カテゴリー別アーカイブ: 楽器の詳しい知識・学問

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  • ギターのサウンドが激変!ピックアップ交換で知るべき基礎知識と実践のハードル

  • 2025/11/10
  • Category:
  • 「今のギターの音、なんだか物足りない…」 「もっと歪む(ひずむ)ようにしたい」 「ノイズを減らしたい」

    そんな悩みを持つギタリストが一度は考えるのが、ピックアップ(Pickup)の交換です。

    ピックアップは、弦の振動を電気信号に変える「ギターの心臓部」とも言える重要なパーツ。ここを交換することは、ギターのキャラクターを根本から変える、最も効果的なカスタマイズの一つです。

    しかし、いざ交換しようと思っても、「種類が多すぎて選べない」「自分でできるのか不安」という方も多いでしょう。

    この記事では、ピックアップ交換を検討しているあなたへ、交換のメリットから知っておくべき必須知識、そしてDIYの難易度までを徹底解説します。

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    【PU交換の知識】

    1. なぜピックアップを交換するのか? 3つの主なメリット
    そもそも、なぜピックアップを交換するのでしょうか?高価なギターでも、あえて交換するプロは少なくありません。

    ① サウンドの方向性を変える
    これが最大の理由です。「もっと太く甘い音にしたい」「ジャキジャキした鋭い音が欲しい」といった、サウンドの根本的な方向性を変えることができます。

    例: ストラトキャスター(シングルコイル)に、ハムバッカーを載せてレスポールのような太い音を出す。

    ② 出力(パワー)の調整
    ピックアップには「パワー(出力)」があり、これが高い(ハイパワー)ほどアンプを歪ませやすくなります。

    ・ハイパワー(高出力): ハードロックやメタル向き。音が太く、歪みやすい。

    ・ローパワー(低出力): ヴィンテージ系。ピッキングのニュアンスが出やすく、クリーンな音が綺麗。

    ③ ノイズの軽減
    特に「シングルコイル」タイプのピックアップは、「ジー」というノイズ(ハムノイズ)を拾いやすい特性があります。
    これをノイズに強い「ハムバッカー」や「ノイズレス・シングルコイル」に交換することで、演奏環境を劇的に改善できます。

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    【PUの種類】

    2. 交換前に知るべき!ピックアップの種類と特徴
    ピックアップ選びで失敗しないために、最低限知っておきたい3つの分類を解説します。

    ① 構造による分類:「シングルコイル」 vs 「ハムバッカー」

    ●シングルコイル (Single Coil)

    特徴: 1列の磁石(ポールピース)で弦の振動を拾う。

    サウンド: 明るく、シャープでキレのある音。繊細なニュアンスが出やすい。

    代表的なギター: フェンダー社のストラトキャスター、テレキャスターなど。

    弱点: ノイズを拾いやすい。

    ●ハムバッカー (Humbucker)

    特徴: 2つのコイルを逆相に組み合わせ、ノイズ(Hum)を打ち消す(Buck)構造。

    サウンド: 太く、ウォーム(暖かく)でパワフルな音。サステイン(音の伸び)が長い。

    代表的なギター: ギブソン社のレスポール、SGなど。

    弱点: シングルコイルに比べると高音域のキレが失われがち(「音がこもる」と感じることも)。

    ② 動作方式による分類:「パッシブ」 vs 「アクティブ」

    ●パッシブ (Passive)

    特徴: 最も一般的で、電池(バッテリー)を必要としないタイプ。

    メリット: ギター本体の木材の鳴り(個体差)や、ピッキングの強弱を素直に反映する。ナチュラルなサウンド。

    デメリット: 出力が比較的小さく、ノイズの影響を受けやすい。

    ●アクティブ (Active)

    特徴: ピックアップ本体、またはギター内部にプリアンプを内蔵し、電池(9V電池など)で駆動するタイプ。

    メリット: 非常に高出力で、ローノイズ。音がクリアで、エフェクターのノリが良い(特にハイゲインな歪み)。

    デメリット: 電池が必要(電池が切れると音が出ない)。サウンドが均一的で「個性が無い」「冷たい」と感じる人もいる。

    ③ その他の主な種類

    ●P-90 (ソープバー / ドッグイヤー)

    シングルコイルの一種だが、ハムバッカーに近い太く甘い音が出る。両者の中間的なサウンド。

    ●ミニハムバッカー

    ハムバッカーをシングルコイルのサイズに収めたもの(または、その逆のサイズ感のものも)。

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    【PU交換の注意点】

    3. 要注意!交換の「互換性」チェックリスト
    「このピックアップ、かっこいいから買おう!」と決める前に、あなたのギターに物理的に搭載できるかを確認する必要があります。

    ① サイズと形状
    最も重要なチェックポイントです。

    ■シングルコイル → ハムバッカー:そのままでは入りません。ギターのボディを削る「ザグリ(座繰り)」という加工が必要です。これは専門的な技術が必要で、一度削ると元に戻せません。

    (例外:ストラトキャスターの中には、最初からハムバッカーが入るように大きく削られているモデルもあります)

    ★ポイント★
    ストラトキャスターの場合、市販品のピックガード(SSH)を購入しボディのみにザグリを空けて取り付けると料金を安く抑える事ができます。
    ただし社外品ピックガードがビスの位置が合わない可能性もあるので、場合によっては手直しが必要になります。

    ■ハムバッカー → シングルコイル:

    穴が大きすぎるため、隙間を埋めるための「エスカッション(マウントリング)」などが必要になります。

    ★ポイント★
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    エスカッションに付く、シングルコイル用エスカッションが市販されているので交換は楽です。

    ② アクティブ vs パッシブの壁

    「パッシブ」から「アクティブ」に交換する場合、ピックアップ以外のパーツも(ほぼ)全て交換になります。

    必要なもの: 電池を入れるスペース(ボディのザグリ加工が必要な場合も)、アクティブ用のポット(音量・トーン)、ステレオジャック。

    注意: 配線が根本から変わるため、DIYの難易度は非常に高くなります。

    ③ ポット(ポットテンションメーター)の抵抗値

    音量(Vol)やトーン(Tone)のつまみ(ポット)には抵抗値があり、ピックアップの特性に合わせて使い分けるのが一般的です。

    ・シングルコイル: 250kΩ (オーム) を使うことが多い。

    ・ハムバッカー: 500kΩ を使うことが多い。

    ハムバッカーに250kΩを使うと高音域が削られて音がこもりやすく、逆にシングルに500kΩを使うと音がキンキンしすぎる傾向があります。交換するなら、ポットも一緒に交換するのがベストです。

    4. DIY vs プロショップ:交換作業のリアル
    ピックアップ交換は、「はんだ付け」の技術が必須です。

    必要なツール

    ・はんだごて、はんだ

    ・ワイヤーストリッパー(配線の皮膜を剥く)

    ・ドライバー(+/-)

    ・(場合によって)ニッパー、ラジオペンチ

    DIYの難易度:★★★☆☆(中級者向け)

    単純な「同じタイプ(パッシブのシングルから別のパッシブのシングルへ)」の交換であれば、配線図さえ読めれば不可能ではありません。

    しかし、以下のリスクが常につきまといます。

    ●熱のリスク: はんだごての熱を加えすぎて、ピックアップやポットを壊してしまう。

    ●配線の混乱: 元の配線がわからなくなり、音が出なくなる。「アース(GND)に落とす」などの電気的知識も必要。

    ●ノイズの発生: 配線処理が甘いと、交換前よりひどいノイズに悩まされる。

    初心者のためのヒント: 作業を始める前に、必ず元の配線の状態をスマホで何枚も撮影しましょう。どこの線がどこに繋がっているかを記録しておくことが、元に戻すための命綱になります。

    ★ポイント★
    配線の色で判断はダメ。黒がプラスになっている事もありますし白がマイナスになっている事もありますので必ずテスターでピックアップの位相をチェックして取り付けましょう。

    プロ(リペアショップ)に頼むメリット

    ●確実性: 数多くのギターを扱ってきたプロが、確実に作業してくれます。

    ●仕上がりの美しさ: 配線処理(ワイヤリング)が美しく、ノイズ対策も万全です。

    ●アドバイス: あなたの出したい音やギターの特性に合わせ、最適なピックアップや配線方法を提案してくれることも。

    交換工賃はショップによりますが、5,000円~15,000円程度(パーツ代別)が相場です。高価なギターや、配線が複雑な場合(アクティブ化など)は、迷わずプロに任せることを強く推奨します。

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    ~まとめ~

    ピックアップ交換は、あなたのギターを「新しい楽器」として生まれ変わらせる、大きな可能性を秘めたカスタマイズです。

    目的を明確に: 「なぜ」交換したいのか(音色、パワー、ノイズ)をハッキリさせる。

    種類を理解: シングル/ハム、アクティブ/パッシブの違いを知る。

    互換性を確認: 物理的なサイズと、ポットなどの周辺パーツもチェック。

    DIYは慎重に: はんだ付けの技術と電気の基礎知識が必要。不安なら迷わずプロへ。

    自分の出したい音をしっかりリサーチし、正しい知識を持ってピックアップ交換に臨めば、あなたのギターライフはさらに充実するはずです。

    素晴らしいサウンドとの出会いを楽しんでください!


    〒114-0014 東京都北区田端1-21-3 エーデルワイス101

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  • ギターリスト必見!「弦アース」の謎を徹底解説。ノイズ対策の基本と仕組み

  • 2025/11/05
  • Category:
  • ギターリスト必見!「弦アース」の謎を徹底解説。ノイズ対策の基本と仕組み
    ギターをアンプに繋いだ時、「ジー」というノイズが気になることはありませんか?

    そして、ギターの弦やブリッジ(弦が乗っている金属パーツ)に手を触れると、そのノイズが「スッ」と消える…。これは多くのギタリストが経験する現象です。

    「もしかして故障?」と不安になるかもしれませんが、ご安心ください。それは「弦アース」が正常に機能している証拠です。

    この記事では、エレキギターのノイズ対策の要とも言える「弦アース」について、その仕組みからトラブル対処法まで、詳しく解説していきます。

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    【弦アースとは?】

    ●弦アースとは?

    弦アース(げんアース)とは、その名の通り、ギターの「弦」を「アース(接地)」に接続する配線のことです。

    具体的には、ギターの弦、ブリッジ、テールピースといった金属パーツを、ギター内部の電気回路のアース(グラウンド)部分(通常はボリュームポットの裏側など)に導線で接続しています。

    ●弦アースの仕組み:なぜ弦に触れるとノイズが消えるのか?

