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  • Gibson byrdland 57年製 フレット交換&ナット交換
  • 2017/05/29
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  • DSC_3247 DSC_3251 Gibsonのヴィンテージギター、byrdlandの57年製モデルのフレット交換・ナット交換です。

    ヴィンテージギターに手を加える=価値を下げる行為とされリペアの界隈でも躊躇されてしまう風習がありますが、今回は既にパーツの殆どが交換される等の改造がされており、オリジナルパーツでない理由で値引きがされていたものを購入されたとの事です。お客様からヴィンテージギターの価値が下がるとしてもリペアで手を加える事に躊躇いはないとの事で作業を進める事となりました。

    状態はフレットの背が低い物が使われておりますがかなり減りがある箇所がありすり合わせでは厳しい状態の為、希望されたフレット交換をする事となりました。

    ヴィンテージギターは何度かブログにも出てきますが古いものだけに状態がよくない固体が殆どです。ヴィンテージギターを購入する場合、リペア必須状態と思っても良いと思います。

    今回はフレット交換・ナット交換です。作業中で発覚したセルの剥がれ修正、指板のウネリ修正・フレット溝の修正等です。セルバインディングは経年劣化の縮小や剥がれが起きている場合が多いですが今回は張り直しまでいくレベルではない為、剥がれている部分の接着のみで仕上げました。指板のセルは縮小による影響かウネりが指板サイドに凹凸を広範囲に変化させており、フレットを打った後の整えの際に指板サイドの凹凸を取る様に削って整えました。

    フレット溝も抜いてみると割れが多くその修正、指板のウネリを整えるストレート出しでしっかり整えて仕上げました。DSC_3312 DSC_3313元のフレットが小さく、そしてかなり減っている弾き難い状態から交換後は見違える弾き易さに変わりました。ヴィンテージギターですのでリペアは気を使うのは確かですが、楽器として使うのか?あくまでコレクションなのか?で用途は変わります。前者ならぜひリペアをして使いましょう。状態も気に入って頂き嬉しく思います。

    ヴィンテージギターの箱物は素晴らしく、乾いた福与かな低域と高域が響くのに耳に痛くない高音の質は古いモデルでしか再現できない様に思います。生音で弾いても良い音がするので、時間を忘れてずっと弾いてしまう様な音質、良いギター=いつまでも弾いてられるギターですね。ヴィンテージギターは古いだけの価値ではありませんね。

    ありがとうございました♪


    ~今回のリペアプラン~

    ・フレット交換(セル有り・セットネック)・・・37000円

    ・溝修正・・・8000円

    ・指板修正・・・8000円

    ・ナット交換・・・5000円


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