カテゴリー別アーカイブ: 楽器の詳しい知識・学問

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  • ネックジョイント方式

  • 2015/06/15
  • Category:
  • IMG_8689ギター・ベースの見えない部分の拘りってカッコイイですよね♪

    今回はネックジョイントのお話です。

    ネックジョイント、4点ビス止めが殆どですが3点ビス止めや6点ビス止めも存在します。

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    しかし2点ビス止めも最近はあったり、1点ビス止め(freedomさん等アリミゾ)も出てきてます。

    ネジの本数が多いのはジョイントのネックとボディの接着面積の範囲が大きい関係だと思いますので、単純にビスを増やせば音は良くなるって理由ではないとは考えてますが、4点ビス止めギターに2点追加し、6点に増やしたら音が変化するのか、試した事がない分野ですね…ビスが増えただけで音は変わるのか…

    逆にビス止め本数が少ないのはジョイントの形状で工夫がされてます。

    ボディに付いた時に形状でカッチリはまってずれないから少ない本数で大丈夫って考えの元で採用してるのか、発案した方にはお話を聞きたいです。とても興味があります。

    見えない所で作りが昔と変わってきてる部分、面白いです。

    日々新しい物を!って考えて作りながら試してるクラフトマンが思い浮かびます。

    中には10点ビス止め位の凄いビス止めされた物まであったり、ここまでビス止めする理由があるのかは分かりませんが…深い理由があるのかもしれません。適当には作ってないでしょうから。昔のベースマガジンに載ってるのを見た時はびっくりしました。

    これからも新しいジョイント方式が出てくる事でしょう。

    そしてどう音に利点があるのか、ギタークラフトは楽しいです♪




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  • ジャンク品

  • 2015/06/15
  • Category:
  • IMG_6409

    ジャンク品、楽器屋やリサイクルショップに行く人は見る機会があるかと思います。

    ジャンク品って状態が売り物にできない程悪い所があったり、それが理由で「直して使う前提」で格安で売られたりしています。

    お客様の依頼にもジャンク品を買ってトラブルになった例はあります。

    楽器屋で安く売られてるのを見つけ買ったので、状態が変だから調整させて使おうと持ち込んだ所、状態がかなり悪くリペアしないとまともに使えない状態だった等があります。

    ジャンク品にはちょっと直して使える物から全体的に修理が必要な物があったりとバラツキは凄いです。

    余計なトラブルを回避したいのであれば手を出さない方が無難ですが、びっくりする位安い値段で売られてるのもジャンク品の魅力です。買う際は状態の見極めが重要になります。

    ギャンブル的な要素なので「ジャンク品=買うなら自己責任」とだけは理解して購入しましょう…

    ジャンク品の中にはリペアですら直せない状態の物(ネックを作り直す等)もありますからね…

     

     


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  • スウィングチップ

  • 2015/06/15
  • Category:
  • IMG_5983

    楽器の歴史も時代が進むと便利なパーツがドンドン出てきてますが、中には驚く商品も出てきてます。

    「スウィングチップ」ってご存知でしょうか?

    自分はお客様がリペア依頼の際にベースに付けてるのを見て初めて知った物なのですが、コレを付けるだけで音が変わる代物なんです・・・

    もちろん最初は知らないので「またこんな訳分からん物が・・・」と思っていたのですが、お客様から取り付けた時のサウンド・外した時のサウンドをチェックして良い許可を貰い、確認しました。

    びっくりなんです・・・コレで音が変わるのです!

    具体的にはいろんな場所に貼って試したので貼ったポイントの把握はちゃんとできてないのですが、音に芯が出たりファットフィンガー(重り)を付けたかの様にサスティンが出たり・・・

    昔では考えられない代物が今の世の中売りに出てるんですね・・・驚きです!

    もっと時代が進めばもっと驚く事が可能になる商品が出てくる事でしょう。

     

     


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  • ネックジョイントビス

  • 2015/06/10
  • Category:
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    ボルトオンのギター・ベースはネックをボディにビス止めしてる構造です。

    結構多いのが「ボディにジョイントビスが噛んでいる」。

    それってどんな事?

    と言うのも言葉で説明は分かり難いかもしれないので、機会があれば手持ちのボルトオンギター・ベースでネジを1本外してみて下さい。

    どうでしたか?

