カテゴリー別アーカイブ: 楽器の詳しい知識・学問

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  • SoundBLASTER ZXR サウンドカード増設&オペアンプ交換

  • 2016/09/04
  • Category:




  • 実はPCのサウンドカードを購入する際にONKYO SE-300pcieかこのSoundBLASTER ZXRのどちらにするか?と悩み、ONKYOの方を選んだ訳ですが気になってしょうがないので買ってしまいました。

    こちらのZXRは付いてるオペアンプが交換できる様にソケット化されており(エフェクターのオペアンプみたいな状態)、手軽に外して別の物と交換できる仕様になっています。この仕様が気になっており、自分好みの音にカスタマイズできる点が良いなと思っていました。

    と言っても付け替えて好みの音探しをするにもオペアンプの選択肢が多すぎるので、今回はネットで調べた情報をそのまま真似したのですが、LT1028ACN8×2とMUSES02×2に交換する事となりました。DSC_1323 DSC_1330

    なんと言っても今回交換するオペアンプが高価なパーツです。LT1028ACN8は1個1600円、MUSES02は1個3400円。エフェクター等に使う物と比べると桁が2桁分違いますね・・・。ハイエンドパーツに付いているオペアンプという事で気になって購入してみました。

    金額が高いMUSES02に関してはコストを度外視した音の良さを追求して価格を考えずに作られたという売り文句で、値段が高い分音質向上が期待ができます。DSC_1322

    カバーを外してオペアンプ交換です。DSC_1321 DSC_1332交換完了です!

    まず写真は無いですが買ったばかりの状態で使用前からLT1028ACN8×2を交換し使っています。MUSES02はお店の方で品切れだったのでLT1028ACN8×2の方が先に取り付けられて使用しました。





    まずONKYO se-300からSoundBLASTER ZXR(この時はLT1028ACN8×2のみ)に交換してみての感想。う~ん・・・かなり微妙です・・・。明らかにどう聴いてもONKYO se-300が全てにおいて勝っていますね。エイジングだとかの理由だったのなら何も参考になりませんが、音が低域寄りで迫力はある分その他の楽器の音像がse-300と比べると見え難く、大雑把に言えば重低音を売りにしたヘッドフォンみたいな音でした。低域が出過ぎててバランスが悪く感じます。SoundBLASTER自体はゲームの音に重点を置いたメーカーだそうで、その迫力・臨場感等に重点が置かれてる音だなぁと思いました。

    続いてMUSES02を手に入れてLT1028ACN8×2・MUSES02×2になりました。明らかに音は化けましたね。この段階でONKYO se-300と比較できるレベルになりました。エイジングとか自分の耳の馴染みも考慮して5日間(エイジング的には全然ですけど・・・)聴き込んでの感想です。迫力・臨場感に重点が置かれてる様な印象は変わりませんがMUSES02に変えた恩恵か明らかに楽器の輪郭は全体的に見える様になりました。se-300と比べると低寄り、でも全体的な楽器の音像は見えるので大丈夫です。目指してる志向が違うだけでどちらも良いなとは思いました。エイジング的な効果が出ているのか、音をずっと流しっぱなしにしていると高域が出てきています。バランス的ににかなり良い状態になってきていますね。

    ONKYO se-300

    ONKYO se-300はスタジオ的なユーザー向け。全帯域をバランスよく正確に聴きたい人向け。SoundBLASTER ZXRと比べると迫力・臨場感の面では負けるのでSoundBLASTER ZXR→ONKYO se-300に交換すると地味に聴こえるかもしれません。だけど全帯域がしっかり出ておりどこも主張して飛び出ていないバランスの良さは凄く良いと思います。

    SoundBLASTER ZXR

    SoundBLASTER ZXRはオペアンプ交換をしないのなら断然se-300を選んだ方が音が良いでしょう。オペアンプを交換した後ならライブ的な迫力&臨場感、エイジング的な感覚で後から高域が出てくる様でバランスが取れてきます。全体的にブーストしてる様な味付けされた音が好みなユーザー向けと思いました。エイジングの問題でしょうが使用して日が浅い時は高音のキレが甘い気がして、全体的に低域に寄ってるのでEQ等で調整すれば充分使える音質は持っています。高域の方はエイジング次第でどうにかなりそうですね。



     

    オペアンプでこんなに音が変わるのには驚きました。値段で考えたらMUSES02は1個3400円でも全然安い!と言えるでしょう。そしてやっぱりエイジングって大事なんだなぁと改めて理解もしました。そしてもしONKYO se-300にもMUSES02が付けれた仕様なら最強なんじゃないか?とも思いますが、se-300も生産を終了していますし、もし可能ならオペアンプ交換ができて高品質パーツで組まれたse-400が出る事に期待です。4~5万円で販売されても買いますね。結果的にはONKYO se-300、SoundBLASTER ZXR(オペアンプ交換が条件)はどちらを選んでも良い!と自分の中ではそうなりました。今回はこれら小さなパーツが音に影響を与えてる大きさが知れて面白かったです♪


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    DSC_1139
  • ONKYO se-300pcie&se-u55sxⅡ レビュー

  • 2016/08/18
  • Category:
  • DSC_1126 DSC_1139





    PCのサウンド面でオンボードのサウンド機能に関しては「音が出れば良い」というレベルの仕様になっています。なので音に拘る人はこの様な内部用サウンドカードか外付けサウンドカードを買って取り付けて音質を良くする事が一般的になります。

    自分はPCで音楽を流して聴いてるのでこれらのパーツは必須ですね。今まで使っていたONKYOのse-200pciから新たに購入したse-300pcieに交換です。

    そしてついでに隣で売っていたアウトボードのse-u55sxⅡも気になり、同時に買いました。DSC_1127

    アウトボードのse-u55sxⅡについてはギターでいうエフェクターみたいなものだろう、繋ぐだけで音が良くなるんじゃない?と購入。

    導入が簡単なので先にこれを繋げて音を聴いてみました。確かにこれは音が良くなりますね。これに繋ぐだけでマスタリングされた様な効果があると言えば良いのか、曲によっては楽器のバランスが良くなった様に聴こえます。ギターの音がデカイ・同期がデカイ等の症状がバランス良く均一になって聴こえる様になりました。se-u55sxⅡを使ってみての感想は全体的に艶やかな音で極端に出る帯域がある訳でもなく全体を持ち上げてくれてクセもなく元のサウンドを+αで良くする様、これは買って良かった!と素直に喜べる商品ですね♪オススメです♪DSC_1141お次にサウンドカードのse-300pcie。

    これに関しては生産終了品でもまだまだ中古相場の値段が高く、それだけ良い物なのだろうと思い購入しました。





    繋げてみての感想はse-200の上位機種とだけにレンジの広さ・解像度・情報量の向上は全体的にレベルアップした印象です。こちらもクセが無くまず音を聴いていて不満は一切ありませんね。全ての面で良くなったと思います。

