タグ別アーカイブ: オクターブ調整

    DSC_3083
  • フレットすり合わせについて ~その3~

  • 2017/02/25
  • Category:
  • -フレットすり合わせについて-

    過去の記事になりますがフレットすり合わせの詳細「フレットすり合わせについて」「フレットすり合わせについて ~その2~」の記事を書きました。
    そして今回は新たに消耗によるフレットのトラブルをお客様から相談された事でその3を書きました。
    前振りとして過去の記事を読んでからこちらの記事を読まれるのをオススメします。

    DSC_3083 実際に相談を受けた方のギターとは違うギターの写真ですが、同じ様な状態に近い状態になっていた為、参考としてご覧下さい。(実際はこの写真のフレット状態よりも大きな台形状態でした。)

    相談を受けたのは古い年代のギターですが新品で購入しリペア暦が無いとの事でジャンボフレットをすり減らし上面の幅がかなり広くなった状態でした。似た例では上記の写真の様にフレットがかなり台形に近い状態のギターによく起こる現象です。現代の精度は昔よりも良くなっているので安価な価格帯でもこの様にあからさまな状態はあまり無いとは思いますが、ジャンボフレットでは似たトラブルになる例が多い様に思います。

    通常状態のジャンボフレットは軽いタッチで押さえ易い事もあり好きな人も多い事かと思います。写真の「A」の部分、フレットの背が高いのでスキャロップ指板と似た様な状態となり強く抑えるとAの部分に弦を押し込み引っ張られる事で音程がシャープし易いフレットでもありますので押さえる力加減にはシャープさせない程度の力加減が必要になります。

    押さえた時に音程が上がる?下がる?DSC_3087

    ※写真の絵は左側がヘッド側・右側がボディ側としてご覧下さい。

    そして今回相談を受けた例としてはフレットが減って状態がよくない場合での話ですが減れば減る程、元のフレットが大きい事から減った上面の弦が当たる面積が広くなっていった場合、押さえた時のトラブルに発展していきます。DSC_3088

    写真の様なフレット状態ではポイント①と②にて、弦が当たる部分はどこになるのか?という事になります。まず台形ですのでフレットのセンターにはピンポイントで当たりませんので本来当たるべきセンター位置からズレてしまいます。普通に押さえた状態では台形の上面に弦が乗る事になりますのでポイント①、センターからズレて音程が高くなってしまいます。フレットが減るという事は多くの場合この様な状態になりますので詳しくは「フレットすり合わせについて ~その2~」をお読み下さい。

    ポイント②は上面の平ら面積があまりに広いと強く押さえてしまう等で弦がAの隙間に引っ張られ②を起点に弦が浮いてしまい、押さえた時に②に当たっている状態になり音程が下がるパターンです。強く押さえすぎた際に上がった音程とで揃う場合もあります。細く柔らかい弦はよくこの状況になるでしょう。押さえた時に②でオクターブを合わせていると力加減で①に当たった場合はオクターブがズレた音が鳴ります。

     

    どこでオクターブを合わせる?

    本来この状態になっていたらフレットすり合わせをおすすめします。すり合わせリペアにて上面を揃えて弦を押さえた時に正確なセンター位置だけを捉える様にフレットを丸めてしまえばどのポジションを押さえてもセンター位置に当たり正確な音程感を得られる状態になります。

    この様な状態でリペアをしないで調整する場合ではオクターブをどこで合わせるかになります。強く押さえて音程がシャープする傾向の人は②、普通に押さえられる人は①という事になりますが、全てのフレットが同じ減りならまだ良いですが各フレットで減りが異なる場合は弦がフレット上面に当たるポイントが各ポジションで変化し、12フレットのオクターブは調整で合うとしても他のフレットでオクターブがズレてしまいます。特にギターでは複数の弦を押さえて音を出す事が多い楽器ですので、減った所・減ってない所の差が大きい程コードを押さえた時に当たる上面ポイントが異なり音程ズレが大きくなります。この様な状態になっている場合、チューニングが合っていても各ポジションのオクターブ音程がズレてしまうので濁った音・減りが大きい場合は音が合ってない様にも聴こえてきます。フレットが台形に見える状態、見て分かる程に減ったフレット状態はすり合わせリペアをオススメします。

