モジュラス製FB4の配線直し・セットアップです。

音が出ない状態です。

断線している箇所、ジャックにガリがあり新品に交換しました。

カーボンネックのモデルですが順反りして弾き難い状態になっており、昔から「弦は緩めた方が良い」と発信しておりますがまさにコレが分かり易い例と思います。

カーボン＝炭素、ダイヤモンドの原料にもなる素材なだけに非常に硬い素材なのですが、ベースは4弦で約80kgの張力が掛かります。
またネックが長いので順反り負荷も強く尚且つネック自体が強い力を掛ける物に対して薄い構造なので、強い張力を掛けていれば「曲がるのは当然」とも言えます。
こうして硬いカーボンでも反る訳ですから、人口素材でない木材は湿気乾燥で変形する事も弦張力で順反りするのは当然と言えます。

既に古い年代で答えが出ている事ですが、モジュラスも最初はカーボンで作ればネックが反るとは考えていない事からトラスロッドを入れずに製造していました。
しかし実際には反る事が分かり、後からトラスロッドを入れて製造する様になりました。
その時期は正確に分かりませんがそれでも80～90年代の話です。

またカーボンは硬いのでトラスロッドの力で反りを直すのも難しく、ロッドを回しても殆ど反りは変わりません。
トラスロッドは限界まで回し初期状態より反り状態は良くできました。

弾き易い上に音が正確です。剛性が高いと音がクリアで立ち上がりも早い為、打ち込みの様な正確のある音が鳴ってきます。

ありがとうございました♪

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