    特徴はse-200のEQバランスをよりまとめて高音質化した感、ただしどこかのレビューにもあったはずですが「se-200と比べ低音の迫力部分がなく臨場感に欠ける。」とありましたが確かに自分もそう感じます。こうして交換後で気が付きましたがse-200は全体の中から少しローミッド辺りが出ていた様で、その音域も整えられた事でse-200から交換した後だと迫力の面では以前と物足りなさは感じますね。短所的に感じたのはこれだけですがフラット気味になっただけでこちら側のEQ調整でどうにでもなるのでマイナスでは無いでしょう。



    全体的に全て良くなったと言って良いでしょう。細かく言うと気に入った部分はシンバルの極め細かさ、バスドラの力強さ、抜けるスネア、ベースの輪郭、ギターの粒立ち、Vocalの声のハッキリさ、ピアノの響き、一番良かった楽器がバイオリンの響きですかね。聴く曲にもよると思いますがバイオリンの音が「スピーカーから生音出てるじゃん!」と思った位です。高い金額なだけあるなぁと思いました。コレは良い。買って良かったです♪

    se-300pcie → se-u55sxⅡ → スピーカーで使っています。

    今回は元々良い物を使っての感想ですから「良いかどうかよく分からない商品の検証」じゃないので面白い記事にはできませんでしたが・・・。PCサウンドをランクアップするにはこれらのサウンドカードは自信を持ってオススメしますので興味がある方はチェックしてみて下さいませ♪音楽の世界がより楽しめると思いますよ♪


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    DSC_0782
  • ブリッジ交換 バダスタイプ Fixer

  • 2016/07/11
  • Category:
  • DSC_0752

    パーツ全てお客様の持ち込みにより組み込み依頼で持ち込まれました。

    ネックはFenderUSA、ボディはMJTになります。配線等の組み込みはお客様がやるとの事で今回はブリッジの取り付けと弦を張って調整のみの作業になります。DSC_0753

    交換するブリッジはGiGantバダスタイプのチューン・O・マチックとFixerアンカーの組み合わせです。

    今回はお客様との相談をしたのですが、FenderタイプのネックにGibsonタイプのチューン・O・マチック系は基本的にRが合わないので対応しません。取り付けできない訳じゃありませんがシンクロブリッジ等の各弦で弦高が調整できるタイプは指板Rに合わせて調整ができますが、チューン・O・マチックは各弦調整ができないので取り付けるギターは指板のRをブリッジのRに合わせて作る必要があります。

    今回の場合はネックの方がブリッジよりRがキツイので、3・4弦は弦高が低く1・6弦にいくにつれ弦高が高くなる形になります。DSC_0754

    今回更に組み込む難点としてはFixerアンカーを使う事です。

    上記でもRが合わないので対応しないの他にも対応できない点として他にもブリッジ自体の弦高が合いません。チューン・O・マチックは弦高が高いので、シンクロ等が付いてるギターに交換する場合はそのまま付けると非常に弦高が高いギターになります。弦高を下げる為にブリッジはザグリを掘って落とし込む必要が出てきます。

    また単純に弦高を計算して掘って取り付ければ良いだけの話ですが、今回の難点はFixerアンカーを組む内容なのでそのワッシャーを付ける事により弦高が上がる事です。

    fixer aj1

    写真は商品ページより、Fixerアンカーは通常ストップテールピースに使うパーツで、ワッシャーを間に挟み動かなくなる様にロックしてしまう仕組みです。ワッシャーは厚みが3種類あります。

    今回はバダスタイプのチューン・O・マチックとストップテールピースが一体化したタイプのブリッジはこのワッシャーを使う事でブリッジが持ち上がるので弦高が上がります。ワッシャー分の事を考えた分のザグリが必要です。

    まだまだ難点はあります。Fenderを模したボディはメーカーによりネックポケットがオリジナルの様にシムが必要な状態で深く掘られている場合があります。これもそうなのですが、ネックポケットが深く掘られているので単純にブリッジの弦高を計算して掘っただけでは取り付けた後に弦高が高くなります。

    厚いシムを使う前提で組むならそれでも良いのですが、深さが結構あるのでかなり厚いシムを使ってネックに負担が掛かる状態で組み込む状態を見過ごすのもどうかと思い、この辺りもザグリの深さを計算し設定。結果的に落とし込みザグリは深くなるのですがお客様と相談し見た目は気にしないとの事で作業を進めていきました。

    確認する事もたくさんあるので、作業中も細かく連絡して説明しどう進めていくかプランを提示しOKを貰ってから作業をしていきました。DSC_0782完成です!

    無事問題無く組み込みは完了しましたが相談した通り指板RとブリッジRが合わない点で弾き難い状態ではあります。指板Rの作り直しはすり合わせでフレットラインを強引に作り変えるかフレット交換時に指板を削って整形する事になるので余裕ができた時に検討下さいませ。

    ありがとうございました♪




    DSC_0807
  • フレット交換の利点

  • 2016/07/06
  • Category:



  • リペアの紹介として最近多くなってきたフレット交換についてです。

    フレット交換のタイミングは擦り減ったフレットがすり合わせで対応できない位の減りになった時や、自分の中で「このフレットの高さで弾くのは無理だ。」と自己判断等で行うリペアです。

    主にフレット交換は減ったフレットを交換して高さをリセットするという認知ですが、利点はそれだけでなく良い事はたくさんあります。

    フレット交換の際にしか修正が行えない指板の状態修正から驚くような弾き易さに生まれ変わります。

    今回はフレット交換について詳しくお知らせしていきます。

    これら動画はフレット交換のご依頼前に見て頂くと相談がスムーズになります。依頼前の確認動画として参考下さいませ。
    またフレット交換の依頼だけじゃなくても知識として役立つ情報を発信しております。




    Youtubeでも詳しい情報発信をしております。

    フレット交換前には確認する項目が多くあります。

    そうして細かく内容を確認し手間暇を掛けた方が確実にお客様の要望に沿った良い仕上がりにできる確信があるからです。

    それだけ高額なリペアになりますのでこちらも手間暇を惜しまず毎回お客様に動画の内容をご説明しております。

    内容を見ればそれだけ前知識がある状態で相談するだけでも希望を的確に伝えられる事と思います。

    メリットの方が多いので先にデメリットについてを語りましたが、極稀に異常な状態のギター・ベースを弾き続けた事で状態が良いギターの方が弾き難いと思う人が居たりします。
    これらは極少数派になるのですが、この様な人も居ますので先にお伝えしました。