    ビスが半分位の長さまで出てきたらスポって抜け外せたか、完全にビスが最後まで出てくるまで緩めないと外せないか。

    ボディに噛んでいるとビス自体は完全に出てくるまで外せないです。



    これで何が変わるのか?と言うと、噛んでるか噛んでないかでビスの働きが変わります。

    噛んでない場合はネックにしかビスが噛まないので、ボディ側はガバガバです。これが普通の状態です。

    ビスを締めていくと分かるのですが、ボディに噛んでないので最後はネックをボディに引き寄せる働きになるのです。

    う~ん…この言葉だけで伝わりそうな気がしません…

    ボディに噛んでいると、ビス自体はボディに噛んでいるのでネック側に「ビスが突き出てくるだけ」な働きになります。

    問題と言うのも、ネックとボディの隙間が浮かない状態でならボディに噛んでいても良い様に感じますが、ビスで固定すると言うよりはビス山はネックに噛むけど突き出たビスに引っ掛けてるのと同じ働きかもしれません。



    面白い事に噛んでる穴を広げてビスがボディに噛まない状態にする。ネックがボディに引き寄せる働きがある状態にすると音に変化が起きます。

    ネックがボディに密着しようとする働きが働いてるのか働いてないのかの違いですが、働いている方が音が良いと感じています。

    リペアの際は多くのボディに噛んでいる状態のギター・ベースに出会い、穴を広げ直し組み込むとなんか締まりが無くハッキリとしない音がバリっとハッキリして鳴る様に変化したりする実感を毎回してきました。

    デジマート実験の動画が一番分かりやすい説明かもしれません。これと似た様な感覚です。

    音に関する事はそんな感じで、後はネックを外した後で再度取り付ける際にボディに噛んでる状態は付け難いです。少し浮いたり位置が変わってネジ山の元の位置に填まらないとグズリの原因にもなりますからね。

    ビスを付ける際もネジ山に合わせて取り付けるのが基本ですが、ボディに噛んでいると、ボディのネジ山に噛んでなおかつネックのネジ穴に噛む必要があるので、取り付けの際に神経使わないとグズらせるトラブルになってくるかもしれません。

    このルーズな音もまた音色!と言ってしまうとそれまでなんですが・・・

    ジョイントビスの緩め具合で音色を変化させれたり、普通のストラトでも同じ事ができるので面白い所です。

    ネジの締め具合で音が変わる、とても奥が深いですね・・・




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  • ナット交換

  • 2015/06/08
  • Category:
  • ナット交換のお話です♪

    リペアは主に殆どがナット交換とフレットすり合わせです。

    なぜか?

    と言うのも以前フレットすり合わせの記事にもありましたが、ナットも同じく「消耗品」なのです。

    弾けば減って当然なのです。

    減って、問題が起きる様なら交換する物なのです。

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    例えばナットの問題は溝が減って開放弦が音詰まり・ビビる等で持ち込みが多いです。

    フレット・反り状態にも関係してる場合がありますが、ナットに問題があると気が付いてる人は紙を挟んで底上げしたりで応急措置をしていたりしてますが、鳴りが変わるので交換がおすすめです。DSC_1151ナットは意外にも音に対する影響が大きいパーツです。

    アコギ等はその効果がハッキリ分かるかと思います。

    まだまだ消耗品ってイメージは一般的ではないかもしれませんが、弦に触れてる部分は磨耗していく事は知ってて損はありません。

    毎日ギターを長く弾く人やアームを多用する人はチェックしてみましょう。



    そしてナットの種類・音質。

    ナットはブラス、カーボンを一時期使ってましたが結局は普通の牛骨に戻ってしまいました。

    これは音質の好みですから何とも言えない所ですが、牛骨がバランス良くどのギターベースに使っても安定した音質と鳴りがする印象です。

    牛骨ってギターの歴史上、長い間使われ続けてるのも良い素材だからだと思います。

    そしてもう1つの理由としては加工がしやすい事です。

    これはリペアマン側の都合としての話なのですが、ブラスやカーボンナットは硬く弦の溝切りで専用ヤスリを痛めます。

    市販にあるダイヤモンドヤスリ等が使える所は使ったりしますが、専用ヤスリはとても高価なので代用できるサイズの物を使って「使い捨てる」って勢いで加工する感じです。

    牛骨はその心配がないので、加工は安心して行えます。



    溝が減って死んだナットでは不具合が出てしまいます。死んだナットから変えてみると音に張りが出て鳴りが良くなる事も多い重要パーツです。

    手持ちのギターのナットもチェックしてみましょう。

    もしナットが死んでいたら、鳴りを妨げているので交換する事でサウンドがかなり変化するのが実感できると思います。




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  • 生地着色

  • 2015/06/08
  • Category:
  • untitled

     