     

    最後に

    今回の内容としてはお客様から長年リペアをせず使ってきたギターが「押さえる度にオクターブが変わり、原因が分からず自分で調整ができない!」として持ち込まれ相談を受けたギターの話でした。

    難しい内容だったかもしれませんがこの様な状態で(フレットが減った状態で)使ってる人が多い事からトラブルも多く起こっています。改めて自分のギターはどうでしょうか?リペアが必要な状態になっていませんか?

    参考になりましたら幸いです。

    長々読んで頂きありがとうございました♪


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    CAM00034
  • フジゲン ストラトモデル 調整

  • 2016/03/30
  • Category:
  • CAM00034

    フジゲンのストラトモデルの調整です♪

    ネックはやや順反りし弦高は各弦でバラバラ、オクターブがかなり狂っている状態です。

    また指板をスキャロップ加工+ジャンボフレットに交換されておりテクニカルなプレイが可能ですね♪

    スキャロップ指板は弦を押さえた時に音程がシャープしやすい(力を入れれば弦を押し付け引っ張る形になり易く弦のチューニングが上がる)ので調整もシビアです。特に巻弦ですね。

    普通の指板でも同じ事が言えますが、オクターブチューニングはその為正確に合わせてもプレイヤーが「強く押さえる人」だと音程はシャープする事になるのです。

    強く押さえる人に合わせた調整、強く押さえた時に正確に合う様にわざとオクターブを下げておく等の調整もあります。もちろんシャープしない様に練習して腕で合わせるのが一番ですが(汗)

    そんな心配は無用でお客様もかなり弾きこなしており、特に変わった調整法も要らず仕上げました♪

    非常に良くできたモデルで、音も良いですね♪回路もセンターPUを配線せず3wayで1vo仕様になってるからか、PUの特性もあると思いますが音抜けは良いのに太い音ですね。モダン的で歪みが気持ち良いですね♪

    良いギターも調整がしっかりできていないと本来の力を発揮できず宝の持ち腐れ状態になります。調整するとそれが良く分かりますね。フジゲン、こんなに手頃価格で良いギター作りますね♪

    余談ですがスキャロップ加工されたネックは指板側の強度が弱くなり順反りし易いギターになります。

    スキャロップ加工を考えてるお客様は弦を張った時に大きく順反る強度が弱いネック・トラスロッドに余裕が無いネックは別のギターで行った方が良い事もあります。またへヴィーゲージ愛用のプレイヤー等には完成後にネックへの負担が大きく、今は大丈夫でも将来的に順反りすぎたり捻れを起こす場合がありますので太い弦を張るのはオススメしません。スキャロップ加工はネック状態によりオススメできない改造になりますので、改造前に相談すると良いでしょう。

    ありがとうございました!


    DSC_3448
  • Bill Lawrence テレキャスタイプ 調整

  • 2015/10/14
  • Category:
  • DSC_3448ビルローレンスのテレキャスタイプの調整です!

    お客様から「このギターはオクターブが合わない」と言われておりました。

    弦が張ってなかったので一度スケール(物指し)で計った所、オクターブ調整が狂っており一度大まかに調整しチェック。

    ブリッジ自体がややボディエンド側に寄っている様で、コマの位置が調整範囲のギリギリで余裕が無い状態です。

    また安い弦だとオクターブがおかしい場合があるので、その他でオクターブが合わない場合は弦に問題がある場合もあります。今回はダダリオを張りました。

    調整は1弦だけオクターブの位置に正確に合わせ様とすると、丁度そのぴったり位な位置辺りでコマがネジから外れてしまう状態。外れない程度の所で止めました。オクターブ時のセンターからほんの少しだけズレる程度です。

    正確に調整するにはブリッジをネック側にやや位置をズラすリペアをするか、コマをより前に動かせる様に長いネジに交換するかですね。

    今回はとりあえずこの状態で大丈夫との事でした。

    ありがとうございました!

     


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