    楽器屋で販売している楽器は正しい状態で販売されておりません。
    状態が悪いまま使い続け、手に変な癖が付きまともな楽器が弾けなくなる“病気”と捉えています。

    そうした“病気”になったプレイヤーにならない様に、日頃からちゃんと調整された楽器を使い続けましょう。




    フレット交換時は細かい位に希望の仕様をお伝え下さい。

    そうする事で自分の希望通りの仕上がりになります。どうしても弾き心地に関わる事から好みがありますので、どの様に仕上げるかをお気軽にご連絡頂けると幸いです。

    交換のプランからサイド処理をどうされるのか?等。

    フレットの後処理でも弾き易さに影響があります。

    知識が無い状態でこうした動画で情報を投げられても難しい事と理解はしておりますが、自分の大事な楽器ですのでしっかり勉強しどうの様に仕上げたいか真剣に考えてリペアをご依頼頂けたらと思います。

    勿論良い状態に仕上げる自信がありますので、考える事が面倒と思う様なら仕様等が一番良いと思う条件をご依頼の楽器に反映致しますのでお任せ下さいませ。




    動画で長い説明になりましたがご覧頂きました方へありがとうございました。

    それ位、確認要素が多く細かく確認してお客様の要望に仕上げようとすると前置き説明にこれだけ必要です。

    動画をご覧頂いて説明を読んだり、また動画を見返す事で理解が深まっていく事と思います。

     

    フレットは消耗品

    _20160518_093940初めにフレットは弾けば弾く程擦り減っていく消耗品です。減りを怖がってしまうと「弾かない」や「あまり弾かない」の選択肢になってしまうので、使っていれば必ずフレットすり合わせや交換といったリペアを受ける時期がやってきます。減ってしまったフレットは音程感が悪くなり、高さも部分的に低くなり他の減ってないフレットに当たりビビリや音詰まりが発生して演奏面に支障が出てきます。弾き難くもなるので手に変な癖も付いてしまいます。

    詳しいリンクは↓

    ・フレットすり合わせについて

    ・リペアがプレイヤーの腕に反映される

    フレット交換にもプランがある

    DSC_0686

    フレットを抜いて新しいのを打てば良いのでは?となるかもしれませんがそう単純でないのもフレット交換の大変な所です。まず確認すべきは指板にセルバインディングが巻かれているか?(↑の写真の様な)

    フレットがそのまま打たれているだけのタイプか?です。(↓の写真)DSC_0800↑写真の上側にあるネックがFenderのネックです。フレットが打たれて指板サイドを削って整えたシンプルな構造です。追加料金が無くフレット交換ができるのはFenderタイプの仕上げになります。打ち込むフレットの足の長さに問題が無い(溝の深さに十分余裕がある場合)は追加料金が発生せず行えます。

    ↑写真の下側にあるのはフレットサイド側を削ってカットし、パテで埋めてあるタイプです。セルバインディングが巻かれていたりパテで埋めてあるタイプはFenderの様にそのままフレットが打てないのでフレットを「セルバインディング加工」をする必要が出てきます。バインディング加工とはそのセルやパテにフレットが干渉しない様に足を削ってから打ち込む作業です。22フレットあるなら1本2箇所、計44箇所も加工するのでこれが意外と大変な作業でフレット交換で料金がUPする部分です。

     

    フレットの選択や溝に対する考え方

    DSC_0807これがフレット交換で確認が必要な所です。交換するフレットがそのまま全てのフレットが使える訳ではありません。なぜかと言うと「フレットの大きさは統一されていない」事です。その為フレット交換を行うギター・ベースの溝の幅次第で使えるフレット・使えないフレットが出てきます。

    問題が起こるのは指板のフレット溝です。国産フレットはこの溝が大きく海外規格は小さい物が多いパターンです。つまり国産フレットが付いていたギター・ベースは海外規格のフレットがガバガバになり使えない、または逆に海外規格に国産フレットが入らない問題が起こる事が多いです。

    Fret-thumbnail2

    写真は検索で出てきた物より流用しました。

    ↑の写真の「C」の部分ですが、これが溝に食い込み引っ掛かる部分です。指板に切られている溝に対しどれだけ引っ掛かるかの固定力に繋がりますので、これが狭すぎると入りきらない事や無理に入れ込むとネック全体を逆反らせる事になったり(ただし順反りし過ぎているネックには反りを直す意味で有効手段)、広すぎると噛みが甘く固定力がありませんので打った後に抜けてくる可能性があります。リペアし易い様に全ての大きさを統一してほしい所なのですけどね・・・。

    具体的に溝がガバガバの場合は溝を埋めてフレットに合った溝の幅に合わせて切り直すリペアかCが広いフレットを選ぶか、逆に狭い場合はフレットに合わせて溝の切り広げるリペアかCが狭いフレットを選び行います。料金面では付いてるフレットと同じサイズを使うのが上記の様なリペアを行わずに作業ができますが、一度抜いた溝は指板の硬さによってはグズグズになり広がる場合もあり、打った後に不安が残る状態な物もありますので将来的にトラブルが出てくる事を考えたら埋めて切り直す手段もオススメです。

    注意点として、各リペアショップのフレット交換は本当にフレットの事を理解しているのか「Dの幅」だけで入るかどうかを表記している所が多いのが非常に疑問です。
    Dの幅は国産の広いサイズか海外の狭いサイズの2種類か?だけでしか考えていない所があるので要注意です。
    フレット交換はそんな単純な交換作業ではありません。

    確かに溝幅は大まかに2種類しかありませんが、指板の硬さ(特にエボニー等)でフレットが全く入らなくなったり無理に入れると割れが起こります。
    例えば「Cの幅」は各フレットで結構な差がある事を覚えて下さい。
    上記にもありますがCの幅はフレットによってもかなり大きな差があります。
    Dの幅が合っていると言ってもCの幅が大きい場合、硬い指板によっては溝に全然入らなくなります。
    Dの幅が合っているから、D幅に合うフレットを選べば良いという単純な考えではダメです。
    硬い指板によってCの幅が小さいフレットで調整するか、溝を切り広げて作業しないと打ち込む際にトラブルが起こります。

    場合によってはフレットを無理に打ち込んだ際にCの影響でフレットが入った際に指板に割れが起こり、打ち込んだ後にフレット付近に亀裂の様な割れが起こり得るので抜いてやり直しとなります。
    これら要素も知っていて下さい。Dの幅だけで使用できるフレットが決まっている訳ではありません。
    重要なのはCの幅となります。そして指板材は何なのか?も重要です。

    まとめると指板材は何なのか?元の溝幅は何なのか?元の付いてるフレットのDとC幅は?を確認する必要があります。
    つまりはこうした作業は実際にフレットを抜いてみないと分かりません。