    生地着色とは木材に直接色付けして木材が持つ杢目を強調したりする事ができます。

    普通の杢でも生地着色による風合いが好きなので、自分もよく塗装時にやってます♪

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    カーリーの杢目は硬い・柔らかい杢が交互に出て、色の染み込みが軟らかさで極端に違う事からこんな色付きになる様です。

    ネックにカーリーメイプルだとよく「反り易い・暴れ易い」とありますが、杢目の特徴を考えたらしょうがない事かもしれません。

    反りや狂いに弱い特性があるなら補強材を仕込んで強度を高める等の対策や、狂いが出ない程長くシーズニングした材をネックに使う等をしないとトラブルが起きるかもしれません。

    ですが杢の美しさというか、やはり綺麗な杢の材を使って作りたい・使っていきたいもまたギターの楽しみの一つですよね。

    弾くだけではなく見て愛でるのもまたギターの楽しみですから♪

     

     


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  • ニコイチギター

  • 2015/06/07
  • Category:
  • TS3A1866

    今はネックやボディ単体だけをオーダー、もしくは買って自分の楽器と部分交換し使うのが珍しくなくなりました。

    実はそんなニコイチギター、単純じゃないのです!

    ギタークラフトでは「ネックを元にボディを作る」のですが、ネックの大きさに合わせてネックポケットが掘られます。

     

    ~ニコイチギターでよくあるトラブルパターン~

    「ネックポケットが小さく、買ったネックが入らない」

    「ネックは入るがネックポケットがガバガバ」

    「弦高がブリッジ調整で限界まで下げても弦高が高い」

    「弦高がブリッジ側でかなり上げても弦高が低い」

    など。

    大きさが合わない・ザグリが深いor浅い等がある事が出てきます。

    ネックを交換する場合だと大きさが同じなら問題は起きませんが、大きさが分からない場合は注意です。

    上記にあるトラブルが起きたらリペアになりますので、簡単に交換できちゃうけど、簡単ではないので買う際は大きさを確認しましょうね…

     

     


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  • 精度

  • 2015/06/04
  • Category:
  • 「作りが良い」とか「精度が良い」って音に重要なのか?

    これはもしかしたらまだまだ楽器の未確認要素だと思います。

    自分の今まで作ってきた段階として、作ってきたギター・ベースは明らかに作りが良かった物が音が良くて、それらは手放す事ができず今も残っています。そのギター・ベース達は地下のレコーディングスタジオ「CPR」に機材提供し大活躍していて手放さず持っていて良かったと思っています。

    なので自分は「作りが良ければ音が良い」と思っているのですが、リペアをしていて多くのギター・ベースを触ってきましたが「作りが悪い」と言われる状態でも良い音がしたり、その逆で作りが良いのに音がイマイチだったりする事もありました。

    それらは「音の好み」があるので、それに合わなかったという、ただそれだけの事もあるかもしれません。ただし音が悪い理由はリペア必須箇所があったり調整がしっかりされてない場合だったり、それらを改善したり作りが悪い所が音の良さに悪影響を与えているならそこを直せば音を良くできるって事も事実です。

    今回はまたまたマニアックに普段目に見えない所に視点を当ててみましょう。

    大体の方が「精度が悪い」と見て思う所ってネックポケットの隙間じゃないでしょうか?

    ピックが入る位ガバガバだったり、隙間ピッタリに作られていて外す際に苦労したり。

    これまた意外なのですが、某メーカーのストラトも多くリペアしてきましたがガバガバの方が音が良い個体が多い印象です。

    これも自分的には意外なのですが、更にはシムが入っていてネックとボディの接触面が殆ど無い状態なのに音が良かったりと。

    その場合はまさに「ボルトオンサウンド」と言うか、歯切れが良く音の分離が良いサウンドでとても良い印象でした。

    逆に国産の丁寧に作っているというメーカーが隙間も無くキッチリと仕上がっているせいかボルトオンらしいサウンドではなくむしろセットネックの様な音がする印象でした。こちらも音的には良かったです。

    作り精度で音が変わるのは事実だと思いますが、それが良いか悪いか音で判断するなら好みになりそうです。自分にとってこの音がプラスに働いているなら結果的にはOKって事になりそうですね。





