カテゴリー別アーカイブ: 楽器の詳しい知識・学問

    guitar-5187376_1920
  • 音が激変!プロが明かすギター内部配線材の選び方。定番からビンテージまで徹底解説!

  • 2025/10/09
  • Category:

  • 「ギターの音を良くしたい!」

    そう思ったとき、まず思い浮かぶのはピックアップの交換や、エフェクターの導入ではないでしょうか。
    しかし、見落とされがちながら、サウンドに絶大な影響を与えるパーツがあります。それが、ギターの心臓部を繋ぐ血管、「内部配線材」です。

    たかがケーブル、されどケーブル。一流のプロギタリストや経験豊富なリペアマンは、この細い線材一本一本にまでこだわり、理想のサウンドを追求しています。

    今回は、そんな知る人ぞ知る「内部配線材」の世界へご案内します。
    定番からマニアックなビンテージワイヤーまで、それぞれの特徴とサウンドの変化を徹底解説。
    あなたのギターが持つポテンシャルを最大限に引き出すヒントが、きっと見つかるはずです。

    配線材で音が変わる?

    guitar-8011240_1920

    なぜ配線材でサウンドが変わるのか?

    そもそも、なぜ配線材を変えるだけで音が変わるのでしょうか?非常にシンプルに言うと「電気信号の伝わり方が変わるから」です。

    ピックアップが拾った微弱な信号は、配線材を通ってボリュームやトーン、ジャックへと送られます。
    この過程で、配線材の「素材」や「構造」によって、信号の一部が微妙に失われたり、変化したりするのです。
    特に、音の煌びやかさや抜け感を左右する高周波数の成分は、この影響を受けやすいと言われています。

    配線材を選ぶ上での主なポイントは以下の3つです。

    ~導体の素材~

    ●OFC(無酸素銅): 現在最も一般的な素材。クセがなく素直なサウンド。

    ●錫メッキ(Tinned): ビンテージワイヤーに多く見られます。高域が少し落ち着き、ウォームでマイルドなサウンドになる傾向があります。

    ●銀メッキ(Silver Plated): 高域の伝導効率が良く、クリアで煌びやかなサウンド。モダンなギターや、音の輪郭をはっきりさせたい場合に有効です。

    ~導体の構造~

    ●単線(Solid): 一本の太い導体。音の立ち上がりが速く、クリアで芯のあるサウンドが特徴です。

    ●撚り線(Stranded): 細い導体を何本も撚り合わせたもの。単線に比べて柔軟で、サウンドも少し柔らかく、豊かな倍音を持つ傾向があります。

    ~被膜(Insulator)~

    ●クロスワイヤー(Cloth Wire): 50〜60年代のフェンダーなどに使われていた綿や布製の被膜。ルックスのビンテージ感はもちろん、独特の枯れたニュアンスを生み出します。

    ●ビニール/テフロン: 現代のギターで一般的。特にテフロンは電気的特性に優れ、信号のロスが少なくクリアなサウンドが得られます。

    これらの要素が複雑に絡み合い、ギターの最終的な出音を決定づけるのです。

    プロが愛用する、こだわりの配線材たち

    guitar-4677875_1920

    それでは、実際にプロの現場で信頼され、愛用されている代表的な配線材を見ていきましょう。

    1. Western Electric (ウェスタン・エレクトリック) – ビンテージワイヤーの王様

    「WE」の愛称で知られる、伝説的なビンテージワイヤーです。元々は1920年代〜50年代にかけてアメリカの電話会社で使われていたもので、その圧倒的なサウンドクオリティから、オーディオマニアやギタリスト垂涎の的となっています。

    ・特徴: 特に有名なのが「ブラックエナメル単線」。絹で巻かれた導体にエナメル塗装が施されています。

    ・サウンド: 驚くほどクリアで、音の分離が良いのが特徴。鈴鳴り感と表現される美しい高音域と、タイトで輪郭のはっきりした低音域は、他の何物にも代えがたい魅力があります。
    特にフェンダー系のシングルコイルピックアップとの相性は抜群で、ギター本来の「鳴り」を最大限に引き出してくれます。

    ・注意点: 年代物しか存在しないため非常に高価で、入手が困難なのが難点です。

    ★ポイント★
    元が電話線なだけに、人の声が聴き取り易い様になっている配線材の事からギターでの使用は「硬い・冷ややか」に感じる事もあります。

    2. BELDEN (ベルデン) – 業界標準の安心感
    シールドケーブルの「8412」などでお馴染みのベルデンは、内部配線材でも定番中の定番です。
    プロのリペアショップでも常備されていることが多く、その信頼性は折り紙付きです。

    ・特徴: 錫メッキの撚り線タイプが主流。「BELDEN 8503」などが有名です。

    ・サウンド: パワフルでコシのある中音域が魅力。サウンド全体がグッと前に出てくるような力強さがあり、ロック系の音楽には最適です。ハムバッカーとの相性が良く、レスポールなどに使用すると、太く粘りのあるドライブサウンドが得られます。現行品でも十分なクオリティですが、より枯れたニュアンスを求めるマニアはビンテージのBELDENを探し求めます。

    ★ポイント★
    ベルデンの中でスピーカーケーブルの8470や8460を内部配線に使用するのもお勧めです。

    3. Alpha Wire (アルファワイヤー) – モダンでクリアな実力派
    NASAのスペースシャトルにも採用されたという逸話を持つ、信頼性の高いブランドです。オーディオグレードの高品質なワイヤーとして人気があります。

    ・特徴: 銀メッキされた銅線や、テフロン被膜を採用したモデルが多いです。

    ・サウンド: 非常にクセがなく、ワイドレンジでクリア。信号のロスを極限まで抑える設計思想で、ピックアップが拾った音をストレートに出力してくれます。モダンなハイゲインアンプとの相性も良く、音の分離感やサスティンを向上させたい場合に威力を発揮します。

    どの様な配線材をセレクトする?

    musician-2943109_1920

    あなたのギターに最適な一本は?選び方のヒント

    ●ストラト/テレキャスで、キレのあるカッティングや鈴鳴り感が欲しい →→→ Western Electric の単線や、クロスワイヤータイプの単線がおすすめです。高域の抜けが良くなり、コードの分離感も向上します。

    ●レスポールで、太く粘りのあるドライブサウンドが欲しい →→→ BELDEN の撚り線が最適。中音域が豊かになり、サスティンも伸びやかになります。

    ●モダンなギターで、よりクリアでハイファイなサウンドを目指したい →→→→ Alpha Wire の銀メッキ/テフロン被膜ワイヤーを試してみてください。ノイズが減り、ピッキングの細かいニュアンスまで再現しやすくなります。

    ~まとめ~

    たかが数十センチの配線材。しかし、その交換がもたらすサウンドの変化は、時にピックアップ交換にも匹敵するほどのインパクトを持っています。

    数百円から数千円の投資で、あなたの愛器が秘めていたポテンシャルを呼び覚ますことができるかもしれません。ハンダごてを片手に、自分だけの理想のサウンドを探求する「配線材の旅」に出てみてはいかがでしょうか。その奥深い世界に、きっとあなたも魅了されるはずです。

    是非とも自分のギターに試してみましょう。


    〒114-0014 東京都北区田端1-21-3 エーデルワイス101

    ギターリペア工房 Draw a New Sound

    東京都 山手線 田端から徒歩2分 どこよりも早いリペア早期仕上げ対応可能のリーズナブル料金&丁寧な作業のギターリペアショップです♪

    ●ホームページ Draw a New Sound

    ●YouTubeではブログでは語られない裏話からギターの作り方まで掲載中! 
    マイチャンネル YouTubeチャンネル

    ●ツイッター DNS_Guitar




    tim-toomey-1RKH1_JasMw-unsplash
  • オーディオの音質は電源で激変する!音を良くするための電源改善ガイド

  • 2025/10/02
  • Category:

  • 「もっと良い音で音楽を楽しみたい!」

    オーディオにこだわり始めると、誰もがそう思いますよね。
    スピーカーやアンプを買い替えるのはもちろん効果的ですが、実はもっと身近で、かつ劇的な音質向上を期待できるポイントがあります。
    それが「電源」です。

    オーディオ機器はすべて電気で動いています。
    その大元である電源の質が、最終的に耳に届く音の質を大きく左右するのです。
    例えるなら、どんなに腕の良いシェフ(アンプ)が、最高級の食材(音源)を調理するとしても、使う水(電気)が汚れていては、本当に美味しい料理は作れないのと同じです。

    この記事では、なぜ電源が重要なのかという基本から、初心者でも試せる簡単な対策、さらには上級者向けの本格的な改善方法まで、あなたのオーディオライフを一段上のレベルに引き上げるための「電源周りの改良」について、詳しく解説していきます。

    alan-alves-C0-o3aop7ro-unsplash

    なぜ電源が音質に影響するの?ノイズという大敵

    家庭用のコンセントに流れている電気は、一見クリーンに見えますが、実は様々なノイズに汚染されています。
    同じ電源ラインに接続されている冷蔵庫やエアコン、パソコン、ルーターといった家電製品が、このノイズの主な発生源です。

    この電源ノイズがオーディオ機器に侵入すると、以下のような悪影響を及ぼします。

    ●S/N比の悪化: 音の静けさ(Signal to Noise ratio)が悪くなり、微細な音のニュアンスがノイズに埋もれて聴こえなくなります。

    ●歪みの増加: 音が濁ったり、ざらついた質感になったりします。

    ●ダイナミックレンジの低下: 音の強弱の幅が狭くなり、音楽の躍動感が失われます。

    つまり、電源環境を改善するということは、この「ノイズ」をいかに減らし、クリーンで安定した電気をオーディオ機器に供給するか、ということに他なりません。

    STEP1: まずは基本から!壁コンセントと電源ケーブルの見直し
    電源対策の第一歩は、オーディオ機器に最も近い「入口」部分の見直しです。コストを抑えつつ、確かな効果を実感しやすいポイントでもあります。

    ★壁コンセントの「質」と「極性」
    普段あまり意識することのない壁のコンセントですが、ここが音の入口として非常に重要です。

    ★コンセントの質: 一般的な住宅に使われているコンセントは、音質を考慮して作られていません。
    これをオーディオグレードの製品に交換するだけで、音の解像度や力強さが向上します。素材(リン青銅、ベリリウム銅など)やメッキ(金、ロジウムなど)によっても音が変化するため、交換する楽しみもあります。
    ※コンセントの交換は電気工事士の資格が必要です。必ず専門業者に依頼してください。

    ★ポイント★メッキにより音質が変化する為、素材の音で決めても良いです。
    私の体感として非メッキは癖が無くフラット、銀メッキは高域に音が寄る、金メッキは映像が綺麗になる、銅メッキは低域寄りになる印象です。

    ★極性の確認: コンセントの穴はよく見ると左右で長さが違います。
    長い方がコールド(アース側)、短い方がホット(非接地側)です。
    オーディオ機器の電源プラグもこれに合わせて正しく接続することで、機器の性能を最大限に引き出すことができます。検電ドライバーなどを使えば、簡単に確認できます。

    ★ポイント★工事により、この極性が逆に繋げられている事も非常に多いです。
    どちらに繋げても音は出ますが、ノイズの大小で違いが出てきます。

    ★電源ケーブルの交換
    オーディオ機器に付属している黒いビニールの電源ケーブル。これでも音は出ますが、いわば仮の姿です。
    これをオーディオ用に設計された電源ケーブルに交換することで、音質は劇的に向上します。

    ●導体の材質と太さ: より多くの電気をスムーズに流せる太いケーブルや、純度の高い銅(OFC: 無酸素銅など)を使ったケーブルは、音のエネルギー感や情報量を増やしてくれます。

    ●シールド構造: 外部からのノイズの飛び込みを防ぐシールドが施されたケーブルは、S/N比を向上させ、クリアで見通しの良いサウンドに貢献します。

    ★ポイント★まずはシールド加工されたケーブルに交換がお勧めです。電源ケーブルは内部にアルミテープや銅テープで内部配線を保護された作りになっていないケーブルがあり、それらはノイズに弱くなります。
    値段が高額でなくてもそこそこの太さとシールド加工があるベルデン19364から使用してみる事をお勧めします。

    まずはアンプやCDプレーヤーなど、音の心臓部となる機器から試してみるのがおすすめです。ケーブル一本で音が変わる「オーディオの不思議」を、ぜひ体感してみてください。

    kornelije-casni-WA6Zu5lOt3Y-unsplash

    STEP2: ノイズ対策を本格化!電源タップとクリーン電源
    個別のケーブルを交換したら、次は電源をまとめる「大元」に目を向けてみましょう。
    より積極的なノイズ対策で、システム全体のサウンドを底上げします。

    ●オーディオ用電源タップ(パワーディストリビューター)
    複数の機器へ電力を分配する電源タップは、電源対策の司令塔とも言える重要なアイテムです。ホームセンターで売っているOAタップと、オーディオ用とでは全く構造が異なります。

    ・剛性の高い筐体: 振動を抑え込み、音の濁りを排除します。

    ・高品質な内部配線とコンセント: 内部で発生する音質劣化を最小限に食い止めます。

    ・ノイズフィルター: 家庭内の電源に乗ったノイズを効果的に除去するフィルターを内蔵したモデルもあります。
    ただし、フィルターは音のエネルギー感を削いでしまう場合もあるため、フィルターのON/OFFが可能な製品や、ノンフィルターの製品も人気があります。

    ★ポイント★電源タップはその大きさや重さでも音が変わります。

    ・クリーン電源装置
    電源対策の決定版とも言えるのが、「クリーン電源」と呼ばれる装置です。壁コンセントから受け取った電気を、内部で「浄化」あるいは「再生成」して、理想的な電気をオーディオ機器に供給します。

    ・アイソレーショントランス: 入力側と出力側を電気的に分離することで、電源ラインに乗ってくるノイズを遮断します。クリアで静かなサウンドステージが特徴です。

    ★ポイント★電源トランスを使いステップアップ(100V→115V等)にする事でも音が良くクリアに寄ります。
    大体の機器は世界で販売する事も考えて240V耐圧になってるモデルも多いので問題無く使用できる物が多いですが必ず確認して繋げて下さい。