    ~溝を切り足す必要があるメーカー~

    Fenderのネックは打ち込まれているフレットに合わせた高さに溝が切られている場合が多く、AとEを引いた長さによって溝が切られているので、打ち込むフレットによっては溝の深さを切り足さないと入らない場合が出てきます。
    フレットを打ち込む前に指板調整という指板を削ってストレートを出す加工をするので、これにより多少は溝が浅くなります。
    つまりは溝とフレットの足が同じ場合、足りなくなりますので切り足す必要が出てきます。

    ~オススメのフレット~

    オススメのフレットはJESCARです。音も良いですし適度な硬さがあり寿命も長いです。
    価格も他のメーカーから出てる料金より一番リーズナブルな価格で様々な大きさがラインナップされています。
    交換するフレットの大きさはミディアム以上をオススメします。
    フレットは消耗品ですので、スモールフレットじゃないと駄目だ!という理由がある場合でもない限りは将来的に消耗しすり合わせ等を行う事を考えると高さの余裕が無くなります。大きいフレットの場合は弾いて減ってもすり合わせする余裕が多いと言えます。

    ~フレット打ち後の抜け対策~

    またどんなに上手くフレットを打ち込んでも、土台である指板が無塗装の木材ですのでネックが反ったりウネリが起きた際にフレットが抜けてくる作用の影響が出る事を知って下さい。
    私の考えとしては多少見た目が悪くなっても(と言ってもよく見ないと分からないレベル)フレットを打ち込んだ後は隙間から粘土の低い水の様な接着剤を流し込んで固定する様にします。
    木材は動く物なので、そうした変化のトラブルが起こり難い様に接着して対策していると変形の際の影響が少なくなる考えです。
    フレットと指板の隙間付近をよく見るとそうした接着剤を使った跡が見えるかもしれませんが、弾いてて気になる事ではありません。
    こうした対策の影響ですので問題無く、むしろこうした対策をやらない場合はリペア後の保証もできなくなります。
    フレットがしっかりと指板に強固に固定される事で、ただ打ち込んだよりも音が良くなる事は確認済みです。



     

    ステンレスフレットの注意点

    DSC_0808ステンレスフレットは通常のニッケルシルバーより硬いので減りに強く長寿命という利点があります。

    フレットを交換するならステンレス製が良い印象を受けますが注意点があります。それは硬さによる音の変化です。一般的に「キンキンな音になる」と言われていますがその通りで硬い事からハイやプレゼンス成分が強い音になります。特にジャンボフレットになってくるとその傾向が強くなる様で、フレットの金属質量が増える事でよりキンキンな音になります。

    この音色は好みですが一般的には好まれない?のか、過去にステンレスに交換したけど音が気に入らないとの事でニッケルシルバーに戻したお客様も居ます。これは交換前にステンレスフレットのギター・ベースを弾いてみる等チェックをしたら良いでしょう。また硬い事から加工が大変になるので料金もステンレスフレットを使用するだけでUPします。

     

    フレット交換で行える指板修正

    DSC_0538木材でできている以上、使っていれば湿気や乾燥で狂いが出てくるのも木材の特徴です。

    メイプル指板以外は基本的に塗装されていません。指板自体に乾燥による縮小や湿気による膨張でウネリや捩れが起こる場合があり、それに伴い音がビビったり詰まったりします。そうして悪くなった状態もフレットを打つ前に指板状態を良くする「指板調整」で修正が可能で、完成後の状態を以前の状態より良くする事ができます。大きな反りを削ってストレート出しをしたりハイポジション部分が反ったハイ起きも削って直せます。また改造として通常の円柱指板を円錐指板に作り変えるタイミングでもあるのでフレット交換時は追加項目として指板の修理や改造も行えるタイミングになりますので一緒に行う事がオススメです。

    円錐指板への改造はオプション(追加料金)となります。状態により指板を大きく削る事になるので溝の切り足し(円錐とは別料金の追加料金)が発生する事や強度不足(指板を大きく削る位に状態が悪い等)が考えられる状態の場合はお勧めできません。

     

    おわりに

    いかがでしたでしょうか?フレット交換はネックの状態をとても良い状態に作り変えられるリペアですので一生物の楽器等に行うと良いでしょう。フレット交換が必要になる状態はそれだけかなり弾き込んだ証でもありますのでとても良い事です。

    長々と読んで頂きありがとうございました♪

    ※↓はYouTubeの有料会員にのみ、更に詳しいフレット交換の話を放送しております。



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    other_bnr
  • リペアがプレイヤーの腕に反映される

  • 2016/06/24
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    お客様から依頼された状態が良くないギター・ベースをリペアし、直して手渡すと格段に良くなった弾き易さと音の良さにビックリされるお客様がとても多く、嬉しく思います。

    しかし逆に「元がかなり酷い状態だったから、今だと良くなり過ぎてこれに馴れるのが大変だ。」と言われるお客様も何度かあります。そのパターンの多くはあまりに状態が良くないギターを長年無理して使ってきた事で状態が良くないギターを弾く手癖が抜けずに付いている事が考えられます。良い状態になった事で本来必要が無い無駄な力を入れて弾いてしまう…それらの必要無い要素を取り除くリハビリの様な事になるお客様を何人も見てきました。状態が良くないギター・ベースを無理に弾き続けるのは損です。今回はそんな分野にスポットを当てましょう。

     

    上手くなりたければ高いギターを買え!は本当?

    雑誌等を読んでいたら「上手くなりたければ高いギターを買え!」や「プロはみんな高いギターを使っているから。」等の文を読んだ経験があるかと思います。雑誌にもよりますが具体的には細かく詳しくは書かれておらず、大体は「ココがこうなってて、それで弾き易くて音が良いから。」のざっくりとした内容かと思います。

    弾き易さは状態に深く関係します。安価なギターは最近だと精度が上がり極端に良くない状態のギターも減ってきた傾向にあるので、状態が悪く弾き難いハズレに当たるリスクは少くなった事かと思います。ただし細かい所で状態が良くない物があったりしてベストな調整を行うには難が出てきてリペアが必要になる物も多い印象です。

    リペアで多くのギターベースに触っていると各メーカーにはある基準がある様に見えてきます。例えば高価なメーカーや国産メーカーには低い弦高で攻めた調整も音にビビり詰まりが出ない精度の物が多かったりします。そこは価格に見合う状態と日本製のクオリティですね。安価なギターは大体標準以上のセッティングで問題が無ければ良しとしてる仕上げが多い様で、弾き易くなる様に調整していくとビビりや詰まりが出てくる限界ラインが低い状態の物が多い等があります。

    もちろん安価なギターはコストを押さえたからこそ実現できる販売価格でもあり、良い状態に持っていく為のシビアな製造時間を掛けて製造するには人件費等も含め価格が釣り合わなくなる事から我々も「この金額のギターを買うなら状態に何かしらトラブルがあってもしょうがない。」と割り切るのも必要な事でしょう。