    ボルトオンの場合はネジ止めされてるので大丈夫なのですが、セットネックになるとダメな場合もあります・・・

    as sa

    これはセットネックでこのジョイント部の精度が悪く隙間ができてる状態です。

    ここから外れたレスポールをリペアしてる所を見た事が実際にあります。

    中には側面側に指が入る?位のガバガバで、底面も接着剤の固まりが厚く残っていたり、唯一付いていた部分が指板だけって状態のレスポールでした・・・

    目に見えない部分なので外からだと分かりませんが、精度が悪いと楽器として致命的な故障を起こす箇所もあります。

    目に見えない部分の作りはメーカーを信用するしかできませんが・・・

     

    最後に

    必要な所はキッチリ精度良く作らないとダメな箇所はあります。が、そうでない部分で精度が悪い事が音の良さに繋がる場合があるかもしれない所もギター製作の面白さであり難しさかもしれません。

    世界的な有名メーカーなのに作りは悪いが音が良い等、その辺りもメーカー独自の秘密が隠されている部分なのかもしれませんね。





    〒114-0014 東京都北区田端1-21-3 エーデルワイス101

    ギターリペア工房 Draw a New Sound

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    vvv
  • ネックの補強材って?

  • 2015/06/03
  • Category:


  • vhviyu



    今回はマニアックなネックの中身の話。

    ネックには反りを調整するトラスロッド、そして補強材が入ってる物があります。

    もちろん入ってないのも多いですが・・・

    補強材にはカーボンが多いかと思います(知ってる限りだと・・・)。

    入れる目的は「反りに強くなる」が一番でしょうが、自分で作る楽器も補強材を入れて作ってますが、更に効果を見つけました。

    それは「ネックが綺麗な反りになる事」です。

    はぁ?何の事?と思うかもしれませんが・・・

    木材って木目があり、正確には端から端まで強度が均一ではありません。

    フレットすり合わせでも語りましたが、弦を張れば強度が弱い所が変な反りをして曲がったりします。

    そんな木材の特徴を補強材を仕込む事で強度を与え、全体の強度をなるべく均等に修正してくれる様な、そんな印象で反り調整や弦を張った時に変な反りにならず綺麗な反りになる印象です。

    これはあくまで自分の感覚ですけどね・・・

    強度が上がる事で中域が持ち上がる気もします。

    自分の感覚の話なので、比較動画とかあったら便利なんですけどね・・・





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    そして補強材その2。「ハイ起き防止」

    「ハイ起き」って単語も自分のブログでは多く出てきます。

    ハイ起きって、リペアをしてますと多くのギターベースに遭遇します。

    説明は絵を見てからが分かりやすいので・・・

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    簡単にこの絵を覚えてから読むと分かりやすいかと思います。

    ネックがボディと止まってる部分は強度がほぼ100%あるので反ったりはしませんが、ジョイントを超えた辺りからネックグリップになり急に強度が落ち始める部分になります。

    そこを起点に反りが発生するのが多いです。特に弦張力の強いベースは。

    なのでメーカーもハイ起き対策として、ハイポジション側を指板上で削り落として低くしてる場合があり(「へ」の状態)、ハイが起きても大丈夫の対策をしてたりします。

    弦の張りっぱなしでこの形のクセがネックに付き、最終的にこの形で固まる物かと思っています。

    補強材の話に戻りますが、そこの曲がる起点に更に補強材を仕込みハイ起きに対する強度を上げます。

    曲がってしまう起点を強くする事でハイ起きで曲がらなくする為です。





    いかがでしたでしょうか?普段目にする事のない所の話でした♫

    実は見えない所でも工夫して作ってる所もギター・ベース製作の面白い所です♫

    メーカーは日々いろんな事を考え、いろんな事を試してます。

    「ネックは反る物」なので、皆様も扱いには充分気を付けて下さいね!


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  • フレットすり合わせについて

  • 2015/06/02
  • Category:
  • DSC_1791



    当店のブログを読んでいればかなりの頻度で出てくる単語「フレットすり合わせ」。そもそもどんなリペアをやってるんですか?という声を頂いて、今回はすり合わせについての回です!

