのギターライフはさらに充実するはずです。

    素晴らしいサウンドとの出会いを楽しんでください!


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  • ギターリスト必見!「弦アース」の謎を徹底解説。ノイズ対策の基本と仕組み

  • 2025/11/05
  • Category:
  • ギターリスト必見!「弦アース」の謎を徹底解説。ノイズ対策の基本と仕組み
    ギターをアンプに繋いだ時、「ジー」というノイズが気になることはありませんか?

    そして、ギターの弦やブリッジ(弦が乗っている金属パーツ)に手を触れると、そのノイズが「スッ」と消える…。これは多くのギタリストが経験する現象です。

    「もしかして故障?」と不安になるかもしれませんが、ご安心ください。それは「弦アース」が正常に機能している証拠です。

    この記事では、エレキギターのノイズ対策の要とも言える「弦アース」について、その仕組みからトラブル対処法まで、詳しく解説していきます。

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    【弦アースとは?】

    ●弦アースとは?

    弦アース(げんアース)とは、その名の通り、ギターの「弦」を「アース(接地)」に接続する配線のことです。

    具体的には、ギターの弦、ブリッジ、テールピースといった金属パーツを、ギター内部の電気回路のアース(グラウンド)部分(通常はボリュームポットの裏側など)に導線で接続しています。

    ●弦アースの仕組み:なぜ弦に触れるとノイズが消えるのか?

    この現象を理解するには、まず「ノイズの発生源」と「人間の身体」の関係を知る必要があります。

    1. 人間は「アンテナ」である

    私たちの周りには、電灯、家電、スマホ、Wi-Fiなど、様々な電化製品から発せられる電磁波(ノイズの元)が飛び交っています。
    そして人間の身体は、これらの電磁波を拾ってしまう優秀な「アンテナ」のような役割を果たしてしまいます。

    2. ギターがノイズを拾う

    ギターのピックアップ(弦の振動を電気信号に変えるマイク)も、弦の振動だけでなく、これらのノイズも一緒に拾ってしまいます。

    3. 弦アースの役割:「ノイズの逃げ道」

    ここで弦アースの出番です。

    弦に触れる: プレイヤーがギターの弦(またはブリッジなど)に触れます。

    ●身体とアースが繋がる: 弦は「弦アース」によってギター内部のアースに接続されています。つまり、弦に触れることで、プレイヤーの身体(アンテナ)がギターのアースに接続されます。

    ●ノイズが逃げる: プレイヤーの身体が拾ったノイズは、弦 → 弦アース線 → ギター内部のアース → シールドケーブルのアース → アンプのアースへと流れ、最終的に地面(アース)に逃げていきます。

    ●ポイント: 弦に触れてノイズが消えるのは、「プレイヤー自身が拾っていたノイズ」がアースに逃げるためです。逆に言えば、弦から手を放した時に「ジー」と鳴るのは、多くの場合、正常な状態です。

    ★ポイント★
    たまに弦を触っていない状態でノイズがある事を異常と思う方が居られますが、この状態が普通です。

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    弦アースの配線はどこにある?

    弦アースの線は、通常ギターの目に見えない部分に隠されています。

    ●ストラトキャスタータイプ: ブリッジの裏側(トレモロスプリングを掛けるイナーシャブロック)から、コントロールキャビティ(ボリュームポットなどがある場所)に向かって線が1本伸び、ポットの裏側などにはんだ付けされています。

    ●レスポールタイプ: テールピース(弦を固定するパーツ)のスタッド(ボディに打ち込まれた金具)の穴の底から、コントロールキャビティに向かって線が伸びています。

    ●弦アースのトラブルシューティング

    もし「弦に触れてもノイズが消えない」または「以前より明らかにノイズが大きくなった」場合、弦アースに問題が発生している可能性があります。

    症状1:弦に触れてもノイズが全く変わらない
    最も疑わしいのは「弦アースの断線」です。
    ポットやジャック等に触れてノイズが消える様であれば弦アース線にトラブルが起こっている可能性が高いです。

    ●原因: 弦アースの配線のはんだ付けが取れてしまったか、途中で断線している。長年使用しているギターや、自分でパーツ交換や改造をした際によく起こります。

    確認方法:ギターの裏蓋やピックガードを開け、コントロールキャビティ内部を確認します。

    ブリッジ側から来ているはずの線(通常1本だけ別の場所から来ている線)が、ボリュームポットの裏側などにしっかりはんだ付けされているか確認します。

    取れている場合は、再度しっかりはんだ付けし直す必要があります。

    症状2:弦に触れると「ビリビリ」と感電する

    これは非常に危険な状態です。弦アースの断線ではなく、アンプや電源(コンセント)側のアース(接地)に重大な問題がある可能性が高いです。

    原因:アンプが正しく接地(アース)されていない。

    使用しているコンセントや延長コード、ライブハウスなどの電源設備に問題がある。

    対処法:直ちに使用を中止してください。

    アンプの電源プラグが3ピンの場合は、正しくアースが取れるコンセントに接続する。

    2ピンの場合は、アンプの電源プラグの向きを逆に(180度回転させて)コンセントに挿し直してみる。

    別のコンセントや、別の場所で試してみる。

    問題が解決しない場合は、アンプの修理や電気設備の点検が必要です。

    症状3:ノイズは減るが、完全には消えない
    これは弦アース以外の要因である可能性が高いです。

    原因:導電塗料やシールド不足、ギター内部のノイズ対策(導電塗料やアルミテープ)が不十分。

    ピックアップの種類: シングルコイルピックアップは構造上ノイズを拾いやすい。

    環境ノイズ: 周囲に強いノイズ源(大型ディスプレイ、調光機能付き照明、ネオンサインなど)がある。

    シールドケーブルの劣化。

    ★ポイント★
    コーティング弦の仕様により弦アースが取れない事があります。
    コーティングが厚く、弦の金属部分に手が触れない等が起こり弦に触れてても「ジー」とノイズが消えない場合は弦自体に問題があります。

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    ~まとめ~

    弦アースは、エレキギターのノイズ対策において非常にシンプルかつ重要な役割を担っています。

    弦に触れてノイズが消えるのは正常な証拠。

    弦に触れてもノイズが消えない場合は、弦アースの断線を疑う。

    弦に触れて感電する場合は、アンプや電源環境を直ちに確認する。

    弦アースの仕組みを正しく理解することで、ノイズトラブルにも冷静に対処できるようになります。快適なギターライフのために、ぜひこの知識を役立ててください。


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