    自分の基準ですが、良いメーカーの廉価版や国産は10万円以下からでも良い状態にできる物もありますが、コスト的に状態に文句が言えるレベルになるのは20万円台からかなぁと思っています。また逆の考えもあり、付いてるパーツが豪華で価格も安価ですが状態が良くない物が多いというメーカーも存在するのですが、これをリペアする前提で購入しても充分安い金額で良い物が手に入れられるメーカーがあるパターンもあります。

    なので「高いギターを買った方が良い」は最初から状態が良い事で弾き易く、そして音が良い物が多いので長い目を見ると失敗は少ないと思います。安いギターが駄目という訳ではありません。状態が良く自分の好きな音がするなら安価なギターを選ぶ事は間違いではありませんが、安価なギターには安価なパーツが付いている場合が多いのでパーツが壊れ易かったりもっと良い調整に攻め込みたいとした時のトラブルが起きたりします。使い続ける長い目を見たらリペアが多くなるギターかと思います。



    手癖

    運悪く、と言うべきか状態が良くないギターを購入し弾き続ける事によるトラブルがあります。楽器のトラブルと言うより自分へのトラブルですね。弾き難いギターを弾くには余計な力を必要とします。本来そんな力は要らない力を使ってしまう癖が付いてしまいます。

    フレットの減りで希に異なる減り方のギター・ベースがあります。

    ①普通に弾いていたら上面が削れ平になるパターン

    ②押さえる方向に向かって斜めに削れてるパターン

    と二通りがあります。①は普通に弾いていて消耗するパターンですので問題はありません。問題があるのは②のパターンの方です。

    DSC_0787

    この様な感じですね。ヘッド側に向かって減りが大きくなっています。強い押弦は音程が上がり正しい響きにならなかったり、フレットに対し押し付ける形になるので消耗も早くなってしまいます。ギターはソロ以外は殆ど2箇所以上を押さえて弾く事が多いので、フレットの消耗によるフレット高の違いに押さえる指の力加減がそれぞれ異なってくる為、指の抑える力が均等にならず弾き難いくなります。減った部分は他の弦よりポジション的に弦高が高くなるので減った箇所のフレットを鳴らすには他の弦より強く押さえないといけないので変に力む癖が付いてしまいます。その他にナット溝の高さが高い・ネックが順反りしている・各弦高が整った高さじゃない等も弾き難い原因になります。

     

    演奏のプロから学ぶ事

    リペアショップを営業していたらアマチュアからプロの方まで幅広くリペアを行います。
    プロの方からのリペア依頼を頂いた際にアドバイスを聞きまして「押さえる指の力加減を知り、脱力に似た必要最低限の力だけで弾く。」とコメントを頂きました。
    具体的に弦を弱い力加減から押さえていき、力がどの位まで掛かったら音が鳴る様になるか?と言う練習法です。もし音が鳴るのに力が必要な状態でしたら調整を見直した方が良いでしょう。
    もちろん弦高等の状態にもよりますが、やってみると意外にも楽な力で押さえても音は鳴るので力は殆ど必要無い事が分かるかと思います。
    この力加減を覚えて意識しながら弾く事で無駄に力を加えず運指もスムーズに行えるとの事です。
    良くない状態では力を入れて弾かないといけないので、力を入れている状態では指の動きがスムーズにならない事や音程シャープによる不協和音が気になってきます。

    プロのギター講師のリペアをした際に聞いた話では、上手くならない生徒・上達が遅い生徒に大体共通するのは弾き難いギターを使ってるとの事です。



    まとめ

    結局は良い状態ギター=高いギターを買えって事に感じる内容でしたらすいません(汗)。ギターを購入に決める要素は見た目だったり音が良い事が先に来るはずですので、見た目も音も気に入ったが弾いてみるとなんか弾き難い…なんてギターは諦めるのではなく手段としてリペアで直してしまえば良いという選択肢もあります。正直楽器は弾いて楽しむ物ですので自分が気に入るなら値段の高い安いは関係無いと思いますが、大事な事はいわゆる「一生使っていける物か?」と考えてみると良いでしょう。

    結構トラブルになる事は新品=状態が良いとは思わない事です。上記にも書きましたが値段にはコストがあるので新品なのに音にビビり詰まりがある状態の物も普通にあります。トラブルがあれば直してもらう事も購入時に覚えておきましょう。見た目・音・弾き易さ、全てが揃ったギターを手に入れましょう。

    最後にですが、ギターのナットやフレットは消耗品ですので弾けば弾く程擦り減って最終的に状態が悪くなるトラブルになります。ギター=消耗品パーツで作られている物と考え「トラブルが起これば直して使っていく物」と思って使って下さいませ。

    長々と読んで頂きありがとうございました♪


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    DSC_0478
  • 専門学校は無駄じゃない

  • 2016/06/08
  • Category:


  • DSC_0478毎年定期的に「ギタークラフトの専門学校ってどうなんですか?」な質問が寄せられます。聞かれた事はそのまま答えて返信していますが去年辺りからか「このページ(URLが記載された)に書いてある事は本当なのですか?」等のURLアドレスが貼られてる内容のメールが多くなってきました。

    そのURL先の内容は「専門学校は行くだけ無駄」や「技術は結局身に付かない」等、中傷的な内容が多く記載された内容が目立つページばかりでした。これも人生の進路ですから、進路先の事を調べる事は当然ですがネットで誰が書いたかも分からないページの内容を鵜呑みにするのはあまりに危険な事だと思います。今回はそんな自分の経験から問い合わせが多かった内容を記事にしていきたいと思います。内容によっては書いて良いのだろうか?と思う様な内容は記載しませんが、進路等の理由で気になる方は今まで通り具体的にメールで聞いて下さいませ。その際は返信でお答えします。

     

    専門学校は「入る前から」目的があって行く場所

    入る前から?と疑問になる様なスタートになりますが言葉通り専門学校をどう考えて入学されるかで大きく影響すると思います。専門的分野を学ぶ場であり、卒業後にどうなりたいか?という考えを持っての入学と行動を在校中にしないといけません。卒業したら誰でも簡単に音楽系企業に就職できると思って在校していたら失敗すると思います。条件を無視するなら可能かもしれませんけど…。

    例えばこの専門学校を出て何の職業に就きたいか?だとすれば在校中はどの様な事をすれば良いのか?です。基本的に習うだけの受け身のスタンスでは駄目です。自分から動いていかないと分かる事も分かりません。特にネットで情報収集は良い事が書かれていない様なので真実が全く見えないと思います。入学すれば業界を知る機会が増え就職先の情報収集に役立ちます。行動する人・しない人の違いが大きく影響すると思います。特に工場や工房等は連絡して見学ができたりする所もありますので、入学する前にでも就職に対する下調べもできます。卒業した先の事を考えて入学すべきです。



     