    ・パワーコンディショナー/リジェネレーター: 入力されたAC電源を一度DCに変換し、改めて綺麗な正弦波のAC電源を「再生成」する装置です。
    ノイズの除去はもちろん、電圧の安定化も行えるため、最も効果の高い電源対策と言えます。音の安定感、静けさ、躍動感が劇的に向上します。

    導入にはコストがかかりますが、その効果は絶大。一度体験すると元には戻れない、と言われるほどの変化をもたらしてくれます。

    STEP3: 究極の領域へ!マイ柱とアース工事
    ここからは、住環境にも手を入れる究極の電源対策です。簡単には導入できませんが、オーディオを極める上でのゴールの一つと言えるでしょう。

    ●マイ柱(専用電柱)
    自宅のオーディオシステムのためだけに、電柱(トランス)を立ててしまうという究極の方法です。他の家庭で使われる家電製品からのノイズ汚染を完全にシャットアウトし、最もクリーンな電源を手に入れることができます。

    ●アース工事
    アースは、機器の基準となる電位(0V)を安定させ、ノイズを大地に逃がすための重要な役割を担います。オーディオ専用のアースを地面に打ち込むことで、S/N比が大きく改善され、音場の広がりや奥行き感が格段に向上します。
    ただし、不適切なアース工事は「アースループ」という新たなノイズ源を生む原因にもなるため、専門知識を持った業者への依頼が必須です。

    ★ポイント★オーディオで音を良くしたいならまずこのアース工事は当たり前に行う事となります。その他で健康面でも機器の電磁波対策が行えてメリットが大きいので数万円で行えるなら必ず行った方が良いです。

    kornelije-casni-lEc5wAxY-ds-unsplash

    まとめ:良い音は、良い電源から

    電源周りの改良は、一見地味に思えるかもしれません。しかし、その効果はオーディオ機器の買い替えにも匹敵する、いや、それ以上のポテンシャルを秘めています。

    まずは壁コンセントの極性を合わせ、電源ケーブルを1本交換してみる。

    次に、システムの中心にオーディオ用電源タップを導入する。

    そして、最終的にはクリーン電源で理想の電気を手に入れる。

    このように、ご自身のシステムと予算に合わせて、できることから少しずつステップアップしていくのがおすすめです。

    「良い音は良い電源から」。この言葉を信じて、あなたのオーディオシステムの真の能力を解き放ってみませんか?きっと、今まで聴こえなかった音楽の新しい魅力に出会えるはずです。


    〒114-0014 東京都北区田端1-21-3 エーデルワイス101

    ギターリペア工房 Draw a New Sound

    東京都 山手線 田端から徒歩2分 どこよりも早いリペア早期仕上げ対応可能のリーズナブル料金&丁寧な作業のギターリペアショップです♪

    ●ホームページ Draw a New Sound

    ●YouTubeではブログでは語られない裏話からギターの作り方まで掲載中! 
    マイチャンネル YouTubeチャンネル

    ●ツイッター DNS_Guitar




    guitar-2183684_1920
  • なぜプロは高いギターを使い続けるのか?プロがハイブランド品に拘る本当の理由

  • 2025/09/26
  • Category:

  • 「いつかはあのブランドのギターが欲しい…」

    ギタリストなら誰しも、Fender、Gibson、Paul Reed Smithといったハイブランドのギターに憧れを抱いたことがあるのではないでしょうか。しかし、その価格は決して安くなく、数十万円から時には百万円を超えるものも珍しくありません。

    「高いギターは本当に音が良いの?」
    「安いギターと何がそんなに違うの?」
    「プロはなぜ、あれほどまでにブランド品に拘るのだろう?」

    そんな疑問を抱く方も多いでしょう。

    結論から言えば、プロがブランド品のギターを選ぶのは、単なるステータスや見栄ではありません。
    そこには、自らのパフォーマンスを120%引き出し、最高の音楽を届けるための極めて合理的でシビアな理由が存在するのです。

    この記事では、多くのプロギタリストがなぜ高価なブランド品のギターを信頼し、メイン機材として使い続けるのか、その具体的な理由を掘り下げていきます。

    guitar-4677875_1920

    何故ブランド品ギターを使用するのか?

    理由1:一音でオーディエンスを魅了する「サウンド」の絶対的なクオリティ

    プロが楽器に求める最も重要な要素、それは言うまでもなく「サウンド」です。ブランド品のギターは、そのサウンドクオリティにおいて一切の妥協がありません。

    ●厳選された木材と高品位なパーツ

    長年シーズニング(乾燥)された高品質な木材は、豊かな鳴りとサステイン(音の伸び)を生み出します。
    ネックに使われるメイプルやマホガニー、指板のローズウッドやエボニー、ボディのアルダーやアッシュなど、それぞれの木材が持つ音響特性を最大限に引き出す組み合わせが、長年の研究と経験によって導き出されています。

    ★ポイント★ただし近年は昔の木材と違い「強度」に大きな違いが出ています。「良い木材が無い」とは強度が弱く音も良くないという事で、近年は有名なブランド品でもそうした木材で製造せざるを得ない状況になっています。

    また、ピックアップやペグ、ブリッジといったパーツ類も、サウンドを決定づける重要な要素です。
    ブランド純正のパーツや、Seymour Duncan、Bare Knuckleといった一流メーカーのパーツが標準搭載されており、ノイズが少なく、ピッキングのニュアンスを余すことなく拾い上げてくれます。

    ●レコーディングでもライブでも、常に安定した最高の音

    プロの現場では、レコーディングスタジオの繊細な環境から、ツアー中の過酷な環境まで、あらゆるシチュエーションで安定したパフォーマンスが求められます。
    ブランド品のギターは、作りが非常に堅牢で、環境の変化によるコンディションのブレが少ないのが特徴です。

    ★ポイント★メーカーにより有名でも高額なモデルでも作りが酷い物が存在する為、全てが良い物とは思い込まず知識を持って購入前に検品させて状態が良い物を購入しましょう。

    いつでも、どこでも、アンプに繋げば「あの音」が鳴る。この絶対的な信頼感が、プロが安心して音楽活動に集中するための基盤となるのです。

    理由2:プレイヤーの表現を100%音にする「プレイアビリティ」の高さ

    素晴らしいフレーズも、楽器がスムーズに演奏できなければ意味がありません。
    プロは、自身の表現力を最大限に引き出してくれる「プレイアビリティ(演奏性)」を非常に重視します。

    ●吸い付くようなネックグリップと完璧なフレット処理

    ハイブランドのギターは、ネックシェイプや指板のラディアス(R)、フレットの処理といった細部に至るまで、膨大な数のプロミュージシャンからのフィードバックを元に設計されています。
    握った瞬間に手に馴染むネック、スムーズなフィンガリングを約束する丁寧なフレット処理は、長時間の演奏でもストレスを感じさせません。

    ●楽器との一体感を生む絶妙なボディバランス

    立って演奏することが多いプロにとって、ギターの重量バランスは死活問題です。
    ストラップをかけた時にヘッドが下がる「ヘッド落ち」がなく、体にフィットするコンター加工が施されているなど、プレイヤーが演奏に集中できる工夫が随所に凝らされています。

    この優れたプレイアビリティがあるからこそ、プロは機材のことを気にせず、純粋に音楽表現に没頭できるのです。

    guitar-4655777_1920

    理由3:過酷なツアーにも耐えうる「信頼性」と「耐久性」

    プロのギタリストにとって、ギターは音楽を生み出すための「道具」であり「仕事仲間」です。
    年間100本以上のライブをこなすことも珍しくない彼らにとって、機材トラブルは絶対に避けたいもの。

    ブランド品のギターは、厳しい品質管理のもとで製造されており、そもそも故障が少ないのが大きな特徴です。
    万が一トラブルが起きても、世界中にリペア体制が整っているため、迅速な対応が期待できます。

    頻繁な弦交換や過酷な移動にもびくともしない堅牢な作り。
    この「何があっても大丈夫」という安心感が、プロにブランド品を選ばせる大きな理由の一つです。

    ★ポイント★全ての楽器が丈夫とは限りません。状態をチェックし個体それぞれに合った保管方法を行わないと長持ちはしません。

    理由4:新たな創造性を掻き立てる「インスピレーション」

    論理的な理由だけでなく、感性的な側面もプロにとっては重要です。

    ●憧れのヒーローと同じ楽器を持つ高揚感

    自分が尊敬するギタリストが使っているのと同じモデルを手にした時の高揚感は、何物にも代えがたいものです。その楽器を持つだけで、「もっと上手くなりたい」「良い音を出したい」というモチベーションが湧き上がってきます。

    ●楽器が持つ歴史とストーリー

    FenderのStratocasterやTelecaster、GibsonのLes PaulやES-335といったモデルは、ロックの歴史そのものと言っても過言ではありません。数々の名盤で鳴り響いてきたそのサウンドを自分の手で奏でる時、楽器が持つ歴史やストーリーが新たなインスピレーションを与えてくれるのです。

    まとめ:最高のパフォーマンスを追求するための「必然」の選択

    プロがブランド品のギターを選ぶのは、決して見栄やステータスのためではありません。最高のサウンド、最高のプレイアビリティ、そして絶対的な信頼性を備えた楽器は、彼らが最高のパフォーマンスを発揮するために不可欠な「パートナー」なのです。

    もちろん、高価なギターが必ずしも全ての人にとってベストな選択とは限りません。しかし、もしあなたが今よりもっと上のレベルを目指したい、自分の表現力を余すことなく音にしたいと願うなら、一度ハイブランドのギターを試してみてはいかがでしょうか。

    楽器店で試奏させてもらうだけでも、その違いに驚くはずです。なぜプロがこれらの楽器を選び続けるのか、その理由がきっと体感できるでしょう。その一本が、あなたのギタリスト人生を変えるきっかけになるかもしれません。


    〒114-0014 東京都北区田端1-21-3 エーデルワイス101

    ギターリペア工房 Draw a New Sound

    東京都 山手線 田端から徒歩2分 どこよりも早いリペア早期仕上げ対応可能のリーズナブル料金&丁寧な作業のギターリペアショップです♪

    ●ホームページ Draw a New Sound

    ●YouTubeではブログでは語られない裏話からギターの作り方まで掲載中! 
    マイチャンネル YouTubeチャンネル

    ●ツイッター DNS_Guitar




    michel-didier-joomun-zPo9pPnUNdA-unsplash
  • その音、ケーブルで損してない?プロが選ぶギターケーブル、定番から高級志向まで徹底解説!

  • 2025/09/19
  • Category:

  • 「いいギター、いいアンプ、いいエフェクターを使っているのに、どうも音が抜けてこない…」

    そんな悩みを抱えていませんか?もしかしたら、その原因は「ギターケーブル」にあるかもしれません。

    「たかがケーブルでしょ?」と思うかもしれませんが、プロのギタリストほど、このケーブル1本に徹底的にこだわります。ケーブルは、ギターが拾った繊細な信号をアンプやエフェクターに伝える、まさに音の「血管」とも言える重要な機材なのです。

    この記事では、なぜプロがケーブルにこだわるのか、そして実際に多くのプロが愛用している定番からワンランク上の高級ケーブルまで、その特徴と魅力を徹底解説します。ケーブル選びで迷っている方、自分のサウンドをもう一段階レベルアップさせたい方は、ぜひ最後までご覧ください!

    nina-mercado-ygl027z_Iw0-unsplash

    プロはケーブルの「どこ」を見ている?選ぶ上で重要な3つのポイント

    プロがケーブルを選ぶ際には、単に「音が良い」だけでなく、過酷なツアーやレコーディングに耐えうる様々な要素を総合的に判断しています。

    1. 音質:サウンドキャラクターの核

    最も重要なのが音質です。ケーブルによってサウンドキャラクターは大きく変わります。

    ●周波数特性: 「高音域がクリアに出る」「中音域にコシがある」「低音域がタイトになる」など、ケーブルごとに得意な音域があります。
    自分のギターや音楽スタイルに合った特性のケーブルを選ぶことが重要です。

    ●解像度とノイズ: 音の輪郭がどれだけハッキリ聞こえるか、そしてノイズがどれだけ少ないかは、プロの現場では死活問題です。特にレコーディングでは、ケーブル由来のノイズは致命的となります。

    ●音の太さ・スピード感: 音が前に出てくるような「音の太さ」や、ピッキングへの反応の速さを示す「スピード感」も、プレイのニュアンスを左右する大切な要素です。

    2. 耐久性:信頼性こそプロの証

    ライブステージではケーブルを踏んだり、引っ張ったりすることは日常茶飯事。
    そんな過酷な状況でも断線しない「耐久性」は、プロにとって機材の信頼性を担保する上で絶対に欠かせません。
    プラグの堅牢さや、ケーブル被膜の強度、屈曲への耐性などがチェックされます。

    3. 取り回しの良さ:ストレスフリーな演奏のために

    ステージ上を動き回るギタリストにとって、ケーブルの「取り回しの良さ」も重要です。
    硬すぎたり、絡まりやすかったりするケーブルは、パフォーマンスの妨げになります。
    しなやかで、クセがつきにくいケーブルが好まれます。

    【定番】多くのプロが信頼を置く鉄板ブランド3選

    まずは「迷ったらコレ!」と言える、多くのプロギタリストやレコーディングスタジオで採用されている定番ブランドをご紹介します。

    1. Belden (ベルデン)

    まさに「業界標準」とも言える、アメリカの老舗ケーブルメーカー。
    特に「Belden 8412」や「Belden 9395」は、数多の歴史的音源でそのサウンドを聴くことができます。

    サウンド傾向: いわゆる「ベルデンサウンド」と称される、力強い中音域が特徴。ヴィンテージライクで、ロックやブルースとの相性は抜群です。音が太く、存在感のあるサウンドを求めるならまず試すべき一本です。