    この現象を理解するには、まず「ノイズの発生源」と「人間の身体」の関係を知る必要があります。

    1. 人間は「アンテナ」である

    私たちの周りには、電灯、家電、スマホ、Wi-Fiなど、様々な電化製品から発せられる電磁波(ノイズの元)が飛び交っています。
    そして人間の身体は、これらの電磁波を拾ってしまう優秀な「アンテナ」のような役割を果たしてしまいます。

    2. ギターがノイズを拾う

    ギターのピックアップ(弦の振動を電気信号に変えるマイク)も、弦の振動だけでなく、これらのノイズも一緒に拾ってしまいます。

    3. 弦アースの役割:「ノイズの逃げ道」

    ここで弦アースの出番です。

    弦に触れる: プレイヤーがギターの弦(またはブリッジなど)に触れます。

    ●身体とアースが繋がる: 弦は「弦アース」によってギター内部のアースに接続されています。つまり、弦に触れることで、プレイヤーの身体(アンテナ)がギターのアースに接続されます。

    ●ノイズが逃げる: プレイヤーの身体が拾ったノイズは、弦 → 弦アース線 → ギター内部のアース → シールドケーブルのアース → アンプのアースへと流れ、最終的に地面(アース)に逃げていきます。

    ●ポイント: 弦に触れてノイズが消えるのは、「プレイヤー自身が拾っていたノイズ」がアースに逃げるためです。逆に言えば、弦から手を放した時に「ジー」と鳴るのは、多くの場合、正常な状態です。

    ★ポイント★
    たまに弦を触っていない状態でノイズがある事を異常と思う方が居られますが、この状態が普通です。

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    弦アースの配線はどこにある?

    弦アースの線は、通常ギターの目に見えない部分に隠されています。

    ●ストラトキャスタータイプ: ブリッジの裏側(トレモロスプリングを掛けるイナーシャブロック)から、コントロールキャビティ(ボリュームポットなどがある場所)に向かって線が1本伸び、ポットの裏側などにはんだ付けされています。

    ●レスポールタイプ: テールピース(弦を固定するパーツ)のスタッド(ボディに打ち込まれた金具)の穴の底から、コントロールキャビティに向かって線が伸びています。

    ●弦アースのトラブルシューティング

    もし「弦に触れてもノイズが消えない」または「以前より明らかにノイズが大きくなった」場合、弦アースに問題が発生している可能性があります。

    症状1:弦に触れてもノイズが全く変わらない
    最も疑わしいのは「弦アースの断線」です。
    ポットやジャック等に触れてノイズが消える様であれば弦アース線にトラブルが起こっている可能性が高いです。

    ●原因: 弦アースの配線のはんだ付けが取れてしまったか、途中で断線している。長年使用しているギターや、自分でパーツ交換や改造をした際によく起こります。

    確認方法:ギターの裏蓋やピックガードを開け、コントロールキャビティ内部を確認します。

    ブリッジ側から来ているはずの線(通常1本だけ別の場所から来ている線)が、ボリュームポットの裏側などにしっかりはんだ付けされているか確認します。

    取れている場合は、再度しっかりはんだ付けし直す必要があります。

    症状2:弦に触れると「ビリビリ」と感電する

    これは非常に危険な状態です。弦アースの断線ではなく、アンプや電源(コンセント)側のアース(接地)に重大な問題がある可能性が高いです。

    原因:アンプが正しく接地(アース)されていない。

    使用しているコンセントや延長コード、ライブハウスなどの電源設備に問題がある。

    対処法:直ちに使用を中止してください。

    アンプの電源プラグが3ピンの場合は、正しくアースが取れるコンセントに接続する。

    2ピンの場合は、アンプの電源プラグの向きを逆に(180度回転させて)コンセントに挿し直してみる。

    別のコンセントや、別の場所で試してみる。

    問題が解決しない場合は、アンプの修理や電気設備の点検が必要です。

    症状3:ノイズは減るが、完全には消えない
    これは弦アース以外の要因である可能性が高いです。

    原因:導電塗料やシールド不足、ギター内部のノイズ対策(導電塗料やアルミテープ)が不十分。

    ピックアップの種類: シングルコイルピックアップは構造上ノイズを拾いやすい。

    環境ノイズ: 周囲に強いノイズ源(大型ディスプレイ、調光機能付き照明、ネオンサインなど)がある。

    シールドケーブルの劣化。

    ★ポイント★
    コーティング弦の仕様により弦アースが取れない事があります。
    コーティングが厚く、弦の金属部分に手が触れない等が起こり弦に触れてても「ジー」とノイズが消えない場合は弦自体に問題があります。

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    ~まとめ~

    弦アースは、エレキギターのノイズ対策において非常にシンプルかつ重要な役割を担っています。

    弦に触れてノイズが消えるのは正常な証拠。

    弦に触れてもノイズが消えない場合は、弦アースの断線を疑う。

    弦に触れて感電する場合は、アンプや電源環境を直ちに確認する。

    弦アースの仕組みを正しく理解することで、ノイズトラブルにも冷静に対処できるようになります。快適なギターライフのために、ぜひこの知識を役立ててください。


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  • ギターの音激変!?自分でできるブリッジ交換完全ガイド【初心者~中級者向け】

  • 2025/11/02
  • Category:
  • 「最近ギターの音がこもってきた…」 「チューニングがどうも安定しない」 「もっとサステイン(音の伸び)が欲しい!」 「見た目をガラッと変えてみたい!」

    そんな悩みや願望をお持ちのギタリストの皆さん、ブリッジ交換を検討してみてはいかがでしょうか?

    ギターの「ブリッジ」は、弦の振動をボディに伝える非常に重要なパーツ。ここを交換することで、ギターのサウンド、演奏性、チューニングの安定性が劇的に改善される可能性があります。

    「でも、なんだか難しそう…」

    確かに、ギターの改造には専門的な知識や技術が必要な場合もあります。しかし、ブリッジ交換はポイントさえ押さえれば、DIYでも十分可能なカスタマイズの一つです。

    この記事では、ギターのブリッジ交換にチャレンジしてみたい方のために、必要な準備から具体的な手順、そして最も重要な「交換後のセッティング」まで、詳しく解説していきます。

    (免責事項:この記事を参考にした作業により万が一ギターやパーツに損害が生じた場合でも、責任を負いかねます。作業は自己責任で、慎重に行ってください。自信がない場合は、専門のリペアショップに依頼することをおすすめします。)

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    【ブリッジ交換のメリット】

    なぜブリッジ交換?期待できる5つの効果

    まずは、ブリッジ交換によってどのような変化が期待できるのかを見てみましょう。

    ~音質の変化~

    ●ブリッジの素材(ブラス、スチール、チタン、アルミなど)や質量によって、音は大きく変わります。
    例えば、質量のあるブリッジはサステインが伸び、引き締まった低音が得られる傾向があります。
    逆に軽量なブリッジは、レスポンスが良く、倍音が豊かなサウンドになることも。

    ●サステイン(音の伸び)の向上:弦振動を効率よくボディに伝える精度の高いブリッジに交換することで、サステインが明らかに向上することがあります。

    ●チューニングの安定性向上:サドル(弦が乗る部分)の溝が滑らかで、可動部(トレモロユニットなど)の工作精度が高いブリッジは、アーミング(アーム操作)後やチョーキング後のチューニングの狂いを最小限に抑えてくれます。

    ●演奏性の向上:弦高調整やオクターブチューニングがしやすい構造のブリッジに交換することで、セッティングが容易になり、結果として弾きやすい状態を維持しやすくなります。

    ●見た目のカスタマイズ:クローム、ゴールド、ブラック、エイジド加工など、ブリッジのルックスを変えるだけで、ギター全体の印象は大きく変わります。

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    【作業準備】

    ~準備するものリスト~

    作業を始める前に、必要な工具やパーツを揃えましょう。

    新しいブリッジ:最重要! 自分のギターに適合する規格(サイズ、ピッチ)のものを必ず確認してください。(詳細は後述)

    ・ドライバー(プラス、マイナス):サドルの調整ネジや、ブリッジの固定ネジ、裏蓋のネジなどに合わせて、複数のサイズがあると安心です。

    ・レンチ(六角レンチ、ボックスレンチなど):スタッド(ブリッジを支える柱)を調整したり、トレモロのスプリングハンガーを調整したりするのに使います。インチ規格とミリ規格があるので注意。

    ・ニッパー: 古い弦を切るために使います。

    ・ストリングワインダー: 弦を効率よく巻くために。あると非常に便利です。

    ・新しい弦: 交換後、必ず新しい弦を張ります。

    ・(場合によっては)はんだごて、はんだ:ストラトキャスタータイプのトレモロブリッジなど、アース線がブリッジブロックに接続されている場合、その付け外しに必要です。

    ・ギタークロス、クリーナー:ブリッジを外したついでに、普段掃除できない部分を綺麗にするために。

    ・作業用マット(柔らかい布など):ギター本体に傷がつかないよう、下に敷きます。ネックピロー(ネックを支える台)があると更に安定します。

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    【規格・仕様を知る】

    ★交換前の最重要チェックポイント:互換性!

    DIYで最も多い失敗が「買ってきたパーツがギターに取り付けられなかった」というケースです。特にブリッジは、ギターによって規格が細かく分かれています。

    購入前に、必ず現在のギターのブリッジの規格を測定・確認してください。全て同じ形・ネジピッチではありません。

    ●スタッド(アンカー)の間隔:ブリッジを支える2本の柱(ネジ)の中心から中心までの距離。

    ●弦間ピッチ:1弦から6弦までの幅、または各弦同士の間隔。

    ●スタッド(アンカー)の直径:ボディに埋まっているアンカー(スタッドを受け止める金具)の太さ。

    ●(ストラトタイプの場合)取り付けネジ穴の間隔:シンクロナイズド・トレモロをボディに固定するネジ穴(6点支持なら6つ、2点支持なら2つ)の間隔。

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    【インチ・ミリ】

    ミリ規格 vs インチ規格:

    日本製やアジア製のギターはミリ規格、USA製のギター(Fender, Gibsonなど)はインチ規格が使われていることが多いです。
    ネジ切りが異なるため互換性がありません。

    自信がない場合は、楽器店で相談するか、メーカーの仕様表を確認しましょう。

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    【作業手順】

    【実践】ブリッジ交換の手順
    ここでは、代表的な2つのタイプを例に手順を解説します。

    A) チューン・オー・マチック(TOM)タイプ(レスポール、SGなどに多い)

    B) シンクロナイズド・トレモロ・タイプ(ストラトキャスターなどに多い)

    STEP 1: 弦を外す

    まずは、全ての弦を緩めてからニッパーで切るか、ペグから外します。ストリングワインダーがあると作業が早いです。

    STEP 2: 古いブリッジの取り外し

    A) チューン・オー・マチック(TOM)タイプ:弦がなくなると、ブリッジ本体とテールピース(弦を固定するパーツ)は、乗っているだけ(または軽くはまっているだけ)なので、簡単に持ち上げて外せます。

    ボディに埋まっているスタッド(柱)も交換する場合:これが一番の難関です。スタッドに合う太さのボルトをねじ込み、テコの原理で引き抜く方法などがありますが、ボディの塗装を傷つけたり、木部を割ったりするリスクが非常に高いです。無理そうだと思ったら、スタッドはそのまま使うか、プロに任せましょう。

    B) シンクロナイズド・トレモロ・タイプ:ギターの裏側にあるバックパネル(スプリングカバー)のネジを外し、パネルを開けます。

    トレモロスプリング(通常3~5本)が、トレモロブロックとスプリングハンガー(ボディにネジ止めされた金具)を繋いでいます。
    このスプリングを全て外します。(手やプライヤーで引っ張って外すと勢いよく外れると危険なので注意、緩めて外しましょう)

    アース線の確認: トレモロブロック(の根本、スプリングハンガー付近)に、黒い線(アース線)がはんだ付けされているはずです。これを、はんだごてで溶かして外します。※火傷に十分注意してください!

