• PXL_20260513_075811321
  • エレキギターのピックアップが故障する4つの原因と対策!ノイズや音が出ない時の原因追究
  • 2026/09/06
  • Category:
  • 「突然エレキギターの音が小さくなった」「フロント(あるいはリア)ポジションに切り替えると音が全く出ない」といったトラブルに遭遇したことはありませんか?

    ギターのピックアップは構造がシンプルなため壊れにくい印象がありますが、精密な部品や細い銅線が使われているため、特定の原因によって故障することがあります。

    この記事では、ギターのピックアップが壊れる主な原因4つと、その見分け方・予防策を詳しく解説します。

    PXL_20260727_083601650.MP

    ピックアップの基本的な構造とは?
    原因を理解する前に、まずは仕組みを簡単におさらいしましょう。

    ピックアップは、磁石(ポールピース)の周りに「コイル(極細の銅線)」を何千回も巻き付けた構造をしています。

    弦が振動することで磁界が変化し、電気信号(音)が発生します。

    つまり、構造上の弱点は「きわめて細い銅線(コイル)」と「電気を通す接点」に集中しています。

    ●原因1:コイルの断線(最も多い故障原因)
    ピックアップの不具合で最も多いのが、内部の銅線が途中で切れてしまう「断線」です。
    コイルに使われているエナメル線は髪の毛よりも細いため、わずかな負荷で切れてしまいます。

    ・主な引き金:汗や湿気による腐食(グリーンサビ)

    演奏中の汗や湿気がピックアップ内部に侵入すると、銅線が酸化して腐食(緑青)し、脆くなって切れます。

    ・物理的な衝撃・摩擦

    ピックが直接コイルに何度も当たったり、メンテナンス時にドライバーなどの工具を引っ掛けたりすることで断線します。

    ・経年劣化

    ヴィンテージギターなどに多く、絶縁被膜の劣化や内部の張力変化により自然と切れることがあります。

    【症状】

    音が完全に聞こえなくなるか、極端に音が小さくなり「サー」というノイズしか出なくなります。

    ●原因2:ハンダ不良・リード線の断線

    ピックアップ本体(コイル)が無事でも、ピックアップからスイッチやコントロールポットへ伸びる「リード線(配線)」の接点トラブルによって音が出なくなるケースです。

    ・主な引き金:ハンダのクラック(経年劣化)

    長年の振動や熱変化により、ハンダ付け部分に亀裂が入って通電しなくなる(冷えハンダ)。

    ・配線の引っ張り・挟み込み

    ピックガードの着脱時や、内部配線をいじった際にリード線を無理に引っ張ったり、パーツ同士の間に挟んで断線させたりすること。

    【症状】

    ギターを動かしたり、スイッチを触ったりすると「ザザッ」とノイズが混じったり、音が途切れたりします。

    PXL_20260720_084151925

    ●原因3:磁石(マグネット)の減磁
    滅多に起きませんが、マグネット(アルニコやセラミック)の磁力が弱まる「減磁」という現象が原因になることもあります。

    ・主な引き金:強力な磁力・電子機器への放置

    大型スピーカーの近くや、強い磁気を発する機器の真上にギターを長期間放置すると、ピックアップの磁力が乱れたり弱まったりします。

    ・強力な衝撃

    ギターを激しく落としたり倒したりすると、磁石の分子配列が狂い、磁力が低下することがあります。

    【症状】

    音は出ますが、アタック感がなくなったり、弦の拾いが極端に弱くなって音が伸びなくなったりします。

    ●原因4:アクティブピックアップの電池切れ・回路故障

    EMGなどに代表されるアクティブタイプ(電池が必要なピックアップ)の場合、パッシブタイプとは異なる原因が存在します。

    ・主な引き金:内蔵プリアンプ回路の破損

    過電流や水没、基板の経年劣化による内部回路の故障。

    ・単純な9V電池(006P)の消耗

    「故障か?」と思ったら、単に電池が切れていただけというケースが非常に多いです。

    PXL_20260720_081323960

    ■ピックアップが壊れたか確認する方法(テスターチェック)

    本当にピックアップが壊れているのかどうかを確認するには、デジタルマルチメーター(テスター)を使用するのが最も確実です。

    ・テスターの抵抗値(Ω)測定モードを選択。

    ピックアップのプラス線とマイナス線にテスターの針を当てる。

    直流抵抗値(kΩ)を計測する。

    ★正常な場合: 5kΩ〜15kΩ程度の数値が表示されます(モデルによる)。

    断線している場合: 「1(オーバーロード)」や「無限大(∞)」が表示され、電流が流れていないことが分かります。

    ■ピックアップの寿命を延ばす予防策

    ・演奏後は汗や水分をしっかり拭き取る

    汗っかきの方は、ピックアップ周りもクロスで丁寧に拭きましょう。

    ・ピックアップカバーを取り付ける

    シングルコイルなどコイルが露出しているタイプは、カバーを装着することで物理的な衝撃や汗の侵入を防げます。

    ・保管場所の湿度管理

    湿度が極端に高い場所にギターを放置しないようにしましょう。

    ~まとめ~

    音が出ない時はあせらず原因を特定しよう
    ギターのピックアップが壊れる原因のほとんどは「水分による腐食」「物理的衝撃」「配線の劣化」です。

    もし音が出なくなった場合は、まず「シールドやジャックの接触不良」や「スイッチの不具合」を疑い、それでも改善しない場合はテスターを使ってピックアップ自体の断線をチェックしてみましょう。

    コイルが内部で断線している場合は、ピックアップの交換か、専門業者による「リワインド(巻き直し)」が必要になります。お気に入りのトーンを守るためにも、日頃のメンテナンスを意識してみてください!


    〒114-0014 東京都北区田端1-21-3 エーデルワイス101

    ギターリペア工房 Draw a New Sound

    東京都 山手線 田端から徒歩2分 どこよりも早いリペア早期仕上げ対応可能のリーズナブル料金&丁寧な作業のギターリペアショップです♪

    ●ホームページ Draw a New Sound

    ●YouTubeではブログでは語られない裏話からギターの作り方まで掲載中! 
    マイチャンネル YouTubeチャンネル

    ●ツイッター DNS_Guitar




BLOG CATEGORY

ARCHIVE