    大金を払って通ってる意識は持っていた方が良い

    学費が高いです。また普通の大学等の学校ではないので親が不安になり反対するのも当然かもしれません。これだけの大金を払って入学すれば「無駄にはできない」と相応の行動をされるかと思います。もし親子さんがこの記事を読んでいるなら、自分で働いて稼いだお金で入学させた方が良いと思います。自分もそうでした。他にも現在やっていた仕事を辞めて通いに来た脱サラをした人達も意識が高く作業に対する熱意も強く在校中は良いライバルでした。今こうして音楽業界に残ってる周りの人達を見ていると自分で稼いで通った人達や脱サラして通った人達、いわゆる人生を賭けて進んだ人達がかなり残ってる様に思います。意識もそうですが大金を払ってるのとそのお金を苦労して貯めた苦労から今の時間が得られている訳で、今の環境に居る事の重大性が理解できます。とても遊び感覚ではやれない事だと思います。

     

    類は類を呼ぶ

    これは人の不思議な所で、自分と同じベクトルを持つ人達と仲良くなっていきます。学生時代や卒業後にできた友は自分と同じ様に工房を構えてる人・これから工房を構え様としてる人・ジャンルは違うが将来ギターの技術に活かせる仕事に就いた人ばかりです。ここで出逢えた仲間達は今でも会ったりしますし一生の付き合いになるかと思います。

     

    仕事が無い!は本当か?

    無い訳ではありません。ですが一般的な仕事と比べたら少ないのが現状です。自分が在校してた頃の状況ですが音楽系の求人から直接な関係は無いが塗装やギターと関係無い製作系の求人は定期的に来てました。例えばですが将来はこの仕事に就職する!と決めていたらそうしたチャンスに飛び込んでみる機会は沢山あります。何も行動しないで通っていたら就職の機会が無く卒業してしまいます。上記にもありますが待つスタンスでは駄目です。気になった求人が来たらそこに問い合わせたり、求人が無くても問い合わせて話だけでも聞いたりして未来は自分で作りに行動して下さい。現在の状況は分かりませんのでとにかく問い合わせたりした方が良いでしょう。

    また在校中は工場に勤務していた人とも仲良くなって、仕事内容を聞けたりしました。在校中は1度工場等に就職してより技術を身に付けてから工房を構え様と考えました。仕事内容を詳しく聞いて前情報もあったので、1度工場の面接にも行き詳しい話を聞きに行った事もあります。その経験から卒業後は工房を持つ目標が完全に固まりました。

     

    授業内容

    ネットに書かれている内容に疑問点があるのですが、自分が通っていた学校では主に作業内容の講義を行ってから実習の流れです。習う内容は皆に均等です。もちろん分からなければ聞けば良いです。ですので「技術が身に付かない」はよく分かりません。聞いて作業しても身に付かないと思うなら身に付くまで頑張る事です。技術とは何千何万と作業を繰り返し身に付いた事を言うと思っています。受け身の姿勢では駄目です。身に付かないではなく身に付けるのです。
    書かれている内容に正しい内容もあり、自分の頃は将来○○したいと思って頑張っている生徒よりはハッキリと目標が定まってないまま入学してくる生徒は多かった印象です。その生徒達は卒業後の進路を計画してなかったのか、進路が決まらないまま卒業する方が大半だった事からこうして誤解が生まれ悪い事が書かれるんだろうなと思っています。不思議ですがこの状況をまるで学校側が悪い様に書かれているのですが、専門学校は技術を学ぶ場であり通う側の人はこの環境を利用して上手い事やっていく場でしかありません。



     

    世間の目は冷たい

    世間的に普通ではない事に頑張るって事がこんなに扱いが違うのか…と思う機会があると思います。音楽の夢を追いかけた人達、バンドマン等も経験すると思いますが世間からの目が冷たいです。一般の方からすれば「こんな後先分からない事に金と時間を使って…」や「こんな年齢になってまで何をやっているんだ…」と、年齢が上がるにつれ一般世間から受け入れ難くなっていきます。アーティストと同じ様に目に見える結果が出せないと冷たい評価しかされない厳しい世界です。

    なので気にしないメンタルも必要です。不思議と必死で頑張っていると気にならないものです。気にしないと言うよりはとても気にしてる暇が無い状況になっていきます。理解されようと話ても理解できないだろうし、気にした所でマイナスしか生まれませんから、もうどうしようもないと割り切る事も大事です。目の前の事に集中してれば雑音も気にならなくなります。

     

    まとめ

    中には物凄く頑張ったのに実らなかった人も見てきました。最後は運と言うしかないのか、努力したら必ず実る事は限らない厳しい世界なのは本当です。音楽関係には就職できなかった仲間もここで得た内容を活かして関係無い仕事をしている人の中には「この仕事も一応ギタークラフトの一部に反映できるから、将来は独立してこの部分の専門でやろうと思う。」等、無駄になるかならないかは自分次第じゃないかなとは思います。夢を追いかけるのは素晴らしい事ですが自分の責任でどうにかするしかないです。狭き門で一般と違う職種になる上に活かせる職種が少ないかもしれない技術を身に付けるのですから、そのリスクは自分で精算するべきだと思います。学費は自分で貯めるし卒業して何もできなかった状況になっても自分でどうにかする、そうすれば反対していた親も少しは考える事かもしれません。

    将来同じ様な環境で仕事ができる様にできていたら幸いです。長々と読んで頂きありがとうございました!



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    DSC_2263
  • プレシジョンベース&ジャズベース

  • 2016/05/31
  • Category:
  • ギター編が終わり今度はベースですね。
    ベースの定番と言えばプレシジョンベースとジャズベースです。
    恐らく初めてベースを購入された人もこのどちらかか、もしくはジャズベースタイプのベースを購入されたのではないかと思います。もしまだ持ってない方や初心者の方がこれからベースを初める際に購入される検討の参考になりましたら幸いです。





     

    プレシジョンベース

    DSC_2263

    まさにFenderの偉大な開発です。この開発がまさに歴史を変えたと言っても良いでしょう。そんなプレシジョンベースは1つしかないピックアップに1vo1to仕様。まさに「シンプルイズベスト」なベースです。写真の様な現在モデルが主流ですが、昔のモデルはテレキャスターの様な仕様をしていたオリジナルのモデルがありました。

     

    ジャズベース

    DSC_4902

    ピックアップが2つになり2vo1to、初期の頃は2vo2toでした。
    ネック幅が細くなり弾き易くなっております。
    2つのピックアップをボリュームで混ぜ具合をコントロールできるミックスサウンドが幅広い音色に対応でき、ベーシストは必ず1本持ってる(もしくは持ってた)であろうベースです。





     

    どちらが良い?