    ギターの表側に回り、ブリッジをボディに固定しているネジ(6点支持なら6本、2点支持なら2つ)をドライバーで緩めて外します。

    これでブリッジユニット全体がボディから取り外せます。

    STEP 3: クリーニング
    ブリッジを外すと、普段は弦の下に隠れて掃除できない部分が露出します。この機会に、ギタークロスやクリーナーで指板やボディトップを綺麗に磨き上げましょう。

    STEP 4: 新しいブリッジの取り付け
    基本的には、取り外した逆の手順で取り付けます。

    A) チューン・オー・マチック(TOM)タイプ:

    (スタッドを交換した場合)新しいスタッドをボディに打ち込みます。当て木などをして、ハンマーで少しずつ、絶対に曲がらないよう垂直に打ち込みます。

    新しいブリッジ本体とテールピースをスタッドの上に乗せます。

    注意点: ブリッジ本体には向きがあります。サドル(弦が乗る部分)に弦の太さに合わせた溝が切ってある場合、細い溝が1弦側、太い溝が6弦側に来るようにセットします。(一般的に、サドルの角度調整ネジがピックアップ側(またはネック側)を向くように統一します)

    B) シンクロナイズド・トレモロ・タイプ:新しいブリッジユニットのトレモロブロック(アース線を取り付ける場所)に、STEP 2-3で外したアース線をしっかりとはんだ付けします。接触不良はノイズの元です!

    ブリッジユニットをボディの所定の位置にセットし、固定ネジ(6本または2本)を締めていきます。

    締めすぎ厳禁! 特に6点支持の場合、ネジを締めすぎるとアームが動かなくなります。ブリッジプレートの底面がボディからわずかに浮く程度まで締め、ユニットがスムーズに前後に傾くか確認します。

    裏側に回り、スプリングハンガーとトレモロブロックにスプリングを元通り(または好みの本数)で掛けます。

    STEP 5: 弦を張り、セッティング(最重要!)
    ブリッジは、交換して終わりではありません。ここからの「セッティング」がギターのポテンシャルを引き出す鍵となります。

    弦を張る:新しい弦を張ります。

    チューニング:まずは、レギュラーチューニングに合わせます。トレモロ付きの場合、弦を張るとブリッジが浮き上がってくるので、何度か繰り返します。

    ~(トレモロの場合)フローティング調整~

    シンクロナイズド・トレモロの場合、ブリッジがボディとどの程度浮いているか(フローティング量)を決めます。

    裏蓋のスプリングハンガーを固定しているネジ2本を、ドライバーで締めたり緩めたりして調整します。

    ネジを締める → スプリングの張力が強くなる → ブリッジが下がる(ボディに近づく)

    ネジを緩める → スプリングの張力が弱くなる → ブリッジが上がる(ボディから離れる)

    チューニングすると張力が変わるので、「チューニング → フローティング確認 → スプリング調整 → 再チューニング…」を繰り返し、好みの角度(水平、やや浮き、ベタ付けなど)で安定させます。

    弦高調整:弦とフレットの隙間(弦高)を調整します。低すぎると音がビビり、高すぎると弾きにくくなります。

    TOMタイプ: ブリッジ両端のスタッド(またはサムナット)を回して、ブリッジ全体を上下させます。(必要なら弦を少し緩めてから回します)

    シンクロ・トレモロタイプ: 各サドルに付いている2つの小さなイモネジ(六角レンチで回す)を調整し、1弦ずつ高さを変えます。指板の丸み(R)に合わせて調整するのが理想です。

    オクターブチューニング(オクターブピッチ調整):これがずれていると、ハイポジションで弾いたときに音痴に聞こえます。

    チューナーを使って、各弦の「開放弦の音」と「12フレットを押さえた音(実音)」が、ぴったり1オクターブ違いになるように調整します。

    12フレットの音が高い場合 → サドルをボディエンド側(後ろ)に動かす(弦長を長くする)

    12フレットの音が低い場合 → サドルをネック側(前)に動かす(弦長を短くする)

    TOMタイプもシンクロ・トレモロタイプも、サドルを前後に動かすための調整ネジが付いています。これをドライバーで回して調整します。

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    【注意点】

    ブリッジ交換の主な注意点

    ●規格ミス: 何度も言いますが、これが最大の落とし穴です。購入前に徹底的に確認してください。そのまま付くか付かないか?は要確認。

    ●無理な作業: スタッドが抜けない、ネジが固い、といった場合に無理に力を加えると、ギター本体(木部や塗装)に修復困難なダメージを与えてしまいます。スタッド等の埋めてあるパーツは基本流用しましょう。

    ●アース線処理: (アース線があるタイプの場合)はんだ付けが甘かったり、忘れたりすると、「ジー」という大きなノイズが出続けます。

    ●ネジの締めすぎ: 木ネジは一度穴がバカ(緩く)になると厄介です。適度なトルクで締めましょう。また木ネジの取り付け方も間違えない様に。

    自信がないときは、迷わずプロに任せよう!

    ここまで読んで、「自分には難しそうだ…」と感じた方もいるかもしれません。

    特に、スタッドの打ち替えが必要な場合や、はんだ付けに慣れていない場合、高価なギターを扱う場合は、無理をせず信頼できるリペアショップに依頼するのが賢明です。

    工賃はかかりますが、プロによる確実な作業と、完璧なセッティングが施されたギターは、かけた費用の価値が十分にあるはずです。

    ~まとめ~

    ブリッジ交換は、ギターのサウンド、演奏性、ルックスを大きく向上させる可能性を秘めた、非常に効果的なカスタマイズです。

    パーツ選びの「規格確認」と、交換後の「セッティング」という2つの大きな山がありますが、一つ一つの手順を慎重に行えば、DIYでも十分に可能です。

    愛着のあるギターに自分で手を加え、音が良くなった時の喜びは格別です。ぜひこの記事を参考に、あなたのギターのポテンシャルを最大限に引き出してあげてください!


    〒114-0014 東京都北区田端1-21-3 エーデルワイス101

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  • ギターサウンドを激変させる!プロが選ぶ定番ギターピックアップ【完全ガイド】

  • 2025/10/22
  • Category:
  • 「自分のギターの音が、どうも抜けてこない」「憧れのあのアーティストのような音が出したい」

    ギタリストなら誰もが一度は悩む「音作り」。
    アンプやエフェクターも重要ですが、ギターの”心臓部”とも言えるピックアップの交換は、サウンドを最も劇的に、そして根本的に変えることができる最強のアップグレードです。

    しかし、ピックアップは種類が膨大で、どれを選べばいいか分からない「沼」でもあります。

    そこでこの記事では、数々の一流ギタリストやスタジオミュージシャンが信頼を寄せる、いわば「プロが選ぶ定番」のピックアップ・ブランドと、その代表的モデルをタイプ別に徹底解説します。

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    【PUにこだわる理由】

    1. なぜプロはピックアップにこだわるのか?
    プロのギタリストは、自分の「シグネチャーサウンド(=その人だと分かる音)」を確立するために、楽器のあらゆる要素を追求します。中でもピックアップは、弦の振動を最初に電気信号に変える「マイク」の役割を果たすため、音のキャラクター、レスポンス、ノイズ耐性など、サウンドの根幹を決定づける最重要パーツです。

    彼らがピックアップに求めるのは、主に以下の点です。

    ●狙った通りの音色: 楽曲やジャンルに必要なサウンド(例:枯れたヴィンテージトーン、太く歪むモダンハイゲイン)

    ●演奏のニュアンス: ピッキングの強弱や繊細なフィンガリングを忠実に再現する表現力

    ●ノイズの少なさ: レコーディングやライブでの大音量時にも耐えうる、実用的なノイズ耐性

    これらの厳しい要求に応えてきたブランドこそが、今回ご紹介する「定番」たちです。

    2. 【タイプ別】プロが愛用する鉄板ピックアップ・ブランド&モデル
    まずは、あなたのギターが「シングルコイル」なのか「ハムバッカー」なのかを確認しましょう。
    それを踏まえて、各カテゴリーの”王道”をご紹介します。

    A. シングルコイル系 (ストラト / テレキャス)
    フェンダー系のギターに搭載される、クリアで煌びやかなサウンドが特徴。その反面ノイズに弱い側面もありますが、近年のモデルはノイズ対策も進化しています。

    【王道】Seymour Duncan (セイモア・ダンカン)
    ギタリストなら誰もが知るリプレイスメント・ピックアップの巨人。膨大なラインナップがありますが、特にヴィンテージ系はプロの使用者も非常に多いです。

    おすすめモデル: SSL-1 (Vintage Staggered)

    これぞ「ストラトの音」と言える、最もスタンダードなモデル。

    煌びやかな高音域と、適度に枯れたフィーリングは、カントリー、ブルース、ロック、ポップスまで何でもこなします。

    「迷ったらコレ」と言える、ヴィンテージ系ストラトPUのデファクト・スタンダードです。

    【ブティック系】Suhr (サー)
    現代のハイエンドギター・シーンを牽引するSuhr。ギター本体だけでなく、ピックアップ単体もプロから絶大な支持を得ています。

    おすすめモデル: V60 / V60LP

    ヴィンテージサウンドの魂を宿しつつ、Suhrならではの解像度とノイズ耐性を両立。

    V60は60年代のクリアなトーン、V60LPはより中域にフォーカスしたホットなサウンドが特徴です。

    ローノイズなので、レコーディングや歪ませるセッティングでも使いやすいのがプロに愛される理由です。

    B. ハムバッカー系 (レスポール / モダンギター)
    ギブソン系のギターに代表される、2つのコイルを使いノイズをキャンセルしたピックアップ。太く、甘く、パワフルなサウンドが特徴で、ロックやメタルには欠かせません。

    【大定番】Seymour Duncan (セイモア・ダンカン)
    ハムバッカーにおいても、ダンカンは絶対的な地位を築いています。

    おすすめモデル: SH-4 (JB) & SH-2 (Jazz)

    世界で最も売れているリプレイスメントPUと言われるSH-4 (JB)。パワフルなミッドレンジと豊かな倍音を持ち、ハードロックの「あの音」はJBで作られていることが多いです。

    SH-2 (Jazz)はクリアでブライトなフロント用PUの定番。

    この「JB (リア) + Jazz (フロント)」は、80年代から現代まで続く、プロ・アマ問わない黄金の組み合わせです。

    ★ポイント★
    SH-4は歴史も古く、現代はSH-4以上に癖が無く歪みも綺麗なサウンドのPUも増えてきていますのであくまで今までの定番と認知して下さい。
    他にお勧めできるモデルとしてSuhrのAldrichもお勧めします。