    ~こんな人におすすめ~

    ・ロック系の骨太なサウンドが欲しい

    ・ヴィンテージ系のギターやアンプを使っている

    ・とにかく定番で間違いないケーブルが欲しい

    2. MOGAMI (モガミ)

    日本が世界に誇るケーブルブランド。原音を忠実に伝えるフラットでクリアな音質に定評があり、世界中のレコーディングスタジオで採用されています。

    サウンド傾向: 色付けが少なく、非常に解像度が高いクリアなサウンド。「MOGAMI 2524」が特に有名です。ギターやエフェクター本来の音をストレートに出力したい場合に最適です。

    ~こんな人におすすめ~

    ・クリアでハイファイなサウンドが好き

    ・エフェクターを多用し、音の劣化を最小限に抑えたい

    ・レコーディングでの使用をメインに考えている

    ★ポイント★
    私も使用しているモガミ製品でお勧めなケーブルは「3368」と「2497」です。
    普段使いならギターもベースも3368でOK、バランス良いサウンドはまず悪い所が存在しません。
    2497はラインケーブルなので自宅の動かない環境用となりますが、こちらはサウンドが非常に良いのでお勧めです。

    3. CANARE (カナレ)

    MOGAMIと並ぶ、日本の定番ブランド。クセのないナチュラルなサウンドと、圧倒的なコストパフォーマンス、そして高い耐久性から、ライブハウスやスタジオの常設ケーブルとしてもよく見かけます。

    サウンド傾向: フラットで扱いやすいサウンドが特徴。特定の帯域が強調されることがないため、音作りがしやすいというメリットがあります。まずは基準となるケーブルが欲しいという方にもおすすめです。「CANARE GS-6」が代表的なモデルです。

    ~こんな人におすすめ~

    ・クセのないナチュラルなサウンドが欲しい

    ・耐久性とコストパフォーマンスを重視する

    ・初めてのケーブル選びで迷っている

    brett-jordan-j37fTZJ4eHg-unsplash

    【高級志向】サウンドを極める!ワンランク上のハイエンドブランド

    さらなる音質を追求するプロギタリストたちが選ぶ、ハイエンドケーブルブランドもご紹介します。価格は上がりますが、その価値は間違いなく音に現れます。

    1. Evidence Audio (エビデンス・オーディオ)

    デヴィッド・ギルモアやジョン・メイヤーなど、世界のトップギタリストが愛用することで知られる高級ケーブルブランド。

    サウンド傾向: 圧倒的な情報量と解像度、そして静寂性が特徴。音の立ち上がりが非常に速く、ピッキングの細かいニュアンスまで余すことなく伝達します。「Lyric HG」や「Forte」といったモデルが有名で、一度使うと他のケーブルに戻れないと言われるほどのサウンドクオリティを誇ります。

    愛用ギタリスト: デヴィッド・ギルモア、ジョン・メイヤー、スコット・ヘンダーソンなど

    2. George L’s (ジョージエルス)

    ハンダを使わずに自作できる「ソルダーレスケーブル」のパイオニア。特にエフェクターボード内のパッチケーブルとして絶大な人気を誇ります。

    サウンド傾向: 高音域に特徴のある、シャープでクリアなサウンド。音の劣化が少なく、長いケーブルを引き回しても音ヤセしにくいのが魅力です。そのキレのあるサウンドは、カッティングや速弾きを多用するギタリストに好まれています。

    ~こんな人におすすめ~

    ・エフェクターボードをスッキリさせたい

    ・シャープで輪郭のはっきりしたサウンドが欲しい

    【番外編】ワイヤレスという選択肢

    近年、技術の進歩により音質劣化が劇的に改善されたことで、ケーブルの呪縛から解放される「ワイヤレスシステム」を導入するプロが急増しています。ステージを縦横無尽に走り回る自由度は、パフォーマンスに大きな影響を与えます。BOSS、Line 6、SHUREなどのメーカーが人気です。

    ~まとめ~

    いかがでしたでしょうか。ギターケーブルは、ギタリストの出音を左右する、まさに「縁の下の力持ち」です。

    まずは定番から: Belden、MOGAMI、CANAREといった定番ブランドから試してみるのがおすすめ。

    目指すサウンドで選ぶ: ロックならBelden、クリアさを求めるならMOGAMIなど、自分の音楽性に合ったケーブルを選びましょう。

    最終的には「好み」と「相性」: 最高のケーブルとは、あなたのギター、アンプ、そしてあなたの耳との相性で決まります。

    ぜひ楽器店で色々なケーブルを試奏して、その違いを体感してみてください。たった1本のケーブル交換が、あなたのギターサウンドを劇的に向上させるかもしれません。あなたの音楽ライフが、より豊かなものになることを願っています!


    〒114-0014 東京都北区田端1-21-3 エーデルワイス101

    ギターリペア工房 Draw a New Sound

    東京都 山手線 田端から徒歩2分 どこよりも早いリペア早期仕上げ対応可能のリーズナブル料金&丁寧な作業のギターリペアショップです♪

    ●ホームページ Draw a New Sound

    ●YouTubeではブログでは語られない裏話からギターの作り方まで掲載中! 
    マイチャンネル YouTubeチャンネル

    ●ツイッター DNS_Guitar




    vitalii-khodzinskyi-Mo_oFTq4s1Q-unsplash
  • 【衝撃】プロギタリストの”あの音”の正体は機材じゃなかった!あなたのギターサウンドを激変させる5つの秘訣

  • 2025/09/11
  • Category:

  • 「なぜプロのギタリストの音は、あんなにも豊かで、説得力があるんだろう?」
    「同じ機材を使っているはずなのに、自分の音はなんだか”しょぼい”…」

    ギターを弾く人なら、誰もが一度はこんな悩みを抱えたことがあるのではないでしょうか。まるで魔法のように聴こえるプロのギターサウンド。その秘密は、高級なギターや希少なビンテージアンプだけにあるのではありません。

    実はプロの音の核心はもっとあなたの身近な部分、あなた自身の「タッチ」と「意識」に隠されているのです。

    この記事では、多くの人が見落としがちな「プロギタリストが出す音の正体」を徹底的に解剖し、あなたのギターサウンドを次のレベルへ引き上げるための具体的な5つの秘訣をご紹介します。

    michael-riady-QSzdNJvF-Ak-unsplash

    1. 音の9割を決める「ピッキング・ニュアンス」という魔法
    プロの音の最大の秘密、それは右手のピッキングにあります。弦をただ「弾く」のではなく、出したい音をイメージして、多彩な表現を弦に与えているのです。

    強弱のコントロール: 音の大小(ダイナミクス)は、音楽の表情を最も豊かにする要素です。同じフレーズでも、囁くように優しく弾く音と、魂を込めて強く弾く音では、聴く人に与える印象が全く異なります。

    ●ピッキングの角度と深さ: ピックを弦に当てる角度(順アングル、逆アングル)や深さでも、音の硬さや太さが劇的に変化します。硬い音が欲しければ浅く鋭く、太く甘い音が欲しければ深く平行に当てるなど、意識的にコントロールしています。

    ●ピッキングの位置: 同じ弦でも、ブリッジ寄りを弾けば硬質でトレブリーな音に、ネック寄りを弾けば甘く丸い音になります。曲の展開に合わせてピッキングの位置を微妙に変えることで、1本のギターから多彩な音色を引き出しているのです。

    【今日からできる練習法】
    アンプを通さず、生音でピッキングの練習をしてみましょう。同じフレーズを、できる限り小さい音から大きい音まで、滑らかに変化させながら弾く練習は非常に効果的です。自分の右手がどれだけ多彩な表現力を持っているか、再発見できるはずです。

    2. 左手は音程だけじゃない!「表現力」を生み出すフィンガリング
    右手が音の「発音」を司るなら、左手は音に「命を吹き込む」役割を担います。

    ●魂のビブラート: プロのビブラートは、音程が安定しているだけでなく、揺らす「速さ」と「幅」を曲の感情に合わせて自在にコントロールしています。泣きのギターソロの秘密は、この表現力豊かなビブラートにあると言っても過言ではありません。

    ●表情豊かなチョーキング: 正確な音程まで上げることはもちろん、上げるまでのスピード、上げた後のビブラートなど、チョーキング一つにも様々な表情があります。

    滑らかなスライドとハンマリング/プリング: 音と音を繋ぐこれらのテクニックが滑らかであるほど、フレーズは歌うように聴こえます。

    これら左手のテクニックが、単なる音の羅列を「音楽」へと昇華させるのです。

    hector-bermudez-iIWDt0fXa84-unsplash

    3. 機材は「能力を増幅する装置」。その性能、引き出せてる?
    もちろん、機材も重要です。しかし、プロは機材に弾かされるのではなく、機材を完全にコントロールし、そのポテンシャルを100%引き出します。

    ギター本体のボリュームとトーン: 多くのギタリストが常に全開にしがちなこのツマミ。実はプロは、手元のボリュームで歪みの量を調整したり、トーンを絞って甘いサウンドを作ったりと、演奏中に積極的に活用しています。

    ●アンプとの対話: プロはアンプの「美味しいポイント」を知っています。どのくらいのボリュームとゲインで、アンプが最も気持ちよく鳴ってくれるのか。スタジオやライブハウスにあるアンプでも、短時間でそのポイントを見つけ出し、自分のサウンドを構築します。

    ●エフェクターは”味付け”: プロにとってエフェクターは、あくまでサウンドの核となるアンプサウンドへの「味付け」です。やみくもにエフェクターを繋ぐのではなく、本当に必要な音を厳選し、原音の良さを消さないようにセッティングしています。

    4. 「出したい音」が明確にあるか?音作りの設計図
    プロギタリストは、頭の中に「この曲には、この場面には、こんな音が必要だ」という明確な完成図を持っています。そして、その音を再現するために、ピッキングや機材のセッティングを逆算して組み立てていくのです。

    ●アンサンブル(バンド全体)での音作り: 自分のギターがバンドの中でどう聴こえるべきかを常に意識しています。ボーカルを邪魔しないバッキング、他の楽器とぶつからないリードの音色など、常に全体のバランスを考えて音作りをしています。

    ●名盤を聴き込む「耳」の力: 素晴らしいギタリストは、例外なく素晴らしいリスナーです。数多くの音楽を聴き、良い音、カッコいい音の引き出しをたくさん持っています。その「耳の記憶」が、彼らの音作りの土台となっているのです。

    5. 自分の音を客観視する「録音」という名の鏡
    自分の出している音は、弾いている本人には意外と客観的に聴こえていないものです。アンプの前にいる自分と、客席で聴いている人とでは、聴こえ方が全く違います。

    プロは、自分の演奏を録音して客観的に聴き返し、改善点を見つけるという作業を日常的に行っています。

    ピッキングのムラはないか?

    リズムは正確か?

    イメージ通りの音になっているか?

    スマホの録音機能でも構いません。自分の演奏を録音し、冷静に聴き返してみることで、今まで気づかなかった課題が明確に見えてくるはずです。

    gabriel-gurrola-2UuhMZEChdc-unsplash

    ★商売に騙されるな!★

    「プロが使用しているから」といった商品マーケティングばかりの世の中です。

    プロが使用していて良い音が出ているのは事実ですが、あなたが使用して同じ音がする訳ではありません。
    音は「人間から出ているもの」です。
    反対にそこまで良くない機材で良い音を出しているアーティストも存在しますので、機材よりも腕の向上を心掛けましょう。

    憧れは良い事ですが、憧れのアーティストと同じ機材を用意しても同じ音が出せるとは限りません。

    まとめ:プロの音の正体は、日々の探求心の賜物
    プロギタリストの魔法のようなサウンド。その正体は、高価な機材だけが生み出すものではなく、ギタリスト自身の指先から生まれる繊細な表現力と、音に対する深い理解、そして絶え間ない探求心の結晶です。

    今日から、あなたも自分の「タッチ」を意識してみてください。
    アンプのツマミを、いつもと少しだけ変えてみてください。
    そして、自分の演奏を録音して聴き返してみてください。

    その小さな一歩の積み重ねが、あなたのギターサウンドを劇的に変え、プロの音へと近づける唯一の道なのです。

    ありがとうございました♪


    〒114-0014 東京都北区田端1-21-3 エーデルワイス101

    ギターリペア工房 Draw a New Sound

    東京都 山手線 田端から徒歩2分 どこよりも早いリペア早期仕上げ対応可能のリーズナブル料金&丁寧な作業のギターリペアショップです♪

    ●ホームページ Draw a New Sound

    ●YouTubeではブログでは語られない裏話からギターの作り方まで掲載中! 
    マイチャンネル YouTubeチャンネル

    ●ツイッター DNS_Guitar




    band-4671748_1280
  • 【音楽業界の闇に触れる(更新が止まったら殺されてます)】バンドが音楽事務所に所属する際の注意点|契約前に知るべき全てを徹底解説

  • 2025/09/03
  • Category:

  • 私も聴いているとあるアーティストの突然の無期限活動休止の報告から音楽業界のアーティストに関する扱いについて記事にしてみたいと思います。

    ※こちらのブログ記事は事務所関係と一切関係がございませんので、読む際は変な勘違いをしない様にお願いします。
    あくまで聞いた話をまとめただけで事実ではありません。
    内容は全ての音楽事務所とは全く関係無い所での話となります。

    今回の騒動は私にとって驚く様な内容ではありません。

    正直に言ったら「よくある話、よく聞く話」だからです。それも問題なのですが。

    皆様が見ているアイドルやアーティスト、売れてて物凄い稼いでるだろうなって思うアーティストが「給料未払い」や金を貰えてても「低収入」で裏側では非常に苦労している事を知っているからです。

    今回記事にした理由についても「まだそんな事が行われているの?」と思ったからです。
    昔はよくあった話が、今はもうできない環境なので無くなっていると思ってました。

    ここまでSNSが発達し、不祥事が晒されると大きな問題となる環境にもうこうした話は昔の話と思ってました。
    しかし現状ではまだまだ昔の感覚が残っている様子です。

    「当時Mステに出まくってたのに月の給料が一桁万円!?」とか「あなたレベルが食えずにバイトしてるの!?」とか、よく聞きます。

    しかし全ては事務所との契約内容次第、これにサインして契約している以上は外野から何も言えません。
    この辺りは本人にしか分からない領域です。

    どうして有名な俳優やアーティストが「女性問題を起こすのか?」を疑問に思った事はありますか?
    給料が安く、その割にはスケジュールがカツカツでバイトすら難しい。
    このままではまず生活ができない。月数万円の給料でバイトすらできない勤務体系でどう生きるのか?
    そんな環境では基本的に生活ができるレベルになる為の資金援助、いわゆる「金をくれる女」を見つけないと仕事ができない事が多々あります。
    女性の場合は「パトロン」と呼ばれる金をくれる人達が居て、名前は違えどそうした存在が居る事が多いです。

    知らない人からすれば「金もあってモテる」と思ってると思いますが、大金も発生している環境に居る身ならまず質の低い人と出会う事はリスクになるので事務所もアーティスト本人も厳しく対応するのでまず問題は起こりません。
    問題が起こるのも「金が無いし事務所もサポートが無いから、そうした人と関わらざるをえない」からです。
    異性トラブルは金銭絡みのトラブルも非常に多いです。

    トラブルが事件となれば「アーティストの不祥事」として処理されます。根本解決には全くなっていません。

    こうした真実が表に出ない、話をしてはいけない業界のタブーの様な扱いをされているデリケートな話ですが、このままではいけないよなと思い今回の記事にしました。

    まずは多くの人がこの現状を知る事から始めましょう。

    誰かを搾取し成り立つ事はおかしな事なので、そうした業界は大きな改革が必要と思います。

    audience-1850665_1280

    音楽事務所ってどんな所?