     

    ~フレット~

     

    「フレット=消耗品」と覚えて下さい。弾けば削れ、フレットの高さが低くなっていきます。どうなってしまうのか?絵に書いてみました。

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    絵のクオリティには触れないで下さい…笑

    極端に1箇所のフレットが弾いて削れた状態を表します。

    IMG_20150601_204330

    赤い部分、2フレットですね。

    ここが削れるとします。

    IMG_20150601_204411



    絵のクオリティには触れないで下さい…(笑)

    極端に表すとこの様な形になります。

    減ったフレットだけ高さが低くなり、隣のフレットに当たりビビりや酷くなると音が詰まります。音は出ても高さが合ってないフレットでは弦の振動をフレットが当たって妨げて、弦が鳴りきれず「鳴りが悪い・音が悪い」となります。

    そして実は弾かなくてもフレットの高さは経年変化で少しづつ変わっていきます。木材は湿気・乾燥で収縮や膨張し、その為フレットの高さに狂いが出てきます。なので1度リペアしたらこの先ずっと同じ状態って事はありません。

    状態はどうしても弾いて使っていると削り減っていくものですので、状態が悪くなってくればメンテ・リペアは基本になります。

    また「木材が動く」のが分かりやすいのは指板橫の変化です。

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    これは状態が悪い例なのですが、木材が乾燥して縮むとフレットは金属で形は変化しないので、結果的に指板の橫からフレットが飛び出た様な状態になります。

    さすがにこの様に極端な変化は稀なので、なかなか見られない例の物なのですが木材で作られている以上は気を使って保管・定期的なメンテは必要です。

    またフレットすり合わせの精度自体が販売されてる段階で悪い場合(工場で作ってる時点で問題が起きている・運送時の状態変化)もあります。新品だから大丈夫!って事も通用しなくなってきました。

    さすがに国産メーカーは大丈夫そうな印象ですが、海外製の30~40万円の製品でも新品で買ったばかりのギターが音詰まりしており、お客様からそのギターをリペアした経験も多数あります。海を渡ってくる影響で状態が悪化してるだけかもしれませんが。ちゃんとした状態で使いたいギターは購入しましたらリペアショップに診断させる時代にはなってきております。販売元で気が付いたとしても直して売るのはコストの問題で触れられない部分なのかもしれません。

     ~すり合わせ~

     

    前置きが長くなりましたが、フレットすり合わせとは弾いて減ったフレットの高さに合わせて全体を削り高さを整えるのが基本のリペアです。上部で説明した様に、減ったフレット箇所ではビビりや詰まり、または弦振動がフレットの高低により邪魔され鳴りきれない現象がおきます。これは「減った高さに合わせて全体を削れば良い」となりますが、そんな単純にいかないのもこのリペアの特徴です。フレットの減りだけでなくネックのネジれ、ハイ起き、複雑な反り等、すり合わせる際にネックの状態を見極め、「どう削って直すか?」がとても大事になってきます。

    またこの段階では100%のすり合わせにはなりません。ネックは弦を張ります。弦の張力でネック状態が変わります。弦を張った状態も見極めてすり合わせないといけません。もちろん弦を張りネック状態をチェックします。変化しないネックはリペアがし易いですが、弦を張ると急激に変化するネックもあります。簡単に見えているかもしれませんが難しいリペアなのです。



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    こんな錆びてかなり減った酷い状態でも上面を凹みが無くなるまですり合わせたら1度組み込みネック状態をチェックしOKなら角を丸めしっかり磨き上げます。

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    バッチリ完成です。これがフレットすり合わせの基本となる工程になります。フレットすり合わせは重要で、状態が悪い物程リペア後が弾き易くなり音が良くなります。弦がしっかり鳴るコンディションが大事なのだなと、リペアする度に思います。どんなに良いパーツを付けていても、状態が悪い事でしっかりと弦が鳴りきれない状態では宝の持ち腐れになります。

    「弦がしっかり鳴りきる事=木材を鳴らしてくれる」が良い音の秘訣だと思っています。ちょっと別の話になりますが、低い弦高は早弾きするならしょうがないのですが音の良さを考えたらある程度の高さで妥協しないといけません。また弦専門のメーカーから販売されている弦を使った方が良いでしょう。安い弦はオクターブ調整が安定しない事やサウンド面でも良い音がしないのが多い印象です。

    ~最後に~

    この内容で間違えないでほしい事はフレットが減る事は弾けば当たり前で、減らしたフレットはそれだけ弾いた証であり良い事なんです。楽器本体自体が100%の実力を発揮できてない場合はナット・フレット・調整の問題が殆どです。皆様も一度自分のギター・ベースをリペアされてはいかがでしょうか?


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