    【純正の進化形】Gibson (ギブソン)
    レスポールやSGのサウンドを追求するなら、本家ギブソンのピックアップは外せません。

    おすすめモデル: ’57 Classic / Burstbucker シリーズ

    ’57 Classicは、ギブソンが「PAF(50年代後期のオリジナル・ハムバッカー)」のサウンドを現代に蘇らせたモデル。甘くウォームなトーンが特徴です。

    Burstbuckerシリーズは、よりヴィンテージPAFの個体差やムラを再現したモデルで、ピッキングへの追従性が高いのが特徴。プロのギブソン愛用者の多くが、これらのPUをそのまま使っています。

    【ハイエンド】Bare Knuckle Pickups (ベアナックル)
    イギリス発のハンドワウンド(手巻き)ピックアップ・ブランド。近年のプログレッシブ・メタルやジェント系のギタリストから火が付き、今や全ジャンルのギタリストに注目されています。

    おすすめモデル: The Mule / Ragnarok

    The Muleは、PAF系をベアナックル流に解釈したモデル。圧倒的な音の分離感と立体感があり、クリーンでも歪みでも音が潰れません。

    Ragnarokは、モダン・メタルのための超高出力モデル。強烈なアタック感とタイトな低音を求めるギタリストに人気です。

    C. アクティブ・ピックアップ系 (メタル / ハードロック)
    電池(バッテリー)を必要とするピックアップ。ノイズが極めて少なく、高出力でクリアなサウンドが特徴。EMGが長らく市場を独占していましたが、近年強力なライバルが登場しています。

    【絶対王者】EMG
    アクティブPUの代名詞。メタリカのジェイムズ・ヘットフィールドや、ザック・ワイルドなど、メタル界のレジェンド達がこぞって使用してきました。

    おすすめモデル: 81 / 85 (または 60)

    EMG 81(リア)の、ザクザクと刻むのに最適なタイトな低音と鋭いアタック感は、メタルサウンドの象徴です。

    EMG 85(フロント)は、81よりウォームで太いサウンドが特徴。

    「81(リア)+ 85(フロント)」または「81(リア)+ 60(フロント)」が定番の組み合わせです。

    【新世代の標準】Fishman (フィッシュマン)
    アコースティックPUで有名なフィッシュマンが、満を持して投入したエレキ用アクティブPU。

    おすすめモデル: Fluence Modern Humbucker

    従来のワイヤーを巻く方式ではなく、プリント基板技術を使った革新的なPU。

    最大の特徴は「マルチボイス機能」。1つのPUで、アクティブ的なモダンハイゲイン・トーンと、パッシブ的なヴィンテージ・トーンを切り替え可能です。

    Tosin Abasi(Animals As Leaders)など、現代のテクニカル系ギタリストがこぞって採用しており、急速にプロのシェアを伸ばしています。

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    【何を選べば良いのか?】

    3. ピックアップ選びで失敗しないためのヒント
    「誰の」「どの時代の」音が出したいかを明確にする

    漠然と「良い音」を探すより、「ジョン・メイヤーのような枯れたトーン」「スティーヴ・ヴァイのような伸びやかなリードトーン」など、具体的な目標を定めると絞り込みやすくなります。

    ●ギター本体(木材)との相性を考える

    例えば、もともと中域が豊かなマホガニーボディのギター(レスポールなど)に、中域が強いPU(例:JB)を載せると、音がこもりすぎる場合があります。
    逆に、アッシュやアルダー(ストラトなど)には相性が良いことも。ギターの特性を「補う」のか「伸ばす」のかを考えましょう。

    ●YouTubeの試奏動画を徹底的に聴き比べる

    現代のギタリストは幸運です。
    気になるPUのサウンドは、YouTubeでプロによる詳細なレビューや比較動画をいくらでも見つけることができます。
    「[PU名] vs [PU名]」などで検索し、クリーン、クランチ、ハイゲインなど様々なセッティングで比較しましょう。

    ★ポイント★
    Youtubeだけでは音の違いを大きくは感じ難く、あくまで参考程度にして下さい。
    「音が変わった」と感じるのであれば実際の音は大きく変化しています。
    一番良いのは参考になるPUの音を知っておく事。
    その音を動画で出している人の音とで自分とのギャップを計算した上で動画を見ると尚良しです。

    例:動画ではギラギラして聴こえる等、耳で直接聞く音と動画で撮影された聞く音との違いが出るので相手の音も逆算して音チェックすると良いです。

    ~まとめ~

    ピックアップの交換は、あなたのギターのポテンシャルを最大限に引き出す、最も効果的な投資の一つです。

    今回ご紹介したのは、いずれもプロの過酷な現場で鍛えられ、選び抜かれてきた「本物」ばかりです。

    自分の出したいサウンドをイメージし、この記事を参考に、あなただけの一本を育て上げる「ピックアップ沼」に、思い切って足を踏み入れてみてはいかがでしょうか。あなたのギターライフが、きっと何倍も楽しくなるはずです。


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  • 中古ギター購入ガイド:失敗しないための全知識と10のチェックポイント

  • 2025/10/19
  • Category:
  • 中古ギターの世界へようこそ!

    「憧れのあのモデルを安く手に入れたい」「新品にはない“鳴り”の良い個体が欲しい」「もう生産されていないヴィンテージギターを探している」…

    中古ギターには、新品にはない魅力がたくさん詰まっています。

    しかし、中古ギターは「一点もの」。前のオーナーの弾き方や保管状況によって、状態は千差万別です。見た目はキレイでも、実は重大な問題を抱えていることも…。

    この記事では、中古ギターの購入で失敗しないために、必ず確認すべき10のチェックポイントと、知っておくべき注意点を詳しく解説します。

    bernie-almanzar-cCyojGPS8eQ-unsplash

    【中古楽器のメリット・デメリット】

    1. なぜ中古? メリットとデメリットのおさらい
    まず、中古ギターを選ぶことのメリットとデメリットを整理しておきましょう。

    ~メリット~

    ●価格: 新品よりも安価に購入できる。同じ予算でもワンランク上のモデルを狙えます。

    ●希少性: 生産完了モデルや、特定の年代にしか作られなかったレアなギターに出会えます。

    ●サウンド: 長年弾き込まれ、木材が乾燥・安定することで、新品にはない「鳴り」や「こなれたサウンド」を持つ個体があります。

    ~デメリット~

    ●状態の個体差: 状態が非常に悪く、修理が必要な「ハズレ」個体が存在します。

    ●保証: 保証がない(個人売買など)、または新品より短い場合がほとんどです。

    ●消耗: パーツが消耗しており、購入後に交換が必要になる場合があります。

    この記事のチェックポイントは、この「デメリット」を回避するためにあります。

    tyler-clemmensen-TW-wknV1oZo-unsplash

    【中古品はどこで買えばいい?】

    2. どこで買う? 購入場所の比較

    中古ギターは主に「楽器店」か「ネットオークション・フリマアプリ」で購入できます。

    ●楽器店(中古専門店・大手楽器店) 推奨度:★★★★★ (特に初心者)

    ・メリット: 専門スタッフによる検品・調整・クリーニング済みの場合が多い。試奏が必須。楽器の状態について直接質問でき、多くの場合、店舗独自の保証が付いてきます。

    ・デメリット: 個人売買よりは価格が少し高めになる傾向があります。

    ●ネットオークション・フリマアプリ 推奨度:★☆☆☆☆ (上級者向け)

    ・メリット: 掘り出し物や、相場より安価な個体が見つかる可能性があります。

    ・デメリット: リスクが非常に高いです。写真や説明文だけで判断する必要があり、「ネック反りなし」「ガリなし」と書かれていても実際は問題があるケースも。基本は「現状渡し」「ノークレーム・ノーリターン」であり、知識がないと失敗する可能性大です。

    結論:特に初めて中古ギターを買う方は、必ず試奏ができ、保証が付く「楽器店」で購入しましょう。

    ★ポイント★
    楽器屋だからと言っても「担当が詳しい人か限らない」事を忘れてはいけません。
    あくまで自分で知識を付け、店員と話をしてみて判断しましょう。
    素人店員から買うという事はネットオークションと同等にリスクがあります。

    n-kamalov-WackSEiqyys-unsplash

    【購入時のポイント】

    3. 【最重要】中古ギター購入時の10のチェックポイント

    楽器店に着いたら、いよいよ実物をチェックします。以下の順番で確認していきましょう。

    ●チェック1:ネックの状態(最優先)

    ギターの「命」とも言える部分です。ここがダメだと、他の部分が良くても購入は見送るべきです。

    反(そ)り:弦の張力でネックが順反り(お辞儀する方向)したり、逆反り(のけぞる方向)したりします。

    確認方法: ギターを構え、6弦(一番太い弦)の1フレットと最終フレットを同時に押さえます。その状態で、12フレット付近と弦の間にわずかな隙間があるのが理想です。隙間が大きすぎる(順反り)、または弦がフレットにべったり付いている(逆反り)場合は注意が必要です。

    ねじれ:ネックが文字通り「ねじれて」いる状態。これは修理が非常に困難です。フレットを削って真っ直ぐに成形するか、フレットを交換時に指板を削って修正する形になり高額な修理費が発生します。

    確認方法: 上記のネック反り確認方法と同じく、1~6弦全ての隙間を確認してみる。
    ねじれがあると、1弦側と6弦側で反りが違ってきます。

    ★超重要★トラスロッドの余裕:ネックの反りを調整する「トラスロッド」という金属の棒がネック内部に入っています。

    確認方法(店員さんに聞く): 「トラスロッドの余り量は余裕がありますか?」と必ず質問しましょう。

    もしロッドが回りきっていて「限界」だと、今後ネックが反った時に調整ができなくなります。
    また余り量が少ないと反った際に完璧に修正が困難になる他、使用していれば大体は順反りするのでトラスロッドの余り量とは「楽器が正しい状態で使える上での猶予、余り量が多い=寿命が長い」の意味にも直結します。

    この辺りを詳しく説明しない楽器屋からは買わないで下さい。
    この時点で殆どの楽器屋がNGに当たります。とても大事な事を客に説明しておりません。
    トラスロッドの余り量を重要視しない店員は素人の可能性があり、またトラスロッドの重要性を正しく理解・説明できない店員から買うのは非常に危険です。
    トラスロッドの余り量を聞いて「左右に回りますよ」とか言う人は素人、また実物をその場で回して確認させない店員も危険です。
    買った後で気が付いて返品や相談を受けに行っても、相手が素人過ぎて話を理解してもらえず対応してくれません。

    ●チェック2:フレットの状態

    演奏性や音の詰まり(ビビリ)に直結します。

    残り(高さ):フレットは弾くたびにすり減ります。「フレット残り8割」などと表記されます。

    確認方法: 全体的に見て、フレットが低くなりすぎていないか確認します。極端に低いと、弦が指板に当たりやすくなり、音が詰まったり弾きにくくなったりします。

    部分的な凹み:よく使うポジションだけが凹んでいる「偏減り」がないか見ます。これも音詰まりの原因になります。

    補足: フレットのすり合わせ(高さを揃える)や、打ち替え(交換)は数万円かかる高額なリペアです。

    ★ポイント★
    中古は弾かれていた楽器なのでナット・フレットは基本消耗しています。
    この辺りは神経質になってはダメで、基本は消耗箇所を直す事を考えて購入するのが当たり前です。

