• alexandre-st-louis-IlfpKwRMln0-unsplash
  • 【パーツ交換の前に!】無駄なお金を使わないために「まず試すべき5つのセッティング&チェック項目」
  • 2026/09/16
  • Category:
  • 「今のギターの音がイマイチだから、ピックアップを交換しようかな…」
    「チューニングが狂いやすいから、ペグを高いやつに変えようかな…」

    愛機の音や操作性に悩みを感じたとき、真っ先にパーツのアップグレード(改造)を考える方は少なくありません。

    しかし、ちょっと待ってください!

    実は「パーツの性能が悪い」のではなく、「ギター本体のセットアップ(調整)が正しくできていないだけ」というケースが非常に多く存在します。

    パーツを購入・交換する前に、まず手元でできる基本的な調整と確認を行うだけで、悩みが一気に解決し、万単位の出費を抑えられる可能性があります。

    今回は、損をしないために「パーツ交換前に必ず試すべき5つのチェックポイント」を徹底解説します。

    ruslan-sikunov-N9usVnzPzZ8-unsplash

    1. 音抜けやパワー不足を感じたら:ピックアップの高さ(PU高さ)を調整する

    「ピックアップ(PU)をもっと高出力なものに変えたい」と感じている場合、まずピックアップの高さを確認・調整してみましょう。

    ピックアップの高さは、ギターの音量・音質・ダイナミクスに決定的な影響を与えます。

    ●調整の目安と音の変化

    ピックアップの左右にあるネジをドライバーで回すだけで簡単に調整できます。

    音を太く、パワーを出したい場合(高めにする)

    弦に近づけるほど、出力(音量)が上がり、低音〜中音域の押し出しが強くなります。

    注意点: 磁石の力(磁界)が弦を引き寄せてしまい、サステイン(音の伸び)が短くなったり、ピッチが揺れたり(インハーモニシティ)することがあります。最終フレットを押さえた状態で、弦とポールピースの間に最低でも1.5mm〜2.0mm程度の隙間を確保してください。

    ●音の輪郭をすっきりさせ、倍音やサステインを伸ばしたい場合(低めにする)

    弦から遠ざけるほど、出力は下がりますが、ダイナミクスレンジが広がり、音の分離感やコード感が綺麗になります。

    ピックアップ本体を数千円〜数万円かけて買い替える前に、1/4回転ずつネジを回して理想のポイントを探すだけで、劇的に音が改善することは珍しくありません。

    ★超重要なセッティング★

    各弦ポールピースの高さを適切にする。

    弦は全て同じ音量ではありません。
    その狂った状態で良い音が鳴る訳がありません。

    各ポールピースを調整し、音量が同じになるように調整して下さい。

    2. チューニングが狂いやすいとき:ペグ交換の前に「ナットと弦の張り方」を疑う

    「チューニングがすぐ狂うからロックペグに変えよう」と考える前に、以下の2点を確認してください。狂いの原因の9割はペグそのものではなく、「ナットの摩擦」と「弦の巻き方」にあります。

    ➀ ナット溝の引っかかり・摩擦

    アームを使ったりチョーキングした後に「キッ」と高い音がしてピッチが狂う場合、ナットの溝に弦が引っかかっています。

    対処法: ナット溝に「潤滑剤(ナットソースや鉛筆の芯の粉末)」を塗るだけで、ペグを変えなくてもチューニングの安定感が劇的に向上します。

    ➁ 弦の巻きすぎ・弛み

    ペグポストに弦を何周も不必要に巻き付けていると、弦が緩んだり締まったりしてチューニングが不安定になります。

    対処法: 適切な巻き数(ポストに2〜3周程度)を意識し、弦交換時にしっかりとストレッチ(弦を引っ張って馴染ませる)を行いましょう。

    michael-riady-QSzdNJvF-Ak-unsplash

    3. 音の硬さ・弾きにくさの解消:オクターブチューニングと弦高の再調整

    「高音域の音が耳に刺さる」「コードの響きが濁る」「なんだか指が疲れて弾きづらい」という理由でブリッジやサドルを交換しようとしているなら、まずは正確なセットアップが必要です。