    「自分たちの音楽でもっと多くの人に届けたい!」
    「音楽活動に専念できる環境が欲しい!」

    そんな熱い想いを抱くバンドマンにとって、音楽事務所への所属は大きな夢であり、キャリアを飛躍させるための重要なステップです。事務所のサポートを受けられれば、ライブのブッキング、プロモーション、レコーディング環境の整備など、個人では難しい活動も可能になります。

    しかし、その一方で、事務所との契約はあなたのバンドの未来を大きく左右する重要な決断です。内容をよく理解しないまま契約を結んでしまい、「こんなはずじゃなかった…」と後悔するケースも少なくありません。

    そこで今回は、バンドが音楽事務所に所属する際に後悔しないために、知っておくべき注意点を網羅的かつ徹底的に解説します。この記事を読めば、事務所選びのポイントから、契約書で必ずチェックすべき項目まで、全てを学ぶことができます。長くなりますが、あなたの音楽人生を守るために、ぜひ最後までじっくりと読み進めてください。

    1. 事務所所属はゴールじゃない!メリットとデメリットを正しく理解する
    まず大前提として、事務所への所属は「ゴール」ではなく、あくまで「スタート」です。そして、物事には必ず光と影があるように、事務所への所属にもメリットとデメリットが存在します。冷静に天秤にかけ、自分たちにとって本当にプラスになるのかを考えましょう。

    ●事務所に所属するメリット●

    ・強力なプロモーションとマネジメント: テレビ、ラジオ、雑誌、ウェブメディアなど、個人ではアプローチが難しい媒体への露出を仕掛けてくれます。また、ライブのブッキングやツアーの企画・運営、面倒な事務作業などを代行してくれるため、バンドは音楽制作に集中できます。

    ・充実した制作環境: 高品質なレコーディングスタジオや機材を格安、あるいは無料で利用できる場合があります。また、経験豊富なプロデューサーやアレンジャーを紹介してもらえることもあり、楽曲のクオリティを飛躍的に向上させられます。

    ・資金的なサポート: レコーディング費用、MV制作費、宣伝広告費、ツアー経費など、活動に必要な資金を事務所が負担してくれる場合があります。これにより、金銭的な心配をせずに大胆な活動展開が可能になります。

    ・業界内の広大なネットワーク: 事務所が長年かけて築き上げてきた業界内のコネクションを活用できます。他の有名なアーティスト、イベント主催者、レーベル関係者などとの繋がりは、バンドにとって大きな財産となります。

    ♦事務所に所属するデメリット♦

    ・音楽性や活動方針への介入: 事務所の意向によっては、自分たちがやりたい音楽とは異なる方向性を求められたり、ライブのセットリストや衣装にまで口を出されたりする可能性があります。

    ・収益の分配: 当然ながら、CDの売上、ライブの収益、グッズ販売の利益などは、契約に基づいて事務所と分配することになります。自分たちだけで活動していた頃に比べて、手元に残る金額が減る可能性があります。

    ・契約による拘束: 契約期間中は、事務所の許可なく他の事務所と接触したり、自由に活動を辞めたりすることはできません。また、契約内容によっては、脱退や解散後も一定期間、芸能活動が制限される場合もあります。

    ・スケジュールの不自由: 事務所が組んだスケジュールに従う必要があるため、プライベートな時間が確保しにくくなったり、自分たちのペースで活動できなくなったりすることがあります。

    これらのメリット・デメリットを理解した上で、「自分たちは事務所に何を求め、そのために何を差し出す覚悟があるのか」をメンバー全員で明確にしておくことが、最初の重要なステップです。

    audience-1853662_1280

    音楽事務所に誘われたらどうする?

    2. 運命の分かれ道!後悔しない音楽事務所の選び方
    「どこでもいいから所属したい!」と焦るのは禁物です。事務所との関係は、いわば「ビジネスパートナー」。相性の悪い相手と組んでしまえば、成功はおろか、バンド活動そのものが破綻しかねません。

    以下のポイントを参考に、自分たちに最適な事務所を見極めましょう。

    Point 1:音楽性と事務所の方向性は一致しているか?
    最も重要なのが、自分たちの音楽性と事務所が目指す方向性が合っているかです。

    ・所属アーティストのラインナップを確認する: 事務所のウェブサイトを見て、どんなジャンルのアーティストが所属しているかを確認しましょう。自分たちの音楽性と近いアーティストが多ければ、事務所もそのジャンルのプロモーションに長けている可能性が高いです。逆に、全く異なるジャンルのアーティストばかりであれば、自分たちの音楽を正しく理解し、効果的に売り出してもらえないかもしれません。

    ・事務所の理念や実績を調べる: その事務所が過去にどんなアーティストを、どのようにして成功させてきたのかをリサーチしましょう。ライブハウスシーンでじっくり育てていく方針なのか、メディア露出を積極的に行って一気に知名度を上げる戦略なのか、事務所によって育成方針は様々です。

    Point 2:担当者との相性と信頼関係
    契約後、あなたのバンドの窓口となるのが担当マネージャーです。この担当者との相性は、活動のしやすさに直結します。

    ・音楽への理解と情熱はあるか: あなたたちの音楽を心から愛し、その魅力を誰よりも理解し、熱意を持って売り込もうとしてくれる人でなければ、良い仕事は期待できません。面談の際には、「私たちの音楽のどこが好きですか?」「今後どのように売り出していきたいですか?」といった質問を投げかけてみましょう。

    ・コミュニケーションは円滑か: 報告・連絡・相談がスムーズにできる相手でしょうか?意見が対立した際に、一方的に押さえつけるのではなく、きちんと話し合いができる人物かを見極めることが重要です。

    ・「人として信頼できるか」: 最終的には、この人と一緒に夢を追いかけたいと思えるかどうかが鍵となります。耳障りの良いことばかり言う人ではなく、時には厳しい意見も真摯に伝えてくれる人の方が、長い目で見れば信頼できるパートナーとなり得ます。

    artist-3480274_1280

    音楽事務所の規模による違い

    Point 3:事務所の規模とサポート体制
    事務所の規模によって、メリット・デメリットは異なります。

    ●大手事務所のメリット: 資金力、宣伝力、業界への影響力が大きい。大きなタイアップやメディア露出のチャンスが多い。

    デメリット: 所属アーティストが多いため、一人ひとりにかけられる時間や予算が限られる可能性がある。方針がシステマチックで、個別の要望が通りにくい場合がある。

    ●中小・インディーズ系事務所のメリット: バンドとの距離が近く、親身になってサポートしてくれることが多い。フットワークが軽く、柔軟な対応が期待できる。

    デメリット: 大手に比べて資金力や宣伝力が弱い場合がある。担当者の力量に左右される部分が大きい。

    どちらが良いというわけではありません。自分たちが事務所に何を最も求めているのか(大きなチャンスか、手厚いサポートか)を明確にすることが大切です。

    3. 全てのバンドマン必読!契約前に確認すべき最重要チェックリスト

    いよいよ契約の話が進んだら、ここからが正念場です。提示された契約書は、あなたのバンドの未来を規定する非常に重要な書類です。その場でサインを求められても、必ず一度持ち帰り、メンバー全員で隅々まで読み込んでください。

    特に以下の項目は、弁護士などの専門家に相談することも視野に入れ、徹底的に確認しましょう。

    【契約書 最重要チェックリスト】

    □ 1. 契約の種類は何か?

    専属マネジメント契約: 最も一般的。音楽活動の全て(スケジュール管理、プロモーション、契約交渉など)を事務所に委任する契約。バンドは事務所の指示に従う義務が生じる。

    育成契約: 正式な専属契約の前に、レッスンや活動のサポートを受けながら実力を見る「お試し期間」のような契約。

    エージェント契約: スケジュール管理やギャラの交渉など、一部の業務のみを代行してもらう契約。活動の自由度は高いが、サポートは限定的。

    自分たちが結ぶ契約がどれに当たるのかを正確に把握しましょう。

    □ 2. 契約期間と更新条件

    契約期間は何年間ですか?(通常1〜5年が多い)

    期間満了後、自動的に更新される条項になっていませんか?

    更新しない場合、いつまでに、どのような手続きが必要ですか?

    □ 3. 報酬(ギャラ)の分配

    分配率(ギャラの取り分)は明確ですか?

    音源(CD、配信)、ライブ、グッズ、ファンクラブ収益など、項目ごとに分配率が明記されていますか?

    一般的に、バンド側の取り分は30%〜60%程度が相場と言われていますが、活動内容やバンドの知名度によって大きく変動します。

    経費の負担はどうなっていますか?

    レコーディング費、MV制作費、交通費、宿泊費、宣伝費などの経費は、どちらが負担するのか、あるいはどのように分担するのかが明記されていますか?

    経費を差し引いた後の利益を分配する「利益折半」なのか、総売上から分配する「総売上分配」なのかによって、手取り額は大きく変わります。

    給料制ですか?歩合制ですか?

    毎月固定給が支払われるのか、それとも売上に応じた歩合給なのかを確認しましょう。

    □ 4. 権利の帰属

    原盤権(マスターライツ):

    レコーディングされた音源そのものに関する権利です。この権利を誰が持つのかは非常に重要です。事務所が持つ場合、契約が終了しても、バンドは事務所の許可なくその音源を自由に使うことができなくなります。

    著作権(音楽出版権):

    作詞・作曲者が持つ楽曲そのものの権利です。JASRACなどの管理団体に信託するのが一般的ですが、事務所の音楽出版社が管理するケースもあります。その場合、楽曲の使用料がどのように分配されるのかを確認しましょう。

    肖像権・パブリシティ権:

    アーティスト名、ロゴ、写真、映像などの権利は誰に帰属しますか?契約終了後も、事務所がバンド名やロゴを使い続けられるような契約になっていないか注意が必要です。

    □ 5. 活動に関する決定権

    楽曲の方向性、ライブの開催、リリース時期など、活動の最終的な決定権は誰が持っていますか?

    事務所に所属しながら、アルバイトなどをすることは認められていますか?

    □ 6. 契約解除とその後

    どのような場合に契約解除となりますか?(バンド側からの申し出、事務所側からの申し出、双方の合意など)

    契約解除の際に、違約金は発生しますか?

    契約解除後、一定期間の活動禁止(同名での活動禁止など)といった制限はありますか?

    4. 契約当日の心構えと最終チェック
    契約書の内容に全て納得できたら、いよいよ契約締結です。しかし、最後まで油断は禁物です。

    ★重要ポイント★
    その場でサインしない勇気を持つ: 少しでも疑問や不安が残っているなら、「一度持ち帰って検討します」とハッキリ伝えましょう。ここで急かすような事務所は、信頼できるパートナーとは言えません。
    契約書内容は一般人が読んで理解するには難解です。その場で即答せず一度持ち帰り、弁護士等に契約書の内容をお金を払って読んで説明をもらう等の対応をしましょう。

    口約束はNG!全てを書面に: 面談で話した重要な内容(「来年には全国ツアーをしよう」「MVの予算はこれくらい確保する」など)が契約書に盛り込まれていない場合は、覚書などの書面として残してもらいましょう。

    可能であれば専門家に同席してもらう: 音楽業界に詳しい弁護士などに契約内容をレビューしてもらうのが最も安全です。費用はかかりますが、将来のトラブルを未然に防ぐための「保険」だと考えましょう。

    ~本当にあった怖い契約例~

    ★契約書に辞められないという内容・・・本当にあります。一生奴隷の様なもの。音楽から離れても所属が持続する様な記載が契約書内容にあった事例も。

    ★給料が安過ぎる・・・ただし内容にもよる。全く無名で売れても無いバンドが例えば月に各メンバー毎に5万円も貰えるなら相当恵まれている。主に給料制か歩合給も選択できるが歩合を選んだ場合、結果が出てないと給料0円も有り得る。

    ★給料が決まったタイミングで支払われる・・・これらに「未払い」が多い。例えば年に2~3回等、月の給料ではなくまとめて数回に分けて支払われる。未払いで貯金も無い場合、税金が払えず大変なアーティストが居たりするのも知っている。アーティストの脱税事件等も本当は冤罪だった可能性もあると思う。

    ★事務所が怖すぎる・・・あるある。私も怖くて書けません。アーティストは逆らえません。だから自殺したりするアーティストが出るんだろうと思います。

    ★商品売上が還元されない・・・あるある。バンドのグッズが売れてもバンド側に1円も入らないケースがあります。この辺りが多くの国民を勘違いさせる要素。「あの売れてるアーティストが貧乏!?」ってザラに沢山あります。