    ●チェック3:電装系(※エレキギター/ベースの場合)

    必ずアンプに繋いでテストさせてもらいましょう。

    ボリューム・トーンの「ガリ」:ノブをゆっくり回した時に「ガリガリ」「ブツブツ」というノイズが出ないか確認します。多少のガリは洗浄で直ることもありますが、ひどい場合はパーツ交換(ポット交換)が必要です。

    ピックアップセレクター:スイッチを切り替え、全てのピックアップから正常に音が出るか確認します。切り替え時にひどいノイズが出ないかもチェックします。

    ジャックの接触不良:シールド(ケーブル)を挿した状態で、ジャックの根元あたりでシールドを軽く揺らしてみます。音が途切れたり、ノイズが出たりする場合は接触不良の可能性があります。

    ●チェック4:弦高

    弦とフレットの間の高さです。

    確認方法: 12フレット上で、弦とフレットの隙間を見ます。

    高すぎる(弦が浮きすぎている)と弦が押さえにくく、弾きづらいです。

    低すぎると弦がフレットに触れてしまい、音がビビりやすくなります。

    補足: 弦高はブリッジで調整可能ですが、ネックの状態が悪くて弦高が高くなっている場合もあるため、ネックの状態と合わせて判断します。

    ★ポイント★
    基本はネック反りを決めてからサドルで弦高調整を行います。
    この辺りがいい加減な状態で販売している楽器屋は要注意です。素人の可能性が高いです。
    また試奏で店員に再調整を望むのもお勧めです。ここで正しく調整できない様なお店で買うのは辞めた方が良いでしょう。

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    ●チェック5:オクターブピッチ

    開放弦の音と、12フレットを押さえた音(実音)が、ちょうど1オクターブ(同じ音の高さ)になっているか。

    確認方法: チューナーを使って、開放弦(例:6弦 E)と、その弦の12フレットを押さえた音(E)が、どちらもチューナーの真ん中に来るか確認します。

    これがズレていると「音痴なギター」になってしまいますが、通常はブリッジのサドル調整で修正可能です。

    ★ポイント★
    稀にブリッジ位置の取り付けミスによりオクターブ調整が合わない楽器が存在するので要注意です。試奏の際に触って確認しましょう。
    某高級カスタムショップの70~80万円(新品)でそうした個体を見つけた事がありお客様に返品を勧めた経験あり。
    そうした個体が楽器屋で売って販売されている事自体も問題なので検品レベルがいかに酷いのかも分かります。
    自分で知識を付け、購入前に念入りに確認する事を癖付けましょう。

    ●チェック6:パーツ類(ペグ・ブリッジ・ナット)

    ペグ(糸巻き): スムーズに回るか。固すぎたり、ガタガタしたりしないか。

    ブリッジ/サドル: サビがひどくないか。弦高やオクターブ調整用のネジが固着(サビや汚れで動かない)していないか。

    ナット(ヘッド側で弦を支えるパーツ): 溝が深すぎないか(開放弦がビビる原因)。割れや欠けがないか。

    ●チェック7:ボディ・塗装の状態

    傷や打痕: 多少の傷は中古の味ですが、価格に反映されているか確認しましょう。

    割れ: 特にネックとボディの接合部(ジョイント)や、ヘッドに大きなヒビや割れ、修復歴がないか入念にチェックします。木部に達する割れは音や強度に影響します。

    中古は傷・汚れが付いているのは当たり前です。神経質に見ない様にしましょう。

    ●チェック8:異音・ビビリ

    アンプに繋がない「生音」で、まず全ての弦の開放弦を鳴らします。変なビビリ音がないか確認します。
    次に、1フレットから最終フレットまで、1音ずつ弾いていき、特定のポジションで音が詰まったりビビったりしないか確認します。

    ★ポイント★
    弦高によってビビり音は変化しますので要注意です。
    弦高が低い調整にしてるのにビビり音が出ると苦情を入れるのは恥ずかしい行為です。
    また弾く人の力が強い場合、弦の振動幅が大きくなるので普通の人よりもビビり音が増える形となりますので「正しく弾いた上でのビビり音か?」は知っておかないと恥ずかしい思いをします。

    ●チェック9:改造点・パーツ交換歴

    オリジナル(工場出荷時)の状態からパーツが交換されている場合があります。

    確認方法(店員さんに聞く): 「どこかオリジナルから交換されているパーツはありますか?」と質問しましょう。

    ピックアップ(音を拾うマイク)が良いものに交換されている(アップグレード)場合もあれば、安価なパーツに交換されている(デグレード)場合もあります。

    ★ポイント★
    電装パーツの交換は細かな点は店員でも気が付かない場合があります。
    電装パーツも消耗品ですので、基本は交換する事も考えて中古楽器は買わないとダメです。
    ピックアップだけは何が付いているか確認すると良いですがポット等の消耗品は基本交換する前提で購入しましょう。

    ●チェック10:付属品の有無

    純正のハードケース、ソフトケースが付いているか。

    トレモロアーム(フロイドローズやシンクロナイズドタイプの場合)が付属しているか。

    (もしあれば)保証書やマニュアルなど。

    4. 最終確認:必ず「試奏」する

    全てのチェックを終えたら、必ず試奏しましょう。スペックや見た目が良くても、実際に持ってみたバランス(ヘッド落ちしないか)、ネックの握り心地、そして何より「音が自分の好みか?」どうかが一番大切です。

    気になったら、同じ価格帯の他のギター(新品も含む)とも弾き比べてみましょう。

    ~まとめ~

    中古ギター選びは、まさに「一期一会」です。状態を見極める知識は必要ですが、それをクリアすれば、新品にはない素晴らしい魅力を持った「相棒」に出会える可能性があります。

    この記事のチェックポイントを参考に、ぜひあなただけの一本を見つけてください。不安な点は臆せず店員さんに質問し、納得のいくお買い物を楽しまれることを願っています!

    大事な事は「店員任せにしない事」です。自分で使い続ける楽器を買う訳ですから購入前に勉強して知識を付け、絶対に良い物を手に入れる意識で購入に望みましょう。


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    cables-2147450_1920
  • プロが語る、電源ケーブルが音質を左右する理由。あなたのサウンドはもっと良くなる。

  • 2025/10/15
  • Category:
  • 「最高のギターとアンプ、こだわりのエフェクターボード。なのに、なぜか音が抜けてこない…」

    あなたがもし音楽制作やライブパフォーマンスに情熱を注ぐアーティストなら、一度はそんな悩みにぶつかったことがあるかもしれません。
    その原因、もしかしたら機材の足元「電源ケーブル」や「電源の質」に問題があるのかもしれません。

    「え、コンセントに挿すただのケーブルでしょ?」

    そう思った方も多いでしょう。
    しかしプロのミュージシャンやレコーディングエンジニアたちがなぜ数万円、時には数十万円もする電源ケーブルに投資するのか?
    そこには、音質を劇的に向上させるための、明確な理由が存在するのです。

    この記事では、見過ごされがちな電源ケーブルが、なぜプロの現場でこれほどまでに重要視されるのか、その科学的な根拠と具体的な効果について、詳しく掘り下げていきます。

    音は電源が決めている

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    電源はオーディオ機器の「血液」。その質がサウンドの全てを決める。

    オーディオ機器はコンセントから供給される交流電源を内部で直流に変換し、それをエネルギー源として音楽信号を増幅しています。
    つまりコンセントから流れてくる電気は、オーディオ機器にとっての「血液」そのもの。
    この血液が不純物だらけだったり流れが滞ったりすれば、当然ながら健康で力強い音は生まれません。

    私たちが家庭で使っている電源は、残念ながら決してクリーンではありません。
    冷蔵庫やエアコン、パソコン、LED照明など、様々な電化製品から発生する高周波ノイズ(EMI/RFIノイズ)が大量に混入しています。

    一般的なオーディオ機器に付属している電源ケーブルは、このノイズに対する防御策がほとんど施されていません。
    ケーブル自体がアンテナのようにノイズを拾い、あなたのギターアンプやオーディオインターフェースに直接流し込んでしまうのです。

    ★ポイント★
    まずは高価な電源ケーブルでなくても「シールド加工がされた電源ケーブル」を使用してみて下さい。
    一般的な電源ケーブルは外部ノイズから内部配線を守る加工がされていない物が使われている事が多い為、まずはシールド加工されたケーブルに交換するだけでもノイズ混入を防ぎ音質の変化を体感できるはずです。

    プロが電源ケーブルにこだわる3つの理由

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    プロが電源ケーブルにこだわる理由は、主に以下の3つのポイントに集約されます。

    1. 徹底したノイズ対策(シールド性能)
    プロ仕様の電源ケーブルは、外部からのノイズを徹底的に排除するため、厳重なシールド(Shield)が施されています。

    ・アルミ箔や銅箔によるシールド: 高周波ノイズを効果的に反射・吸収します。

    ・編組シールド: 外部からの物理的な干渉に強く、広範囲のノイズに効果を発揮します。

    これらの多重シールド構造により、オーディオ信号に有害なノイズの混入を未然に防ぎます。

    【もたらされる効果】

    ・S/N比(信号対雑音比)の向上: 音の背景が静かになり、一音一音の輪郭が際立ちます。

    ・透明感と見通しの良さ: まるで霧が晴れたかのように、クリアで奥行きのあるサウンドステージが広がります。

    ・歪み感の減少: 高音域の耳障りな成分が減少し、滑らかで聴き心地の良いサウンドになります。

    2. 揺るぎない安定した電力供給(導体の質と太さ)

    特にギターアンプやパワーアンプ、パワードスピーカーなどは、パワフルなサウンドを出力するために、瞬間的に大きな電力を必要とします。
    このときケーブルが細かったり、導体の質が悪かったりすると電圧降下が起こり、必要な電力を十分に供給できなくなります。

    プロ仕様のケーブルは、導体に高純度のOFC(無酸素銅)やPCOCC(単結晶高純度無酸素銅)などを採用し、さらに十分な太さ(断面積)を確保しています。
    これにより、導体抵抗を極限まで低減し、機器が求める電力を瞬時に、そして安定して供給することを可能にします。

    【もたらされる効果】

    ・ダイナミックレンジの拡大: 静かな音からパワフルな音までの表現の幅が格段に広がります。

    ・圧倒的なアタック感と瞬発力: ギターのカッティングやドラムのアタックが、より鋭く、スピーディーに再生されます。

    ・豊かで引き締まった低域: ベースラインの輪郭が明確になり、パワフルでありながら濁りのない低音を実現します。

    3. 不要な振動の抑制(制振構造)

    意外に思われるかもしれませんが、振動も音質に悪影響を与える要素の一つです。
    ケーブル自体が床や機材から伝わる微細な振動を拾うとそれが電気信号に悪影響を及ぼし(マイクロフォニックノイズ)、音の濁りの原因となることがあります。

    高品質な電源ケーブルは、ケーブル内部に振動を吸収・抑制するための特殊な素材(制振材)を用いたり、物理的に強固な構造を採用したりすることで、振動による音質劣化を防いでいます。

    【もたらされる効果】

    ・音のフォーカスの向上: 音像が安定し、楽器やボーカルの位置がより明確になります。

    ・微細なニュアンスの再現性: 演奏の細かなディテールや、リバーブの消え際などがリアルに表現されます。

    まずはどこから試すべきか?