    _20160531_082528 _20160531_082549

    ベースの音色はそれぞれ異なりますのでしっかり試奏し購入しましょう。
    プレシジョンベースのPUとジャズベースのリアPUの配列にした「PJタイプ」もあり、これはもう音色の好みで選んで下さい。万能的なベースはジャズベースですが、プレシジョンベース特有のピックで弾いた時のゴリゴリ感や太くワイルドな音色も捨てがたい所です。

     

    プレシジョンベース・ジャズベースのオススメ改造

    ・シンプルイズベスト

    images-1

    プレシジョンベースはシンプルな構造上、イジらずノーマル状態が一番良い!とも判断可能です(改造じゃないのですが…)。
    PU交換等はジャズベースと比べて交換用PUも少ない事から、好きな音がするなら改造しない選択肢も良いと思います。

     

    ・バダスブリッジに交換

    img_2

    バダスブリッジは低音がタイトに抜けが良くなり、音の輪郭が良くなりオススメパーツです。簡単な付け替えだけでグレードアップできるパーツです。自分もジャズベースにはバダスブリッジを付けて使ってました。溝があるモデルが売られてますので交換も楽でオススメです。

     

     
    ・ジャズベースのPU交換

    DSC_4979

    2つのピックアップをミックスできる事から、交換時は2つ一緒のモデルに交換する決まりは無く、リアをハイパワー系にしたりフロントをヴィンテージ系にしたり、ミックスサウンドをメインで使われるのでしたらPUを交換して自由な組み合わせから自分だけのミックスサウンドを作り出す事もジャズベースの面白い所です。またスイッチによる配線で直列にしハムバッカーになる改造もオススメです。





    ・PU増設

    _20160531_093659

    PUの位置でもかなり音色が変わるのがベースの難しくも面白い所です。どうしてもPU交換で好きな音が出せない様なら新たにPU増設をご検討下さい。意外な発見としてネック寄りポジションは結構音が良くオススメポジションです。太くなり過ぎてしまうのでEMG等のクリアーなPUの組み合わせがオススメです。ハムバッカーPU等はリア寄りにして音の輪郭を稼ぐ等、PU位置はかなり音色に影響します。

     

    ・フィンガーランプを付ける

    _20160531_092226

    ベースの音色は弾くポジションで大きく変化し、指弾きの場合は4弦を弾く際に親指をPUに乗せて弾きますのでポジションが限定されてしまいます(まぁ無理矢理PUが無い所も弾けなくはありませんが…)。

    特にフロントPUとリアPUの間はおいしい音色ポジションですので活用したい所です。4弦の指弾きはその辺りが使い難くなりますので、フィンガーレスト等の指置きや写真の様なフィンガーランプを取り付けもオススメです。親指を置く箇所ができるのでおいしい音色ポジションが使える事と指弾き時に必要以上に指が入らなくなるので高速フレーズがやり易くなります。

     

    最後に

    プレシジョンベース・ジャズベースは大定番でどちらかを選ぶならまず失敗は無い事でしょう。ただし決まりはありません。あくまで基本モデルですので他のモデルも確認してみましょう。ベースを選ぶ際に重要なのはフィーリング、試奏して「これだ!」と思うベースを信じて購入しましょう。ギターもそうですけれどベースは弾くニュアンスが出易い楽器だと思っています。無理して買って使う位でしたら見た目で好きなったベースでも構いません。大事な事は難が無い状態で楽しく弾ける事です。

    長々読んで頂きありがとうございました♪これにてこのシリーズは終了ですが、要望があれば追加していきますので宜しくお願いします!


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    DSC_44031
  • レスポール

  • 2016/05/27
  • Category:




  • 前回テレキャスターから続けて今回はGibsonレスポールです!初心者の方が新しくギターを購入される際の参考になる様に記事を書いていきます。代表的なギターの紹介とはしてますが、どの機種まで代表として書くか判断が難しいですね(汗)

     

    レスポールとは

    Gibsonの代表的なギターで、「Gibson = レスポール」と言っても良い位のGibson代表的なギターです。元々レスポールとは人の名前で、レス・ポール氏のギターを元に作られました。ヘッドにも「レスポールモデル」との記載がありますね。_20160527_112135

    レス・ポール氏がレスポールを作らなかったら世にレスポールが存在しなかった事でしょう。数多くのアーティストがレスポールを使って伝説を残していっただけに、あまり知られない人物ですが偉大な方なのです。

     

    ギターの特徴

    _20160527_112940

    レスポールは年代にもよりますが太めのネック、628mmミディアムスケール、厚いボディ、ハムバッカーPU、2vo2toの仕様としてストラト等と比べるとパワーがあり甘く太いサウンドになります。

    スケールがストラトよりも短い為、指板フレットの間が少し狭くそれが弾き易いと感じる場合があります。試奏で確認してみましょう。ハイポジションがボディの構造上で弾き難いと感じるかもしれません。この辺りもチェックしてみましょう。また重たいモデルが多いのですが、最近は中を空洞にして軽量化した加工がされている軽いモデルもあります。

    ハムバッカーPUによりパワフルなサウンドが楽しめます。フロントPUは甘く太く、リアPUは太さもありつつジャキっとした音質もあって様々な音楽に適応される事でしょう。ただしまだ鳴らない新品のレスポール等は太い音質が音抜けの悪さを招いたり、音程感が無いボヤけたサウンドに感じる場合は台形上になったフレットが原因もあります。(詳しくは→フレットすり合わせについて)





     

    その他のレスポール

    DSC_2821-730x400

    レスポールと言っても写真の様なカスタムや、スペシャル、スタジオ、ジュニア等のレスポールと名がありますが仕様が異なるレスポールがあります。購入の際は欲しいと思ってるレスポールがスタンダードでなかった場合は確認しておきましょう。

     

    扱いが大変な部分

    CAM00047

    ネックには柔らかいマホガニーという木材が使われ、ヘッドに確度が付いた構造で非常に折れ易い構造になっております。重たいギターなので何かの拍子に倒したりぶつけたりしない様に注意しお使い下さい。

    またストラトと違いネックとボディが接着されたセットネック構造です。つまりはネックに問題が起きた時に「ネックだけ交換すれば良い」が通用しません。ネック折れだけでなく反り過ぎてトラスロッドの限界にも気を付けましょう。





    オススメ改造

    ・PU交換_20160527_121639ハムバッカーPUは交換用として売られてるPUは数多く存在し、音が気に入らない場合は交換してしまうのもオススメです。あまりに種類が多いので自分好みのサウンドがするPUを見つけるのが大変です。また内部に使われる配線も長めですので、安いパーツで組まれたモデルは音にかなり影響があります。配線交換等の電気系の改造もオススメです。

     

    ・チタンサドルに交換してみる。700357100マイルドな音を抜け良くしたいとお考えでしたらチタンサドルに交換をお試し下さい。硬質で張りのあるサウンドがプラスされバランスが良くなるかもしれません。