    ★月の給料が10~15万円も貰えていたら凄く良い事務所。基本は月数万円+歩合と思った方が良い。ヤバい所は今の時代に本気で給料0円の所がある。

    ★交通費が出ない・・・自宅と事務所への移動費用とナメてたらヤバい。ツアー等の交通費も出ない場合があり地獄。宿泊費も出ない事もあった。だからバンドが自分達の機材車で寝泊まりした話等がある。交通事故(タイヤがバースト等も)も車をメンテナンスできる費用が無い事や過度な労働の中で運転しているのでバンド車の交通事故はよくある話。

    ★先輩付き合いが殆ど強制・・・あるある。先輩のライヴイベントは必ず関係者席で見て勉強しないといけない。場合によってはローディとして無収入労働をさせられる。

    ★逃げたら違約金・・・契約書の内容により、逃げた場合はアーティスト側の不貞行為によって法的に負ける可能性がある。最悪な話として所属アーティストが自殺し事務所へ悪いイメージを付けたとして遺族側への損害賠償請求等もあった話があるそうな…。

    ★バンドを乗っ取られる・・・あるある。契約書や活動中に曲の権利やバンドの版権を全て事務所に握られてしまっている。気が付けば自分達バンドに法的な権利が全て事務所の物になっている事も。解散や事務所を抜けた際にバンド名の使用や曲の演奏ができなくなる。自分で作った曲が勝手に事務所の権利になっている事もザラ。

    ★バンドは消耗品であり商品・・・大手事務所だからと言っても所属アーティスト全てを売れる状態にするのは難しいです。事務所も「こう売り出してみよう」とはするが責任は持たない。バンドを世間の売り出しに失敗した場合、契約が切れるまで放置される事もザラ(暇だからと外部で活動したら契約違反)。契約更新時にクビになるケースも多くその際はただ時間を無駄にしただけになる。メジャーで売れないバンドはかなり悲惨である。

    ●近年アイドルになりたがる残念な子達・・・アイドルになりたい!と願う子が多いらしく、無給でも良いからアイドルがやりたいと事務所へ願う子達が多いそう。
    事務所からすれば「人件費0円で働かせられる」子達が大量に居る(今は知らない)ので、そりゃ事務所も給料出してまで活動させる訳ない。
    アイドルが増えていった時代背景の理由もここにある。

    アイドルの給料未払いはバンドの給料未払いと中身が違うので注意。
    アイドルの場合は自分から0円でも良いからやりたいと申し出てきてやってるパターンもある。
    大体は都合が悪くなってきてからSNSで被害者アピールしている事も多い。

    自分が周りからチヤホヤされたい願望からアイドルをやりたい事と、その環境が努力せず手に入るので無給でも良いからやらせてくれ!と応募してくる子が多く居るのも事実。
    この子達が元凶で、悪い事務所が増えた原因でもある。

    事務所側が悪く言われる事もあるが、アーティスト側にも問題があるパターンがある。
    アイドルの場合は自分達女の価値を安く売り過ぎたパターン。
    これにより悪い大人達が参入してより治安が悪化した。

    アイドル関連はかなり真っ黒な事もあり、半グレの様な人が経営してたり海外マフィア?と思われる外国人がバックに居たり、むしろ日本語が通じるヤクザの方がマシなのかもしれません。音楽事業は儲からないとヤクザが撤退していってますが、そこにより悪い奴らが入ってきてる印象です。

    アイドルになれても売れなければクビ、不祥事を起こせば簡単にクビ、年齢等で扱い難くなったらAV等への勧誘ルート等、自身の承認欲求に溺れ強欲になった女の末路は悲惨である。そうした子は救えませんし自業自得です。

    band-4823341_1280

    まとめ:最高のパートナーシップを築くために
    音楽事務所への所属は、あなたのバンドをネクストステージへと押し上げる大きな力になります。しかし、それはあくまでバンドと事務所が対等なパートナーとして、同じ夢に向かって進める関係を築けた場合の話です。

    事務所は「あなたたちの夢を叶えてくれる魔法使い」ではありません。あくまで「ビジネスパートナー」です。依存するのではなく、自分たちの音楽と活動に責任を持ち、事務所の力を最大限に活用するという主体的な姿勢が不可欠です。

    そのためにも、今回解説したポイントを参考に、徹底的な情報収集と慎重な判断を心がけてください。そして、お互いをリスペクトし、共に成長していける最高のパートナーを見つけ出し、あなたの音楽を世界中に響かせてください。

    あなたのバンドの成功を、心から応援しています!


    〒114-0014 東京都北区田端1-21-3 エーデルワイス101

    ギターリペア工房 Draw a New Sound

    東京都 山手線 田端から徒歩2分 どこよりも早いリペア早期仕上げ対応可能のリーズナブル料金&丁寧な作業のギターリペアショップです♪

    ●ホームページ Draw a New Sound

    ●YouTubeではブログでは語られない裏話からギターの作り方まで掲載中! 
    マイチャンネル YouTubeチャンネル

    ●ツイッター DNS_Guitar




    patri-eXOGDNpw-Go-unsplash
  • 【楽器のSOSサイン】「あれ、調子が悪い?」と感じた時の原因と対処法完全ガイド

  • 2025/08/28
  • Category:

  • 愛用の楽器を弾いているとき、「なんだかいつもと音が違う…」「前より弾きにくくなったかも?」と感じたことはありませんか?その小さな違和感は、あなたの楽器が発しているSOSサインかもしれません。

    人間の体と同じで、楽器も日々の環境や使い方によってコンディションが変化します。
    不調を放置してしまうと、症状が悪化して修理費用が高くついたり、最悪の場合、取り返しのつかないダメージにつながることも。

    この記事では、多くのプレイヤーが遭遇する「楽器の不調」の代表的な症状から、自分でできるセルフチェックと応急処置、そしてプロに相談すべきケースの見極め方までを、分かりやすく徹底解説します。
    大切な相棒と長く付き合っていくための「楽器のお医者さん」になったつもりで、一緒にコンディションをチェックしていきましょう!

    gabriel-barletta--lWcaUVJ39Y-unsplash(1)

    ステップ1:よくある「不調のサイン」を知ろう

    まずは、具体的にどのような症状が「不調のサイン」なのかを把握することが大切です。以下のような症状に心当たりはありませんか?

    ■音に関する問題■

    ・音がビビる・バズる: 弦を弾いたときに「ジジッ」「ビリビリ」という雑音が混じる。

    ・チューニングがすぐに狂う: チューニングを合わせても、数曲弾くだけですぐに音がズレてしまう。

    ・サステイン(音の伸び)がない: 音がすぐに消えてしまい、響きが悪い。

    ・特定のフレットで音が詰まる: ある場所を押さえて弾くと、音が伸びずに詰まったような音になる。

    ・全体的に音がこもる: 以前のようなクリアさや煌びやかさがなく、鳴りが悪く感じる。

    ■見た目・弾き心地に関する問題■

    ・弦高が高くなった: 弦と指板(フレット)の隙間が広がり、弦を押さえるのに余計な力が必要で弾きにくい。

    ・ネックが反っている: ギターを横から見たときに、ネックが弓なりに曲がっている(順反り)、または逆方向に反っている(逆反り)。

    ・ボディが膨らんでいる/トップ落ち: (アコースティックギターで)サウンドホールの周りやブリッジの後方が不自然に膨らんだり、逆に凹んだりしている。

    ・パーツのサビや緩み: ペグ(糸巻き)やブリッジなどの金属パーツが錆びていたり、ストラップピンがグラグラしたりする。

    ■エレキ楽器特有の問題■

    ・音が出ない・途切れる: アンプに繋いでも音が出なかったり、ブツブツと途切れたりする。

    ・ひどいノイズ(ガリ)が出る: ボリュームやトーンのノブを回したり、シールドのプラグを触ったりすると「ガリガリッ!」という大きな雑音が入る。

    nestor-mehanikov-ztdCLJAMaN0-unsplash

    ステップ2:原因を探る!セルフチェックの方法

    症状が分かったら、次はその原因を探っていきましょう。多くの不調は、以下のいずれかが原因であることがほとんどです。

    ・チェックポイント1:弦は劣化していないか?

    最もよくある原因が「弦の劣化」です。古い弦はチューニングが不安定になり、サビや汚れで音がこもったり、ビビりの原因になったりします。

    セルフチェック: 弦が変色したり錆びたりしていませんか?最後に弦を交換したのはいつですか?(1〜3ヶ月以上交換していない場合は、まず弦交換を試しましょう)

    ・チェックポイント2:ネックの状態は正常か?

    木でできているネックは、湿度や温度の変化で反ってしまうことがあります。これが弦高の変化や音のビビり、音詰まりの主な原因です。

    セルフチェック:ギターを構え、1フレットと最終フレットを押さえて真ん中辺り(9~12フレット)を叩いた音を聞いてみる。

    ☆反り確認のポイント1☆
    正確には最終フレットではなくジョイントフレット(グリップ側のヒールが始まる箇所)でのチェックも行おう。
    ジョイントフレットはギターの仕様にもよるが大体15フレット辺りの事が多い。

    最終フレットとジョイントフレットで押さえた時のカチカチ音の落差が大きい場合はハイ起き(ヒール部分から順反りするような折れ曲がり状態)が発生している。
    ココもポイントとして「何故ジョイントフレットで反りを測るのか?」は、当たり前だがネックの殆どが弦を張って高負荷な状態で使用しているので状態が良い事が少なく「ハイ起きしてる事が多いから」である。

    ☆反り確認のポイント2☆
    カチカチ音のチェックもフレット状態が悪いと正確ではない。
    そんな楽器はカチカチの判断はあくまで参考にして、最終的には実際に調整してみてどこまで追い込めるか?やってみての判断となる。

    ただ「目視で反りを確認する」よりは良い。
    目で見るよりも真っすぐな物を押し付ける(分かり易いのが弦)方がまだ正確。なのでカチカチの判断をお勧めする。
    目で確認するなら指板サイドのラインではなくフレット上面のラインを点で結んだラインを見る事となるので素人には難しい(超重要)。

    目視で確認するという事はフレットの僅かな凹凸(0.1mm単位の凹凸)をネックの反り状態も含め目の情報だけで確認しないといけなくなる。
    かなり難しいので、だったら最初からカチカチの判断が早く正確である。
    目視で行っているのはパフォーマンス、実際に目視でやってるリペアマンに「どこ見て判断してますか?」聞いてみると良い。「フレットのライン」と答えられるならまが良いがそこに「目視だけでフレットの凹凸を見て判断できますか?」と聞いてみて下さい。

    ■適正: 叩いた音「カチカチ」の音が少ない程に真っ直ぐに近い。
    この辺りは音が鳴る範囲で自分好みの弦高を探して下さい。
    ネック反りに正解はありません。正解があるとしたら個人の好みです。
    いろんな反りを試して自分が好むネック反りを見つけて下さい。

    ●順反り: 叩いた時の音が大きい。弦高が高く弾き難い。

    ●逆反り: 叩いた時の音が鳴らない。弦高が低くなり1・2フレットで音詰まりが起きている。

    ☆ポイント☆
    1~2フレットに音詰まりが無く僅かにカチカチ鳴るド真っすぐ状態が一番弾き易いが、フレット状態が良くないと音詰まりし易いのでハイエンドギターでないと難しい(もしくはフレットすり合わせ等のリペアを行う)。

    ・チェックポイント3:保管環境は適切か?

    特にアコースティックギターやフルアコなどのボディが空洞の楽器は、湿度の影響を非常に受けやすいです。

    日本の理想的な湿度: 40%〜60%

    湿度が高すぎる(梅雨〜夏): 木材が湿気を吸って膨張し、ボディの膨らみやネックの順反りを引き起こす。

    湿度が低すぎる(冬): 木材が乾燥して収縮し、ボディのトップ落ちや木部の割れ、フレットのバリ(飛び出し)などを引き起こす。

    セルフチェック: 楽器をケースに入れず、部屋に立てかけっぱなしにしていませんか?湿度計で部屋の湿度をチェックしてみましょう。

    チェックポイント4:パーツの緩みや消耗はないか?

    ・ナット・サドル: 弦が乗っている溝が、長年の使用で削れていませんか?これがビビりの原因になることがあります。

    ・ペグ・ブリッジ: ネジが緩んでいませんか?手で軽く動かしてみて、ガタつきがないか確認しましょう。

    ・ジャック(エレキ楽器): シールドを挿す部分のナットが緩んでいませんか?ここが緩むと内部で配線がねじれて断線することがあります。

    julio-lopez-_l-e5Dzgf3w-unsplash

    ステップ3:自分でできる対処法とプロに任せるべき修理

    原因の見当がついたら、いよいよ対処です。ただし、無理は禁物。自分でできることと、専門家であるリペアマンに任せるべきことの線引きをしっかり理解しておきましょう。

    🔰 初心者でも安全にできる対処法

    弦交換: 不調を感じたら、まず一番に試すべきメンテナンスです。これだけで劇的に改善することがよくあります。新しい弦に交換する際は、指板やボディを専用のクロスで綺麗に拭いてあげましょう。

    湿度管理: 楽器ケースの中に湿度調整剤を入れるのが最も手軽で効果的です。特に梅雨時期や乾燥する冬場は必須と考えましょう。

    簡単なクリーニングとネジの増し締め: 演奏後は必ずクロスで全体を拭き、ペグやストラップピンのネジが緩んでいないか定期的にチェックし、もし緩んでいればドライバーで軽く締め直します。(※締めすぎに注意!)