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    「重要性は分かったけれど、全てのケーブルを交換するのは大変…」

    そう感じるのは当然です。
    もし最初に一本試すのであれば、システム全体に最も影響を与える「音の心臓部」から始めるのがおすすめです。

    ●ギタリスト/ベーシスト: まずはアンプヘッドの電源ケーブルから。

    ●DTM/レコーディング: オーディオインターフェースやパワードスピーカー(モニター)が最優先です。

    ●PAエンジニア: ミキシングコンソールやパワーアンプのケーブルが音質全体の鍵を握ります。

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    まとめ:最後の1ピースを埋めるために

    電源ケーブルは、オーディオシステムにおける「土台」です。どんなに高価な楽器や機材を揃えても、その土台が脆弱であれば、本来の性能を100%発揮することはできません。

    もちろん、電源ケーブルを交換したからといって、全く別の音になるわけではありません。
    しかし、これまでノイズや電力不足によってマスクされていた、あなたの機材が本来持っているポテンシャルが解放され、サウンドのクオリティが一段も二段も引き上げられることは間違いありません。

    「たかがケーブル、されどケーブル」。

    もしあなたが現状のサウンドに満足していないのなら、その最後の1ピースを埋めるために、足元の電源ケーブルを見直してみてはいかがでしょうか。そこには、まだあなたが知らない、新しい音の世界が広がっているはずです。

    ★ポイント★
    最低限必要な事としてはシールド加工がされた電源ケーブルを使用する、部屋のアース工事を行いアースが機能する様にすればまず基本はOKです。

    電源で音が変わる効果が大きいと分かれば合格です。
    まずはここを対策しないと、どんなに良い機材も100%の性能を発揮させる事は不可能と言えるので結局は高額な機材を導入しても無駄になります。

    この辺りがしっかりできていると、低価格な機材でも音質が良いと分かるはずです。
    無駄な買い物をせず、最低限の資金で音を良くできる事にも繋がるので音を良くする対策として先に行う事をお勧めします。


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  • 音が激変!プロが明かすギター内部配線材の選び方。定番からビンテージまで徹底解説!

  • 2025/10/09
  • Category:

  • 「ギターの音を良くしたい!」

    そう思ったとき、まず思い浮かぶのはピックアップの交換や、エフェクターの導入ではないでしょうか。
    しかし、見落とされがちながら、サウンドに絶大な影響を与えるパーツがあります。それが、ギターの心臓部を繋ぐ血管、「内部配線材」です。

    たかがケーブル、されどケーブル。一流のプロギタリストや経験豊富なリペアマンは、この細い線材一本一本にまでこだわり、理想のサウンドを追求しています。

    今回は、そんな知る人ぞ知る「内部配線材」の世界へご案内します。
    定番からマニアックなビンテージワイヤーまで、それぞれの特徴とサウンドの変化を徹底解説。
    あなたのギターが持つポテンシャルを最大限に引き出すヒントが、きっと見つかるはずです。

    配線材で音が変わる?

    guitar-8011240_1920

    なぜ配線材でサウンドが変わるのか?

    そもそも、なぜ配線材を変えるだけで音が変わるのでしょうか?非常にシンプルに言うと「電気信号の伝わり方が変わるから」です。

    ピックアップが拾った微弱な信号は、配線材を通ってボリュームやトーン、ジャックへと送られます。
    この過程で、配線材の「素材」や「構造」によって、信号の一部が微妙に失われたり、変化したりするのです。
    特に、音の煌びやかさや抜け感を左右する高周波数の成分は、この影響を受けやすいと言われています。

    配線材を選ぶ上での主なポイントは以下の3つです。

    ~導体の素材~

    ●OFC(無酸素銅): 現在最も一般的な素材。クセがなく素直なサウンド。

    ●錫メッキ(Tinned): ビンテージワイヤーに多く見られます。高域が少し落ち着き、ウォームでマイルドなサウンドになる傾向があります。

    ●銀メッキ(Silver Plated): 高域の伝導効率が良く、クリアで煌びやかなサウンド。モダンなギターや、音の輪郭をはっきりさせたい場合に有効です。

    ~導体の構造~

    ●単線(Solid): 一本の太い導体。音の立ち上がりが速く、クリアで芯のあるサウンドが特徴です。

    ●撚り線(Stranded): 細い導体を何本も撚り合わせたもの。単線に比べて柔軟で、サウンドも少し柔らかく、豊かな倍音を持つ傾向があります。

    ~被膜(Insulator)~

    ●クロスワイヤー(Cloth Wire): 50〜60年代のフェンダーなどに使われていた綿や布製の被膜。ルックスのビンテージ感はもちろん、独特の枯れたニュアンスを生み出します。

    ●ビニール/テフロン: 現代のギターで一般的。特にテフロンは電気的特性に優れ、信号のロスが少なくクリアなサウンドが得られます。

    これらの要素が複雑に絡み合い、ギターの最終的な出音を決定づけるのです。

    プロが愛用する、こだわりの配線材たち

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    それでは、実際にプロの現場で信頼され、愛用されている代表的な配線材を見ていきましょう。

    1. Western Electric (ウェスタン・エレクトリック) – ビンテージワイヤーの王様

    「WE」の愛称で知られる、伝説的なビンテージワイヤーです。元々は1920年代〜50年代にかけてアメリカの電話会社で使われていたもので、その圧倒的なサウンドクオリティから、オーディオマニアやギタリスト垂涎の的となっています。

    ・特徴: 特に有名なのが「ブラックエナメル単線」。絹で巻かれた導体にエナメル塗装が施されています。

    ・サウンド: 驚くほどクリアで、音の分離が良いのが特徴。鈴鳴り感と表現される美しい高音域と、タイトで輪郭のはっきりした低音域は、他の何物にも代えがたい魅力があります。
    特にフェンダー系のシングルコイルピックアップとの相性は抜群で、ギター本来の「鳴り」を最大限に引き出してくれます。

    ・注意点: 年代物しか存在しないため非常に高価で、入手が困難なのが難点です。

    ★ポイント★
    元が電話線なだけに、人の声が聴き取り易い様になっている配線材の事からギターでの使用は「硬い・冷ややか」に感じる事もあります。

    2. BELDEN (ベルデン) – 業界標準の安心感
    シールドケーブルの「8412」などでお馴染みのベルデンは、内部配線材でも定番中の定番です。
    プロのリペアショップでも常備されていることが多く、その信頼性は折り紙付きです。

    ・特徴: 錫メッキの撚り線タイプが主流。「BELDEN 8503」などが有名です。

    ・サウンド: パワフルでコシのある中音域が魅力。サウンド全体がグッと前に出てくるような力強さがあり、ロック系の音楽には最適です。ハムバッカーとの相性が良く、レスポールなどに使用すると、太く粘りのあるドライブサウンドが得られます。現行品でも十分なクオリティですが、より枯れたニュアンスを求めるマニアはビンテージのBELDENを探し求めます。

    ★ポイント★
    ベルデンの中でスピーカーケーブルの8470や8460を内部配線に使用するのもお勧めです。

    3. Alpha Wire (アルファワイヤー) – モダンでクリアな実力派
    NASAのスペースシャトルにも採用されたという逸話を持つ、信頼性の高いブランドです。オーディオグレードの高品質なワイヤーとして人気があります。

    ・特徴: 銀メッキされた銅線や、テフロン被膜を採用したモデルが多いです。

    ・サウンド: 非常にクセがなく、ワイドレンジでクリア。信号のロスを極限まで抑える設計思想で、ピックアップが拾った音をストレートに出力してくれます。モダンなハイゲインアンプとの相性も良く、音の分離感やサスティンを向上させたい場合に威力を発揮します。

    どの様な配線材をセレクトする?

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    あなたのギターに最適な一本は?選び方のヒント

    ●ストラト/テレキャスで、キレのあるカッティングや鈴鳴り感が欲しい →→→ Western Electric の単線や、クロスワイヤータイプの単線がおすすめです。高域の抜けが良くなり、コードの分離感も向上します。

    ●レスポールで、太く粘りのあるドライブサウンドが欲しい →→→ BELDEN の撚り線が最適。中音域が豊かになり、サスティンも伸びやかになります。

    ●モダンなギターで、よりクリアでハイファイなサウンドを目指したい →→→→ Alpha Wire の銀メッキ/テフロン被膜ワイヤーを試してみてください。ノイズが減り、ピッキングの細かいニュアンスまで再現しやすくなります。

    ~まとめ~

    たかが数十センチの配線材。しかし、その交換がもたらすサウンドの変化は、時にピックアップ交換にも匹敵するほどのインパクトを持っています。

    数百円から数千円の投資で、あなたの愛器が秘めていたポテンシャルを呼び覚ますことができるかもしれません。ハンダごてを片手に、自分だけの理想のサウンドを探求する「配線材の旅」に出てみてはいかがでしょうか。その奥深い世界に、きっとあなたも魅了されるはずです。

    是非とも自分のギターに試してみましょう。


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  • オーディオの音質は電源で激変する!音を良くするための電源改善ガイド

  • 2025/10/02
  • Category:

  • 「もっと良い音で音楽を楽しみたい!」

    オーディオにこだわり始めると、誰もがそう思いますよね。
    スピーカーやアンプを買い替えるのはもちろん効果的ですが、実はもっと身近で、かつ劇的な音質向上を期待できるポイントがあります。
    それが「電源」です。

    オーディオ機器はすべて電気で動いています。
    その大元である電源の質が、最終的に耳に届く音の質を大きく左右するのです。
    例えるなら、どんなに腕の良いシェフ(アンプ)が、最高級の食材(音源)を調理するとしても、使う水(電気)が汚れていては、本当に美味しい料理は作れないのと同じです。

    この記事では、なぜ電源が重要なのかという基本から、初心者でも試せる簡単な対策、さらには上級者向けの本格的な改善方法まで、あなたのオーディオライフを一段上のレベルに引き上げるための「電源周りの改良」について、詳しく解説していきます。

    alan-alves-C0-o3aop7ro-unsplash

    なぜ電源が音質に影響するの?ノイズという大敵

    家庭用のコンセントに流れている電気は、一見クリーンに見えますが、実は様々なノイズに汚染されています。
    同じ電源ラインに接続されている冷蔵庫やエアコン、パソコン、ルーターといった家電製品が、このノイズの主な発生源です。