     

    ・ストラップを変える_20160527_123713重く演奏にまで支障が出てしまうのであればストラップを変えてみるのもオススメです。重さを拡散し肩への負担が軽くなるとしてGibsonからFat Boyというストラップ等が販売されています。
     

    終わりに

    レスポールは恐らく憧れのアーティストが使っていたからとの理由で購入した方が多いと思います。数多くのアーティストが所持し、日々身近な音楽のギターもこのレスポールで録られてたりする事も多いでしょう。最初は重く扱い難いギターに感じてしまうかもしれませんが、有名なアーティストが弾いたライヴのカッコ良いステージを見てしまいますと「自分もあんな風になりたい!」と思う様な、憧れから始まり一生を共に生きるギターとなるのではないかと思います。

    長々読んで頂きありがとうございました♪


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    _20160526_111440
  • テレキャスター

  • 2016/05/26
  • Category:

  • 前回ストラトキャスターの記事から続きです。初心者の方が新しくギターを購入される手助けになれたらと記事を書いていきます。定番ギターの紹介として今回はテレキャスターです!

     

    テレキャスターとは

    Fender社の初めてのソリッドギターであるエスクワイヤーの流れから産まれたギターで、そう言った意味ではまだまだギター製作の改良できた点が残ったまま作られた無骨なギターとも言えます。3wayセレクターによるフロントPU・フロントPU+リアPU・リアPUの3ポジションのサウンドが使え、特徴的な事はメリハリが効いた明るい元気なサウンドでしょう、ストラトと同じ様にFender社の人気機種です。

     

    演奏面

    特にジャンルが限定される様なギターではありませんがストラトと同じ様に指板RがきついモデルやグリップシェイプがV等のモデルがありますので購入をお考えの方は手に馴染むかしっかりと試奏しましょう。

    サウンド面ではリアPUの枯れた元気なサウンドからフロントPUはキャラクターが異なり柔らかでパワーが弱い甘いサウンド。極端に変わるサウンドに違和感を感じるかもしれませんが、そこを「オイシイ」と捉えるかでテレキャスターの好みが別れるかと思います。この部分もしっかり試奏して確認してみましょう。

    また歴史を感じさせるのがボディ構造です。バックカット・エルボーカットが無く外周Rも面取り程度ですので演奏面でストラト等を弾いてた人には当たって痛い等の違和感を感じる人が多いと思いますが、これはもうこの形状ですので馴れるしかありません(汗)

    _20160526_184925

    そしてトラブルになるブリッジ。通常の3点サドルではオクターブが正確に合わせられない点があります。構造上、サドル1つに2本の弦が乗ってますので片方のオクターブがズレてしまいます。

    将来的に外れる恐れがあるジャック。ジャックは内部に金属板を曲げて穴の内部に引っ掛かけ、そこにジャックを固定する構造です。なので使っていると経年劣化で板が曲がって外れるか引っ掛かってる木部がぐずぐずになって外れるかのトラブルが起こり得る作りです。


    ・6点サドルブリッジ、Mastery Bridgeに交換する。

    _20160526_185000

    63917通常の3点ではオクターブは正確に合わせられない為、ストラトの様な6点サドルが使えるブリッジか斜めに傾いたMasteryに交換がオススメです!正確にオクターブチューニングが可能になります。

     

    ・ビス止め式のジャックソケットに交換する。

    _20160526_121819

    安心を買う、との意味合いでもビス止めしてしまえばソケットが外れる心配が無くなりますのでオススメです!大事な時に取れたりしない為に今の内に交換しましょう…。

     

    ・思い切ってバックカット・エルボーカットを付けちゃう。

    もはやテレキャスターでは無くなってしまうのですが、演奏面でバックカットやエルボーカットが無いのは気になる人も多いのも事実。デザインが変わる事に抵抗が無ければ加工するのもオススメです。

     

    ・フロントPUの音が気に入らない場合は変えちゃうのも手。

    _20160526_184941

    テレキャスター独自のフロントPUの音が気に入らなければ交換もできます。またピックガードやザグリを加工する事でストラトの様なシングルコイルPUやレスポールの様なハムバッカーにも交換する事ができます。

     

    終わりに

    まるで欠点だらけ…と読んで思ってしまった人はちょっと待って下さい(汗)難点はあるものの、使ってるプロミュージシャンが多いのは何故でしょうか。それはテレキャスターにしか出せない音がするからです。一昔まではMastery等のパーツが無かったので、オクターブが狂ってる弦はチョーキングしながら押さえたり等の大変な弾き方をしていたそうです。そこまでして使う訳ですから、テレキャスターのサウンドは他のギターには出せない魅力があります。自分もデザインはあまり好きにはなれませんがサウンド面は大好きなギターです♪

    長々読んで頂きありがとうございました♪次もお楽しみに!


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  • ハンドクラフトギターフェス 2016年5月21日

  • 2016/05/24
  • Category:
  • 5月と言えば毎年錦糸町で行われるハンドクラフトギターフェスがあり、一般客で参加してきました。



    このイベント自体は小規模ですが全国各地からギター工房の出展があり、我々クラフトマンの仲間達が集まる場でもあります。普段は遠くて行けない仲間や忙しくて話があまりできない仲間等もこの機会にまとめて集まるイベントです。実際にクラフトマンに対面しお話ができる場ですので、将来クラフトマンを目指してる人は必ず来ていたりしますね。

    DSC_0451ギタークリエーションさんのブース。同じ教室で学んだ同期ですね。4年振り位の再会でした。ギターも2本とも試奏しました。

    DSC_0452Mac guitarさんブース。偉大な先輩です。今回は役立つ情報も頂き感謝致します。材譲って下さい(笑)DSC_0456 guitar houseNAOさんのブース。宮城県からの出展です。初対面でしたが学校違いの先輩だった事もあり気軽にお話しをしてくれて嬉しかったです。DSC_0457 同じく宮城県からcotanさんブース。こちらも初対面ですが同じく学校違いの先輩だった事でお話させて頂きました。DSC_0458今回一番マニアックな話をしたヴォイジャーギターさんのブース。アコースティックギター製作にここまでマニアックな話が聞けたのは初めてです。生楽器だからこそ、そうした裏付けがサウンド面にも出てきそうですね。

    またプライベートで来ていたvita guitarさんともお話ができ良かったです。GLAYのHISASHIさんにギターを作るエピソードが面白いです(笑)

    工房だけでなくダイワマークさん、アイチ木材さん等の業者さん達とも交流し、ESPの先生方達とゆっくり話かできたのも初めてかもしれません。とても良い機会でした。

    話ばかりしていたらあっという間に時間は過ぎ終了。ギター全く弾いてません(笑)皆様お疲れ様でした。こうした関係者交流の場は貴重ですので有り難い事です。皆様ありがとうございました!




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