    接点復活剤(エレキ楽器): ノブやジャックの「ガリ」は、金属接点の汚れや酸化が原因のことが多いです。専用の接点復活剤を少量スプレーすることで改善する場合があります。(※かけすぎや、関係ない木部への付着には十分注意してください)
    これはあくまで一時的な対処ですので、基本ガリが出る状態になったらパーツ交換が基本です。

    🔧 プロ(リペアショップ)に相談すべきケース

    以下の症状や調整は、専門的な知識、工具、経験が必要です。見様見真似で手を出すと、楽器に深刻なダメージを与えてしまう可能性があります。迷わずプロに相談しましょう。

    ・ネックの反り調整(トラスロッド調整): ネック内部の金属の棒を回して反りを矯正する作業。調整に失敗したまま弾いてると正しい状態で弾く事ができず手に変な癖がつくリスクがあります。

    ・弦高調整・オクターブチューニング: ナットやサドルを削ったり、ブリッジを調整したりする精密な作業です。

    ・フレットのすり合わせ・交換: 摩耗したり浮いたりしたフレットを調整・交換する作業。

    ・ボディの割れ、ブリッジの剥がれ: 接着などの専門的な修理が必要です。

    ・電気系統の本格的な修理: 配線の断線、ポット(ノブの内部パーツ)やピックアップの交換など。

    ●楽器の主に大事になる部分は「ネック」です。ネック状態(主にナット・フレット)の作業はリペアショップにお願いするようにしましょう。●

    ・ナット(開放弦)のビビり・・・ナット交換が必要になります。主に4弦等の弦のギザギザが細かい弦は摩耗が早く、他の弦よりも音詰まりする事が早くなります。

    ・フレットのビビり・・・弾く事によりフレットは摩耗します。それにより高さに凹凸が出てしまいビビりや音詰まりの原因となります。
    他にもネックは歪みはほぼ必ずと言って良い程起こります。
    古いギターはネックの歪みによる音詰まりも起こりますので場合によってはすり合わせで対処する事が難しく、フレット交換で指板を削り修正が必要になってきます。

    ★どこに相談すればいい?

    まずは楽器を購入したお店またはリペアショップに相談するのが一番です。
    多くの楽器店にはリペア部門があったり、信頼できるリペア工房と提携していたりします。

    まとめ:不調は愛器との対話のチャンス

    楽器の不調は、一見するとネガティブな出来事かもしれません。しかしそれは、あなたの楽器が「もっと気にかけてほしい」「今の環境はちょっとつらいよ」と伝えてくれている大切なメッセージです。

    日頃から楽器をよく見て、触って、音を聴いてあげることで、こうした小さな変化に早く気づけるようになります。そして、適切に対処することで、楽器はさらにあなたの手になじみ、最高の音で応えてくれるはずです。

    今回のガイドを参考に、ぜひあなたの愛器のコンディションをチェックしてみてください。正しいメンテナンスで、素晴らしい音楽ライフを末永く楽しんでいきましょう!

    読んで頂きありがとうございました!


    〒114-0014 東京都北区田端1-21-3 エーデルワイス101

    ギターリペア工房 Draw a New Sound

    東京都 山手線 田端から徒歩2分 どこよりも早いリペア早期仕上げ対応可能のリーズナブル料金&丁寧な作業のギターリペアショップです♪

    ●ホームページ Draw a New Sound

    ●YouTubeではブログでは語られない裏話からギターの作り方まで掲載中! 
    マイチャンネル YouTubeチャンネル

    ●ツイッター DNS_Guitar




    PXL_20250716_095928308
  • 新品楽器が初期状態であるべきトラスロッドの余り量 SVL Custom Guitars ストラトキャスター 詳しい状態診断+セットアップ Red House

  • 2025/08/17
  • Category:

  • SVL製ストラトキャスターのネックがトラスロッド限界状態により、ネック単体をレッドハウスでオーダーしネック交換されたストラトキャスターの詳しい状態診断・セットアップです。

    詳しい状態診断は調整の料金とは別にトラスロッドの余り量・効き具合の確認を行うメニューです。
    特に新品楽器が近年は木材強度が弱く、初期状態で既にトラスロッドの余り量が少ない事や酷い場合だと限界状態で新品楽器が販売されている事が増えてきました。

    つまり新品楽器は「長持ちする見込みが無い」個体が多いとも言えます。
    購入時にいかにトラスロッドの余り量が多く効きが良い楽器を買うか、ネック強度が高い個体を買うか?が高額な楽器を買う上で必須知識となります。

    楽器屋も確認していないのに平気で「状態に問題ありません」と言って販売してきます。

    基本はこうした細かい点を購入前に確認させる・万が一状態が店員が言う事と異なる際はどういった対応をするのか?を確認させてから購入しないと危険です。

    ■楽器屋はハッキリ言ってバカ■

    トラスロッドの余り量が新品楽器で表記されてない時点で疑問を持って下さい。

    中古楽器を扱っているお店ではトラスロッドの余り量を表記している事が多いので、トラスロッドの余り量を確認する方法を知らない訳ではありません。
    新品楽器でトラスロッド余り量が少ない事が分かると販売時に都合が悪いから隠しているだけです。

    まずトラスロッドの余り量を聞くだけではダメだと覚えて下さい。

    トラスロッドの余り量を聞くと「左右に回せますよ」と答えるバカ店員が非常に多い事が分かります。
    左右に回せる事は「当たり前」で、今現在のトラスロッドの調整位置がどこなのか?を聞いてるのに答えられない店員は話にならないので上司を呼んで対応させて下さい。

    強度が低いネックではトラスロッドの余り量が最初から少ない(過去ブログ・過去Youtube動画を参照)ので、スタート地点で長持ちする見込みが低いです。
    そんな重要な事を買う側に確認させないとは、かなり横暴な売り方だと思います。

    新品で買った楽器のトラスロッドの余り量が少ない・最初から限界等といった本来から逸脱した事が非常に増えている事から、こうした楽器を平気で販売している楽器屋を私は信用する事ができません。
    基本は疑って下さい。
    知識をつけ、相手に確認させてから購入して下さい。じゃないと痛い目を見ます。

    こうして確認作業をさせてから買う事は悪い事ではありません。
    本来なら検品で予め楽器屋側がやっているはずの事です。
    それをしていないから、客側が指示してやらせないといけません。

    ★楽器屋に新品楽器にもトラスロッドの余り量を表示させるように呼び掛けましょう★

    こうして毎回トラスロッドの余り量を聞いて確認してくる客が増えたり、毎回トラスロッドの余り量を確認させる手間暇を店員に与えていればいずれ最初から楽器状態の詳細をちゃんと表記する様な環境になる事でしょう。

    ■トラスロッドの余り量確認は様々のメリットがある■

    まずこの知識は楽器屋に届いてほしいです。
    そしてこの内容を行って検品し、その内容を販売ページに表記する様にしてほしいです。

    今回の内容はネックがレッドハウスにて製作された新品ネックです。

    こちらで詳しい状態診断としてトラスロッドの余り量等のチェックを行います。

    まず最初は基本調整を行いそこからトラスロッドの余り量等を確認に入るのですが、こちらは初期の調整状態が良く最初に調整する必要はありませんでした。

    調整ができた状態が確認できれば次に進みます。
    レッドハウスで調整された状態として、トラスロッドを緩めてみるとトラスロッドが効き始めるポイントから60~90度回っている位で、実質トラスロッドの余り量は調整できた状態から9割程度は余っていると判断できます。

    そしてネックは新品なので弦を外しトラスロッドをダルダルに緩めた状態でほんの僅か順反り程度なので合格です。
    僅かに順反り~ストレートであれば新品楽器の初期状態として問題無いです。

    通常は弦を張れば順反り方向へ負荷が掛かるので、基本は順反りしてしまうものなので新品楽器でも少しは順反りしてるのが普通です。
    この順反りが大きい場合、長い目を見たらスタート地点で長持ちする見込みは弱い事となるので要注意です。

    初期状態で既に順反りが大きいとその分トラスロッドを多く回して調整する事となるので、結果として新品楽器でもトラスロッドの余り量が少ない状態となります(近年はこうした個体が非常に増えた)。

    もしくは初期状態で順反りはしてないが弦を張った際に大きく順反りするのでトラスロッドを多く回して使ってしまう等、強度が低いネックは良い事が何一つありません。

    ■ネック強度を簡単に確認する方法■

    また誰でもネック強度を確認する簡単な方法として「弦をチューニングしたらどれだけ反るか?」の判断です。

    近年は木材強度が弱い個体が多いので、強度が弱いネックはチューニングすると大きく順反りしてしまいます。
    だからこの分調整に多くのトラスロッドが回して使われます。
    強度も弱いのでしばらく使用していれば順反りしてくるので、そこで調整するともうトラスロッドの限界が見えてくる状態となるのが近年の楽器です。

    だから私は近年の新品楽器は長持ちしないと思っているので購入をお勧めしませんし、初期状態が悪い新品を購入しても楽器屋の方で対応も悪い(返品が難しい)ので猶更お勧めできません。
    買うならしっかりと状態に問題が無く長持ちの見込みがある個体を見つけて買わないとダメです。
    その目安がトラスロッドの余り量が多い事です。

    ここでしょうがないよねと割り切れる金持ちは普通にお金を払って楽器を買って下さい。
    普通の人で数十万円はかなり大きな金額であり、それが簡単に使用できなくなっては困る買い物です。
    楽器屋もこの辺りが麻痺してますが、普通に相手の事を考えて物を販売して下さい。

    弦を張ってもあまり順反らない=ネック強度が高いという事です。

    楽器屋も知識がゴミカスレベルですので、特に弦は張りっぱなしで良いと言う人の理論で「弦張力はトラスロッドとバランスしてるから」と言う人が居ますが間違いです。
    ネック本体の強度が重要な要素です。(過去のブログ記事・過去のYoutube動画を参照)
    そうした人に聞きたいのは「トラスロッドが入ってないギターはどうする?」です。簡単に論破されてしまいますが強度が大事です。

    この辺りの詳しい話は過去のブログ記事やYoutube動画を参照して下さい。

    トラスロッドで弦張力がバランスしているというウソ

    当然ながら新品楽器の状態でトラスロッドに余裕が少ない・既に限界な楽器を張りっぱなしで使用していたらどうなるか?
    早い期間で順反りしていき限度を超え使用できなくなるでしょう。

    「弦は張りっぱなしで良い」という言葉の裏には「客が自ら楽器を壊させて買い替えさせる循環を作る為」です。
    かなり無責任な言葉であり、楽器屋やリペアマンが「弦は張りっぱなしで良い」と言っている所から楽器を買わないで下さい。

    この辺りも詳しく過去記事やYoutube動画で解説してますが、弦を張りっぱなしで良いかダメか?の判断は1本1本状態により答えが変わります。
    トラスロッドの余り量とネック強度を確認してからでないと通常は判断できません。
    その詳しい解説をしているリペアマンを私以外にしてる人を見た事がありません。


    ■トラスロッドの「馴染み」を出す■

    基本的にギタークラフトの世界ではトラスロッドを仕込んだ後にある程度ネックグリップを成形して実際にロッドを回して効き具合を確認します。
    「逆反り平面出し」等もそうですが、不具合の発見は指板を張る以前に確認して見つけていないと後からでは面倒な作業になります。

    完成後に不具合が見つかると直す事が大変になってきます。トラスロッドを実際に回して動作を確認する事はギタークラフトにおいて常識のチェック項目です。

    新品状態からトラスロッドを限界まで回して余り量の確認と効き具合を確認する以外のメリットとして「トラスロッドの効く力をしっかりとネック材に伝える準備」となります。

    新品楽器はメーカー側も「効きが限界の最後まで効くか?」の確認を行っていない所が多い様子です。

    確認のついでにこの「トラスロッドの初期馴染み」も出しておきましょう。

    IMG20230520212909-e1684590863882-730x400

    まずネック内部のT字部分です。
    トラスロッドは内部のT字で完全に引っ掛かっています。

    トラスロッドが効くというのはこのT字にしっかりと引っ掛けているからで、ここがしっかりと引っ掛かった上で曲げられたトラスロッドが真っ直ぐになろうとする力が発生しネックを逆反りさせます。

    ただロッドを仕込んだだけで終えている状態ではこのT字部分にしっかりと密着し馴染みが出ていないとトラスロッドを回して調整した状態が短期間で変わる(食い込んでしまいトラスロッドが緩んで調整した状態が変わる)事が発生します。

    トラスロッドを一度限界まで締める(T字に力を掛ける)事により食い込み等の初期馴染みを出す事でトラスロッドが緩む(調整した後で反り状態が変わる)事が無くなります。

    この「食い込む事」は最低限必要です。
    このT字部分でロッドがこれ以上食い込みが発生しない位置まで馴染みによって出しておく必要があります。
    そうしておかないと反り調整が正しく調整できないと言えます。

    ダメな例としてメーカーが全て悪いですが極端に材が柔らかいかトラスロッドのザグリが大きくT字の引っ掛かりが甘い作りの個体は引っ掛かりが甘くロッドが抜けてくる原因となります。

    「トラスロッドを一気に回したら壊れる」というのはデマです。
    正確には回して壊れる様な作りをしているメーカーが悪いです。

    このトラスロッドの仕込みが酷いメーカーが実際に存在します。
    このT字部分のザグリがいい加減で引っ掛かりが悪いメーカー製品が存在する為、正確にはここでT字部分がしっかりと引っ掛かかる問題無い個体か?の確認もできます。
    酷い個体は引っ掛かりが悪く抜けてくる事となり、反り調整ができなくなります。

    そうした意味でも正確には限界まで回しトラスロッドに最大の負荷を与えた状態で数日放置してもT字部に問題が出ないか?を確認した方が安全です。
    このT字部の引っ掛かりに問題がある場合、限界まで回して大きく逆反り状態となりますがT字部分で引っ掛かりが悪く抜けてくるとなると反り状態が真っ直ぐになっていきます(内部でトラスロッドが緩み順反り方向に動いていく為)。

    このT字部分に引っ掛かりが悪い事が後から分かると面倒な事になるので、反り調整が行えなくなる事となるので楽器として致命的です。

    DSC_2302-730x400

    次にトラスロッド全体に馴染みを出す事です。

    トラスロッド溝を掘り、しっかりとトラスロッドを内部に仕込めても内部に隙間無くトラスロッドが密着しているか?を完全に確認する事はできません。

    ロッドを回せばトラスロッド本体が真っ直ぐになろうとする力でロッドが効く事になりますが、トラスロッドを限界まで回すと逆反りしようと強い力がネック内に発生します。

    仕込んだばかりの状態ではトラスロッドと埋め木の食い付きが全体的に均等ではなく、一度真っ直ぐになろうとする強い力を与える事で埋め木全体にトラスロッドの食い付きが良くなります。
    その証拠とする結果としてトラスロッドを回した時の反り変化が馴染みを出す前より良くなります。
    回した時の反りが動く動作・反応が良くなります。