    この電源ノイズがオーディオ機器に侵入すると、以下のような悪影響を及ぼします。

    ●S/N比の悪化: 音の静けさ(Signal to Noise ratio)が悪くなり、微細な音のニュアンスがノイズに埋もれて聴こえなくなります。

    ●歪みの増加: 音が濁ったり、ざらついた質感になったりします。

    ●ダイナミックレンジの低下: 音の強弱の幅が狭くなり、音楽の躍動感が失われます。

    つまり、電源環境を改善するということは、この「ノイズ」をいかに減らし、クリーンで安定した電気をオーディオ機器に供給するか、ということに他なりません。

    STEP1: まずは基本から!壁コンセントと電源ケーブルの見直し
    電源対策の第一歩は、オーディオ機器に最も近い「入口」部分の見直しです。コストを抑えつつ、確かな効果を実感しやすいポイントでもあります。

    ★壁コンセントの「質」と「極性」
    普段あまり意識することのない壁のコンセントですが、ここが音の入口として非常に重要です。

    ★コンセントの質: 一般的な住宅に使われているコンセントは、音質を考慮して作られていません。
    これをオーディオグレードの製品に交換するだけで、音の解像度や力強さが向上します。素材(リン青銅、ベリリウム銅など)やメッキ(金、ロジウムなど)によっても音が変化するため、交換する楽しみもあります。
    ※コンセントの交換は電気工事士の資格が必要です。必ず専門業者に依頼してください。

    ★ポイント★メッキにより音質が変化する為、素材の音で決めても良いです。
    私の体感として非メッキは癖が無くフラット、銀メッキは高域に音が寄る、金メッキは映像が綺麗になる、銅メッキは低域寄りになる印象です。

    ★極性の確認: コンセントの穴はよく見ると左右で長さが違います。
    長い方がコールド(アース側)、短い方がホット(非接地側)です。
    オーディオ機器の電源プラグもこれに合わせて正しく接続することで、機器の性能を最大限に引き出すことができます。検電ドライバーなどを使えば、簡単に確認できます。

    ★ポイント★工事により、この極性が逆に繋げられている事も非常に多いです。
    どちらに繋げても音は出ますが、ノイズの大小で違いが出てきます。

    ★電源ケーブルの交換
    オーディオ機器に付属している黒いビニールの電源ケーブル。これでも音は出ますが、いわば仮の姿です。
    これをオーディオ用に設計された電源ケーブルに交換することで、音質は劇的に向上します。

    ●導体の材質と太さ: より多くの電気をスムーズに流せる太いケーブルや、純度の高い銅(OFC: 無酸素銅など)を使ったケーブルは、音のエネルギー感や情報量を増やしてくれます。

    ●シールド構造: 外部からのノイズの飛び込みを防ぐシールドが施されたケーブルは、S/N比を向上させ、クリアで見通しの良いサウンドに貢献します。

    ★ポイント★まずはシールド加工されたケーブルに交換がお勧めです。電源ケーブルは内部にアルミテープや銅テープで内部配線を保護された作りになっていないケーブルがあり、それらはノイズに弱くなります。
    値段が高額でなくてもそこそこの太さとシールド加工があるベルデン19364から使用してみる事をお勧めします。

    まずはアンプやCDプレーヤーなど、音の心臓部となる機器から試してみるのがおすすめです。ケーブル一本で音が変わる「オーディオの不思議」を、ぜひ体感してみてください。

    kornelije-casni-WA6Zu5lOt3Y-unsplash

    STEP2: ノイズ対策を本格化!電源タップとクリーン電源
    個別のケーブルを交換したら、次は電源をまとめる「大元」に目を向けてみましょう。
    より積極的なノイズ対策で、システム全体のサウンドを底上げします。

    ●オーディオ用電源タップ(パワーディストリビューター)
    複数の機器へ電力を分配する電源タップは、電源対策の司令塔とも言える重要なアイテムです。ホームセンターで売っているOAタップと、オーディオ用とでは全く構造が異なります。

    ・剛性の高い筐体: 振動を抑え込み、音の濁りを排除します。

    ・高品質な内部配線とコンセント: 内部で発生する音質劣化を最小限に食い止めます。

    ・ノイズフィルター: 家庭内の電源に乗ったノイズを効果的に除去するフィルターを内蔵したモデルもあります。
    ただし、フィルターは音のエネルギー感を削いでしまう場合もあるため、フィルターのON/OFFが可能な製品や、ノンフィルターの製品も人気があります。

    ★ポイント★電源タップはその大きさや重さでも音が変わります。

    ・クリーン電源装置
    電源対策の決定版とも言えるのが、「クリーン電源」と呼ばれる装置です。壁コンセントから受け取った電気を、内部で「浄化」あるいは「再生成」して、理想的な電気をオーディオ機器に供給します。

    ・アイソレーショントランス: 入力側と出力側を電気的に分離することで、電源ラインに乗ってくるノイズを遮断します。クリアで静かなサウンドステージが特徴です。

    ★ポイント★電源トランスを使いステップアップ(100V→115V等)にする事でも音が良くクリアに寄ります。
    大体の機器は世界で販売する事も考えて240V耐圧になってるモデルも多いので問題無く使用できる物が多いですが必ず確認して繋げて下さい。

    ・パワーコンディショナー/リジェネレーター: 入力されたAC電源を一度DCに変換し、改めて綺麗な正弦波のAC電源を「再生成」する装置です。
    ノイズの除去はもちろん、電圧の安定化も行えるため、最も効果の高い電源対策と言えます。音の安定感、静けさ、躍動感が劇的に向上します。

    導入にはコストがかかりますが、その効果は絶大。一度体験すると元には戻れない、と言われるほどの変化をもたらしてくれます。

    STEP3: 究極の領域へ!マイ柱とアース工事
    ここからは、住環境にも手を入れる究極の電源対策です。簡単には導入できませんが、オーディオを極める上でのゴールの一つと言えるでしょう。

    ●マイ柱(専用電柱)
    自宅のオーディオシステムのためだけに、電柱(トランス)を立ててしまうという究極の方法です。他の家庭で使われる家電製品からのノイズ汚染を完全にシャットアウトし、最もクリーンな電源を手に入れることができます。

    ●アース工事
    アースは、機器の基準となる電位(0V)を安定させ、ノイズを大地に逃がすための重要な役割を担います。オーディオ専用のアースを地面に打ち込むことで、S/N比が大きく改善され、音場の広がりや奥行き感が格段に向上します。
    ただし、不適切なアース工事は「アースループ」という新たなノイズ源を生む原因にもなるため、専門知識を持った業者への依頼が必須です。

    ★ポイント★オーディオで音を良くしたいならまずこのアース工事は当たり前に行う事となります。その他で健康面でも機器の電磁波対策が行えてメリットが大きいので数万円で行えるなら必ず行った方が良いです。

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    まとめ:良い音は、良い電源から

    電源周りの改良は、一見地味に思えるかもしれません。しかし、その効果はオーディオ機器の買い替えにも匹敵する、いや、それ以上のポテンシャルを秘めています。

    まずは壁コンセントの極性を合わせ、電源ケーブルを1本交換してみる。

    次に、システムの中心にオーディオ用電源タップを導入する。

    そして、最終的にはクリーン電源で理想の電気を手に入れる。

    このように、ご自身のシステムと予算に合わせて、できることから少しずつステップアップしていくのがおすすめです。

    「良い音は良い電源から」。この言葉を信じて、あなたのオーディオシステムの真の能力を解き放ってみませんか?きっと、今まで聴こえなかった音楽の新しい魅力に出会えるはずです。


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  • なぜプロは高いギターを使い続けるのか?プロがハイブランド品に拘る本当の理由

  • 2025/09/26
  • Category:

  • 「いつかはあのブランドのギターが欲しい…」

    ギタリストなら誰しも、Fender、Gibson、Paul Reed Smithといったハイブランドのギターに憧れを抱いたことがあるのではないでしょうか。しかし、その価格は決して安くなく、数十万円から時には百万円を超えるものも珍しくありません。

    「高いギターは本当に音が良いの?」
    「安いギターと何がそんなに違うの?」
    「プロはなぜ、あれほどまでにブランド品に拘るのだろう?」

    そんな疑問を抱く方も多いでしょう。

    結論から言えば、プロがブランド品のギターを選ぶのは、単なるステータスや見栄ではありません。
    そこには、自らのパフォーマンスを120%引き出し、最高の音楽を届けるための極めて合理的でシビアな理由が存在するのです。

    この記事では、多くのプロギタリストがなぜ高価なブランド品のギターを信頼し、メイン機材として使い続けるのか、その具体的な理由を掘り下げていきます。

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    何故ブランド品ギターを使用するのか?

    理由1:一音でオーディエンスを魅了する「サウンド」の絶対的なクオリティ

    プロが楽器に求める最も重要な要素、それは言うまでもなく「サウンド」です。ブランド品のギターは、そのサウンドクオリティにおいて一切の妥協がありません。

    ●厳選された木材と高品位なパーツ

    長年シーズニング(乾燥)された高品質な木材は、豊かな鳴りとサステイン(音の伸び)を生み出します。
    ネックに使われるメイプルやマホガニー、指板のローズウッドやエボニー、ボディのアルダーやアッシュなど、それぞれの木材が持つ音響特性を最大限に引き出す組み合わせが、長年の研究と経験によって導き出されています。

    ★ポイント★ただし近年は昔の木材と違い「強度」に大きな違いが出ています。「良い木材が無い」とは強度が弱く音も良くないという事で、近年は有名なブランド品でもそうした木材で製造せざるを得ない状況になっています。

    また、ピックアップやペグ、ブリッジといったパーツ類も、サウンドを決定づける重要な要素です。
    ブランド純正のパーツや、Seymour Duncan、Bare Knuckleといった一流メーカーのパーツが標準搭載されており、ノイズが少なく、ピッキングのニュアンスを余すことなく拾い上げてくれます。

    ●レコーディングでもライブでも、常に安定した最高の音

    プロの現場では、レコーディングスタジオの繊細な環境から、ツアー中の過酷な環境まで、あらゆるシチュエーションで安定したパフォーマンスが求められます。
    ブランド品のギターは、作りが非常に堅牢で、環境の変化によるコンディションのブレが少ないのが特徴です。

    ★ポイント★メーカーにより有名でも高額なモデルでも作りが酷い物が存在する為、全てが良い物とは思い込まず知識を持って購入前に検品させて状態が良い物を購入しましょう。

    いつでも、どこでも、アンプに繋げば「あの音」が鳴る。この絶対的な信頼感が、プロが安心して音楽活動に集中するための基盤となるのです。

    理由2:プレイヤーの表現を100%音にする「プレイアビリティ」の高さ

    素晴らしいフレーズも、楽器がスムーズに演奏できなければ意味がありません。
    プロは、自身の表現力を最大限に引き出してくれる「プレイアビリティ(演奏性)」を非常に重視します。

    ●吸い付くようなネックグリップと完璧なフレット処理

    ハイブランドのギターは、ネックシェイプや指板のラディアス(R)、フレットの処理といった細部に至るまで、膨大な数のプロミュージシャンからのフィードバックを元に設計されています。
    握った瞬間に手に馴染むネック、スムーズなフィンガリングを約束する丁寧なフレット処理は、長時間の演奏でもストレスを感じさせません。