    ・弦高調整:弦高が高すぎると、押弦時に弦が引っ張られてピッチがずれるだけでなく、単純に手が疲れます。逆に低すぎるとビビリの原因になり、音のサステインが失われます。

    ・オクターブチューニング:開放弦の音と12フレットを押さえた音のピッチがズレていると、どれだけ良いパーツを使っても「コードの鳴りが汚い音」になります。

    サドルの位置と高さを適正に調整するだけで、ギター本来のバランスの良い鳴りを取り戻すことができます。

    4. ノイズや音の切れ:接点復活剤とハンダの確認

    「ポット(ボリューム/トーン)からガリノイズが出る」「ジャックの接触が悪い」からといって、すぐに電子パーツを全て新品に置き換える必要はありません。

    接点洗浄・潤滑:パーツ内部の金属可動部にホコリや酸化皮膜が溜まっているだけのケースが多くあります。
    接点復活剤(スプレー)を少量吹きかけて馴染ませるだけで、ノイズが消えて本来のクリアな導通を取り戻せることが多いです。

    配線の浮き・ジャックの緩み:ジャックのネジが緩んで内部で配線がねじれていたり、アース線が外れかかっているだけのケースもあります。
    まずは裏パネルやジャックプレートを開けて内部を目視してみましょう。

    5. 最も手軽で絶大な効果:「弦のブランド・ゲージ(太さ)」を変えてみる

    パーツ交換(数千円〜数万円)を検討する前に、ぜひ試してほしいのが「違う種類や太さの弦を張ってみること」です。

    ~弦の素材による音の変化~

    ・ニッケル弦(標準): マイルドでバランスが良く、扱いやすいトーン。

    ・スチール弦: 高域がクリアでアタック感が強く、モダンでブライトな音。

    ・コバルト/ピュアニッケルなど: 中音域の太さやヴィンテージ感を強調したトーン。

    ・ゲージ(太さ)による音の変化:09-42 から 10-46 に太くするだけで、低音のドシッとした太さとサステインが大幅に増します。

    数百円〜一千円程度で試せる「弦の変更」は、どんなパーツ交換よりもダイレクトにサウンド特性を変化させます。

    band-4671748_1280

    ~まとめ~

    調整し尽くした後にこそ「真の改造」がある。

    PUの高さを上下させてベストな音量バランス・トーンを探す。

    ナットに潤滑剤を塗り、正しく弦を巻く。

    弦高とオクターブピッチを正確にセッティングする。

    ポットやジャックの接点清掃を行う。

    弦のブランドやゲージ(太さ)を変更してみる。

    これらの基本調整を丁寧に行うことで、今のギターが持っている「本来のポテンシャル」が100%引き出されます。

    それでもなお、「もっと低音のレスポンスを鋭くしたい」「もっとノイズを減らして高ゲインに耐えられるようにしたい」といった具体的かつ明確な不満や目標が残ったときこそが、パーツ交換(アップグレード)に踏み切る最高のタイミングです。

    焦ってパーツを買う前に、まずはプラスドライバーとチューナーを手にとって、愛機のセッティングを見直してみてください!


    〒114-0014 東京都北区田端1-21-3 エーデルワイス101

    ギターリペア工房 Draw a New Sound

    東京都 山手線 田端から徒歩2分 どこよりも早いリペア早期仕上げ対応可能のリーズナブル料金&丁寧な作業のギターリペアショップです♪

    ●ホームページ Draw a New Sound

    ●YouTubeではブログでは語られない裏話からギターの作り方まで掲載中! 
    マイチャンネル YouTubeチャンネル

    ●ツイッター DNS_Guitar




BLOG CATEGORY

ARCHIVE