    万が一メーカーのトラスロッドの仕込み精度が悪い場合、内部でトラスロッドの当たり面が部分的になると綺麗なネック反りの動きをしません。
    それらを一度トラスロッドを限界まで締め込みしばらく放置する事で、部分的にトラスロッドが当たってる圧力が強い所に食い込みが発生し当たり面が増えて反り変化が以前よりも良くなるかもしれません。

    以上の理由からトラスロッドの動作確認・余り量の確認・効き具合の確認の他に初期馴染みを出す事で今後の調整でより良い調整ができる事となります。

    なので新品楽器でも一度トラスロッドを限界まで回して上記の作業をする事をお勧めします。

    ■本来あるべき新品楽器の状態■

    こちらのレッドハウス製のネックは状態診断で特に不具合も無く、新品楽器としてとても良い状態です。

    この良い状態というのも本来は新品なら当たり前な状態なのですが、近年の新品楽器が悪過ぎて良い状態と思ってしまう位です。

    余り量は正しくセットアップした位置から約1周+90度程度は回せる状態を確認しました。
    このネックは約1.5周程度は回す事が可能です。
    また長いレンチを使用すれば1.75周は回るかもしれません。

    回せる量も良好です。
    この回せる量が少ない場合、トラスロッドの「たわみ量が少ない」状態の可能性が高いです。
    つまりロッドが効く範囲が狭いという事になるので、ロッド限界になるのが早くなるという事で良くない状態です。

    ただし上記の初期馴染みを出す前の確認時は2周は回せました。
    それがどういう意味かというと馴染みが出た事により印を付けた初期位置に戻らない事(内部で初期馴染みが発生したという事)と、再度回して確認すると効き具合の変化や限界まで回せる量が変化したので私的にも初期馴染みを出す事の良い勉強になりました。

    食い込みが発生していない状態(馴染み不良)が出てないとトラスロッドが多く回ってしまう事になるので、余り量の確認が正確ではありません。
    馴染む分で多く回ってしまいます。

    馴染む必要が完全に無くなるとトラスロッドが内部でこれ以上動かない(馴染みがこれ以上出ない)ので、正確な余り量と効き具合のチェックが行えます。
    なので今回は2回のロッド限界まで回すチェックを行っています。
    初期馴染みを出してからでないと正確なトラスロッドの余り量と効き具合は確認できません。

    こうした知識が無いと新品楽器は本来は状態も良好なので回す必要も無い様に感じると思いますが、限界まで回す事で上記の様なメリットが産まれます。

    音も良く弾き易くかなり良い個体なだけに、レッドハウスの製品はお勧めできるかもしれません(過去にレッドハウス製ギター・ベースが持ち込まれた事が無い為、まだ当店ではデータ無し)。

    こうした個体の様な状態、新品楽器がこの様な状態が当たり前になる様に世の中の楽器メーカーは目指して下さい。
    そして楽器屋は当たり前にこうした検品と状態の詳しい詳細を商品1本1本に公表する事を義務付けて下さい。

    またこうしたチェックは新品だけでなく中古楽器にも活かせます。

    例えば上記のチェックにて、メーカーにより状態がとにかく良い物から酷い物まで幅広くある事が分かると思います。
    だから個体毎にトラスロッドを回してチェックしないといけない事を昔からずっと言い続けています。

    多くの楽器を実際にトラスロッドを回してみればメーカーや個体によっては「余り量が多いけど実際は効きが悪い(良好個体に見えて状態悪い)」個体もあれば「トラスロッドを回せる範囲が少ない(すぐにロッド限界になる危険個体)」等の個体を知れると思います。

    国産ブランド等は「回せる範囲も多く、効きも良い」物が多いと分かるはずです。

    本来はトラスロッド溝を丁寧に掘って、丁寧に埋め木で埋めていればロッドが良く効くネックになるのですが、ギタークラフトを経験して分かる事としてメーカーはこの辺りの作業がかなり下手糞だと分かります。

    まずは実際にトラスロッドを回し、このネックの状態を把握する事が非常に大事だと分かれば幸いです。

    そしてトラスロッドを余り量を確認し、それに応じて保管方法(弦を緩める量の考え)を実行しないとダメです。
    ここまでの作業をして確認をしていないのに弦は緩めないでOKや緩めた方が良いと語ってはいけません。
    状態や状況は、人間と同じで1本1本異なるからです。
    それを確認して判断するという事は医者が一人一人を診断し適切な処置を施す事と同じです。

    ■楽器保管で状態を経過観察しよう■

    これだけ楽器が販売され長い年月が経っており「多くの結果」がデータとして出ています。
    本当に「弦は張りっぱなしで良い」なら状態が悪い楽器は殆ど存在しなくなりますが、実際は真逆です。
    状態が悪い楽器の大半が「弦を張りっぱなしで保管していた」人達です。

    今回の新品は上記の様に状態が良いですが、基本的に使い続ければ順反りしていきトラスロッドをそれなりに効いた状態になります。
    正確には上記の様なトラスロッドの余り量・効き量をチェックした上で弦をどれだけ緩めるか判断しますが、大体はかなり効いている事が大半なので「弦は緩めた方が良い」に該当する楽器が大半です。
    緩めないで良い状態の楽器の方が珍しい事を知りましょう。

    今回の様に状態が良いとトラスロッドにかなり余裕があるので弦を張りっぱなしで保管しても良いと判断しても良いですし、この状態を長年キープしたいなら弦を緩めて保管すれば良いし、状態良く保管したいけど緩めるのが面倒なら1音下げ位までは緩めて保管する等をした方が良いです。

    この辺りも保管を経過観察する事で例えば「弦を張りっぱなしで保管していたら順反りしてきた」なら長い目を見たら緩めて保管する事を徹底した方が良いし「弦を張りっぱなしで保管してても反らなかった」なら張りっぱなしで保管してても問題無いでしょう。

    楽器の状態や保管してての状態変化は1本1本違います。
    よくあるアンチの的外れなクソコメで「私の楽器は弦を張りっぱなしでも反らない」と反論してくる人が居ますが、何故自分の1例が全ての楽器に該当すると思っているのか片腹痛いです。視野が狭いです。
    なので1本1本をもっと大切に、隅々まで確認し所持していて細かい状態変化に気が付いて下さい。
    楽器を人間と思って扱って下さい。

    また別のクソコメでも「順反りしてもネックアイロンで直せばいい」という的外れで無責任な事を言うアンチが居ますが、アイロンで直せると思ってるなら自分でアイロンを買って作業してみれば良いです。
    そんな簡単には直りませんし、アイロンで簡単に直ると思ってるならネックアイロンをやってるリペアショップに「アイロンだけでトラスロッドが限界状態の楽器を100%余った状態に直せ」と言ってみて下さい。
    大体は「直るかもしれないし、直せないかもしれないし、やってみないと分からない」と答えるはずです。



    ネックアイロンの詳しい話

    メーカーも接着がヘタクソで最初から接着面に隙間が空いて仕上がっている物があったり、過去にブログ記事やYoutubeでも詳しい紹介をしてますがそんな所に熱源を当てたら接着が剥がれ直る所か状態が悪化します。
    そもそもアイロンが必要無い様に保管していれば良いだけの話です。
    アイロンの熱でこうした接着面の剥がれが起きたり、捻じれが起きたり、結局は元に戻ったり直らない場合もあるので運の様なリペアです。
    だから当店ではネックアイロンは100%直せるリペア方法ではない事から採用していません。

    ネックアイロンをしてリスク無く問題無い物は接着面が無い1Pネック等位しかありません。

    もう少し知識を学び、間違った方法を選択しない様に気を付けて下さい。

    ありがとうございました♪


    〒114-0014 東京都北区田端1-21-3 エーデルワイス101

    ギターリペア工房 Draw a New Sound

    東京都 山手線 田端から徒歩2分 どこよりも早いリペア早期仕上げ対応可能のリーズナブル料金&丁寧な作業のギターリペアショップです♪

    ●ホームページ Draw a New Sound

    ●YouTubeではブログでは語られない裏話からギターの作り方まで掲載中! 
    マイチャンネル YouTubeチャンネル

    ●ツイッター DNS_Guitar




    guitar-man-2
  • なぜギタリストはEMGや最新デジタル機材を「嫌う」のか?その根深い理由を徹底考察

  • 2025/08/13
  • Category:

  • austin-prock-Hz3Kjzgyv_Q-unsplash

    「やっぱりギターのピックアップはパッシブじゃないとね」
    「EMGって、なんか無機質で好きじゃないんだよな」
    「KemperやFractalは便利だけど、結局は真空管アンプの“あの感じ”は出ないでしょ?」

    ギタリストが集まれば、必ずと言っていいほど交わされるこんな会話。
    あなたも、言ったり、聞いたりした経験はありませんか?

    メタルやハードロックのシーンでは定番中の定番であるEMGのピックアップ。
    自宅での練習からプロの現場まで、今や当たり前になったモデリングアンプやデジタルエフェクター。
    これらは間違いなく、現代の音楽シーンを支える革新的な機材です。

    しかし、その一方で、一部のギタリストからは頑なに敬遠され、時には「嫌い」「偽物だ」とまで言われてしまうことがあります。

    なぜギタリストという人種は、これほどまでに伝統的な機材を愛し、新しいテクノロジーに対して保守的、あるいは懐疑的なのでしょうか?

    この記事では、その理由を単なる「食わず嫌い」や「懐古主義」で片付けるのではなく、
    「技術的な側面」「心理的・文化的な側面」
    から深く、そして多角的に掘り下げていきます。

    この記事を読み終える頃には、あなたが抱いていた漠然とした「好き嫌い」の感情が、より明確な「思想」や「哲学」に変わっているかもしれません。

    daniel-chekalov-rRVGpLI5ceo-unsplash

    ~なぜEMGは嫌われる?~

    大前提:本当に「嫌われて」いるのか?
    まず冷静に見てみると、EMGや最新機材は決して「嫌われて」いるわけではありません。
    「理解されてない」が正しい言葉かもしれません。

    メタリカのジェイムズ・ヘットフィールドやカーク・ハメット、ザック・ワイルド、スレイヤーのケリー・キングなど、メタル界のレジェンド達はこぞってEMGを愛用し、あのソリッドでパワフルなサウンドを築き上げてきました。

    また、最新のデジタルモデリングアンプは、U2のジ・エッジやジョン・メイヤーといった、サウンドに人一倍こだわるトッププロたちのツアーやレコーディングで、今や中心的な役割を担っています。

    つまり「嫌う」というよりは「特定の層から、特定の理由で敬遠されている」、あるいは「好みがはっきりと分かれる」と言うのが正確な表現でしょう。
    またEMGをよく知らないギタリストがネット上でそうした記事を見て「知った気になっている」のも大きな問題です。
    では、その「理由」とは一体何なのでしょうか。

    guitar-515901_1280

    ~技術的側面から見る「敬遠される」3つの理由~

    サウンドの良し悪しは主観ですが、伝統的な機材と最新機材の間には、音の出力方式や構造に明確な技術的差異が存在します。
    その違いが、好みを分ける大きな要因となっています。

    ■理由1:ダイナミクスの沼 – ピッキングニュアンスの表現力
    ギタリストが最もこだわる部分の一つがピッキングの強弱(ダイナミクス)でどれだけ表情豊かな音を出せるか、という点です。

    ・アクティブPU(EMGなど)の特徴:ピックアップ自体にプリアンプ(電池で駆動)を内蔵しており、信号を増幅してから出力します。これにより高出力・ローノイズという大きなメリットが生まれます。しかし、その過程で音がある程度均一化(コンプレッション)されるため良くも悪くも「誰が弾いても同じような良い音」になりがちです。

    ・パッシブPU(伝統的なPU)の特徴:電池を必要とせず、弦振動で発生した微弱な電気信号をそのまま出力します。そのため、ピッキングの繊細なタッチや、ギター本体の木の鳴り、ボリュームノブの微妙な操作に対する追従性が非常に高いのが特徴です。

    メタル系のジャンルで求められる「音の壁」のような均一なディストーションサウンドにはアクティブPUが最適ですが、ブルースやジャズのように、一音一音に魂を込め、指先のニュアンスで「語りたい」ギタリストにとっては、パッシブPUのダイナミクスが何物にも代えがたい魅力となるのです。EMGが「無個性」「プラスチッキー」と評されるのは、この表現力の違いに起因します。

    ■理由2:空気の振動か、データの再現か – サウンドの「温かみ」問題

    次に、アンプにおける「真空管 vs デジタル」の論争です。

    ・真空管アンプの特徴:真空管というアナログな部品で信号を増幅します。この過程で生まれる偶数次倍音が、人間にとって心地よい「温かみ」や「艶」として感じられると言われています。また、巨大なスピーカーキャビネットが物理的に空気を震わせる感覚は、デジタルでは再現しきれない、抗いがたい快感があります。

    ・デジタル(モデリング)アンプの特徴:過去の名機とされるアンプの音響特性を、DSP(デジタルシグナルプロセッサ)で演算し、データとして再現します。その再現度は年々驚くほど向上しており、利便性や音作りの幅、安定性においては真空管を遥かに凌駕します。しかし、一部のギタリストは、そのサウンドにどうしても「デジタル臭さ」や「冷たさ」、「音の奥行きのなさ」を感じてしまいます。

    これは音の優劣ではなく、「生演奏の記録であるCD」と「目の前での生演奏」の違いに近いかもしれません。どちらも素晴らしい音楽体験ですが、そこに宿る「空気感」や「熱量」の質が異なるのです。

    ■理由3:「ブラックボックス」への不信感と、いじり壊す喜び
    伝統的な機材は、その構造が比較的シンプルです。

    真空管アンプやアナログエフェクターの回路図はWeb上で簡単に見つかり、知識があれば自分でパーツを交換して改造(MOD)することも可能です。「このコンデンサをこれに変えたら、音がこう変わった」という試行錯誤のプロセス自体が、ギタリストにとっての楽しみであり「自分の音を自分で作り上げている」という実感に繋がります。