    ●楽器との一体感を生む絶妙なボディバランス

    立って演奏することが多いプロにとって、ギターの重量バランスは死活問題です。
    ストラップをかけた時にヘッドが下がる「ヘッド落ち」がなく、体にフィットするコンター加工が施されているなど、プレイヤーが演奏に集中できる工夫が随所に凝らされています。

    この優れたプレイアビリティがあるからこそ、プロは機材のことを気にせず、純粋に音楽表現に没頭できるのです。

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    理由3:過酷なツアーにも耐えうる「信頼性」と「耐久性」

    プロのギタリストにとって、ギターは音楽を生み出すための「道具」であり「仕事仲間」です。
    年間100本以上のライブをこなすことも珍しくない彼らにとって、機材トラブルは絶対に避けたいもの。

    ブランド品のギターは、厳しい品質管理のもとで製造されており、そもそも故障が少ないのが大きな特徴です。
    万が一トラブルが起きても、世界中にリペア体制が整っているため、迅速な対応が期待できます。

    頻繁な弦交換や過酷な移動にもびくともしない堅牢な作り。
    この「何があっても大丈夫」という安心感が、プロにブランド品を選ばせる大きな理由の一つです。

    ★ポイント★全ての楽器が丈夫とは限りません。状態をチェックし個体それぞれに合った保管方法を行わないと長持ちはしません。

    理由4:新たな創造性を掻き立てる「インスピレーション」

    論理的な理由だけでなく、感性的な側面もプロにとっては重要です。

    ●憧れのヒーローと同じ楽器を持つ高揚感

    自分が尊敬するギタリストが使っているのと同じモデルを手にした時の高揚感は、何物にも代えがたいものです。その楽器を持つだけで、「もっと上手くなりたい」「良い音を出したい」というモチベーションが湧き上がってきます。

    ●楽器が持つ歴史とストーリー

    FenderのStratocasterやTelecaster、GibsonのLes PaulやES-335といったモデルは、ロックの歴史そのものと言っても過言ではありません。数々の名盤で鳴り響いてきたそのサウンドを自分の手で奏でる時、楽器が持つ歴史やストーリーが新たなインスピレーションを与えてくれるのです。

    まとめ:最高のパフォーマンスを追求するための「必然」の選択

    プロがブランド品のギターを選ぶのは、決して見栄やステータスのためではありません。最高のサウンド、最高のプレイアビリティ、そして絶対的な信頼性を備えた楽器は、彼らが最高のパフォーマンスを発揮するために不可欠な「パートナー」なのです。

    もちろん、高価なギターが必ずしも全ての人にとってベストな選択とは限りません。しかし、もしあなたが今よりもっと上のレベルを目指したい、自分の表現力を余すことなく音にしたいと願うなら、一度ハイブランドのギターを試してみてはいかがでしょうか。

    楽器店で試奏させてもらうだけでも、その違いに驚くはずです。なぜプロがこれらの楽器を選び続けるのか、その理由がきっと体感できるでしょう。その一本が、あなたのギタリスト人生を変えるきっかけになるかもしれません。


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    michel-didier-joomun-zPo9pPnUNdA-unsplash
  • その音、ケーブルで損してない?プロが選ぶギターケーブル、定番から高級志向まで徹底解説!

  • 2025/09/19
  • Category:

  • 「いいギター、いいアンプ、いいエフェクターを使っているのに、どうも音が抜けてこない…」

    そんな悩みを抱えていませんか?もしかしたら、その原因は「ギターケーブル」にあるかもしれません。

    「たかがケーブルでしょ?」と思うかもしれませんが、プロのギタリストほど、このケーブル1本に徹底的にこだわります。ケーブルは、ギターが拾った繊細な信号をアンプやエフェクターに伝える、まさに音の「血管」とも言える重要な機材なのです。

    この記事では、なぜプロがケーブルにこだわるのか、そして実際に多くのプロが愛用している定番からワンランク上の高級ケーブルまで、その特徴と魅力を徹底解説します。ケーブル選びで迷っている方、自分のサウンドをもう一段階レベルアップさせたい方は、ぜひ最後までご覧ください!

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    プロはケーブルの「どこ」を見ている?選ぶ上で重要な3つのポイント

    プロがケーブルを選ぶ際には、単に「音が良い」だけでなく、過酷なツアーやレコーディングに耐えうる様々な要素を総合的に判断しています。

    1. 音質:サウンドキャラクターの核

    最も重要なのが音質です。ケーブルによってサウンドキャラクターは大きく変わります。

    ●周波数特性: 「高音域がクリアに出る」「中音域にコシがある」「低音域がタイトになる」など、ケーブルごとに得意な音域があります。
    自分のギターや音楽スタイルに合った特性のケーブルを選ぶことが重要です。

    ●解像度とノイズ: 音の輪郭がどれだけハッキリ聞こえるか、そしてノイズがどれだけ少ないかは、プロの現場では死活問題です。特にレコーディングでは、ケーブル由来のノイズは致命的となります。

    ●音の太さ・スピード感: 音が前に出てくるような「音の太さ」や、ピッキングへの反応の速さを示す「スピード感」も、プレイのニュアンスを左右する大切な要素です。

    2. 耐久性:信頼性こそプロの証

    ライブステージではケーブルを踏んだり、引っ張ったりすることは日常茶飯事。
    そんな過酷な状況でも断線しない「耐久性」は、プロにとって機材の信頼性を担保する上で絶対に欠かせません。
    プラグの堅牢さや、ケーブル被膜の強度、屈曲への耐性などがチェックされます。

    3. 取り回しの良さ:ストレスフリーな演奏のために

    ステージ上を動き回るギタリストにとって、ケーブルの「取り回しの良さ」も重要です。
    硬すぎたり、絡まりやすかったりするケーブルは、パフォーマンスの妨げになります。
    しなやかで、クセがつきにくいケーブルが好まれます。

    【定番】多くのプロが信頼を置く鉄板ブランド3選

    まずは「迷ったらコレ!」と言える、多くのプロギタリストやレコーディングスタジオで採用されている定番ブランドをご紹介します。

    1. Belden (ベルデン)

    まさに「業界標準」とも言える、アメリカの老舗ケーブルメーカー。
    特に「Belden 8412」や「Belden 9395」は、数多の歴史的音源でそのサウンドを聴くことができます。

    サウンド傾向: いわゆる「ベルデンサウンド」と称される、力強い中音域が特徴。ヴィンテージライクで、ロックやブルースとの相性は抜群です。音が太く、存在感のあるサウンドを求めるならまず試すべき一本です。

    ~こんな人におすすめ~

    ・ロック系の骨太なサウンドが欲しい

    ・ヴィンテージ系のギターやアンプを使っている

    ・とにかく定番で間違いないケーブルが欲しい

    2. MOGAMI (モガミ)

    日本が世界に誇るケーブルブランド。原音を忠実に伝えるフラットでクリアな音質に定評があり、世界中のレコーディングスタジオで採用されています。

    サウンド傾向: 色付けが少なく、非常に解像度が高いクリアなサウンド。「MOGAMI 2524」が特に有名です。ギターやエフェクター本来の音をストレートに出力したい場合に最適です。

    ~こんな人におすすめ~

    ・クリアでハイファイなサウンドが好き

    ・エフェクターを多用し、音の劣化を最小限に抑えたい

    ・レコーディングでの使用をメインに考えている

    ★ポイント★
    私も使用しているモガミ製品でお勧めなケーブルは「3368」と「2497」です。
    普段使いならギターもベースも3368でOK、バランス良いサウンドはまず悪い所が存在しません。
    2497はラインケーブルなので自宅の動かない環境用となりますが、こちらはサウンドが非常に良いのでお勧めです。

    3. CANARE (カナレ)

    MOGAMIと並ぶ、日本の定番ブランド。クセのないナチュラルなサウンドと、圧倒的なコストパフォーマンス、そして高い耐久性から、ライブハウスやスタジオの常設ケーブルとしてもよく見かけます。

    サウンド傾向: フラットで扱いやすいサウンドが特徴。特定の帯域が強調されることがないため、音作りがしやすいというメリットがあります。まずは基準となるケーブルが欲しいという方にもおすすめです。「CANARE GS-6」が代表的なモデルです。

    ~こんな人におすすめ~

    ・クセのないナチュラルなサウンドが欲しい

    ・耐久性とコストパフォーマンスを重視する

    ・初めてのケーブル選びで迷っている

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    【高級志向】サウンドを極める!ワンランク上のハイエンドブランド

    さらなる音質を追求するプロギタリストたちが選ぶ、ハイエンドケーブルブランドもご紹介します。価格は上がりますが、その価値は間違いなく音に現れます。

    1. Evidence Audio (エビデンス・オーディオ)

    デヴィッド・ギルモアやジョン・メイヤーなど、世界のトップギタリストが愛用することで知られる高級ケーブルブランド。

    サウンド傾向: 圧倒的な情報量と解像度、そして静寂性が特徴。音の立ち上がりが非常に速く、ピッキングの細かいニュアンスまで余すことなく伝達します。「Lyric HG」や「Forte」といったモデルが有名で、一度使うと他のケーブルに戻れないと言われるほどのサウンドクオリティを誇ります。

    愛用ギタリスト: デヴィッド・ギルモア、ジョン・メイヤー、スコット・ヘンダーソンなど

    2. George L’s (ジョージエルス)

    ハンダを使わずに自作できる「ソルダーレスケーブル」のパイオニア。特にエフェクターボード内のパッチケーブルとして絶大な人気を誇ります。

    サウンド傾向: 高音域に特徴のある、シャープでクリアなサウンド。音の劣化が少なく、長いケーブルを引き回しても音ヤセしにくいのが魅力です。そのキレのあるサウンドは、カッティングや速弾きを多用するギタリストに好まれています。

    ~こんな人におすすめ~

    ・エフェクターボードをスッキリさせたい

    ・シャープで輪郭のはっきりしたサウンドが欲しい

    【番外編】ワイヤレスという選択肢

    近年、技術の進歩により音質劣化が劇的に改善されたことで、ケーブルの呪縛から解放される「ワイヤレスシステム」を導入するプロが急増しています。ステージを縦横無尽に走り回る自由度は、パフォーマンスに大きな影響を与えます。BOSS、Line 6、SHUREなどのメーカーが人気です。

    ~まとめ~

    いかがでしたでしょうか。ギターケーブルは、ギタリストの出音を左右する、まさに「縁の下の力持ち」です。

    まずは定番から: Belden、MOGAMI、CANAREといった定番ブランドから試してみるのがおすすめ。

    目指すサウンドで選ぶ: ロックならBelden、クリアさを求めるならMOGAMIなど、自分の音楽性に合ったケーブルを選びましょう。

    最終的には「好み」と「相性」: 最高のケーブルとは、あなたのギター、アンプ、そしてあなたの耳との相性で決まります。

    ぜひ楽器店で色々なケーブルを試奏して、その違いを体感してみてください。たった1本のケーブル交換が、あなたのギターサウンドを劇的に向上させるかもしれません。あなたの音楽ライフが、より豊かなものになることを願っています!


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