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  • エレキギターの「良い音」とは何か?プロが語る5つの具体的条件と音作りの真実
  • 2026/09/10
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  • 「このギター、すごく良い音がするね!」
    「エフェクターを変えたら音が劇的に良くなった!」

    ギタリスト同士の会話で頻繁に登場する「良い音」という言葉。

    しかし、「良い音って具体的にどんな音?」と聞かれると、答えに詰まってしまう人も多いのではないでしょうか。

    音楽の好みは人それぞれですが、プロの現場やギタリストの間で共通して評価される「良い音」には明確な定義と基準が存在します。

    今回は、抽象的な「良い音」という概念を言語化し、具体的にどのような要素で構成されているのかを詳しく解説します。

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    1. 帯域のバランス(アンサンブルで抜ける音)
    単体(一人)で弾いた時に気持ち良い音と、バンド(アンサンブル)の中で「良い音」とされる音は異なります。

    単体で弾くと重低音と煌びやかな高音が出た「ドンシャリ(低音・高音強調)」サウンドが気持ちよく感じられますが、バンドの中でそれを鳴らすと、ベースやドラムのシンバルと帯域が被り、ギターの音が埋もれて聞こえなくなってしまいます。

    プロが求める良い音とは、「中音域(ミッドレンジ)がしっかり出ていて、アンサンブルの中で自分の立ち位置がはっきり分かる音」です。

    不要な超低域や耳に刺さる超高域が削られ、整理された音こそが、ミックスした際にも存在感を放ちます。

    2. ピッキングニュアンスの表現力(ダイナミクス)
    良い音のギターやアンプは、弾き手の手元の表情を忠実に再生してくれます。

    ・弱く弾いた時: 優しく澄んだ、透明感のあるトーンが出る

    ・強く弾いた時: 弦の振動がダイレクトに伝わり、適度に歪んで太い音が出る

    このように、「演奏者の感情やニュアンスがダイナミクス(音量の強弱・音色の変化)としてダイレクトに出ること」が良い音の重要な条件です。

    逆に、ピッキングを強くしても弱くしても同じように歪んで潰れてしまう音は、ニュアンスが出にくく「機械的な音」と評価されることがあります。

    3. 音の立ち上がり(レスポンス)とサステイン(伸び)
    プロがギターやアンプを試奏する際、最も重視するポイントの一つが「レスポンス」と「サステイン」です。

    ・レスポンス(アタック感): 弦にピックが触れた瞬間に、遅れなくパンッと音が飛び出してくるスピード感。立ち上がりが早い音は、リズムがジャストに聞こえ、グルーヴを生み出しやすくなります。

    ・サステイン: ピッキングした後の音が、途切れずに長く美しく伸びていくこと。余計な雑音を含まず、倍音を伴いながら綺麗に衰減していく音が理想的です。

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    4. 豊富な「倍音(バイオン)」成分
    ギターの音は、一番低い基本の音(基音)だけでなく、その上に重なる無数の「倍音」によって音色が作られています。

    良い音とされるギターや真空管アンプは、この「倍音成分(特に偶数倍音)」が非常に豊かです。
    倍音が多い音は以下のような特徴を持ちます。

    ・歪ませても音が潰れず、コードの分離感が残る(ドミソの音が綺麗に聴き取れる)

    ・音に温かみや艶(ツヤ)が生まれ、立体的に聞こえる

    ・高音が耳に痛くなく、心地よく響く

    「音にツヤがある」「音が立体的」「音が太い」といった表現は、主にこの豊富な倍音から生まれています。

    5. 「文脈(ジャンル)」に合っていること
    どれほど高級なヴィンテージギターの素晴らしい音であっても、プレイする楽曲のジャンルに合っていなければ「良い音」にはなりません。

    ジャズ/ブルース: 温かく丸みがあり、ピッキングのニュアンスが活きる音

    ハードロック/メタル: 低域が引き締まり、高ゲインでも音の輪郭が崩れない密度の高い音

    カッティング/ファンク: 高域がクリアで、音の立ち上がりが鋭い歯切れの良い音

    音楽的な「文脈(コンテクスト)」に適した音作りができて初めて、その音は楽曲の中で最高のパフォーマンスを発揮します。

    ~まとめ~

    「良い音」を作るためのアプローチ

    エレキギターにおける「良い音」とは、単なる「高い機材の音」ではありません。

    ・アンサンブルを意識した「中音域(ミッド)」の整理

    ・ピッキングニュアンスが出せる「ダイナミクス」の確保

    ・速い「レスポンス」と伸びやかな「サステイン」

    ・心地よい「倍音」が含まれていること

    ・ジャンルや楽曲に合わせた「適切なトーン」

    自分の好きなギタリストの音を聞くときは、「低音・中音・高音のどこが出ているか?」「ピッキングの強弱でどう音が変化しているか?」といった視点で観察してみると、理想の音作りに一歩近づくことができます。


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