    一方、最新のデジタル機材の心臓部は、複雑なプロセッサーとソフトウェアです。我々ユーザーにできるのは、用意されたパラメーターを操作することだけで、その内部で「何が起きているのか」を完全に理解することはできません。この「ブラックボックス」感が、一部のギタリストに漠然とした不安や、「機械に使われている」という感覚を抱かせる一因となっているのです。

    心理的・文化的側面から見る「保守性」の正体
    ギタリストの機材選びは、技術的な合理性だけで決まるわけではありません。そこには、より根深い心理的、文化的な要因が絡み合っています。

    guitars-2033566_1280

    ■理由4:神々への憧れ – 伝説が彩るヴィンテージ信仰

    ジミ・ヘンドリックス、エリック・クラプトン、ジミー・ペイジ、ジェフ・ベック… 私たちが「ギターの神」と崇める伝説のギタリストたち。彼らが歴史的な名盤で鳴らしていたのは、言うまでもなく50〜60年代のヴィンテージギターと、古い真空管アンプでした。

    ギタリストが「良い音」を志向するとき、その基準となるのは、幼い頃にレコードで聴いた、あの憧れのサウンドです。そのサウンドを追い求める行為は、もはや宗教的な巡礼にも似ています。「あの音を出すためには、同じ道具を使わなければならない」という思考になるのは、極めて自然なことなのです。

    ■理由5:「不便」が愛着に変わる – 所有欲と手間のかわいさ

    ヴィンテージ機材や真空管アンプは、とにかく手間がかかります。重くて運搬が大変、環境の変化で音が変わる、真空管は消耗品、突然壊れる…

    しかし、この「不便さ」や「手のかかる感じ」が、逆に愛着を生むのです。
    繊細な機械の機嫌を伺いながら、最高のパフォーマンスを引き出してやる。そのプロセスが、「道具を使いこなしている」という実感と満足感に繋がります。

    また、希少なヴィンテージ機材や、こだわりのブティックエフェクターには、工業製品以上の「一点モノ」としての価値があります。それを所有し、眺め、磨き上げる喜びは、ギタリストの大きなモチベーションの一つです。

    ■理由6:アイデンティティの防衛 – 変化を恐れる人間の本能
    長年パッシブピックアップと真空管アンプで自分だけのサウンドを追求してきたギタリストにとって、その機材と奏法は、もはや自分自身のアイデンティティの一部です。

    そこに「もっと便利な機材があるよ」「こっちの方が簡単に良い音が出るよ」と最新機材を提示されることは、彼らが長年かけて築き上げてきた歴史や哲学、そしてプライドを脅かす行為にもなりかねません。

    これは「現状維持バイアス」と呼ばれる人間の本能的な心理でもあり、無意識のうちに変化を避け、慣れ親しんだものを肯定しようとする働きが、新しいものへの抵抗感を生んでいる側面も否定できません。
    ギタリストはその傾向が特に強く、自分達が良いと思って使い続けてきた機材以上の物が歴史の進化で出てきた際に「過去の自分を否定された気になる」のかもしれません。

    guitar-8598823_1280

    結論:敵対から「共存」と「適材適所」の時代へ

    ここまで、ギタリストがEMGや最新機材を敬遠する理由を様々な角度から見てきました。

    では、どちらが「正解」なのでしょうか?
    答えは明白です。「どちらも正解であり、優劣はない」のです。

    ラウドなアンサンブルの中でも決して埋もれない、ソリッドでクリアなサウンドが欲しいなら、EMGは最高の選択肢です。

    指先のニュアンスでブルージーに泣きのギターを奏でたいなら、枯れたサウンドのパッシブPUが最適でしょう。

    何十種類ものアンプやエフェクトを駆使して、緻密に作り込まれたサウンドでライブをしたいなら、デジタルモデリングシステムは不可欠なパートナーです。

    アンプ直結、ボリューム操作一つでクリーンからクランチまでを自在に行き来したいなら、良質な真空管アンプに勝るものはありません。

    重要なのは、「伝統か、革新か」という二項対立で考えるのではなく「自分の表現したい音楽にとって、最適な道具は何か?」という視点を持つことです。

    食わず嫌いをせず、一度フラットな気持ちでEMGを載せたギターを弾いてみてください。
    最新のモデリングアンプで音作りをしてみてください。
    そこには、あなたの音楽の可能性を大きく広げる、新しい発見が待っているかもしれません。

    伝統をリスペクトしつつ、革新のメリットも柔軟に受け入れる。それこそが、現代のギタリストに求められる、最も賢明な姿勢ではないでしょうか。

    読んで頂きありがとうございました♪


    〒114-0014 東京都北区田端1-21-3 エーデルワイス101

    ギターリペア工房 Draw a New Sound

    東京都 山手線 田端から徒歩2分 どこよりも早いリペア早期仕上げ対応可能のリーズナブル料金&丁寧な作業のギターリペアショップです♪

    ●ホームページ Draw a New Sound

    ●YouTubeではブログでは語られない裏話からギターの作り方まで掲載中! 
    マイチャンネル YouTubeチャンネル

    ●ツイッター DNS_Guitar




    andre-mosele-b6H12dhARzk-unsplash
  • 【なぜ?】ギター本体には何十万も使うのに、ギタリストは数千円の弦に「こだわりが無い」のか?

  • 2025/08/06
  • Category:

  • ギターに何十万円、アンプやエフェクターにも惜しみなく投資する。
    ピックの角度1mm、ピッキングのニュアンスに命をかける。
    それなのに…

    「最後に弦を交換したの、いつだっけ…?」
    「弦?ああ、いつも楽器屋で一番安いやつ」

    …心当たりはありませんか?

    前回の記事では「ギタリストがいかにEMGや最新機材を嫌うか」という、その異常なまでの”こだわり”について掘り下げました。
    しかし、こと「ギター弦」に関しては、驚くほど無頓着なギタリストが数多く存在するのも、また事実です。

    ギターという楽器において、弦は指とギターが唯一触れ合う、音の源泉です。
    理論上、ここが最もサウンドに影響を与えるパーツの一つであるはず。

    それなのに、なぜ私たちはギター本体やアンプほど、弦に情熱を傾けないのでしょうか?
    今回はギタリストのこの奇妙な「無頓着さ」の背後にある、心理的・文化的な理由を解き明かし、同時に「弦にこだわることの本当の価値」について探っていきます。

    bass-997349_1280

    ~ギタリストが弦に無頓着になりがちな5つの理由~

    まずは、私たちがなぜ弦選びを「サボって」しまうのか、その理由を自己分析してみましょう。おそらく、ほとんどの人が以下の5つのいずれかに当てはまるはずです。

    ■理由1:面倒くさい(圧倒的真理)
    認めましょう。弦交換は、純粋に面倒くさいです。
    古い弦を外し、新しい弦を張り、何度も伸ばしながらチューニングを安定させる…この一連の作業は、決してクリエイティブな時間ではありません。特にフロイドローズ搭載ギターのオーナーにとっては、半日仕事の苦行です。「切れるまで使う」という人がいるのも無理はありません。

    ■理由2:「消耗品」だから安く済ませたい(コスト意識)
    弦は、弾けば錆びるし、いつかは切れる消耗品です。「どうせすぐにダメになるものに、高いお金を払うのはもったいない」という合理的な(?)判断が働きます。数万円のエフェクターを買うのは躊躇しなくても、2,000円の弦を買うのはなぜか躊躇してしまう。ギタリストの七不思議の一つです。

    ■理由3:「定番」という名の思考停止
    「弦、何使ってる?」
    「とりあえずダダリオ(かアーニーボール)」

    これは、ギタリストの間で交わされる定型文です。D’AddarioとErnie Ball。この2大ブランドは、どこの楽器屋にも必ず置いてあり、品質も安定しています。この絶大な安心感と入手性が、逆に「他の弦を試してみよう」という意欲を削ぎ、思考停止に陥らせる一因となっています。
    確かにダダリオはサウンドも標準的で基本となる弦と言って良いでしょう。
    しかし弦メーカーは他にも沢山あります。その中から自分好みの弦を探さないのは勿体無い事です。

    ■理由4:音の変化が分かりにくい(と思っている)
    ギター本体やアンプを交換した時のような、劇的なサウンドの変化は、弦交換だけでは得にくい、と感じている人は多いでしょう。特に大音量のバンドアンサンブルの中では、弦の微妙なキャラクターの違いは埋もれてしまいがちです。「どうせ歪ませれば同じ」という意見も、一理あるかもしれません。

    ■理由5:他にやるべきことがある(優先順位の問題)
    速弾きの練習、新しいコード進行の勉強、耳コピ…ギタリストにはやるべきことが山積みです。限られた時間の中で、弦の材質やゲージごとの音の違いを研究するよりも、もっとフィジカルな練習に時間を割きたい、と考えるのは自然なことです。弦選びは、どうしても後回しにされがちなのです。

    person-playing-guitar

    ~ちょっと待って!一流のプロほど「弦」に異常にこだわっている事実~

    ここまで「こだわりが無い」理由を並べてきましたが、ここで視点をプロの世界に移してみましょう。すると、全く逆の景色が見えてきます。

    一流のプロギタリストほど、弦に対して異常なまでにこだわっています。

    レコーディングでは1曲ごと、ライブでは1ステージごとに交換するのは当たり前。常に最高のコンディションで、チューニングの狂いがない状態で演奏に臨みます。

    自分のプレイスタイルに合わせて、特定のゲージ(太さ)をメーカーにカスタムオーダーすることもあります。

    多くのプロは弦メーカーとエンドース契約を結び、自身のシグネチャーモデルまで開発しています。これは、彼らのサウンドにとって、その弦が不可欠な要素であることを意味します。

    彼らは知っているのです。弦が、自分のサウンドを最終的に決定づける、極めて重要な要素であることを。

    caspar-rae-xp-xKHycuBM-unsplash

    ★脱・無頓着!サウンドが劇的に変わる「弦の選び方」超入門★

    「そうは言っても、何から試せばいいか分からない…」というあなたのために、弦選びの第一歩をガイドします。まずは「いつもの」から一歩踏み出してみましょう。

    ●STEP 1:ゲージ(太さ)を変えてみる
    最も分かりやすく音と弾き心地が変わるのがゲージです。
    一般的なのは「.009-.042(0942/スーパーライト)」と「.010-.046(1046/レギュラー)」です。

    09-42セット:弦が細く、押さえやすい。チョーキングも楽。サウンドはブライトで煌びやか。初心者やテクニカルなプレイをしたい人向け。

    10-46セット:弦が太くなり、テンション(張り)が強くなる。サウンドにハリとコシが出て、低音が豊かになる。コードをガシガシ弾くバッキングや、ブルージーなプレイに最適。

    もしあなたがずっと09-42を使っているなら、次は10-46を試してみてください。そのサウンドの力強さとサスティンの伸びに驚くはずです。逆もまた然りです。

    ●STEP 2:3大定番ブランドのキャラクターを知る
    思考停止から抜け出すため、2大巨頭にもう一つを加えた「3大ブランド」のキャラクターを知っておきましょう。

    ■D’Addario (ダダリオ)

    特徴:サウンドのバランスが良く、クセがない優等生。ジャンルを選ばず、どんなギターにもマッチする。チューニングの安定性にも定評あり。迷ったらコレ、の代表格。

    代表弦:EXLシリーズ

    ■Ernie Ball (アーニーボール)

    特徴:ダダリオより少しブライトで、キラキラした高音域が特徴のロックスター。パワフルなカッティングや、抜けの良いギターソロに最適。パッケージがカッコいいのも魅力。

    代表弦:Slinkyシリーズ

    ■Elixir (エリクサー)

    特徴:弦に特殊なコーティングを施した長寿命のエリート。錆びにくく、サウンドの劣化が遅い。その寿命は通常の弦の3〜5倍とも。コーティングによる独特の滑らかな弾き心地と、やや落ち着いたサウンドは好みが分かれるが、一度ハマると抜け出せない魅力がある。
    弦を交換するのが面倒と感じる人はこれ一択。使用する期間を考えたら最もコストパフォーマンスが高い弦。

    代表弦:NANOWEB、OPTIWEB

    この3つのキャラクターを頭に入れておくだけで、あなたの弦選びは格段に楽しく、戦略的になります。

    andre-mosele-b6H12dhARzk-unsplash

    ~弦は、あなたの音を劇的に変える「最も安価なアップグレードパーツ」だ~

    ギタリストが弦に無頓着になってしまうのは、面倒くささやコスト意識、思考停止など、様々な理由が絡み合った、ある意味で仕方のないことかもしれません。

    しかし、忘れてはいけないのは、弦はあなたのサウンドを劇的に変える可能性を秘めた、最も安価なアップグレードパーツだということです。

    数万円のエフェクターを一台追加するよりも、もしかしたら数千円の弦を自分に合ったものに交換する方が、よほど効果的な音質向上に繋がるかもしれません。それは、ギターとあなたの指が直接触れ、音を生み出す、全ての始まりの場所だからです。

    次に楽器屋に行ったら、いつもの弦が置いてある棚の前で、少しだけ立ち止まってみてください。そして、その隣にある、今まで使ったことのないパッケージを、勇気を出して手に取ってみませんか?

    その小さな一歩が、あなたのギターライフを、もっと豊かで楽しいものに変えてくれるはずです。

    読んで頂きありがとうございました♪


    〒114-0014 東京都北区田端1-21-3 エーデルワイス101

    ギターリペア工房 Draw a New Sound

    東京都 山手線 田端から徒歩2分 どこよりも早いリペア早期仕上げ対応可能のリーズナブル料金&丁寧な作業のギターリペアショップです♪

    ●ホームページ Draw a New Sound

    ●YouTubeではブログでは語られない裏話からギターの作り方まで掲載中! 
    マイチャンネル YouTubeチャンネル

    ●ツイッター DNS_Guitar




BLOG CATEGORY

ARCHIVE